2019年06月10日

カラテカ入江が言及した「広告代理店関係者」の正体

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当ブログへのアクセスをぼんやり眺めていて気づいた。例の振り込め詐欺闇営業のカラテカ入江問題で、彼が言い訳として使った「広告代理店の人に紹介された闇営業」という言葉に反応している人が多い。

例によって「悪の電博従業員」の尻尾を掴んだみたいに語ってたりしてね。


でも彼が言及した「広告代理店」は、電通や博報堂などのまっとうな企業じゃないと思うよ。多分これ、Web系の反社代理店だな。要はサクラ満開出会い系だのインチキサプリの広告を配信ネットワークに乗せる奴。出資元や主要役員が暴力団関係者という、反社のフロント企業である可能性もけっこう高い。

詐欺とか芸能人薬物事件の登場人物で「IT企業役員」「広告代理店」「飲食業社長」「エステ経営者」とかいう連中は、おおむねこのパターンが多い。詐欺や薬物で稼いだ金は、「表の職業」でロンダリングする必要もあるしさ。

漫画村問題でも悪徳代理店絡んでたし、このあたりの認識はもうとうに一般化してると思ってたんだけど。ちょっと意外だ。


本論から外れるけど、入江以外の同席芸人の扱い、テレビ局とかはどうするんかね。「謝礼は受け取ってない」ってのは、一般人には理解しがたい言い訳だ。報道ではひとりあたり100万円のギャラだったみたいだしさ。数十人の芸人の分を全部入江がガメて、出席芸人が誰一人文句を言わなかったというのは、常識的には考えにくい。

彼らがそれを仮に反社から受け取ったとしたら、それだけで大問題。さらに取っ払いで脱税してる蓋然性も高いじゃん。コンプライアンス上、普通の企業は使えないと思うんだけど。社内規定に反するから。


editors_brain at 08:13|PermalinkComments(0) ヘンな世界 

2019年05月21日

池袋事故エントリーへの反響を読んで、もやった

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日曜に上げた池袋事故のエントリー、blogosに転載されてそこそこ反響をいただいたので、もう少し書く。

というのも、blogosについたコメントなど読むと、なんか当方の意図と微妙にずれている気がしてもやるからだ。

個別に書くと長くなるんで、反応をまとめてみる。


●「殺人者に配慮する必要はない」派

そう考える方がいても当然だ。ただ私が書きたかったのは、「加害者に配慮しろ」ではない。そうでなく、「交通事故加害者の扱いは同じであるべき」だ。今回、87歳の爺さんの現役時代の職業配属先を晒すなら、今後も「山崎製パン府中工場生産管理課元主任の誰々さん(87)が、池袋で死亡事故」とかやらないと。

それがおかしいなら、今回も同様におかしいのだ。

あと「殺人者に云々」は極論というか、悪意を増幅した言い方だ。もちろん人が死んだ以上、「人を殺した」のは確か。だが殺害意図をもって車で突っ込んだんなら別だが、過失での死亡事故であれば、別に加害者に悪意があったわけではない。


●「一点突破」派

「事故直後にSNSを隠蔽し」とか、「加害者が悪い」と想定できる点をあげつらうコメント。だからといって「無定見に経歴を晒していいか」は、まったく別の論点だ。問題はしっかり分別して個別に検討しないと、現実的な解決策には収斂しないだろう。

「悪く言いたい」がために根拠を探すからだろうが、割と針小棒大な論拠が多い。必要条件と十分条件が逆なわけさ。


●「理想追求」派

「高齢者運転で、若者の命が奪われるのは、絶対にあってはならない」と書いた方もいた。いや気持ちはわかる。たとえば馬鹿なボンボンのフェラーリ暴走で子供がはねられたりしたら、そりゃムカつくだろう。しかし「暴走族」「あおり運転野郎」とかなんであれ、事故の可能性がなくなるわけはない。現実を見て、事故を少しでも減らす対策を練るべきだろう。たとえば暴走行為に対する行政処分を重くするとか。高齢者の免許更新頻度を上げる&長時間講習を義務付けるとか。

この手の「事故があってはならない」的発想だと、近未来視野では自動車全廃のような非現実的な二択しか残らないので有効な議論ができず、むしろリスクは増えるのでは。

あと高齢者は別に悪意ある運転者ではない(もちろんそういう人もいるだろうが)ので、ここで挙げた例とはちょっと違うし。


●「上級国民が云々」派

なんかこのへんからは、すごい憎しみを文面から感じたんだけど。なのでここで特に毒にあたった。事実誤認や冷静さを欠いた決めつけが多いのもこのあたり。「類似事故では逮捕される。逮捕されないのは上級云々」とかなんとか。でも過去の事故調べてみればすぐわかるが、加害者側が怪我で入院すれば「回復を待って事情を聴いて逮捕」が一般的な流れだろう(もちろん例外はあるだろうが)。調べもせずに興奮しているのか、あるいは知っていてあえて煽っているのか。

正直、本気で書いてるのか疑問。ある種のオルグじゃないかと思うわ。マジだとしたら、ルサンチマン的ななにかなのだろうか。


●当方の感想

日本の年間交通事故死者数は、ピークの1万6000余人から3500人(2018年)に激減している。8割減だ。それだけ様々な対策が功を奏しているわけで、ことさら交通事故だけに神経質になる必要はない。今の日本だと、年間2万人が亡くなる自殺対策のほうなんかにも、交通事故対策と同じくらい予算とリソースを割いてほしい。それでこそ、社会全体での非業の死者数をより多く減らせるだろう。

交通事故に関しては、自損事故もあるだろうが、毎年5000人規模の被害者と加害者が生まれていることになる。要するに、被害側・加害側とも、誰の身にも起こりうることだ。

被害者なら、きちんと被害に見合う保障や癒やしが、制度としても社会的配慮としても提供されてほしい。被害者側にメディアが殺到して「今のお気持ちは」とマイクを突き出すとかは、なしで。

加害者であれば、法に従って正しく裁いてほしい。明日は我が身だ。謂れなき理由で、特定の個人だけ経歴を暴かれるような感情的な不公正報道がまかり通るようでは、なんか怖い。

私が伝えたかったのは、そういうことだ。


editors_brain at 08:13|PermalinkComments(2) マスコミクリップ | ヘンな世界

2019年05月19日

池袋事故、20年前の職場名報道は人権侵害ではないか

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池袋の暴走交通事故なんだが、報道内容がどうも気になる。

というのも、事故を起こした運転者について、「旧通産省工業技術院の●●●●(実名)・元院長(87)」などと報道しているからだ。

彼はなぜ、かつての職場名を晒されているのか。通常、高齢者の交通事故加害者であれば「無職の誰々(67)」だろう。事故当時の氏名年齢職業を出すのが基本だから。

なのになぜ彼だけ、もう20年以上前に退職したはずの企業・団体まで(どころか配属先まで)報道するのか。いや、かつての所属先に関連する経済犯罪などなら、わかる。だが今回、ただの交通事故である。


また報道の基本姿勢として、高齢者は以前の職場名を出すと決めているなら別だ。たとえば「元東芝テック技術開発部の誰々さん(87)が交通事故を起こした」とか。しかしもちろん、そのような交通事故報道は見たことがない。高齢者どころか現役の企業人の事故であっても、せいぜい「会社員の誰々さん(34)」とかだろう。配送業者が業務中に事故したとかなら別だろうが、仕事と無関係のただの交通事故であれば。


特定の個人だけこのように恣意的に元職場を報道し晒し者にすることに、強い疑問を覚える。人権侵害事案だろ、これ。

同時期の幼児散歩事故でも、被害者である保育園関係者をあたかも責任があるかのごとく問い詰める記者会見が問題になったばかりだ。


普段人権保護の味方を自認するメディアがこうした姿勢では、公正な報道など期待できない。報道でなく、ただのお茶の間感情増幅マシンでしかない。テレビなどは以前から、面白おかしく「霊能力者」を使っているくせに、詐欺で逮捕されると途端に「自称霊能力者」として断罪する。あれと同じ悪臭を感じるのだ。


実際、今回の交通事故では、加害者は怪我で入院した関係から、まだ逮捕されていない。もちろん実際に加害者なのは明白だが、逮捕前という事案の外形上、「容疑者」ではない。なのに読売新聞が「容疑者」として報道してしまっている。

これなども茶の間迎合・視聴者感情迎合の、最たる例だろう。メディアとしての姿勢がぶれぶれだ。

豊田商事会長刺殺事件で、会長の自宅に殺人犯が侵入するのを(もちろん犯罪)、メディアの記者連中は止めるどころか夢中でカメラを回していた。それどころか、冷静に判断すべきデスク側もそれを問題視せず、刺殺現場を「ニュース」として流してしまった。あの事例を思い起こさせる。


今後もこのような晒し者報道を続けるつもりなら、最低でも、「本件はこれこれの理由により、20年前の職場を報道しています」などと、毎回自社の報道基準を明確に注釈として入れるべきだ。それが馬鹿らしいと言うなら、そもそも職場名の晒し自体がおかしいのだ。

「他社が暴露したから我が社が追従してもいいだろ」的な判断では、メディアスクラムの典型と言われても仕方がない。


editors_brain at 08:13|PermalinkComments(1) ヘンな世界 | マスコミクリップ
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