井の頭池 井戸周りで泥上げ【長野市信里】田んぼ 火入れの準備

2024年11月29日

石神井公園でもスイレン駆除進めています!

▼石神井公園の三宝寺池には絶滅危惧種のコウホネが自生していますが、近年園芸スイレンが生育スペースを拡げたことで消失寸前まで追い込まれました。
そこで、コウホネ周りのスイレン刈り取りと遮光シートを使用した防除が始まりました。
ただ防除を始めたばかりの頃は、遮光シートを張ってはいるものの、園芸スイレンの生育面積に対してごく一部でしか張れていませんでした。理由は池の中で遮光シートを貼るのが困難である。ただそれだけです。
このままのペースではコウホネが回復するのに10年以上かかってしまうため、東京都が規模の拡大を決めました。この事業は公園で活動するボランティア団体や2023年に結成した「石神井生物多様性部」などが協力しています。

▼さっそく今までの2.5倍ほどの面積に遮光シートを張りました!
まず遮光シートで一年間日光を遮断することでスイレンを枯死させます。1年経ったら隣の区画に貼り直してスイレンの防除範囲を拡げていく作戦です。

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遮光シートを転がして貼る・進路を決める・棒で固定する
それぞれ役割分担しています


▼昨年遮光シートを張っていた場所の刈り取りも行いました。
今年は既に3回の刈り取りを実施。

5月の初回は葉は小さいもののシートで覆った範囲の7割くらいで再生してきました。

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皆で刈り取る!


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1回目の刈り取り完了!


240525刈り取ったスイレン
これだけ取りました


回数を重ねるごとにスイレンの勢いは衰えてきます。

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2回目作業前
1回目と比べるとだいぶ範囲は小さくなった


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3回目作業前


3回目ともなると在来種に置き換わり、スイレンはかなり減りました。
ガマ類、ミズキンバイ、コナギなどの在来種が目立つようになり、嬉しい変化です。

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のびのび育つコナギ


これらの在来種は今までスイレン刈り取りの際に泥の中を歩き回ったことで撹乱が起き、泥の中にあった埋土種子から発芽したと思われます。防除してたら在来種も生えてきて一石二鳥!
(水深が変わった、日光が当たるようになった、など他にも要因は考えられます)

▼スイレン防除中 ポスターも作りました。
なぜスイレンを駆除してしまうのかと疑問に思う来園者もいます。管理された人工池にある園芸スイレンは美しいですが、自然の池に入れてしまうと悪影響が大きいことを知ってもらうために、分かりやすくまとめました。

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スイレン防除ポスター
クリックすると拡大されます

このポスターを掲示するようになってからは、多くの来園者から応援されました!

コウホネを始めとした様々な在来種が生育するのを期待して、これからもスイレン駆除を進めていきます!
(ひら)

ecoworks at 16:11│Comments(0)
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