2018年10月20日

KAIBORI News 18号でてます

▼年4回ぐらいのペースで発行されているKAIBORI News 18号が発行されました!
今号はトンボ特集。
久しぶりに“ぼりさん”も登場しています。
ぜひチェックしてみてください!

こちらから♪

また、「井の頭池だより30」では、KAIBORI Newsに載せきれなかったグラフも添えて、今年の井の頭池のトンボ状況についてお伝えしています。こちらも併せてご覧ください。

▼今年は個体数も種数も増加したトンボたち。池に行く度に「今年は赤いトンボよく見るな〜」と思っていたのですが、毎月のモニタリング調査のデータでも昨年よりも増加していることがわかりました。
真っ赤っかなショウジョウトンボは夏、8月まではよく見られていましたが
秋真っ盛りな現在はマユタテアカネやアキアカネが目立ちます。
アキアカネ20181017
アキアカネ
マユタテアカネ20180918_1
マユタテアカネ


この2種は昨年度はあまり見かけませんでしたが、今年はよく見られます。
秋空に赤い色がよく映えます。

ただオオヤマトンボやウチワヤンマのように大きなトンボではない&じっと止まっているとなかなか気づかないことが多いので、
ぜひぜひじっくり探してみてください。
マユタテアカネは浅場で産卵するシーンを度々見かけているので、来年ヤゴに出会うのが楽しみです!

(やまひつじ)

ecoworks at 10:14|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年10月19日

セイボウ

▼事務所のパソコンの写真を眺めていたら、光が丘公園のすすき原っぱで撮った写真を見つけました。
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こんなきれいな虫はめずらしいに違いないと思ったのですが、事務局長に聞いたら、割と普通にいるとのこと。小さすぎて注目されないだけだそうです。
青蜂(セイボウ)というハチの仲間で、成虫は花の蜜を吸いますが、幼虫は他のハチの幼虫などに寄生して育つそうです。
スズバチという、樹皮や壁などに泥で部屋を作り、そこにマヒさせたガの幼虫を運び込んで卵を産みつける、というハチがいるのですが、オオセイボウは、そのスズバチの泥の巣の中に卵を産み、羽化したスズバチの幼虫を(ガの幼虫もろとも)食べて育つそうです。

▼割と普通にいるのに、これまで知らなくて、知ってみたらすごい生き物がいるのだと、この仕事を始めて気づかされます。
オオマリコケムシ、ハリガネムシ、サムライアリ、、、
サムライアリを知った時は、人間以外にそんな残酷なことをする生き物がいるなんて、衝撃でした。
自分の常識がいかにちっぽけかと思い知らされます。

▼突然ですが、最後にクイズです。
今月の初め、善福寺公園を歩いていたら、弱って飛べなくなっているガをK先輩が見つけました。大きさはアーモンドの粒ぐらいでしょうか。以下の会話から、なんていうガなのか、当ててみて下さい!
私「印傳(いんでん)みたいな模様ですね」
K先輩「印傳ですか?現代アートみたいですね」
私「草間彌生(くさまやよい))ですね!」
K先輩「そうですね」

皆さま、わかりましたか?
答えは、ビロードハマキ、でした!

(新人さいかつ)

ecoworks at 12:31|PermalinkComments(0)

2018年10月16日

井の頭池 風倒木で土どめ作り

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▼井の頭池での定例管理作業、最近は空堀作りとかの掘削活動が多かった。
今日は台風による風倒木を利用して、久しぶりの土どめ活動だ。
池への泥水流入対策として、林床が裸地化している斜面に土どめを作るぞ。

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ハイホー、ハイホー、楽しい土どめ


▼東京都西部公園緑地事務所の方々が、園内に仮置きしてある材を何回も運んできてくれた。

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今日も快調、パワーカート


▼丸太や枝を、斜面の等高線に沿って並べていく。

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こんな簡易な土どめでも、表土の流亡を防ぐ効果がある。伸ばしたいね、土どめの総延長。

太くてよさそうな材だったので、園路脇にも並べてみた。いずれ菌類が生えてきて、観察するのにいい小径になるだろう。(さと)

井の頭池雨水寄付のページを作りました!

ecoworks at 19:16|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年10月14日

開園日の穴あけ作業

▼本日は光が丘公園バードサンクチュアリでの開園業務。
バードサンクチュアリの観察舎には、その季節に見られる鳥を解説するためのパネル、通称「鳥パネル」が掲示されています。

閉園後の観察舎
壁面の赤い部分に並んでいるのが鳥パネルです。

▼この鳥パネル、先日の台風や経年劣化で掲示できなくなってしまったものが増えてきたため、このたび大幅な増刷・補充を行いました。
事前に印刷しておいたものをラミネートし、サイズを揃えて裁断し、掲示するための(=フックをかけるための)穴の位置をよ〜く確認して、穴をあけ続けること数時間。「へ、減らない……終わらない……?」と思って確認したところ、増刷分が37枚もありました。穴の数にして148個。時間がかかるのも道理というものです。

ハトメパンチ
穴をあけるのに使う「ハトメパンチ」なるもの。
穴を縁取って補強する、リング状の金具が「ハトメ」です。

▼その他の業務の傍ら、無心にパチンパチンとし続けて、どうにか作業終了。少し利き手が痛くなりましたが、これでピカピカのパネルを掲示できるはず!
皆が心地良く過ごせる観察舎を作る&保つために、開園日も色々な作業があるバードサンクチュアリでした。

掲示イメージ
鳥以外のパネルもありますよ。


(さくさく)

ecoworks at 20:12|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年10月11日

善福寺公園1日水族館レポート!

▼去る10月7日、善福寺公園にて1日水族館を開催いたしました!当日はお天気にも恵まれ、親子連れの方が多かったです。生き物に詳しい小学生たちも現れて、びっくりです。
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貴重なニホンイシガメも展示できました!

▼今回もボランティアの方がお手伝いに来てくださいました。生き物のことや外来種問題などの知識もあり、説明も上手で、来場者の方も聞き入っていました。イベント終了後、ボランティアの方が、7月にオープンした善福寺公園に隣接する遅野井川を案内してくださいました。
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自然や生き物や公園の成り立ちなどを知っている人に案内してもらうと、公園散歩も楽しさ倍増になります。
私も、そんな説明ができる人になりたい! しかーし・・・!
「アメリカザリガニが増えたせいで、ニホンザリガニがいなくなってしまったんです」
という間違った説明をしてしまった私ーーー!ボランティアの方に訂正していただきました。
「さいかつさん、東京には元から日本の在来のザリガニはいなかったんです。ただ、アメリカザリガニが増えただけです。誤解している人多いんですよねえ」
すみません!まずは正しい説明ができるようにならないと何事も始まりません。。。

▼日本の在来のザリガニは、ニホンザリガニ1種ですが、自然分布域は北海道と東北地方の北の方と言われています。適応水温が5から20度程度であるためでしょう。
今、ニホンザリガニの存在を脅かしているのは、ウチダザリガニという外来種のザリガニです。アメリカザリガニは、ウシガエルの餌として昭和の初めに日本に導入され、日本中に広まりましたが、北海道では水が冷たすぎてあまり生きられないようです。

▼北海道以外の地域では、アメリカザリガニは、一度、淡水の池などに入ってしまうと、適応力や繁殖力が高く、あっという間に増えてしまいます。驚くべきことに、自分が餌(水生昆虫など)を捕まえやすい環境にするために、水草を切断して、何も生えていない水底に変えてしまうそうです。水生昆虫が住みにくい環境になってしまいます。っていうと、餌も減ってしまうんじゃない?と思ってしまいますが、水生昆虫などは空から飛んできたりするので、次々食べることができるようです。
(WEBサイトでもこんなプレスリリースを見つけました。http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2017/20171212-1.html#pagetop

▼光が丘公園のバードサンクチュアリの池では、アメリカザリガニを減らすことで、水草が生え、水生昆虫や生きものの増える池を目指しています。捕っても捕っても減らない!という印象ですが、長年捕獲作業をしている先輩スタッフは、ようやく減ってきたかもしれない、と言っていました!

(新人さいかつ)

ecoworks at 12:38|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年10月10日

育つ苗木たち

▼光が丘公園バードサンクチュアリの一画に、苗木エリアがあります。
生きものたちがたくさん生息できるよう樹種を選び、近隣地区の樹林からいただいた種子や実生から育てた苗木を植えています。
2015年初冬から少しずつ植樹を開始し、4年目となりました。
まだまだ下草に埋もれるほどの大きさの苗木なので、下草刈りやササ刈りなどしてやらないと、日照不足になって上手く育ちません。
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自然に生えてきた実生木の除去もします


▼当会へのご支援方法のひとつに「雑木林寄付」という寄付プログラムがあり、これらの苗木のサポーターを募集中です☆
サポーターさんのいる苗木には、お名前などを記した記念石が置かれています。
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2017年秋、植え付けから1年半後

2016細貝康憲クヌギ_180910
2018年9月の成長ぶり

カブトムシやクワガタなど、樹液を好む昆虫のために植えたこのクヌギは、丈が伸び、葉っぱも増え・・・1年でこの大きさまで育ちました!
苗木の生長を、子どもの成長と重ねて、誕生日記念やご友人の出産祝いに・・・いかがでしょうか?

雑木林寄付について、詳しくはコチラまで。

(ます)


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2018年10月02日

石神井公園三宝寺池水族館レポート!

▼先月23、24、25日、3日間、石神井公園にて三宝寺池水族館、無事に開催いたしました!
最初の2日間は、お天気もよく、休日ということもあり、親子連れやお散歩中の多くの方にご来場いただけました!3日目は、あいにくの雨ということもありましたが、それでも数十名の方にご来場いただけました。
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▼親子連れの方々は、池の中にこんな生き物がいるなんてすごいね!とエビ水槽などに興味津々。
いつも公園をお散歩している方々にはブルーギルという外来魚は有名らしく、「ああ、ブルーギルね」という反応。私なんか、この仕事を始めるまで、ブルーギルなんて聞いたこともなかったのに、さすが、公園の常連さんはよくご存知です。
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▼お手伝いに来てくれたボランティアさんも、ご来場者の方々に魚について楽しく解説をしていて、子供より、むしろお父さん達が夢中になっている様子です。

▼普段、公園に来ても、なかなか目にすることのできない池の中の生き物達がじっくり観察でき、スタッフとも楽しい会話のできる1日水族館。今週末には善福寺公園で開催予定ですので、ぜひ、いらしてみて下さい!
(新人さいかつ)



ecoworks at 10:42|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年09月30日

雨の日は泥水対策の経過観察

▼井の頭池への泥水流入を防ぐため、あの手この手で対処中。
対処後には、それが有効に機能しているかどうかを確認する。
おお、強い雨が降り出したぞ。経過観察のチャンスだ。

▼ボート池は泥水が顕著だ。
かいぼり後にツツイトモが見事に群生したので泥かぶりを防ぎたいが・・・

ああ、やっぱり両岸から泥水が入っているよ。

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池の中央部だけ透明


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残念な状況


▼泥水の猛威に対して無策なわけではない。
かいぼり隊が作ったしがら柵が健闘している。

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しがら柵が微細な落ち葉や泥を止め、枝の隙間を通った水は、右側の空堀に貯まりながら浸透していく。

でも、こういう流入がある。

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強雨の最中には真っ茶色の水が出てくる

園路冠水を防ぐための横断側溝に落ちた水が、管を通って池に流入している。
先の褐色の池水の原因はコレだ。

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園路を横断している側溝(左は浸透地)


▼泥水の流入箇所は多いし、横断側溝のように対処が難しい箇所もあるが、悲観していない。
始めて1年半、これだけの箇所をクリアした。
管理図

生態工房・西部公園緑地事務所・井の頭かいぼり隊による泥水対策実施箇所


対処が必要な箇所数で言うと、2割くらい終わっている。
引き続き進めていく。(さと)

井の頭池 雨水寄付のページを開設しました



ecoworks at 17:37|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年09月29日

かいぼりした池を空から見ると

▼公園の池や濠でかいぼりを行う大きな目的の1つは「水質改善」だ。
かいぼりを適切に行うと、水質が格段によくなる。浄化装置や微生物利用では、こうはならない。

インターネット地図の空中写真を見ると、かいぼりによる水質改善効果がよくわかる。

井の頭
井の頭池

この池では2014年1月〜3月にかいぼりが行われた。
池にある構造物の様子などから、撮影時期は2014年10月と推定される。
池水が青く、美しい。

よく見ると、池の左下の区域(弁天池エリア)の池水が褐色を呈している。
このときは弁天池だけ矢板で仕切り、かいぼりをしていないのだ。

▼井の頭池の近隣にある池はどうだろう。主立った池を見てみると・・・

善福寺

ここは上流池と下流池の2つがある。
上流池(写真上)は緑色味が強い。下流池は褐色を呈している。

武蔵関

この池も緑色味が強い。

和田堀

褐色。コイがうようよいる池だ。

石神井

こちらも褐色だが、上流側(写真左)は濁りが無いようだ。

光が丘

褐色。池水が二色に見えるのは、画像を貼り合わせているためのようだ。

空中写真での池水の色の見え方は、実際に現地で見たときの実感とよく一致している。
これらの撮影年代にかいぼりが行われたのは井の頭池のみ。池水の美しさが際だっている。

▼かいぼりは、単なる水の入れ替えではない。
水質を改善するためには、排水後の干し上げや、濁りの原因の除去(コイ、ソウギョなど)も必須だ。浚渫は一般的なイメージとは異なり水質改善とは関係なく、したがって効果もない。(さと)

ecoworks at 17:56|PermalinkComments(0) 今日の工房 

2018年09月27日

あの“かいぼり屋”が帰ってくる!

▼井の頭池のかいぼり期間中毎日オープンしていたかいぼり情報発信拠点「かいぼり屋」が10月に3日間限定でオープンします!

かいぼり屋ポスター

かいぼり屋

池の自然情報発信拠点として、池の生きもののなどを展示しながら、かいぼり後の池の様子について解説します。
イノカシラフラスコモ等の水草も展示予定☆この機会をお見逃しなく〜

池博winter解説1

 
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「特別開店!かいぼり屋〜かいぼり後の井の頭池の様子、教えます〜」

場所:井の頭恩賜公園 野外ステージ前特設テント
日時:10月14日(日)
   10月27日(土)
   10月28日(日)
   各日11:00〜16:00、大雨中止
   開催時間内は、ご自由に見学いただけます。

主催:東京都西部公園緑地事務所
企画・運営:認定NPO法人 生態工房
問い合わせ:認定NPO法人 生態工房

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▼さらにさらに、10月27日&28日には「かいぼり成果見学会」も開催します!
7月とはまた違った光景が見られるかもしれません〜
こちらもぜひご参加ください!

見学会ポスター

見学会3

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「井の頭池“深”発見! かいぼり成果見学会」

場所:井の頭恩賜公園 井の頭池
日時:2018年10月27日(土) 10:30〜12:30
   2018年10月28日(日) 10:30〜12:30
   10:00から野外ステージ前にて受付開始、大雨中止
定員:各回50名(先着順、事前申込不要)
対象:小学生以上(解説は大人向け)
持ち物:飲み物、帽子、双眼鏡(あれば)
参加費:1人 30円(保険代として)

※歩きやすい靴、服装でお越しください(池には入りません)

主催:東京都西部公園緑地事務所
企画・運営:認定NPO法人 生態工房
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詳細:http://inokashirapark100.com/water_green/news/index.html#info0921


10月は井の頭池の自然にまつわるイベントが目白押し。
スポーツ、芸術、食欲…とさまざまな秋の過ごし方がありますが、
今年は「井の頭の自然を学ぶ秋」でいかがでしょうか?

(やまひつじ)


ecoworks at 12:50|PermalinkComments(0) 今日の工房