KINGDOM ROAD (旧EDDIE's House)

主に日々のスポーツ(特にバスケ、野球など)について書き綴っていきます。 バスケは、主にNBAのサクラメント・キングスを応援!                                         野球は、主にMLBのテキサス・レンジャーズ、フィラデルフィア・フィリーズについて。 そんな感じなんでよろしくお願いします!!

当ブログはスポーツについて書き綴っていきます。ジャンルはさまざまですが主にNBAやMLBについてです。気まぐれに日本プロ野球・格闘技などについても書きます。

基本的にNBAでは、サクラメント・キングスについて触れることが多いです(管理人がキングスファンのため)。しかし、NBA全般的に触れていこうとは思っております。
MLBでは、主にフィラデルフィア・フィリーズ、テキサス・レンジャーズ、日本人メジャーリーガーについて触れていきます。

当ブログは、スポーツ好きな人、これから好きになりたい人など、趣味を共有できる方ならば誰でもウェルカムです。

管理人はコメントがあると非常にテンションが上がります。小さなことでも大きなことでも、コメントを残してくれると大変喜びます。
まだまだ未熟なところもあるため、意見などもいただけると助かります。

内容は気まぐれですが、メジャーリーグやNBAのサクラメント•キングスについて書くことが多いです。

海外のプレイヤーのカタカナ表記などは、NBAならばダンクシュート、MLBならばスラッガーの表記の仕方に基本的には従います。
例外) Dirk Nowitzki → ダーク・ノヴィツキー(ドイツ語はwの発音が[v]のため)

以前、NBAのドラフト候補についての記事を作成しましたが、そのカタカナ表記はわたくし独断のものです。そこで紹介した選手のうちNBA入りした選手や今後話題になる選手がいれば、その選手も今後はダンクシュートの表記に合わせようと思います。

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ほか、今後気が付くことがあれば追記していきます。

では、みなさん当ブログをよろしくお願いいたします☆


皆様、ご無沙汰しております。EDDIEです。

昨年1月に3年と7ヶ月ぶりにブログを更新したものの、またもや更新をサボってしまうという三日坊主ならぬ一日坊主になってしまいました。
もはや機能していないブログを楽しみにしている方もいらっしゃらないと思いますが、少し心境の変化もあり、今後転職を検討しているので、実現したらまたしっかりとブログを更新していこうと思っております。

今回は試運転ですので、次更新するのがいつかはわかりませんが、一旦練習の場ということで更新をさせていただきます。
これまでスポーツ、特にNBA関連の記事を配信してきた当ブログですが、ここ数年はTwitterの方でも映画ネタの呟きが中心で、映画に関するアウトプットも行っていきたいと考えております。
今後改めて再開するとき、スポーツなのか、映画なのか、それともミックスという形なのか、まだ決めていませんが、映画でもまずは自分の思ったことをブログという資産に残し、少しでも映画を好きになってくれる人がいればという思いで発信させていただきます。

前置きが長くなりましたが、久しぶりの更新がなぜこの映画『サウスポー』なのかというところから。
実は凄く思い入れがある映画で、好きなハリウッド俳優として一番に浮かぶのが、男性ならばジェイク・ギレンホール、女性ならばレイチェル・マクアダムス。当ブログが本来スポーツや格闘技をテーマにしているということもあり、本作がピッタリなのではないかと考えていました。
さらに、今不定期で「オンラインde映画好き飲み会」という催しに参加しており、そこで次集まるときに語る課題映画を選ぶんですが、そのうちの一つがこの『サウスポー』なのです。

個人的に大好きな作品で、迫力あるファイトシーンが見所なので、スポーツファンにも楽しんでもらえると思っています。ということで早速ですが、紹介させていただきます!
 

1. 『サウスポー』あらすじと登場人物紹介

ポスター画像

◆あらすじ◆
「トレーニング デイ」などを手がけたアントワン・フークア監督が、ボクシング元世界チャンピオンの再起と家族の絆を描いたジェイク・ギレンホール主演作。怒りをエネルギーに相手を倒すというスタイルでボクシング世界チャンピオンにまで上り詰めたビリー・ホープ。しかし、自身が起こした乱闘騒ぎの結果、妻を死なせてしまい、さらにはボクサーライセンスまで剥奪されてしまう。失意のどん底にあったビリーだったが、育ての親であるトレーナー,ディックの元を訪れ、過去の自分と向き合いながら、再びリングへ上がる道を模索していく。本作出演のため、6カ月におよぶトレーニングによりボクサー体型を作り上げたギレンホールが主人公を演じ、フォレスト・ウィテカー、レイチェル・マクアダムスらが脇を固める。
映画.comより

◆監督と登場人物紹介◆

◉監督
アントワン・フークア
Antoine Fuqua

2001年の『トレーニング・デイ』で注目を集め、『イコライザー』『イコライザー2』でまたもやデンゼル・ワシントンとタッグを組みその人気を確固たるものにしました。イメージとして男臭い作品を手掛けさせたら右に出るものはいません。2016年に公開した『荒野の七人』のリメイク作品『マグニフィセント・セブン』では豪華俳優陣を見事まとめ上げ、とにかくアクションの臨場感あふれる演出には定評があります。

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◉登場人物とキャスト
・ジェイク・ギレンホール(ビリー・ホープ)

Southpaw Plot Summary | English Movie News - Times of India

父は映画監督、母は脚本家、姉は女優マギー・ギレンホールというクリエイティブ一家。本作公開より前から認識していた俳優の一人ですが、『ナイトクローラー』での役作りのハンパなさに私は一気にジェイク沼にハマっていきました。その翌年公開の主演作がこの『サウスポー』なのです。
『ナイトクローラー』でげっそり痩せたダークヒーローを演じ、本作ではボクサーに扮して徹底的に鍛えられた肉体美を披露。役作りの凄まじさではクリスチャン・ベールが思い浮かびますが、個人的にはジェイクもかなりのものです。デ・ニーロアプローチを彷彿とさせますね。映画好き界隈を見渡すとジェイク好きが結構多い印象なので、それに報いる形で将来的には是非ともアカデミー賞主演男優賞を受賞してほしいもの。

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レイチェル・マクアダムス(モーリーン・ホープ)
特別映像】レイチェル・マクアダムス、“感涙ドラマの女王”がまたも ...

21世紀最強のラブコメ女王(EDDIE調べw)。『きみに読む物語』や『アバウトタイム』をはじめとして、彼女が出演する恋愛映画は傑作揃いで、しかもこのレイチェルが可愛すぎるんです。今年2020年日本公開の『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』では、レイチェル・ワイズと美女同士での絡み合いを熱演。MCU作品『ドクター・ストレンジ』ではベネディクト・カンバーバッチ演じるスティーブン・ストレンジの奥さん役としてもお馴染みです。

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本作において、私の推しポイントはまさにこの推しの俳優2人が夫婦を演じている点。映画冒頭ではいきなりジェイク演じるビリーに「Are you ready?」とまたがるシーンから悩殺させてきます。清純派のイメージを持ちつつ、妖艶な美女を演じられるのも彼女の女優としての幅の広さですね。

ウーナ・ローレンス(レイラ・ホープ)
子役として多数の映画に出演していますが、本作で彼女の存在は世間に大きく広がったことでしょう。後述しますが、はっきり言って彼女の演技力は大人顔負け。ほか、有名作品としては『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』にも出演しています。

その他、ビリーを導くトレーナーのティック・ウィルズ役でフォレスト・ウィテカー、プロモーターのジョーダン・メインズ役で50セント、ビリーの宿敵となるミゲル・エスコバル役にミゲル・ゴメス、アンジェラ役にナオミ・ハリスらが脇を連ねます。

さて、人物紹介も終えたところで、本作の感想とオススメポイントを解説させていただきます!ネタバレ入りますのでお気をつけください!

2. 『サウスポー』ネタバレ・感想/解説(前半)

堕ちた主人公が再起を図る王道ボクシングストーリー!
だけど、本作の見所は父と娘の絆を描いた家族としての物語にある!


なぜ男は挑戦し続けるのでしょうか。ノーガード戦法で常に前に出るスタイルで、とにかく捨身のアタック。あまりにも攻撃的すぎる試合進行になるので、娘のレイラにはボクシングの試合を見せられません。教育によろしくないわけですな。

で、ここで本作における驚くようなネタバレをぶっこませていただきます。






なんと、あれだけ人物紹介で文字を割いたにも関わらず…モーリーンは序盤で亡くなってしまいます。壮絶すぎる、そしてあまりにも呆気なさすぎる最期。しかし人生というのは唐突なものです。昨日まで元気だった(に見えた)父が翌朝に亡くなった過去を持つ私としては、あまりにもリアルな展開でした。

失意に沈むビリーは、43戦無敗という圧倒的な記録を打ち立てながらもボクシングに向き合うことができなくなります。序盤の20数分程度で、この夫婦と娘の三人が愛に満ち溢れた家族であることを十分に想像させることに成功しています。だからこそチャリティ・パーティの一幕でのモーリーンに起きた事故があまりにも物悲しく、主人公ビリーと同様に我々も失意の底に沈んでいってしまうのです。

なんとも辛い展開。ここからまだ1時間半この辛い現実に向き合わなければならないのか、と(このブログを書きながら該当のシーンをまた観ていますが、また泣いています)。

愛する妻が亡くなったことで何も手につかなくなるビリー。彼の心の内、その辛さは想像しやすいものの、決して本人の気持ちを重ねることなんてできません。急な病気など体に異常があったことが原因ならばある程度諦めもつくかもしれません(もちろん辛いことに変わりはありませんが)。
ただ、何者かに殺害されてしまうというその場にいなければ避けられたであろう事故については、自分の辛さと怒りをどこにぶつけていいかわかりません。

「枕を濡らす」という慣用句がありますが、ビリーは布団に顔をうずめ思いっきり叫び、その怒りを放出させます。しかし、それでスッキリなんてするわけがありません。

妻を失ったうえ交通事故まで起こしてしまうビリー。さらには娘のレイラの親権まで失う可能性まで出てきてしまいます。飲酒や怒りを抑制するカウンセリングを受け、父親として適格だと判断されないとレイラは保護施設で保護され続けてしまうわけです。
裁判所で「パパと暮らしたい」と訴えるレイラの姿を見て、また涙腺が緩みます。もうやばい。

人間ここまで来ると精神がどうとか関係なく、一旦思考停止しますよね。どうしたらいいかわかりません。
さて、ここからどのようにビリーは再起していくのでしょうか。というのが前半の内容。

ここで本作の小ネタについて紹介させていただきます。

3. 『サウスポー』小ネタ

・もともと主役のビリーを演じるのは主題歌を歌ったエミネムの予定だった
驚きですよね。今考えるとエミネムがボクサーなんて想像もできません。とはいえ当初はボクシングではなく、エミネム主演作『8マイル』の続編のような内容を想定されていたそうです。
主題歌“Phenominal”はアップテンポなボクシングの試合にはピッタリで、予告で聴くたびに作品に対する期待感が高まったものです。



・歌手リタ・オラの出演
画像

『ワイルド・スピード EURO MISSION』や『フィフティ・シェイズ〜』シリーズなどにも出演経験のあるリタ・オラですが、本作ではわずかな出演時間ながら大変印象的な役柄を演じています。

・ジェイクはミゲール・コットのボクシングスタイルを参考に
ミゲール・コットがラストファイト | 日本初、本格的ボクシングの ...

カリブの天才であり、プエルトリコ出身のボクサーとして史上初の4階級制覇を成し遂げた正真正銘のチャンピオン。日本人が理想とすべきボクシングスタイルである彼のことは映画ファンにも是非とも知っておいていただきたい。
また、本作でもジェイクが真似ている要素としてミゲール・コットの入場シーンがあります。ボクサーやプロレスラーは入場の際にテーマ曲をかけることが通例。ただし、ミゲールはこの入場曲を使わないんです。本作のクライマックスのビリー・ホープvsミゲル・エスコバルでは派手に入場するミゲルに対して、ビリーは入場曲なしで登場します。こういう小ネタを知っているだけで映画を楽しむポイントが増えますよね。

・ホッピーのキャラは『8マイル』のB・ラビットのオマージュ
映画「8Mile」ネタバレあらすじと結末 | hmhm

私が青春時代に夢中になったアーティストの1人エミネム。当時はこの『8マイル』も夢中になって鑑賞したものです。
主人公のB・ラビットを演じたのはエミネムですが、本作でティックのジムに通う少年ホッピーは彼のオマージュだそうです。ウサギの意味があり、貧困街で苦労しながらも懸命に生きる姿が重なります。

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・試合の撮影はなんと全て同じ場所
マジソンスクエアガーデンやベガスでのファイトシーンがありましたが、実はこれ全てペンシルバニア州のインディアナ大で撮影されたそうです。ファイトシーンの撮影には2週間以上かかったそうで、こだわりと苦労が見てとれるエピソードですね!

4. 『サウスポー』ネタバレ・感想/解説(後半)と注目ポイント

さて、後半に突入し、登場するのがフォレスト・ウィテカー演じるティックです。
無敵の主人公であったビリーを唯一追い込んだボクサーの元トレーナーをしていた彼。
どれだけ凄い男かと思いきや、めちゃくちゃ人間臭いキャラなんです。不器用だし、お酒を断っているとかビリーに言いながらもしっかりと口をつけた上「舐めただけ」と言い訳するところとか可愛すぎる!
ボクサーとトレーナーという関係性は一種のバディムービーとなりうるんですが、本作の見所の一つは2人の絆の深まっていく瞬間に立ち会えること。ティックはトレーニングでも規律でビリーを縛りますが、徐々に心のうちを明かすようになり、それぞれの信頼度がとても高まっていきます。

そうやって徐々にボクサーとしての勘を取り戻していくビリーは、チャリティマッチという形ではあるものの、久しぶりのボクシングの試合に出場するチャンスを得るのです。

レイラにまた試合で戦えることを告げに行くシーン。私はここが特に印象的で注目すべきポイントだと思うのですが、娘レイラの演技があまりにも脅威的すぎて圧倒されてしまいます。

「ママじゃなくてパパが死ねばよかったのよ」

このセリフを聞くたびに涙があふれます。親としてこんなことを娘に言われたもんなら気が気ではなくなるはず。
ボクシングの試合観戦は母モーリーンに禁止されていたレイラですが、父を自分が支えなくてはという母親代わりの使命感が子供ながらにあったのでしょう。
試合をするならば母モーリーンのように、誰かが見守らなくては。
だけど、ビリーは試合を観ることはダメだと言ってしまうのです。妻の教えであり決め事でもあったので、父としてその教えを継続して守ったというのが本心でしょう。
レイラは父が自分を必要としていないんだと感じたのでしょうか。もはや感情が爆発し、父にこのような暴言を吐いてしまうのですね。

試合ではティックの教えである基本に忠実なジャブでポイントを稼ぐ戦法を守りながら、見事KOで復帰戦を締め括るビリー。

クライマックスは遂に宿敵ミゲル・エスコバルと王座戦となるわけです。
ここのファイトシーンも注目ポイント。
ラストのビリーがミゲルからダウンを奪う瞬間。ここがあまりにもリアルなボクシングシーンと重なるぐらい臨場感がたっぷりな撮影になるわけですが、サウスポーポジションからのアッパーカットの後にもう一発空振りの左フックの演出があるのです。リアリティを全身で感じ、鳥肌が立ったシーンの一つ。
だいたいのボクシング映画では「会心の一撃が決まり見事ノックアウト勝利!」となると思うんです。
この演出はさすがアントワン・フークアだからこそ為せた唸るシーンだったと言えるでしょう。


とかなんとか言いましたが、間違いなく本作のMVPはレイラ役のウーナ・ローレンスでしょう!

oona laurence | Tumblr

父親を支えたい一心で母親代わりに背伸びするところ、だけども感情そのままに「パパなんて大嫌い」と言ってしまう子供らしさ、父が試合で苦戦しているときに一緒に苦悶の表情を見せるところ、父に嫌悪感を出していながらも「ボクシングの試合ができる」の一言でパーッと明るくなる表情、もうこの子にどれだけ感情を揺り動かされたか。
完全に主役のジェイクすら食っていた大人顔負けの演技力に将来が楽しみで仕方ありません。

5. 終わりに

大好きな映画『サウスポー』について語らせていただきました。
手に汗握るボクシングのファイトシーンやハンカチ必携の涙腺崩壊家族再生物語と大きく二つの面で楽しむことができる良作です。
一人で観るもよし、友達と観るもよし、恋人と観るもよし、子供と観るもよし、どんなシチュエーションであっても、心からオススメできる作品の一つでございます。

久しぶりのブログ更新で、しかも映画に関する内容での更新は初めてでしたが、いかがでしたでしょうか…。少しでも楽しんでくれたら私のブログ更新もちょっとは報われるかもしれません。

基本的にはTwitterで色々と呟いておりますので、もしよかったら映画好きの方、スポーツ好きの方フォローしてやってください!


試運転ということで、次いつどんなテーマで更新するかわかりませんが、皆様また会う日まで。
スポーツブログを見てくださっていた方にはお馴染みの締めのあれいきますね。

 ではでは、ここいらで。アディオス!!!! 

皆様、ご無沙汰しすぎております。EDDIE(エディ)です。
前回記事更新が2015年6月28日で、もはや忘れ去られたブログだと思います。
Twitter界隈でお世話になっている方々でも、私がブログを書いていたことすら知らない方もいらっしゃることでしょう。
実は2009年9月28日に日本プロ野球の記事を初めて公開してから、気付けば10年近くが経とうとしています。

ブログとしての転機は、2012年にNBAのドラフト候補を紹介し始めた頃からでしょうか。 
この頃から「楽しみにしています」などの声もよくいただくようになり、
閲覧者数も増え始めたことで、私自身かなりやる気に満ち溢れておりました。
ちなみに初めてのドラフト候補で紹介した選手の中には、ブレイザーズのデイミアン・リラードやウィザーズのブラッドリー・ビールがいました。
彼らも今やスーパースターですからね。時が経つのは早いものです。

前置きが長くなりましたが、そんなサボりにサボったブログ更新も、この年末年始で「ブログを読んでみたい」や「再開してください」などの声をいただいたり、プライベートでも「ブログとか書いてみたら?」とか「(Instagramで)映画のレビューとかいつも見てて、あれ見ると映画観たくなるよ!」とか嬉しいお言葉をいただくので、近いうちに再開しようかなと考えていたところです。

そして、タイミングとしてここしかないと判断しての久々の更新になります。

そう、デマーカス・カズンズの復帰ですね!
まずスポーツファンであることに並び、私はNBAのサクラメント・キングスのファンでもあるんですね。
ファンになった当初はもはや20年ぐらい前のジェイソン・ウィリアムズとかクリス・ウェバーが活躍していた頃ですが、改めてスター性の面と夢中にさせてくれるきっかけをくれたのが彼カズンズその人でした。
プロスポーツの世界ということもあり、2017年2月にはキングスのエースであった彼を、ニューオーリンズ・ペリカンズにトレードで放出するというキングスファン一同悲しみに暮れる大きな出来事がありました。もうビジネスなので仕方ないと考えはしましたが、これをきっかけにキングスファン辞める!という方もいらっしゃったと思います。
その件については、また改めてということで、今回はこのカズンズが大きなケガから復帰するという一大ニュースを取り上げます。
事の発端は、現地時間2018年1月26日のヒューストン・ロケッツ戦。
自身のフリースローミスをリバウンドしに行った着地の際に、足首をぐりっとやってしまいました…。



当時27歳のスポーツ選手としては脂ののった時期に、左足首のアキレス腱断裂という選手生命を脅かしかねないケガをしてしまったのです。
2017-18年シーズンはもちろん絶望。チームがプレイオフ争いをしていた最中の離脱ということもあり、本人も悔しかったことでしょう。

そしてオフにFAとなったカズンズは、古巣ペリカンズに戻ることなく、1年530万ドルという破格の契約でチャンピオンシップチームのゴールデンステート・ウォリアーズへの入団が決まりました。
ここの選択の是非については、今回は触れるのはやめておこうと思います。
当時かなり批判も集まった選択でしたから、かなりセンシティブな内容になるからです。

カズンズはオフの間もリハビリを懸命に行ない、シーズン開始してからも新加入したウォリアーズは流石の闘いぶりで上位をキープします。
そんな最中、クリスマス時期に復帰か!?であったり、復帰は1月にずれ込む予定など、様々なニュースが飛び交う中で、新年1月11日に待望の復帰に関する記事がUPされます。

https://nba.rakuten.co.jp/news/article/hc20/

しかもスティーブ・カーHCは、カズンズの先発起用を明言します。
そんなNBAファンが賑わいを見せる中、私はですね、このニュースを見逃していたのですよ。
しかも前日ぐらいにやっとカズンズが復帰戦に出場することを知りますが、上の先発起用のことすら頭に入ってなかったんですね。カズンズ好きとか言っておきながら情けない限りですが、彼の復帰を楽しみにしていたのは嘘ではありません。
残念ながら袖を通しているユニフォームはキングスではなく、ウォリアーズのそれでしたが、それ以上に彼がバスケットボールをプレーしているという事実が嬉しくてたまらないんですね。

さて、遂に迎えた現地時間1月18日のウォリアーズvsロサンゼルス・クリッパーズ。
ウォリアーズの先発ラインナップに予定通りデマーカス・カズンズの名前が刻まれています!

約1年の時を経て、アキレス腱断裂という選手生命も危ぶまれる故障から復帰して、しかもスーパースター軍団の中の一員として堂々とコートに立っているのです。
いくら故障明けで契約金額が安くても、チームが彼に抱える期待値の高さを物語っています。

そして、試合開始直後からそのインパクトを見せつけます。
まずはウォリアーズのファーストポゼッション。ローポストに陣取るカズンズにボールが入った瞬間、クリッパーズファンがひしめくステープルズ・センターにも関わらず、悲鳴とも取れるような大歓声が上がります。これにはついニヤケてしまいました。
初得点はその直後にすぐ訪れます。デュラントがボールをキープする中、カズンズはスクリーンピック。
するとデュラントがそこしかない!と言えるところにバウンズパス。
カズンズは期待に応えるかのように、豪快なワンハンドダンクを決めます。



これって本当に凄いことだと思うんですよ。
ウォリアーズって稀代のスーパースターであるステフォン・カリーのチームです。そこにMVP受賞経験のあるケビン・デュラントがいて、NBA屈指のピュアシューターのクレイ・トンプソンがいて、最優秀守備選手賞も受賞した現役最強ディフェンダーのドレイモンド・グリーンがいて、全ての選手がオールスター選手です。
そんな実績十分な彼らがいながら、最初はカズンズにボールが集まり、結果的にチーム初得点をダンクで決めてしまったんです。
これは選手・コーチ含むチーム全体がカズンズに期待し、信頼しているからこそできることです。
だって、ダンク決めた直後のベンチのチームメイトの盛り上がりようも、まるで長年一緒に戦ってきた仲間にしか見えなかったですもん。むしろ嫉妬したほどです。

試合はウォリアーズが112-94で快勝。
肝心のカズンズはウォリアーズデビュー戦で、14得点6リバウンド3アシスト1スティール1ブロックという成績を残しました。6ファールで退場というおまけ付きで。
復帰戦をファールアウトしてしまったのはご愛嬌として、これだけの数字をたった15:03の出場で記録したことが凄いんですよ。これがチームの絶対的エースだったキングス時代の数字ならばまだわかります。ただ先に紹介した通り、スーパースター揃いのチームでもこれだけのパフォーマンスが短時間で残せるということの証明になったわけです。
さらに細かいところを見ると、3ポイントを3/4決めているわけです。3ポイントが武器のウォリアーズに新たなスプラッシュブラザーが加わってしまいました。
ウォリアーズは現地時間1月19日時点で32勝14敗のウエスタンカンファレンス首位。
つまりカズンズなしでこの成績を残しておきながら、トランプのジョーカーが加わってしまったかのようです。

ただし、復帰戦として出来過ぎだったカズンズ。好成績を今後残していくことには異論ありません。復帰したてのため、多少の波はあるにせよ、落ちこぼれることはないと思います。
心配なのは2点。一つはケガの再発です。最近のトピックで言えば、長年ケガに苦しみながらチームを転々とし、今季ウルブズの一員としてキャリアハイの50得点を記録したデリック・ローズの存在があります。彼の活躍はケガで苦しむ多くのスポーツ選手の希望の光となったのではないでしょうか。
試合後感極まって涙し、インタビューでも涙ぐむ姿を見て、私ももらい泣きしてしまったほどです。



彼のように長い道のりを乗り越えながら、再度輝くのはチーム側にも我慢して起用してもらい続ける、そしてずっと期待してもらう必要があるので、なかなかに困難です。
カズンズにはケガの再発だけには最大限に気をつけて、インパクトを残し続けてほしいところです。

もう一つは、チームでのボールシェアです。すでにチームで平均20得点以上、はたまた30得点以上記録する力を持った選手が名を連ねています。カズンズはキングス時代ボールを多く保持して、試合を支配し続けたタイプの選手です。ペリカンズ時代もアンソニー・デイビスとボールをシェアしながらも、30得点以上を毎試合のようにあげ続け、ダブルトラブルとしてリーグを席巻してきました。
それが今は4人も5人もいるわけです。カズンズのテーマはこのボールシェアにあります。
ただそれができるようになれば、もはや脅威以外の何物でもありません。

私はサクラメント・キングスのファンです。ウォリアーズとは同じディビジョンです。だからこそウォリアーズには勝ってほしくありません。
しかし、矛盾するようですが、カズンズには失敗してほしくない親心のようなものさえ芽生えているのです。とにかく彼のバスケに向き合う姿勢、悪童とか揶揄されながらも、彼自身は純粋な心を持った青年であること、など挙げるとキリがないくらい彼には人を惹きつける魅力があります。
彼には満面の笑みで笑っていてほしい。だから今のチームでまずは結果を出してほしい。そう願っています。

同様にキングスファンにも彼に対する熱い想いを抱いている方もいます。せっかくなので、微力ながら当ブログでも紹介させていただきます。
この動画はカズンズに魅了されてキングスファンになった男性の溢れんばかりのカズンズ愛を語っております。私も動画を見て目頭が熱くなりました。



キングスファンのよっしーくんとマブスファンのバンバくんのコンビでYouTubeチャンネルを開設しています。彼らも海外に渡り、自分の夢に向かって突き進んでいます。是非とも応援する意味でも登録チャンネルボタンをポチッと押してあげてくださいな。

とりあえず今回は久しぶりの投稿でしたが、引き続きポツポツと頑張って更新していこうかなと思います。近年はTwitterでフォローしていただいている方からすると「え?この人NBAクラスタなの?なんか映画のことばっか呟いていない?」ってな感想の方もいらっしゃると思いますが、せっかくの再開(再会)なので、これまでのNBAやMLBに限らず、ちょっと映画のこととかも織り交ぜながら、まずはリハビリ程度にゆる〜く続けていこうと思います。

ということで久しぶりの方も、初めましての方も今後ともよろしくお願いします!


では、久々のアディオス!!!!

 

さて、現地6月25日についにドラフトが開催されました。
毎年恒例の当企画ですが、ドラフト当日までにすべて紹介しきれず、今回はドラフト指名されたパワーフォワードとセンターを紹介する企画に仕様変更させていただきました。毎年楽しみにしてくれている方々もいらっしゃるということで、Twitterでも叱咤激励いただいていたのですが、期待に答えられずでした。申し訳ありません。

ただ、毎年やると決めた以上はやりきりたかったので、このような形で続けさせていただきました。
以下の通り、今ドラフトの1巡目で指名された選手たちをドラフト指名順・チームとともに動画付きで紹介しております。その他、紹介しきれなかった2巡目以下の選手については、また余裕があれば少しずつ小出しで紹介していこうと思います。それでは、よろしくお願いします!


・Karl-Anthony Towns カール・アンソニー・タウンズ(ケンタッキー大、1年)
☆ドラフト1位-ティンバーウルブズ

 

NBAのビッグマンでも遜色のない7フィート、250ポンドの巨体を誇るタウンズ。PFとセンター両フロントコートでプレーできる幅の広さが特徴。リバウンダーとしては今ドラフト組トップクラスで、40分換算平均8.5個のディフェンスリバウンド、平均4.5個のオフェンスリバウンドと、サイズ、腕の長さ、機動力のどれをとってもリバウンドのポテンシャルの高さは計り知れません。ポジション取りの上手さにも定評があり、ランニングフックを織り交ぜながら左右どちらの手からでも巧みに得点を重ねることができます。短い距離ならば高確率でターンアラウンドシュートを決めることができるなど、バリエーションも多い。バスケIQも高く、ペリメーター、インサイドどこからでもパスが出せます。40分換算平均2.2アシストは今ドラフト組のPF/Cで4位の数字。

ディフェンスのポテンシャルも高く、鍛え抜かれたフィジカルを駆使してPFとセンターどちらも守ることができます。特に驚異なのはブロック力で、40分換算平均4.4個を稼ぎます。5つのポジションどこでも守ることができ、横の動きはSG~センターまで付いていくことができます。シューターとしては、基礎がしっかりとしており、ストロークはスムース。フリースローは81.7%の確率を誇ります。

懸念点は、多すぎるファールで、40分換算5.7個のファールを記録。今ドラフト組で3番目の多さで、6度ものファールアウトを経験しています。特にポンプフェイクに弱く、すぐに跳んでしまうクセがあり、この点に関しては要改善です。


・Jahlil Okafor ジャリル・オカフォー(デューク大、1年)
☆ドラフト3位-76ers

 

NCAA最高のフィニッシャー。FG%は驚異の79.2%で、その得点力は折り紙付きです。40分換算平均22.5得点はNCAAでトップの数字。インサイドでは容易に止められない選手で、特に右手から繰り出されるジャンプフックの決定率は非常に高いです。素早いピボットステップでスピンムーブを使うなど、オラジュワンやアル・ジェファーソンを連想させます。15フィート以内の短い距離ならば、ボードを使ったバンクショットを高確率に決められます。何よりもそのアジリティと運動量は目を見張るものがあり、オフェンスリバウンドを量産。ゲーム感覚も優れており、ダブルチームが来たらパスアウトやドリブルアウトなど、正しいプレーを選択することができます。無理矢理シュートを押し込む悪癖もなく、キックアウトはお手の物。40分換算平均1.7アシストはセンターとしては優秀な数字です。

ただし、ディフェンスは散漫で、タフネス、エフォート、身体能力、注意力のディフェンスに必要な要素がどれも欠けています。ポストアップで深い位置まで押し込まれると、簡単に諦めがちで、フィジカル面で不安が残ります。また、ディフェンシブリバウンダーとしては平均以下。立ちっぱなしでボックスアウトをさぼり、ただ見ているだけという場面が目立ちます。特に改善が必要なのは、シューティングストロークの悪さ。フリースローの確率は51%にすぎず、ストロークはスムースではありません。ミドルレンジのシュート力は皆無のため、相手ディフェンダーも下がって守ることができます。インサイドの得点力は高いため、このフリースローは改善させないと脅威たりえません。


・Kristaps Porzingis クリスタプス・ポルジンギス(バロンセスタ・セルビア)
☆ドラフト4位-ニックス


 

216cmの体躯を誇る大型パワーフォワード。コートを所狭しと駆け回る機動力がウリで、リム付近の決定力の高さにも目を見張るものがあります。ACBで40分換算平均3.0個のオフェンスリバウンドを奪うなど、身体の使い方も上手い印象。豊富なスキルを使い分け、得点を次々と重ね、40分換算平均19.8得点を誇ります。深い位置から決められるシュート力、高確率なスポットアップシュート、ポストアップからのターンアラウンドシュートとそのバリエーションには枚挙に暇がありません。次の8月でまだ20歳と伸びしろも期待でき、ユーロカップやACBでの豊富な経験値も頼りになりそう。

フィジカル面では不安が残り、平均的な体格で、特にNBAのビッグマン相手だとディフェンス面で大きな苦労をしそうです。リバウンダーとしては平均以下で、オフェンス面ではコンタクトを避けたがる傾向があります。2012年以降でわずか41個しか記録していないアシストの数と103個ものターンオーバーなど、バスケIQの低さも懸念点の1つで、才能に恵まれているのは確かですが、上手くNBAにフィットできるかがカギです。ドラフト会場でもあるニューヨーカーたちにニックス指名の瞬間に大きなブーイングを浴びた若者は、これをカンフル剤として頑張ってほしいところです。


・Willie Cauley-Stein ウィリー・コーリー・スタイン(ケンタッキー大、3年)
☆ドラフト6位-キングス

 

機動力、クイックネス、爆発力を備えたスーパーアスリートセンター。コート中をまるでウイングプレイヤーのように駆け回り、トランジションゲームでも大活躍できます。ドラフト組全体で見ても、最高級のディフェンダーでPG~センターまで守れる万能性がウリ。スクリーンをかけれても、スイッチで素早く対応し、ガードプレイヤーも難なくディフェンスすることができます。そのディフェンス力は数字にも表れており、40分換算平均3.6ブロック、1.8スティールと驚異的な数字。3年のカレッジキャリアで40分換算平均3.9個のオフェンスリバウンドを奪っており、ジャンプ力が高く、ペイント内が混雑していても容易にリバウンドをとることができます。シュート力も年々向上しており、1年時に37.2%と散々だったフリースローの確率も、61.7%まで向上させました。

一方で、スコアリングアビリティは制限されており、バリエーションが少ないです。40分換算14.1得点で、ドラフト候補100人のうち92位と下から数えた方が早いほどです。フットワークは素晴らしいのですが、シュートタッチ、ジャンプフックは改善の必要があります。特にプレッシャーをかけられたり、ダブルチームに来られるとシュートの確率は格段に下がってしまいます。また、オフェンスリバウンドが強い一方、ディフェンスリバウンドは弱く、40分換算平均6.6個しかとれていません。フィジカルも細身のため、コンタクトに弱いのは懸念事項です。サイズとクイックネスに頼り過ぎているため、自分よりタフでフィジカルに長けたビッグマンを相手に勝負ができるかがポイントとなります。試合感としては、安定感にも欠け、5試合で4得点以下、8試合で4リバウンド以下があるなど、不安要素も多いのは事実です。


・Frank Kaminsky フランク・カミンスキー(ウィスコンシン大、4年)
☆ドラフト9位-ホーネッツ

7フッターというサイズで、機動力もあるため、PFとセンターのどちらもこなせる白人ビッグマン。1年生の頃は線が細かったのですが、その頃に比べると大きくビルドアップしております。ディフェンス面ではカバーリングの素早さが秀逸で、またディフェンスリバウンド力にも定評があります。得点面でも40分換算24.4得点を誇り、スピンターン、ジャブステップなどバリエーションも豊か。バスケIQが高く、40分換算3.4アシストはドラフト候補のPFとセンターで1位、ターンオーバー%は9.9%と4番目の低さを誇ります。

確かにフィジカルは年々鍛えられてビルドアップしましたが、NBAレベルではまだまだ上半身の線の細さに不安を残します。そのため、ディフェンス面ではトゥイナーというどっちつかずの状態で、PFとセンターどちらを守れるのかわかりません。ポストディフェンスでは押し込まれる場面も目立つため、苦労するのは目に見えています。クイックネスにも欠ける点からNBAの身体能力の高いPFには対応できないのではないかという懸念があります。すでに22歳で、ロッタリー候補の中では最年長という年齢もあり、伸びしろが残っているのかも不安要素の1つとして挙げられるでしょう。


・Myles Turner マイルズ・ターナー(テキサス大、1年)
☆ドラフト11位-ペイサーズ

大学屈指のリバウンダー。教科書通りのボックスアウトと基本に忠実で、40分換算平均9.5個のディフェンスリバウンドを稼ぎます(ドラフト候補2位)。サイズとウイングスパンに恵まれており、ショットブロッカーとしてもすでにNBAレベルと思わせるほどの力を見せます。こちらも40分換算平均4.9ブロックでドラフト候補で3位の数字。また、オフェンス面では、シューティングストロークの美しさに定評があり、3ポイントまで撃てるジャンパーの精度には注目していただきたい。フリースローは83.9%とビッグマンとしては優秀すぎる確率です。ポスト外でもスポットアップシューターの役割が担えるなど、ストレッチ4も可能に。ただし、見た目の割に身体能力はそれほど高くなく、大型ディフェンダー相手にはシューティングアプローチも苦労しています。体格もそれほど鍛え上げられているわけではないので、ペイント内では押し込まれることも目立ちます。オフェンスのバリエーションは少なく、特筆すべきはそのシュート力ぐらい。アシストもほとんどないため、ストレッチ4として生き残る方が賢いかもしれません。また、40分換算で平均5.1個のファールを記録しており、ファールを減らすディフェンス力を培う必要もあります。


・Trey Lyles トレイ・ライルズ(ケンタッキー大、1年)
☆ドラフト12位-ジャズ

パワーフォワードとしては理想的な体格を誇る筋骨隆々な大型選手。その鍛え抜かれた肉体と大きな手が特徴で、長い腕を駆使して容易にアリウープを決めます。40分換算平均3.2個のオフェンスリバウンド力は、特筆すべきですが、ケンタッキー大ではポジション被りがあったのも1つの理由で、主にSFとして起用されていました。NBAではPFにフェイスアップすることでしょう。シュート面では、安定感はまだないですが、ストロークは悪くないため、ミドルレンジのポテンシャルも高いです。アジリティ、ボディコントロールに長けており、ペリメーターからどんどん攻撃を仕掛けることができます。そのオフェンス面では、高いバスケIQを発揮し、40分換算平均1.9アシストを記録し、無理に勝負をしすぎないことでターンオーバーも少ないことは魅力です。

爆発力には欠け、得点で毎試合20得点以上を稼ぐようなタイプではありません。ペリメーター、インサイドともにディフェンダーとしては平均的で、SFとPFどっちつかずのトゥイナーです。カレッジでは主にSFを守っていたこともあり、いきなりNBAのPFをディフェンスできるか疑問符が付くため、徐々に水に慣れていってもらえたらと思います。また、自分のディフェンス相手を見失うことも珍しくなく、ドラフト候補で6人しかいない40分換算平均1.0スティール&1.0ブロック未満の選手のうちの1人というのにも不安が残るばかりです。


・Bobby Portis ボビー・ポーティス(アーカンザス大、2年)
☆ドラフト22位-ブルズ

機動力に優れたアスリート型PF。40分換算平均21.7得点の得点力が示す通り、その攻撃力は数々のバリエーションあるオプションから最良のスキルを選択できます。ジャンパーもコンスタントに決めることができ、インサイドとアウトサイドどちらでも脅威たり得る存在。ドライブインの際は、ファーストステップが素早く、一気に相手ディフェンダーを置き去りにします。オフェンスのバリエーションの多さは枚挙に暇がなく、クイックスピン、ジャンプフック、ターンアラウンドジャンパーなどポストアップからの攻撃は容易に止めることができません。オフェンスリバウンダーとしても優秀で、40分換算平均4.6個を記録し、これはドラフト候補生3位の数字です。バスケIQの高さからミスの少なさも特筆すべきで、ターンオーバー比率9.5%はドラフト候補ビッグマンではトップ。ポストアップから得点を重ねるだけでなく、カットインするプレイヤーやフリーのシューターにパスを供給することができます。ディフェンス面はまだまだ向上させる必要がありますが、バスケIQの高さから鑑みるに、さらにプレーの幅をきかせることに期待感を持たせてくれます。


・Jarell Martin ジャレル・マーティン(LSU、2年)
☆ドラフト25位-グリズリーズ

SFとPF両方でプレーできる万能型ディフェンダー。身体能力に長けており、その類稀なるジャンプ力を生かしてリバウンドにも熱心に励みます。SFも守れるクイックネスがあり、パッシングレーンの読みにも長けることからスティールを量産。タフなプレイヤーでコンタクトに強く、リム付近の決定力は60%を誇ります。40分換算平均17.9得点ですが、54.7%はインサイドによるものでオフェンスのバリエーションは限定的。クロスオーバーやスピンムーブから得点を重ねますが、身体能力に頼り切ったプレースタイルなので、シューティングレンジが狭く、優秀なPGとプレーすることができれば面白い存在になりそうですが…。グリズリーズはマイク・コンリーという屈指のPGがいるため、彼に生かしてもらえれば1年目からローテーション入りできる可能性は秘めています。ただし、マーティン自身はバスケIQが低く、チームメイトを見失うこともしばしば。40分換算平均3.0個のターンオーバーは改善する必要があります。その他無理矢理シュートを放ったり、ボックスアウトをさぼったりと基本的なミスが目立つため、まずは試合感というものを養う必要があるでしょう。

・Nicola Milutinov ニコラ・ミルティノフ(パルチザンセルビア)
☆ドラフト26位-スパーズ

NBAのセンターの中に入っても遜色ないフィジカルツールを持った欧州出身ビッグマン。公式発表はなしですが、約223cmのウイングスパンも驚異的です。サイズの割に動きは機敏なアスリートで、欧州出身選手らしくシュートタッチは柔らかくリム付近はソフトタッチで容易にシュートをねじ込みます。泥臭さと素早いリーピングアビリティを誇っており、オフェンスリバウンドも量産します。40分換算5.8個のオフェンスリバウンドはトップの数字。バスケIQが高くロールプレイヤーとしてのポテンシャルは非常に高く、これは指名されたスパーズ向きかもしれません。タフな選手で常に必死にプレースする姿には好感が持てます。ミドルレンジも得意としており、ディフェンダーとしてのポテンシャルも高いため、控えとしてならば即戦力になり得ます。特に20歳という若さで、ユートリーグで17試合、アドリアティックリーグで47試合それぞれ先発で戦っており、その経験値は武器になるでしょう。


・Larry Nance Jr. ラリー・ナンスJr.(ワイオミング大、4年)
☆ドラフト27位-レイカーズ

名前からもお察しの通り、NBAオールスターにて第1回ダンクコンテストに出場したラリー・ナンスSr.の息子。PFとしてアンダーサイズな面は懸念材料ではあるものの、ローポストのスコアリング能力が高く、父親譲りの身体能力から繰り出されるダンクの数々はハイライト集に何度も使われています。ポストアップからパスがさばける視野の広さも長所の1つで、ミドルレンジ、3ポイントシュートは年々向上しています。チームを得点、リバウンド、ブロックで引っ張り、ワイオミング大を2002年以来のNCAAトーナメント出場に導きました。年間最優秀ディフェンス選手にも選出されるなど、ディフェンス力にも定評があります。NBAの屈強な選手たちを相手に同じようにディフェンスができるかは疑問ですが、2世プレイヤーが活躍する昨今のNBAにおいて新たな彗星として存在感を残していただきたいと思います。 


さて、全部で4回に渡り、ドラフト指名候補選手および指名選手を紹介してきました。
またゆっくりとドラフトボードを見ながら、紹介しきっていない選手で個人的に気になった選手などアップできたらなと思います。
オフシーズンが始まったばかりのNBA。さまざまなトレードの噂やFA情報が飛び交うなか、次のシーズンが楽しみな方も不安な方もいらっしゃると思います。そんなオフの過ごし方の1つにわたくしEDDIEのブログでも見ながら、色んなルーキーたちに期待感を持ちながら楽しんでいただけたらなと思います。

長いオフシーズンですが、10月はあっという間にやってきます。
同じNBAフリークとして楽しんで過ごしていきましょう!

ではでは、アディオス!!!

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みなさまこんばんは。もう深夜1時を回ってしまいました。なんとかここまで辿り着きました。
2015年NBAドラフト候補第3回目。PG編です。とくとご覧あれ! 


・Emmanuel Mudiay エマニュエル・ムディエイ(CBA)

 

PGとして特筆すべきはそのサイズ。195cmの身長に加え、インサイドでも勝負できるフィジカルの強さを誇ります。さらにリバウンドの強さも優秀で、オフェンスリバウンドは平均2.5個、ディフェンスリバウンドは5.5個とフォワード顔負けのリバウンド力。PGの本質でもあるパスの精度についても的確で、自分よりサイズの小さなガードの上から容易にパスを通すことができます。コンゴ出身という土地柄かスピードにも恵まれており、視野が広くアンセルフィッシュな面も司令塔向き。19歳という年齢ながら、落ち着き払ったプレーぶりでピック&ロールの使い方も巧みです。ディフェンス面では特にボールマンディフェンスに優れており、積極的にプレッシャーをかけミスを誘発します。

弱点はペリメーターのシューティング。特にプルアップのジャンパーは苦手としており、NBAで成功を目指すならばここは要改善です。また、PGとしての能力は申し分ありませんが、40分換算4.1個のターンオーバーは見逃すことができません。素晴らしい視野の持ち主ですが、やや強引なプレーが多いようです。


・Jerian Grant ジェリアン・グラント(ノートルダム大、4年)

 

ムディエイ同様サイズに恵まれており、広いコートビジョンを持ちます。76ersに所属するジェラミ・グラントの弟で、父親や叔父までNBAの血筋を引くサラブレッド。フィジカル面は標準ですが、身体の使い方が上手く、インサイドでも勝負できる能力があります。40分換算で7.3アシストを誇り、今ドラフト組の中でもトップクラスのパサー。ミスも少ない堅実なガードでアシストとターンオーバーの比率は平均3.1と今ドラフト候補生で3位の高水準を誇ります。また、突き出しの1歩目が素早く、相手ディフェンダーを置き去りにしながら、キックアウトやドライブ&ディッシュなどパスの選択肢も豊富。ことシュートに関しては40分換算でわずか平均12.4本しか撃っておらず、アンセルフィッシュでパス優先なオールドタイプのPGです。ただし、自らオフェンスをクリエイトする能力にも長け、2ポイントのFG%は57.2%と今ドラフト組のガードでトップの数字。パッシングレーンの読みも鋭く、スティールも量産します。やはり懸念点は、すでに22歳を迎えている年齢でしょうか。


・Kris Dunn クリス・ダン(プロビデンス大、2年)

 

身体能力が高く、ドリブルのシフトチェンジが異常に早いドリブラー。プレーメークの能力はドラフト組でもトップクラスかもしれません。40分換算の平均アシストはなんと8.8個。トランジションではその視野の広さを如何なく発揮し、トランジション時だけで81個のアシストを供給しました。先述した通り、クロスオーバードリブルを得意としており、アイソレーションのスキルは高く、タフネスを身につければNBAでも優秀なフィニッシャーの1人になりうる存在です。また、ディフェンスのポテンシャルも高く、40分換算平均3.2スティールは今ドラフト組トップの数字。サイズや恵まれたウイングスパンを駆使し、SGまで守ることができます。

2013-14シーズンは全休しており、21歳という年齢ながら経験不足さを露呈することもあります。シューターとしては向上の余地があり、100回以上の試投数を記録した選手の中でプルアップジャンパーの数が22位と低水準。スラッシャーとしては優秀ですが、ジャンパーを身につけないことにはNBAの壁に打ち当たることでしょう。


・Delon Wright デロン・ライト(ユタ大、4年)

 

視野が広く、ディフェンスを目の前にしてでも頭上から容易にパスが出せる大型PG。NBAではSGでもプレーできるサイズを誇り、その大きさを駆使してリバウンドも40分換算で平均6.2個を奪取しております。ディフェンダーとしても優秀で、オンボール、オフボールともに集中力が素晴らしく、簡単には抜かせません。クイックネスがあり、相手スクリーンも簡単に切り抜ける瞬発力を持ち合わせています。スティール能力も40分換算平均2.6スティール、チャージングも誘発できる点などディフェンス面では申し分ありません。アンセルフィッシュで無理矢理なシュートを放つことも滅多になく、司令塔としては非常に素晴らしいゲーム感覚を持っております。

得点面ではユーロステップやチェンジオブペースを巧みに使い分けますが、まだまだNCAAレベルの範疇からは抜け出せず、特にプルアップジャンパーは大の苦手分野のようです。


・Cameron Payne キャメロン・ペイン(マレー州立大、2年)

 

ボールをスムースに動かせる優秀なサウスポーの司令塔。パサーとしての能力は高く、ノーマークを見つけるのが抜群に上手い。アシスト%は39.5%と今ドラフト組トップで、40分換算の平均7.1アシストは4位の高水準です。ピック&ロールを巧みに使うことができ、様々な角度からロールマンにパスを出すことができます。特にトランジションゲームで前方にパスを出すの長けています。ボールの保有率が31.7%と持ちすぎな点は気になりますが、40分換算で平均24.0得点と得点力も高い点も魅力的。キャッチ&シュートはリリースが素早く高確率で、トランジションゲームでも躊躇なく3ポイントを放つ強心臓の持ち主です。イメージとしては少し背の高いアイザイア・トーマス(現セルティックス)でしょうか。ディフェンダーとしてはまだまだ発展途上ですが、長い腕と大きな手でスティールを多く奪うことができます。


・D’Angelo Russell ディアンジェロ・ラッセル(オハイオ州立大、2年)

 

2014年マクドナルドオールアメリカンに選出されたスター候補生。フィジカルツールが優れており、まだ1年生とは思えないほどガッシリとした体格を誇ります。サイズに恵まれているため、ディフェンスの上から容易に得点ができる点も強みの1つ。ウイングスパンの広さも魅力で、ディフェンダーとしてのポテンシャルも期待させます。PG、SGどちらもこなせるコンボガードで、その得点力も折り紙付き。チェンジオブペースも巧みに使い、タフショットも難なく決めます。アテンプトのうち125本以上がジャンパーで、この数字は今ドラフト組で2番目の多さ。スポットアップ、プルアップもよく決め、特段苦手なシュートもありません。バスケIQの高さにも定評があり、40分換算平均5.8個のアシスト数がそれを物語ります。コートビジョンが広く、パスを出すタイミングも的確。プレーに自信や落ち着きがあり、19歳とは思えないほど。毎晩「自分こそがベストプレイヤーだ」と信じてプレーを続けているとのことです。

また、40分換算で平均20得点、5.0アシスト、5.0リバウンド以上は現役NCAAでは唯一の記録。NBAでもそのオールラウンドぶりを発揮してもらいたいものです。


・Tyus Jones タイアス・ジョーンズ(デューク大、1年)

 

落ち着きがあり、コートビジョンも広く、フロアの司令塔としてもってこいのアンセルフィッシュプレイヤー。トランジション時のアシスト数は86個で、クリス・ダンを抑えトップです。シューターとしても優秀で、3ポイント、ミドルレンジともにプルアップジャンパーを次々とリムに吸い込ませます。高校時代はそれほどシュート力に定評があったわけではなさそうですが、この1年でシューターとして大きく成長しました。ナショナル・チャンピオンシップでは18歳という若さながら、その大舞台で23得点を記録し、ファイナルフォーMVPに選出。大舞台の強さを持っていることからプロ向きの選手と言えるかもしれません。クラッチタイムに数多くのビッグショットを決めており、日々自信満々にプレーしているように見受けられます。

・Terry Rozier テリー・ロジャー(ルイビル大)
・Olivier Hanlan オリビア・ハンラン(ボストンカレッジ大)
・Quinn Cook クイン・クック(デューク大)


PGは調べていて本当に楽しいポジションでした。今ドラフトではPFと同様に層の厚いポジションです。特に動画付きで紹介した選手については、誰もが1巡目で選ばれても不思議ではありません。しかも今回のドラフトはサイズに恵まれた選手が多い多い。大型ガードが流行っているのでしょうか。

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