前科無き日常

気づけば開設9周年。。。

February 2014

MES QUE UN CLUB(スペイン旅行記12)

 サグラダファミリア近くのマクドナルドで遅い朝食を取り、地下鉄でカンプノウ最寄りのコイブラン駅へ向かった。駅から地上に上がると、大都市のやや都心から離れた静かすぎず、うるさすぎない日常感が漂いいい感じだ。こういうとこで生活してみたい。駅から10分くらい歩くと次のカンプノウに到着。試合日ではないが、スタジアム内、ミュージアムの見学に訪れる観光客で賑わいを見せていた。

 入場チケットを買いスタジアムへ。ピッチに続く順路がミュージアムとなっており、バルサの歴史や、トロフィーなどの記念品、レジェンドプレイヤーの写真などが飾られていた。イヤホンで聴けるバルサの歌みたいなやつは阪神タイガースの六甲おろしを連想させる。字が読めないので展示物をさらっと眺めて、肝心のピッチサイドへ。選手が使う半地下の通路からピッチに繋がる階段を昇るとよく手入れされたピッチが眼前に広がる。この階段を昇って、満員の観客に囲まれたフィールドに飛び出すときの高揚感は想像するに余りある。

 観客席を見上げると「MES QUE UN CLUB」の文字が。どういう意味なんだろうと帰国後調べると、「クラブ以上の(存在)」という意味らしい。うろ覚えだが独裁政権時、カタルーニャ地方は地元の言語を話す事が禁じられるなど多くの政治的制限を受けてきたらしいが、このスタジアム内ではその制限が緩かったらしく、まさに地方のアイデンティティを名実ともに支える施設であるこのスタジアム、そしてホームチームであるFCバルセロナは文字通りクラブ以上の存在なのだろう。ピッチ内には入れないが、選手が座るベンチも間近に見る事ができ、順路は上階の観客席へと続くが、意外とスタジアムが古く、観客用のベンチも結構傷んでいる。それでも、世界最高峰のチームのスタジアムの雰囲気を感じる事が出来た。惜しむらくはこのスタジアムでの観戦が叶わなかったことだ。ちなみにスタジアムを訪れた次の日は試合日でバルセロナ×マラガの一戦が予定されており、中々の好カードだった事が益々惜しまれる。

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石の樹(スペイン旅行記11)

 バルセロナ一日自由行動の日。早めに起きて準備をして、朝食も食べずにホテルを出発した。目指すはバルセロナのシンボルとも言えるサグラダ・ファミリア。ツアーの同行者の方の情報によればチケットを購入し入場するまでに運が悪いと大分行列ができて時間がかかるらしいので、開門時間前までに素早くチケット売り場に並ぶプランを立てた。善は急げと朝食も取らず、この旅で大分世話になっているハモンさんには声もかけずに単独行動を取ることにした。旅は道づれと言うかもしれないが、やはり今回の目玉ともいえるバルセロナ観光は自分が100%納得できる行動が取りたかったし、たかだか一日だが自分ひとりで海外の地でどれだけやれるかを試してみたかった。

 地下鉄を乗り継ぎ、分かりやすくサグラダファミリア駅から地上に上がるとほんの目の前にサグラダファミリア教会は聳えていた。ついにここまで来たという感慨もそこそこにチケット売り場に並ぶ。割合早めに着いたはずだったが、すでに世界中の観光客によってインターナショナルな感じで行列は出来上がっていた。こういう所が自分の悪い所だが、実際に「あの」サグラダファミリアを目の前にしてもいまいち感慨が沸かない。テレビで何回も見てるし。みたいな感じで意外性に欠けるというような自分の乾いた感性が恨めしい。建物の一部をなす彫刻も本当に沢山あるが、一つ一つの意味も調べず、調べていった所で何かが変わったかというとそうでもないように思える。それでも他の人の例に倣ってまじまじと見てみると、建築年代が古いと思われる彫刻や建築部位の方が素材も上等でクオリティも高いような気がした。

 教会の中に入る。割と最近内部が完成したようで非常に新しい。大きな何本もの柱を見上げると、樹の枝のように天井近くで柱が枝分かれし、建築を支えている。ぱっと見ややグロテスクなこの柱を見上げつつ、ピンと来たが、要するにサグラダファミリアの最大の魅力は一つの建築を何代もの造り手が造り続けて、成長を続けている、生命体のような建築物というコンセプトにあるのだなと思った。それはおそらく設計者のガウディのアイデアで、曲線的なデザインや、先に触れた樹のような柱や生き物をモチーフにした彫刻、それらを「造り続ける」ことで、土と石で形成される建築物に生命を与えている。個々の建築部位のクオリティでは他に劣るかもしれないが、コンセプトによって世界中の観光客を引きこんでいるのだなと、まるでガイドブックに腐るほど書いてあるような事をさも大発見のような体で感慨にふけった。サグラダファミリアに限らず、バルセロナにおける「コンセプト」の在り方は、FCバルセロナのスタイルにも通づるものがある。攻撃、ポゼッションに徹底的にこだわるスペクタクルなサッカーは唯一無二で世界中のサッカーファンを魅了する。サッカーも建築もコンセプトの勝利である。という訳で、話は繋がりサグラダファミリアを離れた次なる目的地はFCバルセロナのホーム、カンプノウ。

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