November 23, 2007

仮面ライダーTHE NEXT

仮面ライダーTHE NEXT2005年の「FIRST」に続く、1号、2号ライダーの活躍、更に今回はV3登場を描いた劇場版「仮面ライダー」を友人と鑑賞。

前回の「FIRST」には多くの不満及び憤りを感じていたので、懲りずに、というかめげずに、というか半ば義務感に駆られる思いで劇場へ足を運んだ、と言えなくもない。

そもそも、当ブログの「仮面ライダー」に関する過去の記事を読んでもらえば分かるとおり、今作品を担当しているプロデューサー及び脚本家のコンビの作品に対しては、基本的にずっと否定的な立場を取っている。

その点も含めて、正直な感想を言おう。(以下、ややネタバレを含みます)

「仮面ライダー」の映画が、やっとまともに批評したくなる1本の劇場作品になった、と思う。少なくとも夏場のお子様向けのTVシリーズの劇場版とは全く異なる質感である。そして前作「FIRST」よりも、より製作者側のやる気を感じることもできたような気がする。それはこの作品が「PG−12」の指定を受けていることからも明らかであろう。

もちろん(と言わなければならないのは悲しいのだが)、例によってストーリー展開等も含めて突っ込みどころは多々ある。また、昨今のJホラー・ムーブメントを意識したかのような、いわゆる「ホラー映画」と「仮面ライダー」を安易に融合させてしまっている点も、個人的にはいただけない。

TV版も原作も、怪奇性やオカルティズムを軸に作られていたはいたが、決して単なる「ホラー」ではなかったわけで、それを踏み越えてしまうとかえって「仮面ライダー」の世界観が成立しづらくなる。

というような感じで、また色々不満は残ったけれども、観終わった後の自分の感覚を信じるならば「それほど酷くはなかった」という気がしている。勿論、ライダーファンであるがゆえに自分の目が曇っているだろうことも分かっているし、当然通常の映画よりも何割増かの評価である。

ちなみに、序盤から見せるホラー演出は、なかなか怖い仕上がりであった。PG−12のレイティングを逆手にとってなのか、開き直ってなのか、演出的にもなかなかやってくれる。

上映前に幼い子供を客席で見かけていたので「これは子供には怖すぎるんじゃないか」なんて、密かに心配してしまったくらいだ。

だが、その辺の思い切りの良さにも、今回は「大人の観客」をしっかりと意識した制作側の思いが伝わってくる。

更には、昨今の平成シリーズに見受けられる、とにかく玩具を売らんがための小道具類、剣や銃の頻出は一切ない。敵であるショッカー側の改造人間が、巨大な鋏やチェーンソーを振り回すものの、ライダーは素手によるアクションのみで立ち向かう。

アクション監督・横山誠氏の、リアルかつ奥ゆきや距離感を感じさせるダイナミックな演出は今回も素晴らしい。やたらとなんでもCGを使ってしまう最近のアクションと違い、現実の役者やスタントマンが演じている「痛そう」な表現は、シーンに厚みを加えている気がする。

いわば、昔ながらの「殴る」「蹴る」の肉弾戦が主なわけだが、TVシリーズのライダーを見慣れた子どもたちには、果たしてどう映ったのか。もしかしたら退屈だったのでは・・・。

だが、そんな心配は無用だった。

映画が終わった後で、母親に連れられて来ていた男の子が興奮したようすで「ライダー、カッコよかったね!」と声をあげていたからだ。

昔ながらのライダーファンのおじさんとして、なんとも嬉しく感じられた瞬間だった。

【参考】
「仮面ライダーTHE NEXT」
2007年 日本(103分)
監督:田崎竜太
原作:石ノ森章太郎
脚本:井上敏樹
音楽:安川午朗
出演:黄川田将也、高野八誠、加藤和樹、石田未来、森絵梨佳、益子梨恵、六角慎司、未來貴子、嶋田久作、斎藤洋介、田口トモロヲ、納谷悟朗

仮面ライダーTHE NEXT 公式サイト

edge1of9green at 18:12コメント(0)トラックバック(0)MOVIE 【か〜こ】  

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