2012年02月10日

SF映画「極私的オススメ」12作品総覧+1でも。

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まあなんだ。仕事でトラブル続出だ。疲れ切ったので、深夜に好きなSF話でも。ああ明日休みたい。


私は中坊の頃、強烈なSFマニアだった。今はもうSFとの接触はほぼなくなってしまったが、今でも懐古としての精神的な執着がある。

というわけでSF小説は以前ちょっと触れたことだし、今日はSF映画のオススメ作品をご紹介。SFにあまり触れてない方でも満足できる作品を厳選してみた。


まずは古典。「禁断の惑星」。もう50年以上前の米国映画。1950年代といえば、SF黄金時代。その頃の映画、しかも超名作として著名な作品なので、観て損はない。

本作が凄いのは、「当時としては」というエクスキューズなしに、今観てもすばらしい脚本を持つ点。SFにまったく興味がない方でも、「優れた映画の凄み」を感じ取ることができるだろう。


次に日本の古典。禁断の惑星同様、脚本の凄みを持つ作品として、「マタンゴ」を。1963年東宝映画。禁断の惑星もそうだけど、脚本のキレ勝負の映画なんで、とにかくあれこれ調べないで買って観るのがポイント。



あとありきたりだけど、「ゴジラ」。もちろん1954年の第一作の話。怪獣映画に仮託して戦争に圧殺される人々を描いた脚本が評価されるけど、個人的にはそのあたりは「古臭いなあ。まあ戦後だし」としか感じない。ただし、私はゴジラを観ると毎回エンディングで泣いてしまう。

軍による悪用を恐れ封印していた兵器を、惚れた女と彼女にまとわりつく男の頼みに応じ発動させゴジラを抹殺し、代償として自らの幸せな未来を犠牲に死の道を選ぶ芹沢大助役の平田昭彦に、自分の暗い人生を投影してしまうからだ。

1984年に平田が癌で亡くなったとき(まだ56歳)、私はもちろん泣いた。



さて古典の世界を離れてもう少し現代的な名作の世界に入ると、まずやっぱリドリー・スコットの「エイリアン」「ブレードランナー」だろうなあ。特にエイリアンをオススメ。

ギーガーによるモンスターデザインばかり話題になるけど、迷宮のような宇宙船でしたたる水を浴びるシーンとか、リドリー・スコットならではの映像的個性の刻印が気持ちいい1本。あと結局いちばん怖いシーンがエイリアンでもなんでもなく人間(が作ったロボット)暴走ってオチとか。


それと「ターミネーター」。これもエイリアン同様、ちょっとホラーっぽいテイストがある良質のSFアクション。サスペンスフルなところがいいやね。最後、骨格だけのターミネーターとの戦いとか、ハリーハウゼンの骸骨戦士を彷彿させて必見(マニアトーク失礼)。



超強力なオススメとして、私の偏愛するデヴィッド・クローネンバーグの名作「ビデオドローム」を。あれ、ネットへの没入感覚を先取りしてたよなあ。あの、他人からは精神的廃墟としか見えないバーチャルの世界にパーソナルな桃源郷と滅びがあるという認識とか。

あとクローネンバーグならではの、超絶色っぽい機械描写(となめるようなカメラワーク)と。くあーたまらん。

SFといっても宇宙人・怪獣とかでない世界の名作。ブロンディーのデボラ・ハリーの名演もいい。

うう、ブルーレイ出してほしい。


ここまで書いてきてつくづく思ったけど、やっぱCG導入直前の頃に、SF映画はひとつピークを打ってるんだな。これは不自由な環境でいかに表現力を高めるかという工夫が、全体のモラルとモチベーションに影響し、映画全体の質向上に強い影響を与えてるからだろう。

CG時代の傑作となると、SFというよりファンタジーだけど、やっぱり「指輪物語」だろうなあ。あれは凄い。物語や意匠、演技とかだけでなく、攻城戦で雨に甲冑がカンカン鳴るあたりの映画的感興とか。

くそ。このブルーレイトリロジーボックス欲しい。


ついでにジョン・カーペンター作品も挙げとくか(って書くと軽く扱ってるみたいで彼に悪いが)。SFXブームの走りとなった「遊星からの物体X」、加えてB級アクションの匂いがする「ニューヨーク1997」。


うおブルーレイ安い。


誰でもオススメで選んだからやはり著名作中心になったけど、最後にもう少しマニアックな奴でも。以前紹介したこともあるかな。


まずB級SFホラー奇跡の名作、「デッドリースポーン」を。この映画、低予算だからもちろん作りはチープなんだけど、なにしろ緊迫感が凄い。ヒッチコックばりによくできてて、グイグイ引き込まれ、観ててハラハラする。ダイハードなんてメじゃない。

そんでラスト。私が観たときは場末の映画館で見ず知らずの観客全員、大拍手と大笑いが自然と湧き起こった。なかなかないよ、そんな映画。なんか品切れでプレミアム価格になってるな。



次に87年の「ヒドゥン」を。これもB級SFなんだけど、内容は最高。私の好きなカイル・マクラクラン主演。

これがまあ、主役も敵役も硬質なロックテイストを持ってて異色。私のようなロックの子は、とてもこの感性に惹かれてしまう。

自らを犠牲に世界を救う孤独でストイックな主役ってのは、どうやら私のツボみたいね。ゴジラ同様。そういやこれまた好きなクローネンバーグの名作「デッドゾーン」も同じだ。あは。同じ自己犠牲モノでも、「アルマゲドン」はちょっと私の好みじゃないんだな。主人公に痛みがないから。

撃たれても平気で無言で向かってくる悪役ってのも新鮮で、絶対ターミネーターはこの映画ぱくってるね。

すでに単品で売ってなくて「超駄作」ヒドゥン2との同梱版しかないのがご愛嬌だが。1だけで5000円の価値はあるのでご安心を。


「リトルショップオブホラーズ」。60年代ロジャー・コーマン製作のオリジナル版じゃなくて、86年の奴。私は自分の過去にどうしようもなく執着がある人間だが、同様の方にはぜひ。これ要は「米国版Always 三丁目の夕日」みたいなもんだから。

三丁目の夕日よりは微熱に高揚した印象で、60年代を背景に、悪趣味とハイセンスの境目を綱渡りするような感性は見物。



そして「ロッキーホラーショー」。もうなにも言えない。私はビデオを買ってLD買って、DVD買った。ティム・カリーのサイン入りブロマイド(笑)まで持ってる。さようならあの頃。また夢で会いましょう。

あっブルーレイ出てんのか。買わんとっ!!


長々趣味の話を書いてすみません。すっきりしました。また仕事がんばろ。

editors_brain at 01:22│Comments(2) 雑記 

この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがり   2012年02月10日 23:53
マックイーン最大の危機とか、アタック・オブ・ザ・キラートマトは入らないのですね。
2. Posted by tokyo editor   2012年02月11日 00:27

通りすがりさんこんばんは。

いちおう名作選んでるつもりなんで、そのへんのカルトは入らないかと。。

まあ「マタンゴ選んどいて何言ってんだ」って説もあるでしょうけど。すみませんペコペコ。

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