Morris, Joanna. "Mammary tumours in the cat: size matters, so early intervention saves lives." Journal of feline medicine and surgery 15.5 (2013): 391-400.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23603502

***本文まとめ(つづき)***

★化学療法★
可能性で言えば…
 in vitro…化学療法は効果的な可能性
 in vivo…切除できない症例の50%で腫瘍サイズが小さくなって、生存率が上がる可能性
    (ドキソルビシン+シクロフォスファミド)
 20190920
しかし現時点ではベネフィットがあるかは明らかではない
 201909201
 ・補助療法としてドキソルビシンを投与した67頭の猫(大規模多施設研究)
  …生存期間中央値:448日
  …コントロール群はなかったけど、過去の報告よりも長いとされた   
  …他のスタディ(補助療法のドキソルビシン+メロキシカム)の23頭(460日)と同等
 ・外科手術のみの36頭の猫を含めた73頭の猫のスタディ
  …術後のドキソルビシンやシクロフォスファミドを受けた猫
   生存期間と無病期間の延長を報告しているが…統計学的な有意差が無い
   (生存期間:1406日 VS 848日、無病期間:676日 VS 372日)
より多くの頭数と統計的検出力があればベネフィットがあると明らかになるかも
もしくはメトロノミック化学療法(低用量化学療法)
 …有効な可能性がある
 …ビンクリスチン+シクロフォスファミド+メトトレキサートの低用量化学療法
  …1つスタディがある⇒ 再発や転移を防げなかった
 2019092205

★その他の治療★
免疫調節薬
・生存期間の延長や再発率の改善に成功していない処置
 :BCG(bacillus calmette-Guerin、カルメット・ゲラン桿菌)
 :Corynebacterium parvum
 :L-MTP-PE(リポソーム被覆ムラミルトリペプチドホスファチジルエタノールアミン)
 :経口レバミゾール
猫への抗エストロゲン製剤(タモキシフェンなど)
…報告なし
…おそらく期待できるベネフィットは最低限
 ⇒ほとんどの猫の悪性腫瘍はエストロゲン受容体がない
低分子阻害薬(チロシンキナーゼ受容体をターゲットとした製剤)
…受容体型チロシンキナーゼ阻害剤(RTKI)
…イマチニブとマシチニブは猫でも十分に許容される
 :乳腺腫瘍に対しての有効性の情報は無いけど
 

***Contents***

その1)
 ★疫学
 ★シグナルメント
 ★病因
その2)
 ★症状
 ★診断
 ★鑑別診断
その3)
★ステージ
その4)
★外科療法
その5)
★化学療法
★その他の治療法
その6)
★予後