2024年07月13日

認知の幻影と、編集者最後の刻

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認知症の話を。

Webニュース経由でX引用)

思い出した話を。ラジオで聞いた話ですが、認知症の母が朝になると徘徊して困っていたら、かかりつけ医が「同じ時間に徘徊されるようだが、その時間になにか覚えは?」と聞かれ、息子さんは自分の幼稚園の頃の通園バスの時間だと悟ったそうです。それ以来お母さんが外に出ようとするとき、「お母さん。今日は幼稚園お休みだよ」と声をかけると、ああそうだった、そうだったと家に戻るようになったそうです。

介護施設の入所者で高齢女性も痴呆で色んな部屋を見回りして元看護婦長さんでその名残りで病室の見回りだった事が分かり職員さんが婦長代わりにやりますねと伝えるようにして頼むわねとベットに戻ってくれるようになりました

夜中に着替えて食事を要求する爺様は
国鉄整備士さんだったなぁ
結婚して直ぐは夜勤は割が良いから夜勤ばっかりやってたって言ってた

父は病院内の廊下の壁時計が止まっているのを直そうとして夜中に転倒、車椅子に。足が悪くなると急速に認知が進行しました。
時計ラジオテレビの修理屋をしていた記憶だと思います。


(引用終わり)


これに近い話、私にもある。私の父親は、石川島播磨重工業出身で船舶の設計をしていた技士だった。認知症で倒れて救急病院経由で掛かり付け病院に入院した際、見舞いに行くと、ベッドの上で紙になにかを描き込んでいた。見ると平面図のようなもので、ところどころに四角い図形が見られる。

訊いたらこれは「船の寝台配置」らしい。南極観測船ふじの設計にも携わっていた父は、幻想の世界に沈んでも真面目に仕事をしていた。


そんな父ももう居ない。いずれ認知症を患ったとき私は、どのような幻想に沈むのだろう。やはり雑誌を編集し、レイアウトのコンテを切っているのか。それとも箱根ターンパイクのあの駐車場に陣取り、テストライダーの走行を見ているのか。

そのときが来たら、誰か私に雑誌を三冊差し入れてほしい。グラフィカルなバイク誌、賑やかで下世話なグッズ誌、それにブルータスかクレアがいい。


認知症の人の「かたくなな気持ち」が驚くほどすーっと穏やかになる接し方 単行本




editors_brain at 19:06|PermalinkComments(0) 雑記 

2024年05月07日

「白木屋コピペ」の裏を覗く

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白木屋コピペってあるじゃん。あれつくづくよく作ってあるなあと。もちろん創作だろうが、作者の能力は疑うべくもない。


まず選んだ店が「白木屋」ってとこがセンスある。いや安居酒屋チェーンって、いっぱいあるじゃん。でも白木屋をはじめとするモンテローザグループの店って、やっぱレベルが低いんだよ。飯も酒も、とにかくまずいから。

だからあのコピペの背景にぴったり。あれがつぼ八とか和民じゃあしっくりこない。やっぱ白木屋とか魚民、笑笑、要するにモンテローザの居酒屋でないと。


モンテローザの居酒屋のなにがやばいかって、まず酒が最低。

和食居酒屋なのにまず、日本酒がまずい。いやある程度事情はわかる。全国チェーンで店舗数も多いから、特徴のある地酒なんか機動的に入れられない。ロットが足りないからな。焼酎のがまだマシだが、それにしたってありきたりな品揃えだ。

んでチューハイとかが最悪。小さなジョッキに氷をてんこ盛りにしていて量が少ない上に、薄い。そんな状態なのに、翌朝必ず頭が痛くなる。もちろんコストダウンのため真露同様の甲類焼酎、つまり工業用アルコール同類だろう。甲類は普通雑味が少なくて味わいに欠ける。その代わりに悪酔いしないはずだが、なぜか翌朝残る。つまりアルデヒド類が残っているわけさ。毒性高いぞw


おまけに飯がまずい。どんな料理もセントラルキッチンで下ごしらえされた冷食のチンみたいな奴で、まともな料理人が作ったとは絶対に思えない。バイトの学生がチンするか炒めるか揚げるだけ、みたいな。しかもポーションが小さい。

だからメニュー上は一見安く見えるが、飯も酒も多くなりがちなので結果としてメニュー価格からイメージするほど低額では済まない。

正直、スシローあたりを居酒屋として使ったほうが、はるかに満足度が高い。


当方も白木屋で最後に飲んだのははるか昔。普通に地元の個店居酒屋でくだ巻いてる。まともな飯と酒を楽しめるからな。



(以下コピペ流用)


なあ、お前と飲むときはいつも白木屋だな。一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。

俺が貧乏浪人生で、お前が月20万稼ぐフリーターだったとき、おごってもらったのが白木屋だったな。

「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。金が余ってしょーがねーから」 お前はそういって笑ってたっけな。

俺が大学出て入社して初任給22万だったときお前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。

「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」「バイトの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」「社長の息子も、バイトまとめている俺に頭上がらないんだぜ」 そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白木屋だったな。

あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白木屋だ。

ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。

なあ、別に女が居る店でなくたっていい。もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店をいくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?

でも、今のお前を見ると、お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。

お前が前のバイトクビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。新しく入ったバイト先で、一回りも歳の違う、20代の若いフリーターの中に混じって、 使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってバイト続けているのもわかってる。

だけど、もういいだろ。

十年前と同じ白木屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。



■居酒屋2024■





editors_brain at 07:00|PermalinkComments(1) 雑記 

2024年03月19日

glarityの検索汚染が酷すぎる

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glarityというツールがある。

打ち出しとしては「情報(動画含む)」を効率的に要約するAIツールって話なんだけど、これがその理想の真逆で、どえらく邪魔。

とある情報を知るために検索すると、大量の「glarity」サイトが出てくる。だがこれ、試しに覗いてみると動画内容を2、3行にまとめただけだったりして、要するにまったくなんの役にも立たない情報でしかない。

それが大量に検索結果に引っかかる。ノイズでしかない、明らかなスパムサイトだ。

なので最近では検索時に「-glarity」という除外ワード込で検索するしかなく、情報検索を効率化するどころか、むしろglarityのおかげで効率がだだ下がりだ。

クラウドワークスのパクリライターを激安で搾取する、カスみたいなコピペネットニュース「いかがでしたか」の類と、結果として同じ。

こんなスパム商売、いい加減辞めてもらいたんだが。。。

editors_brain at 21:28|PermalinkComments(0) ヘンな世界 
プロフィール

tokyo_editor

出版社の編集者。雑誌、単行本、Webサイトとすべて経験。基本マインドは雑誌屋。デザインに凝った趣味雑誌が好み。

趣味は多彩。のめり込むタイプで、対象増加の一方。

キャラクター的にはツッコミ(自称)。他人に言わせると「ボケ」。
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