令和7年3月2日に大阪府大阪市のなんばスカイオで「第14回エコチル調査シンポジウム」が開催されました。エコチル調査シンポジウムはこれまでずっと東京で開催されていましたが、今回初めてエコチル調査対象地域での開催となりました。そのため、大阪・兵庫・京都のユニットセンターで調査に参加されているご家族を中心に、たくさんの方に来場していただけるようにと、親子で楽しめる様々な企画が用意されていました
エコチルやまなしも活動報告のポスター展示で参加しました。
第1部では、ゲストの星野伸之さん(元阪神タイガース投手)とお笑い芸人のバンビーノさんが登場し、司会のヤナギブソンさんとトークをしたり、あの“ダンソン”
をダイナミックに披露したりと、開始早々から来場者の皆さんを楽しませてくれました
また、『作ろう!測ろう!分析体験』と銘打ったワークショップでは、人工衛星型分光器のペーパークラフトを作成しました。出来上がった分光器を実際に覗いてみると、身の回りのいろいろな光を観察することができました。蛍光灯の光と自然の光では、構成されている光の成分が異なるということが分かり、会場内ではいろいろな方向に分光器を向けて光の観察を楽しむ親子の姿が見られました。
第2部では、エコチル調査研究者の先生方が登場し、クイズ形式で研究成果を解説するトークショーが行われました。ゲストのバンビーノさんや司会のヤナギブソンさんも、ご自身の子育て体験などから疑問に思ったことを質問したり、エピソードを披露したりして、楽しみながら知識を深めることができました 私が印象に残ったのは、バンビーノで鹿
の被り物をしている方の人が、ゴム素材の被り物の影響でアレルギーを発症してしまい、お医者さんから「もうゴムを被らないでください」と言われてしまったというエピソードです
被り物をしないと仕事にならないので体を張ってゴムを被っている
というお話を聞いて「お笑いって大変な仕事だなあ
」としみじみ感じました。今後、エコチル調査の研究成果が活用され、アレルギーを発症させない被り物の開発につながることを、心より願っています
会場では他にも、クイズラリー、ケミカルすごろく、分析装置の体験コーナーなど、調査研究や環境について学べるアトラクションや、全国のユニットセンターの活動を紹介するポスター展示などがあり、多くの方が足を止めて見ていました。また、記念撮影コーナーでは大阪ユニットセンターのイメージキャラクター『たこチル』と一緒に写真を撮ろうと、長い列ができていました。たこチルくんは、頭の上のかつおぶしがフワフワ揺れていて、とてもキュート
でしたよ。
4月からは、エコチル調査に参加しているお子さんの約半数が中学生になります。今後は皆さんの成長に合わせて、エコチル調査のイベントも少しずつ大人向けの内容に変えていく必要がありそうです。この調査に参加している方はもちろんのこと、参加していない方にも興味を持っていただき、応援していただけるよう、これからもイベントを通してたくさんの人にエコチル調査をアピールできるといいなあと思いました
RC 望月光代