2010年03月18日

「電通が電子出版に進出」ニュースの「深層」を書く。 ――iPad登場でアマゾンが条件面で折れ、出版界で「電子出版熱」が急上昇

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さて、数日前に、「電通が電子出版に進出する」というニュースが流れて株価が上がったりした。

というかそれ自体はずいぶん前に公開されてて、要は「具体的な内容が公開された」というニュース。

内容をまとめちゃえば、「iPad向けに雑誌38誌を数百円で有料配信」ってとこ。

参加する出版社や媒体名は、公開された範囲では、講談社「おとなの週末」、扶桑社「SPA!」、主婦の友社「ef」など。

今日は、この電通や出版社の動きの背景を書く。


前にこのブログでも、iPadの電子ブックリーダーとしての状況を書いた。

そこでも触れたが、出版界はアマゾンのKindleが7割も中を抜くのに閉口してアップルのiPad登場に期待していたが、出てみたら同様の戦略でガッカリしていた。

これが、その後状況が変化した。やはりライバル登場は健全な市場を育てるというか、アップルが(米国の)大手出版社に擦り寄り始めたのを見たアマゾンが「今後は7割そっちに渡すわ」と折れてきた。当然アップルも同様だろう。

それなら出版社としてはコスト割れしない可能性が出てくる。


そんなわけで、日本でも、(出版界では)電子書籍熱が一気にヒートしてきた。今凄いよ、業界では。役員のウワゴトみたいになってる(笑)。


で、電通+大手出版社の今回の話だ。

キンドルでなくiPadを選んだのは、書籍でなく雑誌だから。キンドルはモノクロ液晶の電子ペーパーだから、雑誌には向かない。パラパラ読む雑誌なら、iPadのカラー液晶がいくら目が疲れると言っても、我慢はできる。

でまあ、出版社は乗りやすい。


今回のポイントは、そこを束ねたのが、電通ってとこ。

ことは流通の話なので、普通で考えれば、取次が仕切るか、あるいは近年出版界再編に積極的な大日本印刷あたりが手を出しそうだ。取次だって電子化に乗り遅れるわけにはいかない。しかしそうでなく、電通主導になった。


それには理由がある。そのあたりは明日考察してみる。

editors_brain at 08:17│Comments(0)この記事をクリップ!マスコミクリップ 

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