前科無き日常

気づけば開設9周年。。。

September 2014

すでにインドは始まっていた(インド旅行記1)

2014年9月17日

 インドに向け出発。夕方の成田発デリー行の飛行機に乗る為、10時頃自宅を出て父に新潟駅まで送ってもらう。旅に出る前、カバンをどうしようか考えた結果スーツケースではなく大きいリュックを購入し今回はツアーであるにも関わらず、形だけバックパッカーというダサさ抜群のスタイルで新潟駅に降り立つ。今回のツアーの行程は成田→デリー(ホームステイ先で1泊)→独りで夜行列車に乗ってバラナシへ(ホテルで2泊)→独りで汽車に乗りアグラへ、到着後ツアーガイドと合流(ホテルで一泊)→旅行会社の車でジャイプールへ(ホテルで2泊)→デリーへ(ホームステイ先で再び1泊)→帰国というちょっと特殊なスケジュールで、人任せにできない状況が大分組込まれており、日程を考えるだけで緊張が漲る。未知の国でいきなりホームステイなんて大丈夫?電車乗れるの?とかやってみなければ解決しようのない自問が頭をよぎり続ける。

 そんな感じで悶々としながら新幹線に乗りこんでも一向に発車しない。東京駅で原因不明の発煙が発生し、原因究明のため出発が遅れるというアナウンスが入りいつになっても新幹線は動かない。こんなことってあるか!?電車の遅れに焦り苛立ったが同時に直感した。ここは日本であるにも関わらず、家を出た瞬間から既にインドは始まっているのだと。そしてその直感はほぼほぼ当たり、過去にない悪戦苦闘の旅は予想外に早く幕を開けた。

 2時間遅れでやっとこさ東京駅に到着し、乗るはずだった成田エクスプレスの乗車券を変更してもらい、待ち時間に大急ぎで駅近くの書店へ向かった。前々から買おうと思ってた『現実脱出論、坂口恭平著』を旅先に持っていきたかった。内容はこの時読んでいないから分からないとしても書名が自分の心境とリンクしているような気がした。固定化された現実から「脱出」し物理的に距離を置く事で、現実を違う角度から見る事、自分の置かれた現実と全く異なる現実に遭遇する事に期待していた。大げさだが茶化す事無く割と真剣に。

 空港に到着後はスムーズに手続きが進み、今はこんなものもあるのかと御茶漬け屋で腹ごしらえし、飛行機に乗り込み、大きなトラブルもなくデリーのインディラ・ガンジー国際空港に到着した。この後の最初の難関はデリーの空港に着いた後に現地の送迎係員と無事に落ち合う事ができるかだったが難なく自分のネームプレートを持ったゴリゴリのインド人係員を見つけてホームステイ先へ向かう自動車に乗り込んだ。当初の予想通りこのツアーの参加者は犀の角のように自分ただ独りだけだった。なんだか風が生温い。
 

犀の角のようにただ独り歩め

 地球の歩き方〜インド〜の一番最初のページに書いてあるブッダの言葉の一節だ。わかったようなわからないような喩えだがエッジがなぜだか効いている。これは、自分が今度行く事になるインドの印象に近い。身近に「インド」は沢山ある。カレーを始めとした食材やインドを源流とする宗教、文化も中々にこの日本にも溶け込んでおり、他の国に比べてイメージしやすい反面、得体のしれない所も多い。そこに何故だか憧れる。

 地元の新潟に帰りもうすぐ5年になる。成り行きに任せる部分もありつつ何とかやってきたが、そんな中でもぶれずに一つの目標として人知れずずっと持っていた事の一つが「インドへ行く」だった。他の事には余り執着できないが、この点だけは執着した。今思えばインドへ行くなんて気持ち一つだったのかもしれないし旅慣れた人にとってはどうという事でもないのかもしれないが、それでも自分の環境や、タイミングや経験などの兼ね合いで結局5年もかかった。去年スペインに行った事、社会福祉士の資格を取れた事により多少今後の仕事の目処がつきそうになった事による自信からか飛躍的にインドへの障壁は低くなり、思っていたよりもすんなりと事は運び、契約の関係上仕事を強制的に一ヶ月休まなければならないこの9月中に行ける事となった。

 本来であればカッコつけて航空機のチケットだけ手配して、出たとこ勝負のバックパッカーできればいいのだが、そこまでやるには力量と時間に制約がある為、添乗員なしのツアーに申し込んだ。タイトルとは異なり知らない人と一緒になる可能性もあるがおそらく一人ツアーになりそうな気がしている。大体旅行の前はワクワクが強いが、今回はワクワクと同じくらい不安が大きい。インドの話題でよく聞くトイレは手で拭く問題、いい加減な人間ばかりじゃないのか問題、それに伴うトラブルの対処法、そして何よりも変な病気にならないかなど、考え出すと不安材料が多すぎる。頼れる人もおそらくいない。だから行き当たりばったりはさすがに今回はやめて、事前のリサーチや準備に相当時間を割いている。それでも準備からすでに旅は始まっている感じが楽しい。

 最近色々な事が固定化されてきているというか、よく言えば安定しているが、悪く言えば退屈な毎日が続いていた。年もそれなりに重なり、体力や気力の面でも限界が見えてきているようにも最近少し感じる。だからこそ今回の旅行では、言い古された感もあるが「自分探しの聖地」であるインドで、自分とは何か?とか自分を見つめ直すという意味での自分探しではなく、なし崩し的に何物でもない状態となっている現状の中から飛び出して、自分の新しい引き出しであるとか発見ができて、今後の生活の新たな指針ができればいいなという過大な期待を持っている。そして、需要もユーモアのかけらもなく、又グダグダと旅の顛末をこのブログに記したい。
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