エコチルやまなし 公式ブログ

エコチル甲信ユニット、エコチルやまなしの公式ブログです。

 令和732日に大阪府大阪市のなんばスカイオで「第14回エコチル調査シンポジウム」が開催されました。エコチル調査シンポジウムはこれまでずっと東京で開催されていましたが、今回初めてエコチル調査対象地域での開催となりました。そのため、大阪・兵庫・京都のユニットセンターで調査に参加されているご家族を中心に、たくさんの方に来場していただけるようにと、親子で楽しめる様々な企画が用意されていました エコチルやまなしも活動報告のポスター展示で参加しました。

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エコチルやまなしのポスター展示


 第1部では、ゲストの星野伸之さん(元阪神タイガース投手)とお笑い芸人のバンビーノさんが登場し、司会のヤナギブソンさんとトークをしたり、あの“ダンソン”をダイナミックに披露したりと、開始早々から来場者の皆さんを楽しませてくれました

また、『作ろう!測ろう!分析体験』と銘打ったワークショップでは、人工衛星型分光器のペーパークラフトを作成しました。出来上がった分光器を実際に覗いてみると、身の回りのいろいろな光を観察することができました。蛍光灯の光と自然の光では、構成されている光の成分が異なるということが分かり、会場内ではいろいろな方向に分光器を向けて光の観察を楽しむ親子の姿が見られました。

2部では、エコチル調査研究者の先生方が登場し、クイズ形式で研究成果を解説するトークショーが行われました。ゲストのバンビーノさんや司会のヤナギブソンさんも、ご自身の子育て体験などから疑問に思ったことを質問したり、エピソードを披露したりして、楽しみながら知識を深めることができました 私が印象に残ったのは、バンビーノで鹿の被り物をしている方の人が、ゴム素材の被り物の影響でアレルギーを発症してしまい、お医者さんから「もうゴムを被らないでください」と言われてしまったというエピソードです 被り物をしないと仕事にならないので体を張ってゴムを被っている というお話を聞いて「お笑いって大変な仕事だなあ」としみじみ感じました。今後、エコチル調査の研究成果が活用され、アレルギーを発症させない被り物の開発につながることを、心より願っています

 会場では他にも、クイズラリー、ケミカルすごろく、分析装置の体験コーナーなど、調査研究や環境について学べるアトラクションや、全国のユニットセンターの活動を紹介するポスター展示などがあり、多くの方が足を止めて見ていました。また、記念撮影コーナーでは大阪ユニットセンターのイメージキャラクター『たこチル』と一緒に写真を撮ろうと、長い列ができていました。たこチルくんは、頭の上のかつおぶしがフワフワ揺れていて、とてもキュートでしたよ。

 4月からは、エコチル調査に参加しているお子さんの約半数が中学生になります。今後は皆さんの成長に合わせて、エコチル調査のイベントも少しずつ大人向けの内容に変えていく必要がありそうです。この調査に参加している方はもちろんのこと、参加していない方にも興味を持っていただき、応援していただけるよう、これからもイベントを通してたくさんの人にエコチル調査をアピールできるといいなあと思いました

 

RC 望月光代



 2月7日に山梨大学医学部小講堂で、エコチルやまなしの研究論文記者発表会を行いました。
 アレルギー性鼻炎に関する論文2つを同時に発表し、記者からの質問をまとめて受ける、というイベントです。疫学・環境医学講座の三宅邦夫 准教授、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座の島村歩美 助教がそれぞれ論文発表を行い、その後、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座の櫻井大樹 教授も交え、記者からの質問に答えました。 
記者発表会写真
 2つの論文は、エコチルやまなしで行った追加調査「8歳学童期総合健診」のデータを基にしたもので、血液検査やアンケート調査、花粉飛散量調査などから山梨県の子どもの花粉症やダニアレルギーについて研究しています。
 これらの研究論文で
 ・スギ花粉アレルギー抗体を持つ8歳児が約7割と、成人と同程度であること
 ・花粉症と診断されている子どもの約8割が中等度の症状を示し、6割以上が日常生活に何らかの影響を及ぼしていること
 ・ダニアレルギー抗体を持つ子どもはスギ花粉抗体を持つ可能性が高く、母親がスギ花粉抗体を持つ場合は子どものスギ花粉抗体を持つ率が高くなる(母子関連が見られる)こと
などが明らかになりました。
 詳しくはエコチルやまなしHPの「調査でわかったこと」46、47をご覧ください。

 テレビ局3社、新聞2社の記者さんたちも、花粉症については非常に関心が高く、有効な治療法や受診の目安などについて質問がありました。
 その中で、アレルギー抗体を持つ割合とアレルギー性鼻炎と診断されている割合の差があるのはなぜか?という質問がありました。これについては、櫻井教授から「抗体が作られてから発症する(症状が出る)までのメカニズムはまだはっきり分かっていないが、ステップがあると考えられており、一般集団では抗体を持つ人の2/3~半分くらいに症状が出る」と説明がありました。
 これを聞いて、なるほどと思った私。実はスギ花粉のアレルギー抗体は持っているものの、症状が発現していない人の1人なのです 人間の身体の仕組みは、まだまだ解明されていないこともたくさんありますね。今後もエコチル調査のデータから、1つでも多くの謎が明らかになることを期待します

 当日の様子が以下のように報道されました。ぜひご覧ください

【NHK甲府放送局】




スタッフ・M



あけましておめでとうございます 
 年末年始9連休という方も多かったと思いますが、皆さんゆっくりできましたか? お休みでなまった心身をたたき起こし、また1年頑張っていきましょう!
 今年もエコチルやまなしをどうぞよろしくお願いいたします

 さて、「こぴっと通信」などでお知らせしている通り、エコチル調査はお子さんが中学生になると、紙の質問票からWEB質問票に移行します。スマホやパソコンから質問票に回答できるようになり、現在調査を継続している方のほとんどが、スマホにエコチル調査の専用アプリをダウンロードして、アプリに配信される質問票に回答する形で協力してくださっています。

 実は我が家の中学1年生の娘と私もエコチル調査に参加していて、この春からWEB質問票に移行しました。アプリを入れる前は、スマホの画面が小さくて、質問票が見えにくくならないかななどと、正直、不安もありました。しかし、WEB質問票は紙の時よりも複数回に分けられて配信されるので、1回あたりの質問数が少なくなり、場所を選ばずスキマ時間に回答できたり、返送するためにポストを探したりする手間もなくなりました。また、謝礼のポイントがすぐに付与されるので、なんとなく得した気分(?)にもなるような
 今回は私たち親子が、実際にアプリを使ってみて感じたWEB調査の知っ得情報をご紹介します

①アカウント情報(IDとパスワード)は残しておく
 アプリを使い始める時は、ユニットセンターから簡易書留で送られてきたIDとパスワードを入力します。その後は、自分で覚えていやすいID・パスワードに変更できますが、変更したIDとパスワードは、ユニットセンターでは把握できません。そのため、忘れてしまった場合は、ユニットセンターに連絡してIDを再発行してもらう手続きが必要になります。面倒なひと手間を避けるためにも、ご自身で変更したIDやパスワードはメモを取っておく、またはスクリーンショットを残しておくと安心です。

②身長と体重の記録を取っておく
 お子さんの身長と体重は、エコチル調査の重要データなので、WEB質問票になってからも聞かれます。娘の中学校では、学期末の成績表と一緒に「成長の記録」として身長・体重データも返してくれるのですが、このような学校は多いと思います。データが手元に届いたら、すぐにメモや写真に撮っておくことをお勧めします。ちなみに身長・体重は、9月と3月に配信される質問票で聞かれるようです。

③ポイント交換する時は、親子そろって手続きを!
 親子で貯めたポイントは、それぞれで好きなギフト(電子マネーや電子商品券など)に交換できますし、どちらかにポイントを移して、まとめて交換することもできます。ポイント交換の際には、アプリに登録してあるアドレスにメールで確認コードが届きます。お子さんと保護者の方が別々のスマホを使っている場合でも、アプリに登録しているアドレスをどちらも保護者のものにしていれば、お子さんがポイント交換する際の確認コードも保護者のアドレスに届きますので、親子で一緒にいる時にポイント交換の手続きをするとスムーズにできると思います。

④「手続き完了のおしらせ」メールは必ず開いて確認を!
 これは私の失敗談です アプリ内でポイントをギフトに交換したと思ったのですが、実際にはできていなかったということがありました ポイント交換は「マイページ」の「ポイント管理」を押し、「ポイント交換」を選択すると、交換したいギフトを選ぶページに進めます。その後、交換したいギフトを選んで進むと、1通目のメールで「確認コード」が届き、コードを入力すると、さらに「ポイント交換手続き完了のお知らせ」という2通目のメールが届きます。そのメールに<ギフトコード交換URL>が添付されているので、そこからリンク先へ飛んで手続きを完了させる必要があります。
 「ポイント交換手続き完了のお知らせ」というメールのタイトルだけを見て、交換できたと思わずに、必ず本文を確認して「ギフトコード交換URL」からリンク先に飛ぶようにしてください。
 最初は分かりにくく、混乱するかもしれませんが、慣れればそんなに難しい手続きではありません。ポイントには交換期限もありますので、こまめに好きなギフトに替えて有効に使ってくださいね!

 アプリの操作やポイント交換についてご不明な点やお困りのことがありましたら、お気軽にエコチルやまなし(電話055-273-1258)までご連絡をいただければと思います!
 13歳以降も引き続き、ご協力をよろしくお願いいたします

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RC 小林

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