どうやら嵐だったらしい。夕立の乱雲を何とか突き抜け、飛行機はからがら着陸した。ゲートを潜り抜ける時には、ごってりと何層にも塗りこめられたような暑さに、3年間の時を経て迎え入れられた。

 空港の赤茶色い絨毯を延々と歩き大きな問題がなく出国も完了。いつでも心配になるが、自分のガイドは待ってくれているのだろうか?予約した旅行会社の旗を見つけ声をかけたがどうやら違うツアーらしい。でもそのガイドの他にもう一人いて、どうやら自分のガイドらしいが向こうが自分の客じゃないような雰囲気をだしている。それでも自分の名を名乗るとガイドの資料と合致している。どうやら会社の手違いで、自分の名前は女性の名前でも通じるので、女性が来るものだと思っていたらしく、ホテルも電車も全部女性で予約していたようだ。

 なんにせよ無事にガイドと合流できた。自分より年が若いが小太りで、眉毛が濃い典型的なインド人の男性ガイドだった。前回のツアーとは違いほぼ一緒にガイドしてくれることになるようで日本語もうまい。空港を出るとさらにもやっとした熱気と、成長する国特有の排ガスのすすけた空気に包まれる。軽ワゴンで何分も走らぬうちに、空港近くに最近できたばかりのようなビジネス街のきれいなホテルへ到着した。この日はここでガイドと解散し、出歩いても何もなさそうなのでホテルのレストランでゴリゴリのニンジンがたくさん入ったパスタを食べた。カレーはきっと付きまとうから避けた。特に大掛かりな準備もせずに今回はやってきたから気持ちがまだ海外いることに追い付いておらず、言葉が通じない事を通じないままに来てしまった。気持ちの高まりや大きな不安はないが寝起きのようなままならなさを思った。それにしても思ったのは、何年かぶりだがインドは確実に発展している。みんながスマホを持ち、きれいなホテルが立ち並んでいる。しかし詰めの甘さのようなものもあって、水の悪さ、下水の未発達からくるかすかな水回りのにおいはいくらきれいにしててもぬぐい切れていないが、これはインドに限らない話だろう。日本の水環境がおそらく抜けているのだ。