会報74号、発行!【上尾丸山公園】上尾水辺守パワーアップ!

2024年11月07日

【二ツ池公園】浅場を造って1年で何が生えてきた?

▼二ツ池公園では昨年の冬にかいぼりを行いました。このかいぼりをきっかけにボランティア「狭山丘陵保全班」を募集し、東大和市と協働で自然再生に取り組んでいます。

かいぼりでは、外来魚の駆除、園芸スイレンの根茎除去、そして池岸の一部に浅場を作りました。


▼以前の岸辺は、垂直護岸によって陸地と水域が分断されていました。ヒキガエルやアカガエルのように普段は陸域で生活し、繁殖期に水辺を訪れる生きものにとっては利用しにくい池でした。
また、サギやセキレイなどが採食できる場所もなく、湿ったところを好む植物も水深が深すぎてほとんど生えていませんでした。


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垂直護岸


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浅場のおかげで陸地から水域までなだらかです



浅場に入れた土は上の池を復活させるイベントで掘った土を使いました。この土にはかつて二ツ池にあった湿生植物の種子が含まれている可能性があり、浅場での発芽が期待できます。

かいぼり後には水面の高さと合うように地形を微修正しました。

泥すき取り20240428b
削ったり盛ったり微調整


そうして1シーズン目の浅場がこちら!

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植物がのびのび〜


ガマ類やカヤツリグサ、タデなど10数種が生えてきました。

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個人的にカワイイと思うタマガヤツリ


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この見た目でシダ植物のミズニラ



以前は園芸スイレンに水面を覆われ、一角にヨシが生えている単調だった池が、少しずつ多様な環境になってきました。水鳥やトンボ、カエルたちが浅場を利用してくれることに期待大です!
かいぼり後に生まれた稚魚も浅場を利用していました。

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ギンブナの稚魚 休息中


浅場は造って終了ではありません。今後も維持管理として外来草本や生育旺盛なイネ科などの抜き取りを続けていきます。

イネ科抜き取り240803ビフォー
適切に手を入れるのが大切です


来年はどんな変化があるでしょうか?

ニホンアカガエル240907
ニホンアカガエル


(ひら)


ecoworks at 14:23│Comments(0)
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