Craving for chocolate

英語学習などを扱っています。心理・精神編が始まりました。


男女の争いと英語


なぜ英語を勉強するのか?

これまでにそのような疑問を持たれた人は、少なからずおられるかと思います。

その疑問に答えてくれる一つの解が、『男女の争い』と呼ばれるものです。この『男女の争い』は、ゲーム理論というものに登場します。


ゲーム理論とナッシュ均衡

ゲーム理論は意思決定や行動などにおいて、読み合いが必要な相互依存関係を分析する学問です。「戦略的状況」という自分にとって最適な行動が周囲の人たちによって変わってくる状況を分析します。数学者のジョン・フォン・ノイマンと経済学者のオスカー・モルゲンシュテルンの『ゲームの理論と経済行動』により、ゲーム理論の歴史が始まったと言われています。このゲーム理論は様々な分野に応用されており、その範囲は政治学から経営学、社会学、心理学、生物学、工学など幅広い分野で活用されています。

ナッシュ均衡とは、経済学のゲーム理論の分野に登場する概念です。「全員がお互いに自分だけ行動を変えても得にはならない状況」のことを、ナッシュ均衡と言います。アメリカの数学者でノーベル経済学を受賞した、ジョン・フォーブス・ナッシュにちなんで名付けられました。ナッシュの天才数学者としての成功と、統合失調症に苦しむ彼の人生を描いた映画『ビューティフル・マインド』は、アカデミー賞を受賞したことでも有名です。


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ナッシュ均衡の例

カップルがデートをすることになり、男性はスポーツ観戦、女性はディズニーランドに行きたいと考えています。

目的地が違うからといって、男性はスポーツ観戦、女性はディズニーランドへ行き、デートの日をお互い別々に過ごせば、それはデートの意味をもはや失っています。同様に、意見がまとまらず、デートが中止になっても二人にとっては最悪の結果となります。デートはカップル二人がそろって同じ場所で過ごすから意味があります。

そこで、各人にとって一番良い結果に対して2点、二番目の結果に対して1点、お互いが別々の目的地に行くという最悪の結果の場合には0点の満足度とします。

・二人でスポーツ観戦
彼氏 2点 彼女 1点

・二人でディズニーランド
彼氏 1点 彼女 2点

・男性がスポーツ観戦、女性がディズニーランド
彼氏 0点 彼女 0点

・男性がディズニーランド 女性がスポーツ観戦
彼氏 0点 彼女 0点

これにより、カップルが同調的な行動をとろうとしていることがわかります。なぜなら、お互いの意見が食い違っても、デートでは二人が協調して行動するため、デートで物事が一方に決まれば相手はその決定に従い、行動を共にするからです。これはデートで飲食店(和食とイタリアンなど)を決めることにも当てはまります。

従って、この例では二人そろって同じ場所でデートをする、すなわち「二人でスポーツ観戦」と「二人でディズニーランド」がナッシュ均衡となります。自分だけ行動を変えても得にはならず、二人一緒に同じ場所で過ごすことが合理的な行動となります。そして、これが『男女の争い』と呼ばれています。

この場合、双方にとって最良、あるいは最悪の均衡というのは存在しません。また、スポーツ観戦とディズニーランド、どちらの均衡が実現するかは分かりません。一般的には、慣習や文化、規範などにより、どちらかが選ばれることになります。カップルの場合、主導権を握っている方の意見が採用されやすいかもしれません。


男女の争いと英語

この『男女の争い』は、英語についても当てはまります。

苦労して私たちが英語を学んでいるのは、英語が国際共通語(English as a lingua franca)としての地位を現在築いているためです。

世界各地で旅行だけではなくビジネスや研究など、言語が違う人たちの共通のコミュニケーション手段として英語は利用されています。そのため、外国語教育の筆頭として英語教育を行っている国は、日本を含めて多数あります。

世界を見渡せば、中国語やスペイン語など利用者の数が多い言語はあるものの、現時点でこれらの言語は世界の共通語とは言えません。

英語が国際共通語として利用されているのは、母国語が違う者同士のコミュニケーション手段として使われている言語が英語だからです。様々な国籍の人が集まる国際社会の舞台では、それが顕著になります。もちろん、英語が通じない国や地域はまだ多くあります。日本でも英語が満足に通じない場所は多いです。しかし、日本国内でも英語を使用する機会や環境は増えてきており、母国語が違う人たちの意思疎通の手段としては、英語が主な共通言語として活用されています。この認識を世界中で共有し、そして同調している背景があります。

この同調行動の背景には、英語と世界との結びつきが関係してきます。歴史的観点では過去の植民地政策などが影響しておりますし、経済面では世界的な企業が英語圏に多数あることが関係しています。また、学問や研究においても、英語圏の大学や研究機関などがその中心となっています。さらには、ヨーロッパの言語に特徴的な名詞の性が英語にはなく、動詞の変化も複雑ではないなど、非英語圏の人にとって英語は他の外国語と比べて学習に取り組みやすい言語であることも挙げられます。

共通言語の選択では、コミュニケーションが取れるように周りと同じ言語を選択します。しかし、外国語を勉強するのは多大な労力がかかるなど、全員が自分の言語を選択してほしいという思いがあります。これは、お互いが同じ場所に行きたいと思う一方、各人が自分の希望する場所へ行きたいと考えているデートの事例と似た構造をしています。つまり、お互い同じ選択をしたいが、各人の優先順位が異なる状況です。

英語の現在の使用状況を踏まえれば、共通言語として英語以外の言語を選択しても「自分だけ行動を変えても得にならない状況」になっており、英語を国際共通語として使うのが安定的な状況になっています(英語以外の外国語学習を否定しているわけではありません)。デートでは、お互いが別々の目的地へ行くことが意味をなさないように、言語でもお互いが違う言語を使用していても意思疎通を図ることが出来ないので意味がありません。母国語が違う者同士が協調してコミュニケーションを取るためには、国際的には共通言語として英語を使用しなければならなず、そしてこれに同調せざるを得ない力が働いています。

国際共通語が英語のため、英語圏の人は非英語圏の人より有利な立場ですが、非英語圏の人も英語が出来ると母国語が違う人とコミュニケーションが取れるという利益を享受できるので、損をしているとは言えません。また、コミュニケーションが取れるだけではなく、英語学習は異文化理解などにも貢献するため、その効果は大きいです。

英語が国際共通語として使用されていますが、だからといって英語が最も優れた言語ではありません。そもそも優れた言語である基準や定義などを決めることはほぼ不可能です。英語が国際共通語として使用されているのは、英語が使用される背景を踏まえた集団の同調による力が働いているためであり、この力により一度方向性が決まった行動はその良否を問わず、それが固定化して習慣化していく傾向があります。そのため、現在英語が国際共通語として使用されており、学習する必要があります。

ゲーム理論を使えば、今回の共通言語としての英語以外にも、現実社会の様々な現象について統一的に説明できます。身近な例では企業の価格競争や、エスカレーターの列が東京と大阪で左右違うことなどが挙げられます。また、核軍縮の問題についても説明できます。さらに、囚人のジレンマを応用して、独占禁止法ではリニエンシー(課徴金減免)制度が導入されました。

「なぜ英語を勉強するのか?」という問いに対する答えは、一人ひとり異なると思います。しかし、共通言語の選択についてゲーム理論を通じて見ていくと、国際共通語として英語が選択されているのには理由があることが分かります。そして、そこから英語の必要性を導き、学習の重要性へとつなげることが出来ます。もちろん今回のアプローチ以外にも英語を勉強する理由は説明できると思いますので、一度考えてみるのもいいかもしれません。



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知識力と思考力を鍛える 判例編


ニュース編、財務諸表編と続いて、最後は判例編です。

判例も知識力と思考力を鍛えることができる素材だと思います。判例を理解するには法律の知識と思考力が必要になります。


判例の理解

法律を勉強する上で、判例の学習は欠かせないものです。条文を読んでいても分かりにくかったりしますが、判例では裁判所が事案だけではなく、条文をどのように適用したのかが分かります。詳細を理解するためには法律の知識が必要になるため、知識力を身につけることになります。


判例の思考

法律の文章を作成するときは、瑕疵がないように詳細まで突き詰めて精巧にします。法律の文言に慣れていないと、回りくどいと感じたり難解だと思ったりしますが、論理はしっかりしています。その中でも判例の学習は有益で、この学習を通じて法的思考力も養われます。もちろん、判例が必ずしも正しいわけではありません。判例に対する批判も多くあります。判例の論理、それに対する批判の論理など、これらを学ぶことで少しずつ思考力が身についていきます。


思考力

どの学問でも学習する上で、必要最低限の暗記や知識は求められます。しかし、どの段階においても、物事に取り組む際には思考することが大切です。思考しなければ理解度は浅くなります。また、思考力は将来のことを考える力です。未知の問題に遭遇した場合には、この思考力が問われることになります。

以前、日本の大学院とアメリカの大学院、どちらも難関で有名な大学院で学問を修めた法学者がいましたが、その人は集団的自衛権の問題に対して、「憲法学者は思想的に偏っている人が多い」とだけ答えていました。確かにその人が主張するように、憲法学者は思想的に偏っている人が多いのかもしれません。しかし、論点は憲法の条文や判例の解釈と集団的自衛権の法案の内容の問題であり、憲法学者の思想信条ではありません。法律についての意見を言うべきなのにもかかわらず、その法学者は憲法学者の思想のことしか言及しませんでした。たとえ憲法が専門ではなくても、法学者であれば自身の思考力を駆使して、合憲でも違憲でも自分の考えを述べるべきでした。思考の放棄です。

大切なことは、自分の考えを持つことです。しかし、自分なりでいいので深く考えなければいけません。高学歴で知識があるように思える人でも、短絡的な思考をしたり思考することを放棄していたりする人は、上記の学者を含めて少なくはありません。

ある問題について考えるためには、そのための学習をしたりして大変な部分があったりしますが、その過程を楽しめるようになると知識を身につけて思考することが面白くなってきます。試験などの勉強では答えがありますが、実社会では正解がないものが多くあります。その時に思考力を駆使すると、道が見える時があると思います。知識を身につけるだけではなく、それを駆使して思考していくことが今の時代には求められます。


最後に

ニュースや財務諸表に限らず、判例の学習を通じても知識力と思考力を鍛えることができます。判例の学習の重要性は、偉大な民法学者である我妻榮先生の『民法案内1 私法の道しるべ』という著書の中で言及されておられます。

判例の学習は、知識力や思考力を鍛えるだけではなく、もちろん各種法律の試験においても有益です。法律も会計と同様、難しいと思い敬遠しがちですが、一歩ずつ学習を進めていけば少しずつ理解できるようになってきます。

これまでに紹介したもの意外にも知識力と思考力を鍛える方法はあると思いますので、みなさんも独自の方法で学習してみて下さい。



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知識力と思考力を鍛える 財務諸表編


ニュース編に続いて、今回は財務諸表編です。

財務諸表は、知識力と思考力を鍛えるにはいい素材だと思います。財務諸表を理解するためには会計学の知識が必要であり、そして意思決定をするためには思考力が問われます。


会計学の知識の重要性

会計はビジネスをする上で欠かすことのできない要素です。会計の素養を身につけておくと、業種を問わず多かれ少なかれその知識は役に立つと思います。財務諸表は海外の国の企業も当然作成しますので、語学の勉強にもなります。


思考力と意思決定

企業が作成した財務諸表は、これに基づいていろんな人たちが利用して意思決定を行います。意思決定には財務諸表から得られる情報はもちろん重要ですが、それ以外にも毎日報道されているニュースについての知識も必要です。特に国際情勢や政治経済、そして企業に関する情報は大切です。このような情報の入手において、英語力は大いに貢献します。

様々な要素を勘案して意思決定を行わなければならないため、思考力が問われます。『知識力と思考力』という記事で以前説明しましたが、思考力は将来のことを考える力です。このように財務諸表を読むことにより、思考力を鍛えることもできます。


財務諸表を読むための方法

財務諸表を読むことにより、知識力と思考力を鍛えることができます。しかし、ある程度の勉強が必要になります。

会計学の知識を身につける方法の一つとして、簿記があります。会計は言葉で説明されても分かりにくいですが、テキストや問題集などを利用して実際に自分で問題を解いたりして、一つ一つの取引について理解していけば、やがて貸借対照表や損益計算書などについて少しずつ理解できるようになっていきます。

現在簿記の勉強をされている人もおられるかと思います。簿記の問題を解く際に注意すべきことは、理解しているだけでは不十分だということです。時間内に、そして正確に問題を解けるようにするまで頑張る必要があります。これは簿記に限らず、TOEICなどの試験にも当てはまります。TOEICは特に時間制限が厳しい試験なので、時間管理が重要になります。

そして、問題を解いて満足するだけではなく、財務諸表を利用する意識を持って勉強する姿勢も大切です。以前、「キャッシュフローなんて簡単ですよ」と発言していた女性がいました。キャッシュフローの問題は、簡単な論点と難しい論点がはっきりしていることが多いですが、難問の作成は可能です。果たしてその女性は、難問を目の当たりにして「時間内に、そして正確に」問題を間違えることなく解くことが出来るのでしょうか。それだけではありません。キャッシュフローは意思決定においても重要な判断材料となります。ただ問題を解くだけではなく、それを有効に活用できてこそ意味があります。実務で利用している人ほど、「簡単ですよ」などの発言は軽々にはできません。財務諸表を学ぶ際には、それぞれの項目を詳細に見ていき、それが具体的にどのような役割や効果があるのかを考えていく姿勢が大切です。

また、懐疑心を持つことも必要です。情報に接する際には懐疑心を保持することが求められます。監査を受けて適正意見のついた財務諸表や情報源の確かな報道などは信頼度が高いですが、それでも100%確実とは言い切れない場合もあります。そのような場合には懐疑心が重要になります。2016年のアメリカ大統領選は接戦であったにもかかわらず、ある人は懐疑心を欠いてメディアの情報を鵜呑みにして、「絶対」トランプ氏が大統領になると予想しました。自分でしっかり考えたうえでの結論なら問題ないのですが、メディアの情報を疑いなく信じていました。もしこのような人が会計士になって懐疑心を欠いたままでいれば、粉飾を見逃す可能性があります。大切なことは、何事も不確実な場合は懐疑心を持って、徹底的に自分で調べることです。そうすれば、難しいことも少しずつ理解できるようになっていくと思います。

さらに、財務諸表を比較することにより、いろいろなものが把握できます。例えば、過去と現在の状況を比較することで、経営の違いが見えてきたりします。具体例としては、話題となった大塚家具が挙げられます。親子による経営の違いなどが大きくニュースで扱われました。財務諸表や従業員に関するその他の資料などを見ると、父と娘による経営の違いが見えてきます。また、自分の会社の財務諸表を同業他社のものと比較したり、あるいは同じ規模の会社と比較してみたりするのも面白いと思います。


最後に

簿記の学習を通じて財務諸表を学ぶことも大切ですが、財務諸表がどんなものか知りたい人は、財務諸表の読み方の本はたくさん出版されているので、そちらで学習するのも一つの方法です。

財務諸表を学ぶことにより、会計の知識だけではなく、将来のことを考える思考力を鍛えることができます。それだけではなく、普段のニュースについても注意を払うようになります。

会計は難しいということで、会計の勉強を避ける人もおられるかと思いますが、一歩ずつ学習を進めていけば少しずつ理解できるようになってきます。海外の情報を仕入れる際には英語も役に立ちます。会計と英語の学習の波及効果は大きいので、気になった人は始めてみることをおすすめします。



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知識力と思考力を鍛える ニュース編


知識力と思考力の重要性は、『知識力と思考力』という記事ですでにお伝えしております。そこで、これを鍛えるための方法を簡潔に伝えたいと思います。まずはニュース編です。

毎日、私たちはいろいろなニュースに接しております。その内容は政治経済から文化、科学など多岐にわたり、国内だけでなく海外のものまであります。この日々流れてくるニュースとどう接するかにより、将来の行動に変化を起こすことができます。


ニュースへの知識

ニュースを理解するには、まず知識が必要です。特に政治経済や国際情勢のニュースでは知識が求められます。知識がないと、ニュースに対して「難しくて分からない」という印象しか残らなくなります。

しかし、政治経済や国際情勢などのニュースが分からなくても一つ一つ調べていけば、やがて少しずつ理解できるようになります。知識をつけるためには、この「調べる」という作業がとても重要なポイントになります。一つのニュースについて調べれば、その分野が広範囲にわたることも多くあります。そして、もっと知りたければ、どんどん深く調べていくことになります。時間はかかりますが、調べるといろんな知識を身につけることができます。


ニュースへの思考

いろいろ知識を得ると、次はそれに基づいて思考するようになります。ニュースのメインになりやすい政治経済や国際情勢の話題は、分野が異なっていてもリンクしており、お互いが影響を与えます。もちろん科学など他の分野ともリンクしており、多かれ少なかれニュースは分野を超えてリンクしていると考えることができます。このリンクを把握すると、ニュースを基にして思考することが楽しいと思えてきます。


ニュースへの対応

ニュースやデータの内容に疑問を抱かない人がいますが、それは大変危険です。それが顕著になって表れたのは、2016年のアメリカ大統領選挙です。多くの人は、メディアの世論調査の数字を基にしてヒラリークリントン氏の当選を予想しましたが、結果はドナルド・トランプ氏の勝利でした。

ある難関国立大学を卒業した政治経済が好きだと標榜する人は、「絶対ヒラリーさんが当選する」と言い、選挙が接戦であったにもかかわらず、「絶対」という言葉を使用して予想しました。この人は、メディアの世論調査のデータを基にしてそのように予想していましたが、それはただ自分で考えたふりをしただけです。メディアのデータを拾って発表するだけでは、思考したとは言えません。詳細は『知識力と思考力』の記事にあります。

ニュースに接する際に求められることはいくつかあり、そのうちの一つに「懐疑心」があります。果たして、そのニュースの内容やデータが真実なのだろうかという、疑いの心を常に持ち続けることが必要です。そのためには、怪しいと思えるニュースについてはいろんな方面から調べ、そして考えることが求められます。


英語ニュース

インターネットの発達により、海外の情報も即座に入手できるようになりました。海外のニュースから情報を仕入れることにより、物事の見方に多面性が生まれてきます。

そして、海外のニュースを理解するためには、やはり英語が必要です。そのためには、英語を勉強するしかありません。おすすめは、以前紹介した『ニュースで英会話』です。NHK WORLDで実際に放送された英語ニュースを題材にしているので、英語とニュースの両方を学ぶことができます。これが難しいという人は、ニュースで英会話の元講師の伊藤サムさんが担当されている『高校生からはじめる「現代英語」』がおすすめです。こちらもNHK WORLDで放送された英語ニュースが題材となっていますが、語彙や表現は優しく書き直してあります。

レベルを上げるならば、『The Economist』をおすすめします。政治経済や国際情勢の内容が多くあります。使用されている語彙や表現は難しいものも多く、とても読み応えのある英語の有名な雑誌です。


最後に

ニュースは知識力と思考力を鍛えることが出来る題材です。普段気づかないものが、意外と身近なところで関係していたりします。知識を身につけ、思考して行動することで人生が変わる可能性はあります。しかし、懐疑心を持っていなければ、大事なものが見えなかったりします。従って、懐疑心を持ち、知識と思考を活用して多角的にニュースに取り組むことが大切です。そうすれば、今まで気に留めなかったニュースに、新たな視点が生まれてくるかもしれません。



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リーダーの要素


トランプ大統領がアメリカで誕生して以来、トランプ氏の物議を醸す発言が日々ニュースになっています。アメリカ大統領の発言が与える影響は大きく、トランプ氏のリーダーとしての資質を問う人もいます。

一方、日本では稲田前防衛大臣や金田前法務大臣、そしてそれ以外にも複数の大臣が省のトップである大臣としての資質を問われました。

リーダーとしての資質が問われるのは、政治家だけではありません。東芝では粉飾決算を行い、経営者らは国際的な企業を率いる存在としての資質が問われています。

そこで、リーダーにとって必要な要素とは一体何なのかを少し考えてみます。

リーダーに必要な要素にはいろいろありますが、「能力」・「人間性」・「志」の3つが必要だと思います。

まだ他にあるかもしれませんが、この3つの要素はリーダーにとって必要不可欠です。

それでは、一つずつ見ていきます。


1. 能力

能力はリーダーにとって必要不可欠な要素です。だけど、どんな能力が必要なのかと問われると、答えに窮する人もいるかと思います。

リーダーに必要な能力はいろいろあると思いますが、「知識力」・「思考力」・「経験」が必要だと思います。そして、この3つは次のように表すことができます。

知識力 × 思考力 × 経験

a. 知識力

これがなければ業務に支障をきたすので必要です。

b. 思考力

どの世界でも未知のことが生じるのが常なることなので、それについて考え、対応するための思考力も必要です。『知識力と思考力』という記事に詳細があります。

c. 経験

いろいろ経験してきた人は、その経験が自分の糧となっています。物事に取り組む際には、知識力と思考力を合わせ、それに経験を加えれば、素晴らしい能力となります。さらに豊富な経験は、人を魅了する力を持っています。


2. 人間性

人間性は難しい部分がありますが、ここでは人間関係を築く能力と定義します。そして、良好な人間関係を築くには、いろいろな要素が求められます。

性格は人により違うので一概には言えません。寡黙な人もいれば多弁な人もいます。また、冷静な人もいれば、情に厚い人もいます。物事に取り組むスタイルも、その人の特徴を生かしたもので、人によって異なります。

しかし、人間関係を築くうえで気を付けたいことは暴言です。暴言を吐いたりする人は、たとえ能力があっても支持されません。「冗談で言った」などの言い訳は通用しません。気がつけば人はいなくなり、自分の周りには少数のイエスマンだけになります。

一方、真に強いリーダーには、リーダーを支える人たちがいます。この人たちはただのイエスマンなどではなく、目的を実現するためには、たとえリーダーにとって耳が痛いことでも、リーダーに対して自分の意見を述べることが出来る人たちです。目標達成には、これら部下や仲間などフォロワーシップの協力が必要です。そのためには、リーダーに「信頼」がなければいけません。

信頼される人になるためには、相手を見下したりせず、真摯に相手の意見に耳を傾け、積極的に、そして前向きに物事に取り組む姿勢が必要です。そうすれば周りを魅了する人になります。


3. 志

リーダーになるには志が必要です。目標が大きいほど、この志が重要になります。

関わる人が増えれば反対意見も出てきますが、利害調整を行うのもリーダーの重要な役割です。反発を抑えて、上手に目標が実現するように導いていくところに、リーダーとしての力量が問われます。

他にもリーダーはいろいろな問題に直面することもあり、リーダーとは面倒な立場です。私生活など、自分の利益を犠牲にしなければならないことも多くあります。

目標実現のためには自己犠牲を強いられたりしますが、その時重要になるのが志です。困難な時期は志を忘却しがちですが、目標や夢などの志があれば、つらい時期があっても乗り越えられます。そして、実現したいことが大きければ大きいほど、志が重要になってきます。当初の志を忘れず、目標や夢のために自己犠牲を払い行動できる人が、その実現を手繰り寄せます。


以上、リーダーに必要と思われる要素について見てきました。

何かに取り組むには、「能力」と「人間性」があれば十分活躍できます。この2つを兼ね備えているだけで優秀な人です。

しかし、「能力」と「志」を兼ね備えていて、「人間性」が欠けている人には注意した方がいいかもしれません。このような人はカリスマ性を持つ傾向がありますが、周囲に迷惑をかけている可能性があります。高い能力を持ち、偉大な目標や夢を語って人を魅了しますが、人間性が欠けているので無意識のうちに暴言を吐いたりして、周りの人を不快にさせたり傷つけたりしています。カリスマ性があり、魅力的に見えたりする人ですが、このような人には注意した方がいいです。自己愛性パーソナリティ障害などの可能性があるかもしれません。

日本の組織では、リーダーにならなくても、組織でやっていくのに必要なものとして、能力よりも「忍耐力」と「空気を読む力」を求める傾向がしばしばあります。特に大企業ではその傾向が強いと思われます。

どの組織にも理不尽なことはありますが、それに耐えることが求められます。また、空気を読むことも必要です。正論ばかり振りかざす人がいますが、それは反発を生むだけです。場合によっては、会社などを辞める事態にまで発展することもあります。社会には理不尽なことが多いですが、ただ理想や正論を述べていても支持は得られず、組織から除外されるだけです。

しかし、一見反発を招きそうな意見であっても、その主張が周りから支持される人もいます。そのような人は、周りから認められている人です。そして、そのように認められるためには、実績がなければいけません。そのためには、能力や周りの人と協調できる人間性が必要になります。たとえリーダーにならなくても、この要素は社会で求められます。

世の中には様々な組織があり、それぞれにおいて求められる人材やリーダー像が異なります。どのような人がリーダーに相応しいのか、また自分がもしリーダーになれば、どのようなリーダーを目指せばいいのかを考えてみるのもいいかもしれません。



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