前科無き日常

気づけば開設9周年。。。

February 2013

ネジのゆるみ(アポロ31号)

 JAXAからの留守電の内容は、書類選考の発表日時についての案内及び書類選考の結果をメールで知らせたいのだがエラーでメールが送れないため、空メールを送ってほしいという内容だった。留守番電話の短い時間の中でで伝えたい内容が漏れなく無駄なく表現されており、さすがと思わされた。しかし、この出来事は結果としてあまりいい事ではなかった。

 数日後改めてメールが来て、残念ながら選考は不合格だった。色々とタイミングが合ったから流れに乗って上手い事いくかなと思ったが、まあそんなに甘くはなかった。思い返せば、応募書類についてもレベルが低いものだったし、何よりメールでエラーの出るような書き方ではいいはずがない。

 多少のネタばれを容赦してもらいたいが、「宇宙兄弟」で主人公がJAXAの宇宙飛行士試験の面接を受けた際、面接で座ったイスのネジのゆるみが気になるというシーンがあり、このゆるみに気づくかどうかが選考のポイントとなったというくだりを思い出した。宇宙開発は確かに夢がある。一方で少しのミスが大きな事故をもたらす為、シビアさも同時に求められる。おそらく、メールアドレス一つとっても緊張感を持ってミスを出さないようにしなければならなかったのだ。不合格の理由は実際は聞いていないので分からない。そもそもの採用基準に満たなかったのかもしれないが、自分としてはささいなミスを出してしまう「ネジのゆるみ」を一番反省しなければならないと感じた。今に始まった事ではなく、昔からそそっかしい所があり今でも細かいミスがよくあるが、腹を据えて改善する必要を感じた。結果的にこの度のJAXA騒動は例によってのから騒ぎに終わったが、新しい世界に触れたり、今の自分の課題を見つめなおすいい機会となった。仕事やその他大事な事、もっと正確さや丁寧さを高めたいと真剣に思った。

 この度の教訓をもとに新たな決意を持って気持ちも新たに仕事に臨んだのだが、今週はいつも以上につまらないミスを連発してしまい、中々うまくいかないものだと思い疲れた。でもまあ決意だけで変われたら今頃超人だし、そもそもいつも決意ばかりしてるので決意のありがたみがもはやない。決意のインフレ状態。今回の別の教訓。もし神様がいるとしても、神様は自分には何の容赦もない。世の中にはふわーっとなんとなく上手くいく人がいるが、やっぱり自分はそうではない。ゲーム的にいえば自分の人生は難易度が高い。運に期待せず地道にやるよりないのだろう(これも決意だ・・・)。

 

LIFTOFF!(アポロ31号◆

 JAXAのHPで真っ先に確認したのは「JAXAで働きたい人向け」というリンクだった。本来であれば何の知識もない一見さんであれば、概要やら事業やらを見るのが筋なのだろうが、すっ飛ばした。すると事務支援職員が現在募集中となっている。どうやら任期のある非常勤の事務補助職員の募集らしい。

応募の要件としては
(1)短大・専門学校卒業以上の学歴又は同等の専門知識・技能を有すること
(2)実務経験:企業等における社会人経験が3年程度以上あること
(3)事務・管理等に関連する業務経験があることが望ましい。
(4)スキル:Windowsによるワード、エクセル等による文書作成ができること。
とあり、要件はすべてクリアしている。そして給料は今より良く勤務時間も9:30〜16:15までで今より短い。
新潟に事業所などないので当然東京に引っ越さなければならないが、直感が動機を追い越した。
宇宙なんて全く畑違いもいい所だが、何も知らないからこそ面白そうという好奇心が働いた。今回の案件は、曇天に覆われた新潟の退屈な日常を突き抜け、新たなステージへと向かう「アポロ計画」そのものだ。応募締め切りが迫っていたので、速攻で応募書類を作成し、誰にも相談もなく後先考えず書類を郵送してしまった。選考は書類選考を通過したら、東京で面接がある。

 応募書類を送った後は、少し冷静になって色々考えた。今の職場や家族にどう説明すればいいのかをあれこれ考えた。職場にも家族にも社会福祉士の資格をとるというスタンスでいるから、急に宇宙開発関係の仕事につくなんて言ったら狂気の沙汰と思われかねない。しかも過去の自分の言動から一切予想はつくまい。一週間前は自分ですら宇宙の「う」の字もなかったのだから、若くもないし、多分もめるんだろうと覚悟した。もし書類選考が通ったらその時点で話す事にした。それに加えそんな最先端な職場に田舎の役所でちんたら下っ端やってる人間が果たして通用するんだろうかというのが不安にもなってきた。でも、やっぱり新しい生活がどうなるのかとか、どういう人と仕事するのかとか、JAXAで働くことで自分がどういう感じになっていくのかとかを考えるとやっぱりワクワクした。四六時中そのことばっかり考えて「上の空」だった。宇宙だけに。そして、しばらくのあいだベタに脳内BGMとしてこれが流れ続けていた。




 そんな感じでこれから起きるかもしれない事に対する期待感、高揚感と、これから周囲の人と起きるであろう衝突への緊張感の狭間で書類選考の結果を待つ事となった。そんなある日、携帯に一件の留守番電話が入っていた。JAXAからだった。(まだまだ続く)

アポロ31号

アポロ計画をご存じだろうか?

 「冷戦下の米ソ宇宙開発競争のさなかの1961年、アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディは、1960年代中に人間を月に到着させるとの声明を発表した。1969年7月20日、宇宙飛行士ニール・アームストロングおよびバズ・オルドリンがアポロ11号で月面に着陸したことにより、その公約は実現される。アポロ計画ではその後5回の月面着陸が行われ、1972年にすべての月飛行計画は終了した」(Wikipediaより抜粋)
 
 
 

 今からおよそ50年前、人類は月面着陸を志し、10年のうちにその大いなる一歩を記す事となった。月面着陸はウソだったという説もあるが、ここでは深く言及はしないでおこう。

 2013年1月初旬、俺はモヤモヤさま〜ず2を見た。大江アナっていいなあと思い、得意のWikipediaで彼女の人となりを調べたら宇宙が好きとの記述があった。宇宙には全然興味がない。移り気で幼少時代から色々な職業に憧れた俺でも、人気職業である宇宙飛行士になりたいと思った事はただの一度もなかった。ちなみに小学校の卒業文集に書いた自分の将来の夢は)念彎Ν∨匸譴覇くE畸談蠅世辰拭B進何の脈略もなく不誠実かつ無節操に夢を複数挙げたのは学年で俺だけだった記憶がある。その後遺症で今でも夢が多すぎて未だに何になりたいのか定まっていないし何物にもなりえていない。ちなみに幼稚園の時は将来ウルトラマンタロウになりたく、中学の時は世の中にある職業を上げる質問を先生に問われ「世捨て人」と答えたら、授業の後ふざけてるんじゃねえと自衛官上がりの先生に出席簿で頭を殴られた。今はやりの体罰だが、殴られたくらいで人の性根は変わらない。先生最初笑ってたじゃんと不信が逆に募った。話は戻るが大江アナ、何で宇宙になんて興味があるんだろうと訝しんだ。

 2013年1月中旬、ツタヤ水原店で俺は、宇宙兄弟のコミックスをレンタルした。売れていたのは知っていたが、宇宙に興味がなかったのでスルーしていたが、このところの自分の頭の中にある宇宙に関するモヤモヤした感じが宇宙兄弟を手に取らせた。ストーリーも面白いし、所々のネーム(台詞)もカッコいい。そして何より30歳を過ぎてから弟と子供のころに誓った宇宙飛行士という夢を目指す主人公ムッタに、自分の年齢も近いことから親近感を感じ、結果として激はまりした。そして、ムッタが宇宙飛行士となるために応募したJAXA(宇宙航空研究開発機構)は実在の機関であり、PCでホームページへ飛んでみた。

 ここから唐突に、俺のアポロ計画は始まった。(つづく)

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