知識力と思考力の重要性は、『知識力と思考力』という記事ですでにお伝えしております。そこで、これを鍛えるための方法を簡潔に伝えたいと思います。まずはニュース編です。

毎日、私たちはいろいろなニュースに接しております。その内容は政治経済から文化、科学など多岐にわたり、国内だけでなく海外のものまであります。この日々流れてくるニュースとどう接するかにより、将来の行動に変化を起こすことができます。


ニュースへの知識

ニュースを理解するには、まず知識が必要です。特に政治経済や国際情勢のニュースでは知識が求められます。知識がないと、ニュースに対して「難しくて分からない」という印象しか残らなくなります。

しかし、政治経済や国際情勢などのニュースが分からなくても一つ一つ調べていけば、やがて少しずつ理解できるようになります。知識をつけるためには、この「調べる」という作業がとても重要なポイントになります。一つのニュースについて調べれば、その分野が広範囲にわたることも多くあります。そして、もっと知りたければ、どんどん深く調べていくことになります。時間はかかりますが、調べるといろんな知識を身につけることができます。


ニュースへの思考

いろんな知識を得ると、次はそれに基づいて思考するようになります。ニュースのメインになりやすい政治経済や国際情勢の話題は、分野が異なっていてもリンクしており、お互いが影響を与えます。もちろん科学など他の分野ともリンクしており、多かれ少なかれ、ニュースは分野を超えてリンクしていると考えることができます。このリンクを把握すると、ニュースを基にして思考することが楽しいと思えてきます。


ニュースへの対応

ニュースやデータの内容に疑問を抱かない人がいますが、それは大変危険です。それが顕著になって表れたのは、2016年のアメリカ大統領選挙です。多くの人は、メディアの世論調査の数字を基にしてヒラリークリントン氏の当選を予想しましたが、結果はドナルド・トランプ氏の勝利でした。

ある難関国立大学を卒業した政治経済が好きだと標榜する人は、「絶対ヒラリーさんが当選する」と言い、選挙が接戦であったにもかかわらず、「絶対」という言葉を使用して予想しました。この人は、メディアの世論調査のデータを基にしてそのように予想していましたが、それはただ自分で考えたふりをしただけです。メディアのデータを拾って発表するだけでは、思考したとは言えません。詳細は『知識力と思考力』の記事にあります。

ニュースに接する際に求められることはいくつかあり、そのうちの一つに「懐疑心」があります。果たして、そのニュースの内容やデータが真実なのだろうかという、疑いの心を常に持ち続けることが必要です。そのためには、怪しいと思えるニュースについてはいろんな方面から調べ、そして考えることが求められます。


英語ニュース

インターネットの発達により、海外の情報も即座に入手できるようになりました。海外のニュースから情報を仕入れることにより、物事の見方に多面性が生まれてきます。

そして、海外のニュースを理解するためには、やはり英語が必要です。そのためには、英語を勉強するしかありません。おすすめは、以前紹介した『ニュースで英会話』です。NHK WORLDで実際に放送された英語ニュースを題材にしているので、英語とニュースの両方を学ぶことができます。これが難しいという人は、ニュースで英会話の元講師の伊藤サムさんが担当されている『高校生からはじめる「現代英語」』がおすすめです。こちらもNHK WORLDで放送された英語ニュースが題材となっていますが、語彙や表現は優しく書き直してあります。

レベルを上げるならば、『The Economist』をおすすめします。政治経済や国際情勢の内容が多くあります。使用されている語彙や表現は難しいものも多く、とても読み応えのある英語の有名な雑誌です。


最後に

ニュースは知識力と思考力を鍛えることが出来る題材です。普段気づかないものが、意外と身近なところで関係していたりします。知識を身につけ、思考して行動することで人生が変わる可能性はあります。しかし、懐疑心を持っていなければ、大事なものが見えなかったりします。従って、懐疑心を持ち、知識と思考を活用して多角的にニュースに取り組むことが大切です。そうすれば、今まで気に留めなかったニュースに、新たな視点が生まれてくるかもしれません。