2011年10月30日
やっぱり米国においしく吸われる出版界か。版元も著者も読者も。 ――小学館、集英社、講談社が電子書籍でアマゾンと組みそうな「ワケ」appendixのappendix
皆様ご存知の通り、blogosになかなか衝撃的な告発が出た。amazonが日本の書籍の電子化で55%抜く上に著作権は著者から出版社に全部移せと、そしてそれを1か月以内に行動せよ+契約したらアマゾンが勝手に書籍電子化する権利を持ちます。とかなんとか。
これ私の情報より新しいな。ウチには来てない気がするなんとなく。さりげに聞いてみます。
とはいえ、この条件には実は既視感がある。
本ブログで1年半ほど前に書いていたことだが、実はアマゾンは元々電子書籍立ち上げの時期から「7割抜く」という荒業に出ていた。
で、appleがiPad出すときに同様の契約をチラつかせて出版界をげんなりさせたのだが、iPad登場に危機感を抱いたアマゾンが「じゃあ抜くのは3割にするわ」と折れ(これで紙の流通に近くなる)、それで電子書籍が本格的に立ち上がった経緯がある。
まあ早い話、米国勢のグリードなドツキあいに巻き込まれてるわけだ。
「別にアップルが悪でアマゾンが善というわけではない」、さらには「結局産業も軍事力まで含めた国vs国というパワーゲームに翻弄されるわけで、出版という産業も米国においしく吸われてむにゃむにゃの可能性はあるかと」などと数日前に書いたのは、こうした経緯から出版人としてものすごく彼らにシニカルな気持ちを抱かざるをえないからだ。
それでも「trains must keep goin’on」ってわけで、まあ条件闘争じゃないですかね。今後は。それでないと版元どころか著者も読者(出版文化)も悲惨でしょ。
著者にしてみれば「米国企業の都合で日本で出す日本語書籍まで出版権でなく著作権寄こせ? なんの冗談?」だろうし。
一般論で言えば著者の方々は紙がなくなって電子書籍に移行することにものすごく懐疑心を抱き「食えなくなる恐怖」を感じている方が多いので(なんたって子供の給食費を払ってる身なので、真剣に情報仕入れてますよ皆さん)、さらに電子化の説得がたいへんになるでしょこれで。
読者から見れば紙の書籍なら絶版になっても古本屋があるけど、電子版にされた上米国キリスト教の倫理で(たとえば性的な面とかもしかしたら政治的な面とか)「ウチは扱いません」とか寡占状態の電子書店に事実上の絶版にされたりしたら、流通しなくなるわけでしょ。アンダーグラウンドでむにゃむにゃしないと。
ってこれって華氏451度か、もしかして。いよいよビッグブラザーの世界かよ。
1984でなく2014あたりにダイヤモンドの犬が。
こういうの見ると、米国主導のTPPも怖いすなあ。私は1対1のFTAを個別に結ぶのがいいと思うけどね。個々の事情に応じて繊細な条件を個別に持てるから。
これ私の情報より新しいな。ウチには来てない気がするなんとなく。さりげに聞いてみます。
とはいえ、この条件には実は既視感がある。
本ブログで1年半ほど前に書いていたことだが、実はアマゾンは元々電子書籍立ち上げの時期から「7割抜く」という荒業に出ていた。
で、appleがiPad出すときに同様の契約をチラつかせて出版界をげんなりさせたのだが、iPad登場に危機感を抱いたアマゾンが「じゃあ抜くのは3割にするわ」と折れ(これで紙の流通に近くなる)、それで電子書籍が本格的に立ち上がった経緯がある。
まあ早い話、米国勢のグリードなドツキあいに巻き込まれてるわけだ。
「別にアップルが悪でアマゾンが善というわけではない」、さらには「結局産業も軍事力まで含めた国vs国というパワーゲームに翻弄されるわけで、出版という産業も米国においしく吸われてむにゃむにゃの可能性はあるかと」などと数日前に書いたのは、こうした経緯から出版人としてものすごく彼らにシニカルな気持ちを抱かざるをえないからだ。
それでも「trains must keep goin’on」ってわけで、まあ条件闘争じゃないですかね。今後は。それでないと版元どころか著者も読者(出版文化)も悲惨でしょ。
著者にしてみれば「米国企業の都合で日本で出す日本語書籍まで出版権でなく著作権寄こせ? なんの冗談?」だろうし。
一般論で言えば著者の方々は紙がなくなって電子書籍に移行することにものすごく懐疑心を抱き「食えなくなる恐怖」を感じている方が多いので(なんたって子供の給食費を払ってる身なので、真剣に情報仕入れてますよ皆さん)、さらに電子化の説得がたいへんになるでしょこれで。
読者から見れば紙の書籍なら絶版になっても古本屋があるけど、電子版にされた上米国キリスト教の倫理で(たとえば性的な面とかもしかしたら政治的な面とか)「ウチは扱いません」とか寡占状態の電子書店に事実上の絶版にされたりしたら、流通しなくなるわけでしょ。アンダーグラウンドでむにゃむにゃしないと。
ってこれって華氏451度か、もしかして。いよいよビッグブラザーの世界かよ。
こういうの見ると、米国主導のTPPも怖いすなあ。私は1対1のFTAを個別に結ぶのがいいと思うけどね。個々の事情に応じて繊細な条件を個別に持てるから。
この記事へのコメント
1. Posted by s 2011年10月30日 19:07
>っても古本屋があるけど、電子版にさ
>れた上米国キリスト教の倫理で(たと
>えば性的な面とかもしかしたら政治的
>な面とか)「ウチは扱いません」とか
>寡占状態の電子書店に事実上の絶版に
>されたりしたら、流通しなくなるわけ
>でしょ。
だったら紙媒体で買えばいいだけ。
電子化したら紙媒体がなくなるとでも
思っているんですか?
絶版の危険が少ないのは圧倒的に電子
書籍なんですけどね。
C級以下の売れない著者もずっと市場に
出まわるシステム。
著者にとっても魅力的と思いますが?
2. Posted by ゲーだい 2011年10月31日 06:02
俺も、ゼッタイに書籍が残りやすいのが電子書籍だと思う。
結局、今までよりも、もっと書籍や文章が町に溢れるんじゃないかと思う。
そうして、供給過多になって著者が死ぬっていうのはあるけど。
それは能無しだから仕方ないみたいな。
もちろん小売は死ぬよね。
最終的に死ぬ数は多いかも、でも生まれる本はもっと多いよ。
最後には能力の無い人間が多すぎて困るっていう事になるよね。
これって、急激だから問題になる訳でもっとゆっくり勧告しながら、著作者と小売は自分の行く末を考えるといいのだと思う。
結局、今までよりも、もっと書籍や文章が町に溢れるんじゃないかと思う。
そうして、供給過多になって著者が死ぬっていうのはあるけど。
それは能無しだから仕方ないみたいな。
もちろん小売は死ぬよね。
最終的に死ぬ数は多いかも、でも生まれる本はもっと多いよ。
最後には能力の無い人間が多すぎて困るっていう事になるよね。
これって、急激だから問題になる訳でもっとゆっくり勧告しながら、著作者と小売は自分の行く末を考えるといいのだと思う。
3. Posted by 理屈と現実は違うの巻 2011年10月31日 17:07
CD市場が縮小しまくりで配信が盛況だっつっても
廃盤音源が配信だと自由に買えるなんてことにはなっていない現実
とりあえずババ引いたら返品→返金な制度でも導入しない限り電子書籍は買わんね
古本屋送りの刑もできないんだし
廃盤音源が配信だと自由に買えるなんてことにはなっていない現実
とりあえずババ引いたら返品→返金な制度でも導入しない限り電子書籍は買わんね
古本屋送りの刑もできないんだし
4. Posted by 2011年10月31日 17:38
電子化したら、ってそれが理由とは限らんが、紙媒体はなくなるかもよ。
森林資源も有限ですからね。
もちろん半導体資源も有限だが。
森林資源も有限ですからね。
もちろん半導体資源も有限だが。
5. Posted by s 2011年11月01日 23:43
>らんが、紙媒体はなくなるかもよ。
何適当すぎること言っちゃてるの。
実績ベースで語りなさいよ。
アメリカで電子書籍のみのメジャータイトルのリリースってある??
そりゃD級作家が出版社と契約が撮れず電子書籍のみのリリースってのはあるかもだけどそれは著者にとってデメリットではなくメリットでしょ。
一般的な話に戻すと電子化されたからと言って紙媒体の書籍を販売しないというケースはほぼ無いです。