November 16, 2008

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身TVドラマの「ガリレオ」は軽妙なテンポと展開がなかなか面白かったし、その後読んだ原作も連作の短編物でさくさく読めて楽しめた。ただ、ドラマがヒットしたから次は映画、というのは本当はあまり好きではない。(とは言いながらも、まあ「踊る大捜査線」は何も考えずに観に行っているのだが:笑)

今回も最初は正直、あまり食指が動いていなかった。(ただそれは前回書いたようにうつ的傾向の第一歩を踏みかけていたせいかもしれないけれども)もし、奥さんが観たがらなければ行かなかったかもしれなかった。

この劇場版は、かなりTV版とはテイストが違うので、あの雰囲気を期待して観ると、ややはぐらかされたような心地になるかもしれない。

例えば、湯川教授が、謎解きの閃きを得た瞬間に所構わず数式を書き殴り始める、というようなマンガチックな描写も映画にはない。映画的な派手なビジュアルの見せ場も少ない。

だが、そんな見せかけではない、胸にせまる圧倒的なドラマがここにはある。

主演の福山雅治も、ドラマで培ったキャラがほどよく馴染んでいてブレがない。

がそれ以上に、今回のもう一人の主人公とも言うべき容疑者X、堤真一の存在感、演技が素晴らしい。凄まじさすら感じさせる表現力に胸をかきむしられる。ラストシーンでは危うく泣かされるところだった。こんな重厚な人間ドラマを、まさかあの「ガリレオ」で見せつけられるとは思ってもみなかった。

冷静に考えればこの作品、原作は直木賞を取ってるわけだし、そう言えば友人が「面白いぞ」と絶賛していたのも後になってから思い出した。

よくよくパンフレットを読んでみると、そもそも直木賞を取ったこの原作の映画化権をフジTVが獲得し、映画化前提の上でドラマを作ったらしい。ゆえにドラマのヒットは至上命令に近かったに違いない。それも含めて、まずは見事な出来栄えである。

【参考】
「容疑者Xの献身」
2008年:日本(128分)
監督:西谷弘
原作:東野圭吾
音楽:福山雅治、菅野祐悟
脚本:福田靖
出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一、ダンカン、長塚圭史、金澤美穂、益岡徹、林泰文、渡辺いっけい、品川祐、真矢みき、鈴木卓爾、東根作寿英、三浦誠己、海老原敬介、青木一、福井裕子、小松彩夏、リリー・フランキー、八木亜希子、石坂浩二、林剛史、葵、福井博章、高山都、伊藤隆大

「容疑者Xの献身」公式サイト

edge1of9green at 19:42コメント(0)トラックバック(1)MOVIE 【や〜よ】  

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1. 容疑者Xの献身  [ とにかく、映画好きなもので。 ]   November 17, 2008 20:59
3  人の心の謎を解くのは難しい、また誤った人の心を受け止める事も。ただ単にある種のトリックとして捉えたならば、この事件は解決しないであろう。ただしラストにくっきりと浮かび上がる"献身"の二文字はもの悲しい。  福山雅治主演で2007年に始まった....

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