2013年08月05日

第二部

ここからのつづき)

軽々しく「殺す」なんて口にするのは確かにアレだが、こういう揚げ足取りもまた、目くそ鼻くそだな。

結局、対象が「AKBだから」こういう煽りも多数生じてる、「AKBじゃなかったら」逆に猛然と抗議してるかもしれない(大嫌いなフジだし)…ま、そんな感じだなネットは。

要点は女を足蹴にするという『芸』に「笑えるか?」って事だと思うんだが…「嫌い」という感情は、倫理観や良識にも勝るらしい。

毎度この手の出来事って、そうなんだよな。つまりは安易に「殺す」なんて発言をする連中が、いわゆるアンチに『付け込む隙』を与えるわけだ。潜在的に「嫌い」って感情を持ってる人々なら、それだけでもう簡単にノセられるからな。そう思うと…火付け役そのものが、ファンではなくアンチなのかもね。

いや真面目に、これがもしAKBじゃなかったらもっと、『フジテレビは糞』っていう"いつもの流れ"(笑)が強かったろうと思う。色んな意味で残念な結果だねこれ、ネットの良心・判断力・公平性なんてこんなものってのを、自ら露呈してしまった。こんなことじゃ旧来マスコミの思うツボ、そこにつけこんで足引っ張られるぞ(´・ω・`)揚げ足とりが揚げ足とられるの図。

誰かが『女性の頭を足蹴にする動画』を「面白い」と思ってネットにUPしたとしよう。きっと「これを面白いと思ってんの?頭おかしい、たとえ本気じゃなくても不愉快」…と、炎上するだろう。だが、対象がひとつ違うだけで、こうだ。…っていう悪例。ネットの正義感なんてブレブレと証明してしまった。

日頃「ひでえな、こんなんで笑いとれると思うなんてレベル低いな、ほんとテレビってクソだな」なはずの意識も、対象ひとつで、実に簡単に「いいぞwwwもっとやれwwwww」になるってわけだ。…そんなことだから、大嫌いなテレビやら新聞やらに侮られるんじゃないか?

ついでにもう一つ。なんでもかんでも『おいしい』とか言っちゃうファン(素人)も、気持ち悪い、なにが『おいしい』だ。少なくとも常識的感覚からは逸脱してると思う。『ネタ』とはいえ、いかにも非力な女の子が男にああいう扱いされて「笑える」ってのは、サディストのケがあるんじゃないか?

とは言え…加藤氏も彼なりに「楽しませよう」と頑張ってたんであろうことは、解るつもり。ただちょっと間違えただけ。『とにかく暴れればとりあえずウケる』っていう安易な笑いの方向性(それでよしとするテレビの姿勢)への戒めになればいいなと思う。