May 30, 2005

HOME AGAIN

050529_150023_M.jpg 6月12日のライブで、一緒に演奏してくれるアキラさんとフーちゃんとリハーサルした。
 この夫妻と演奏するのは、前回のジィオデシックとのコラボレーション・ライブ以来だから、一年半ぶりになる。
 なんか、すごくよかった。大好きな故郷に帰ってきたみたいな感じ。アキラさんの繰り出すフレーズに、フーちゃんの柔らかな声に、素直に胸をときめかすことができた。
 自分自身と向かい合ってきたこの1年。その間に作った曲を初めて二人と合わせてみて、どこかで二人の音を意識しながら曲を作っていたんだなあと気付かさせられる。本番が本当に楽しみになってきた。

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May 28, 2005

オヤジのギター

050526_110100_M.jpg 僕の仕事部屋には、オヤジが大学生の時に買ったギターと僕が大学生の時に買ったギターが並んでいる。 オヤジは大学卒業時、音楽関係の仕事に就職が決まっていたのにもかかわらず、家の都合で願いは叶えられなかった。そんなオヤジだったのに、僕に音楽を習うことを強いることはなかったし、自分で教えようとすることもなかった。でも、仕事の合間にギターを弾いたり唄ったりする姿を見ていたことがが、僕を自然に音楽に近づかせてくれたのは確かだ。僕が大学を辞めて音楽の道に進もうとした時も、手放しで賛成する訳でもなく、かと言って反対もしなかった。でも今の僕の音楽に対する執着は、決して口にすることがなかったオヤジの執着の遺伝子なのかも知れないなと思うことがよくある。
 つい先日、中学校の校門で、2年前に初めて中学校でギターを教えた時の卒業生の男の子と出くわした。彼は中三当時、進路で悩んで親に反発していて、その気分を和らげようと、校長室で二人でギターを弾いたりしたことがある印象深い子だ。あの頃、いつも俯き加減だったのが嘘のようなたくましい表情で、高校の軽音楽部でギターを弾いていますと胸を張った。僕のオヤジが、今の僕の年齢だった時、僕は16歳。ちょうど、この卒業生の歳だった訳だ。よく考えてみれば、僕もこの子たちに無理にギターを弾かせようとしたことはなかった。ただギターっておもしろいんだぜってことを見せてただけ、オヤジのように。
 5年前に死んだオヤジの遺品として僕の仕事部屋に鎮座しているギター。曲を書いたり練習する時、知らず知らずのうちに、オヤジのギターと向かい合っていたりする。

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May 26, 2005

ルイボスティ

050525_224006_M.jpg 多くの夢人な方々の想いに支えられて6月12日のライブが近づいて来ている。 今回のライブ、最大の協力者はジュエリー・ブランドGEODESIQUEのオーナー・デザイナーであるユウジさんとマユリさん。そしてマユリさんの盟友で、GEODESIQUEのスタッフでもあるミヤコさんは、WEB不精な僕をその気にさせ、WEBサイト開設を全面的にバックアップしてくれた。ライブ会場もGEODESIQUEのアトリエがある建物の地下ホールで、夢が造り出されているまさにクリエィブな空間の一部である。そんな彼らからのアイデアで、今回のライブ会場に“ルイボスティ・バー”が設けられることになった。ルイボスティは南アフリカ原産のお茶で、ノンカフェインで花粉症対策にも効果があるとのこと。マユリさんの知り合いの方がオーガニックで良質なルイボスティを販売していて、ライブ前にルイボスティをベースにしたドリンクを一杯サービスしてくれる。
 僕の中からにじみ出て来た言葉とメロディに共鳴してくれる誰かと出会いたくて街角で唄っていた。そんなクロスロードでユウジさんとマユリさんとも出会った。そして彼らを通じて、またあらたな出会いが生まれる。ルイボスティのサンプルを持って来てくれたRtの前田さんは、エネルギッシュな中に秘めた何かを感じさせてくれる素敵な女性だった。
 6月12日は、素敵な出会いが生まれるクロスロードなライブにしたいと思っている。

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May 24, 2005

華の宴

050521_210615_M.jpg 花見をした。友人宅の中庭で満開の“まつりか”の樹の下で。
 昨年、初めてこの宴に参加させてもらって“まつりか”のことを知った。“まつりか”はいわゆるジャスミン系の樹だそうで、この時期に花を咲かせ、甘く切ない香りを漂わせる。開いた時には紫色の花びらが、化学変化をするがの如く純白へと装いを替えていく。今年も友人宅に集まった気がおけない仲間たちと、白と紫のグラデーションの世界に酔いしれた。
 この日は、この“まつりか”の樹を育て上げた、友人の母上の誕生日でもあった。本当は先週に開かれる予定だった宴が、寒波のあおりを受けた低温で花が開かず順延となり、偶然に母上の誕生日と重なった。
 宴も終盤、ロウソクの立ったバースデーケーキと集まった全員によるHAPPY BIRTHDAYの大合唱。娘の企てたサプライズに大いに照れる母上。70ん年生きてきて、こんな風に誕生日を祝ってもらったのは初めてで、花見に来て下さったみなさんにまで祝ってもらって申し訳ないと恐縮なさった。それで僕が、“初物にあやかれるなんて僕らの方が幸せですよ”と言うと母上は“それだったら私もうれしいわ!”と少女のように笑った。みんなが本当に幸せをもらえた最高の笑顔だった。心暖まる空気の中で、“まつりか”の気高さがさらに際立っていた。

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May 21, 2005

卒業

050518_113602_M.jpg 音楽/ギターの授業を選択した15人の中学三年生と対面した。
 昨年、一昨年は初対面の生徒ばかりだった。今年は部活にも関わっていることもあって、すでにコミュニケーションの取れている子が多かったが、教室で対するのは初めて。適度な緊張感が保たれたまま授業は始まり、一昨年度の授業の後半に生徒数人と一緒に詞を書き作った曲を唄った。
 “卒業”をテーマにしたその曲は、卒業式前の最後の授業で完成した。あれから1年以上の月日の中で僕は、曲が生まれたこの場所で何度となくこの曲を唄い、その響きと風景を曲に練り込んで来た。唄うたびに曲は表情を変え、今もまだ成長し続けている。
 僕の声に耳を傾ける今年の三年生たちは、先輩たちが書き残した言葉に敏感に反応する。今まで僕が唄った中で最もリアルに言葉が響いた瞬間でもあった。この子たちが卒業する時に、“君といた この場所”というこの曲も旅立てるのかも知れない、そんな気がした。

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May 18, 2005

ギターケース

050518_092753_M.jpg 今日から三期目に入る公立中学校での選択音楽ギターの授業が始まる。
 2年前の今頃、このギターケースを抱えて、その中学校の校門を初めてくぐった。その頃の僕は、いい空気が流れる街角で唄い、その響きと映像を心のディスクに焼きつけるという目的でストリート・ミュージシャンをやっていた。
 いろんなところへギターを抱えて行った。自由ヶ丘は初春から初冬まで頻繁に、さらにはイギリス、スウェーデン、デンマークへも足を延ばして街角で唄った。その延長線として始めた中学校でのボランティア講師だから、これもストリート活動のひとつ。このところはギターに加えテニスのコーチもしていて車で行くのが常になっていたけど、今日は初心に戻り、ギターの重さを感じながら移動することにした。今年も15人の三年生がギターの授業を選択したと聞いている。どんなヤツラが待っているんだろうか。背中にしょったギターケースが肩に食い込んでいく程に、新しい出会いに期待が膨らんでいく。

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May 16, 2005

ローラー

050516_155643_M.jpg 1年前、土が入れ換えられたテニスコートに“ニガリ”が撒かれたのは二度目。
 最初は1月の新春コート開き、そして今回は新入部員歓迎の意味も兼ねて。二度とも同じ区内にある名門テニスクラブの専務さんの指導のもとで行われた。コート一面に散りばめられた白い結晶が浸み込むと、土を締めるためにローラーを掛ける。1月は現在の3年生が、今回は夏からチームを引っ張る2年生がローラーを引いた。この公立中学校の硬式テニス部は女子部しかない。大人の僕にも充分ヘビーなローラー掛けを女子中学生が喜んでするはずもなく、それまでローラー掛けを命ずれば、返ってくるのはこの世の終わりのような悲鳴ばかりだった。ところが新春、ニガリ→ローラーで新品のカーペットを敷いたようによみがえったコートに心動かされた少女たちは、三学期が始まると毎日のようにローラー掛けを始めた。しかも誰に強制されるでなく自分達の意志で。みるみる筋力が上がった彼女たちは今、僕がコーチを始めた1年前とは別人のような力強いボールを打っている。
 止まった状態のローラーはなかなか動かない。でも一旦動き出してしまえば、その重さゆえ、そんなに力を入れなくてもゴロゴロと転がっていく。そして、その後ろには綺麗な軌跡が残って行く。動き出す勇気の大切さを、子供たちと一緒に学んでいる。

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May 14, 2005

ニガリ

857176cd.jpg 去年の春からボランティアでテスト部のコーチをしている公立中学校のテニスコートに“ニガリ”が撒かれた。キメの細かい土を使ったコートが乾き過ぎないよう保湿効果を与えるためだが、社会人になってからテニスを始めた僕は、そうやってクレイコートの質が保たれているなんて、最近まで知らなかった。
 管理に手間がかかるクレイコートだが、かけた手間の分だけテニスができる喜びも増す。僕の目指している音楽に似ている。

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May 10, 2005

edgeです

初ブログ。どうなることやら…。


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