2012年09月

2012年09月28日

ネットワークレコーダー、ソニー「nasne」評価レビュー&活用ノウハウ ――3「音飛び発生」編

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さて、割り込みから話を戻して前回の続き。つまりPS3でテレビ視聴、さらには録画再生できるNAS、「nasne(ナスネ)」の話を。

前回までで、nasneの概要を説明し、購入して設置場所を決め、実際に視聴を始めるまでを書いた。今回はその続きだ。

まず最初、試しに2、3の番組を、30秒ほどnasne上に録画、再生してみた。

このとき操作アプリであるtorne上でnasneを操作すると、ちょっと感動する。

というのも、これまで使ってきた「周辺機器torne」はUSB接続だからサクサク動いたが、ネットワーク上にあるnasneすらも、同様の速さで操作できるからだ。

PS3上のアプリケーションである「torne」からは、周辺機器torneとnasneをシームレスに操作できる。つまりたとえば地上波をどちらに録画するかは自由だし、「自動」にしておけば勝手にハードディスクを割り振ってくれる。私はtorneに外付けUSBハードディスクを2台接続しているが、どれもシームレスだ。

またnasneはPS3の周辺機器でなく単なるネットワークストレージなので、torneを起動しなくとも、PS3で操作できる。いやつまりPS3メニューの「ビデオ」なり「音楽」なり見るとnasneアイコンがあり、ここから操作できる。

――ただまあ、torne上で操作したほうが気持ちいいので、テレビ録画に関する限り、わざわざ他で操作する必然性はないだろうが。

nasneはtorne同様、録画モードはDRと3倍のふたつ。3倍でも画質面でまったく不満がないので(違いはまずわからない程度)、私はハードディスクが3倍広く使える「3倍」でしか録画していない。


また、nasneで録画した番組は、ソニーのブルーレイレコーダー(の対応機種)であれば、レコーダーのブルーレイドライブを使って、ブルーレイディスクに書き出すことが可能だ。

つまりnasneを事実上、ブルーレイレコーダーの「増設ハードディスク+増設チューナー」として使える。レコーダーがW録画対応なら、nasneを加えてトリプル録画できるわけだ。

ただこれには、個人的にはあまり魅力を感じない。というのも私のDVDレコーダーの経験では、ハードディスクに録画して、その後ちょくちょく再生していた番組でも、DVDに焼いてハードディスクから消してしまうと、とたんに再生頻度が落ちてしまったからだ。

つまりDVDという媒体を棚から取り出してセットして再生ボタンを押すには、明示的に「この番組を観る」という欲求が必要。

これに対しハードディスク上なら、パラパラサムネールを見ていて、「そうだ、たまにはアメトーークの『運動神経悪い芸人』でも流して笑いながらネットでも見るか」とか気軽に再生するので、頻度が上がる。

それに、お皿とHDDを比べると、ビット単価はハードディスクのほうが安い。しかもtorneならハードディスク4台同時使用できる。


なら、わざわざブルーレイに焼く必然性は、もはや薄い。

極端な話、torneに2TBのハードディスク4台繋げて8テラバイト態勢で保存しておけばいい(+PS3本体にも録画可能)。さらにnasne4台+外付け2TBハードディスク各1台なら、総計18テラ態勢だ。

これ全部、1台のPS3で管理できる。

――どんなヘビーユーザーでも、まずこれ以上のストレージは当面いらないのでは。これPS3入れても総計16万円程度。高級ブルーレイレコーダー1台分の価格だ。それで5番組同時録画対応+18テラバイトだよー。


ちなみに、torneに外付けしたUSBハードディスクをnasneに繋ぎ変えても、録画済み番組は再生できない。torneでPS3本体や外付けUSBハードディスクに録画した番組を、nasneないしnasneにUSB接続した外付けハードディスクへのコピーあるいはムーブも不可能。つまりtorne(のハードウェア)とnasneはまったく別なのだ。

ただ開発者インタビューなど読むと、将来的にはこのあたりの連携というか対応実装の可能性が無くはなさそう。

nasneはNASだけにPS3専用機であるtorneより汎用性が高いので、録画ソリューションはできればnasneに統合しておきたい。まあ期待しないで待つことにする。


また、私はtorne上「おでかけ転送」で「クイック書き出し」機能を有効にしてある。こうすると録画時に転送用の小容量動画ファイルが同時に録画される。PSPやPS Vitaへの動画転送時に再エンコードが不要になるので、2時間の映画でも極めて短時間での転送が可能だ。

なのでニュース等は録画ファイルをPS Vitaに転送して通勤途中で視聴するのが日課だ。Vitaの有機ELは画質に優れるので、時間が無いときはアニメとかも観てるな。この情報消費にnasneで録画したBS番組を新たに加えることができて、嬉しい。


――とまあリビングのテレビとVitaでnasneのヘビー使用モードに入ったのだが、ここで問題が発生した。

というのも、録画した映画などをリビングのテレビで再生すると、ところどころ音飛びしてしまうのだ。動画自体はスムーズに再生されるのだが、音声がダメ。それも2時間問題ないこともあれば、30分に一度くらい、あるいは高頻度の場合もある。

これは、おそらく無線LANの転送速度が間に合ってないのだろう。私のPS3は無線LANでネットワーク接続していることは、初回に書いた。そもそもnasneマニュアルでは「nasne、PS3とも有線LAN接続推奨」。私の使い方が悪いのだ。

なぜ無線LANが原因と考えたか。

というのは、音飛びした部分を何度も再生すると、飛ぶ箇所が異なる。つまり録画自体はおそらく正常に成功しており、再生時に処理が間に合ってないと考えられた。nasne自体はアンテナ直付けだから、内蔵ハードディスクへの録画失敗という可能性は、まず考えられない。

また、音飛びしたとき、しばらく「ポーズ」にしておき解除すると音飛びが直ったりもする。つまり処理の中でも、データ転送が追いつかないと考えられる。


解決策は、割と単純だ。

1 これまで無線LANで接続していたPS3を、有線LAN接続する。
2 テレビ側に無線LANアクセスポイントを置き、nasneとPS3をアクセスポイントに有線接続。アクセスポイントから無線で無線LANルーター>有線でフレッツ光端末へとつなぐ。


2の場合でも無線LANを使うのは変わりないが、nasneとPS3間が有線になる。nasne>アクセスポイント>PS3はすべて有線だからだ。

1の場合は、下の左のようなスイッチングハブを用いる。2の場合は、下右のような無線LANアクセスポイントを使う。



さっそく試してみたので、結果を次回に解説する。


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2012年09月27日

「減塩」「薄味」狙いで「醤油スプレー」を検討! >なぜか「フタ付き醤油差し」に着地。

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さて、現在、nasneの活用ノウハウ記事を連続して挙げているが、興味ない人には苦痛かも。

……というわけで、今日はちょっと割り込みで、最近買ったもの「キッチン」編でも。


ライフハック分野での最近の「自分ヒット」は、重曹歯磨きだ。気持ちいい。

やり方とかは以前書いたので、興味ある人は上のリンクからぜひご一読を。


さて本日紹介するのは、こないだ買ってたいへん嬉しく使っているキッチンウェア。醤油差しだ。

いや別に、デザインはソコソコで(それでもグッドデザイン賞)なんということはない製品なんだけど、凄くいい。

さっそく見てもらうが、この「iwakiフタ付き醤油差し」だ。SとMがあるが、私はSを買った。



だが実は、買ったのにはなんかややこしい経緯がある。

きっかけは、たまたま読んでいた雑誌で「醤油スプレー」という製品を見たこと。名称通り、醤油を噴霧するサーバー。食卓に置いておき、たとえば冷奴とかに醤油を掛けたいとき、醤油を霧状に噴射できる。

具体的には下の「ソイミスター」という製品だ。まあこれは買わなかったわけだが。


この手の製品の効能は、醤油の使用量を減らせること。だいたいひと吹き0.1ml。つまり0.1グラム程度だな。つまり健康面で言うなら減塩、調味面で言うなら薄味への誘導が可能なわけだ。

別に血圧高くないし筋トレで大量発汗して塩分排出してるので減塩は正直どうでも良かったのだが、薄味誘導には惹かれた。

いやつまりよくある醤油差しだと、どうしても「ドボ掛け」になりがち。私はもう野菜サラダとか、自宅ではなにも掛けずに食べる。もずく酢を食して、それを「なんちゃって調味料」としてサラダ食べたりしてるわけよ。

なのでなにかに醤油ドボ掛けしちゃうと、「あーあ」とか言って醤油を切ってから食べたりすることが多く、微妙にイラっと来ていた。それに醤油も無駄だし。

垂らすのと違いスプレーなので、醤油が綺麗にぼかし模様で拡がり、それもいい――とかなんとか雑誌に書いてあった。なるほど。

この「ソイミスター」は雑誌で紹介されるだけあって、デザインもいい感じ。ちょっと醤油差しと見えないところもいい。

――なので例によってアマゾンでレビューなど熱心に読んだのだが、多くのレビューにあるのが「デカい」という一言。

食卓にどでかい醤油差しなど君臨するのは所帯じみていて、私は嫌だ。

なのでどんなにいい製品だとしても、これは個人的にはパスだな。


そのままアマゾンのリンクなど辿ると、他にも同種の製品がある。こんな感じ。



初めから醤油が入ってる奴もあるな。

ただどうだろ、これ。どうにもデザイン(と言っていいのかレベル)が気に入らない。レビューにもあったが、この程度であれば、100円ショップで小型の霧吹きでも買ってくれば済む気がする。右のはけっこういいが……。


でまあ、なんだか「少量の醤油を見事に差せる容器はないだろうか」とか、当初のスプレーからはややズレながら探索が続いたわけよ。

ずいぶんamazonレビュー読んだ。プライベートも仕事も忙しいのに、こと「モノ」となると「自分の時間コストパフォーマンス」を無視して熱中しちゃうの、私の悪い癖だな。


この手の製品ではレビュアーの多くは主婦と思われるだけに、生活者としてけっこうシビアな視点で書いておられる。

特にみなさん怒るのが、「差した後の垂れ」だな。つまり冷奴に醤油を掛けて、醤油差しを戻したときに、容器の外側に醤油がすーっと垂れる奴。構造上完璧な解決は難しいだろうが、「これもダメだった」「あれもダメだった」というレビューの多くはこれ。

たしかにお気に入りのテーブルクロスに醤油染みができたら、そりゃ主婦は怒るわ。家庭レベルでは頻繁に洗う例は少ないだろうし。

テーブルクロスの上に小皿を置き、その上に醤油差しを設置する人も多いだろう。これならクロスは汚れない。

ただこの場合でも小皿が醤油でずーっと濡れてたりすれば、気持ち悪い。第一、醤油差しを持った時に底から垂れてクロスや服を汚しそうだし。


あと意外にも個人的にぐさっと来たのは、ショウジョウバエ。

とあるレビューで、「あるとき空になったら底にショウジョウバエの死骸がいくつか沈んでてショックでした」とかいう類の経験談があった。要するに、匂いに誘われ空気穴とか醤油が出る穴から内部に入って溺死するわけだな。

まあハエくらい子供の頃はガハハ笑った隙に口に入ってきて飲み込んだりしてたのでどうでもいいが、入って来るよりは来ないほうがいい。それも確かだ。


――でまあ、見つけたのが、上記の「フタ付き醤油差し」というわけ。

この製品、レビューを読む限り、凄く評判がいい。箇条書きにしてみよう。

●醤油の切れが良く、垂れない
●掛ける量の調節が楽 <一滴垂らしから始まって、小さじ一杯とか簡単らしい
●蓋付きなので、ハエ対策など衛生面に優れる

こんな感じ。


さっそく購入。前述のようにでかいのは嫌なので、Sにした。Sで高さ12cm、Mが15cmくらい。

翌日届いた。amazonのロジスティクス、どんどん進化するな。物流知能化凄い。


本体は薄い強化ガラス。だから傷に強く見た目も美しいし軽い。注ぎ口にゴムパッキンがあるので、それを押し込んで使う形になる。

使用上の注意点としては、継ぎ足す時注ぎ口に醤油が残っていると、押し込んだ時に溢れる可能性があるので、「空気を閉じ込めて鉄砲のように残り醤油を噴射しないよう、ゆっくり片側から押し込む」こと。まあ流しの上でやるのがいいだろう。

デザインは簡素だが、嫌味がなく、いい感じ。高い品ではないので、傷などでヤレ感が出れば買い直せばいい。気に入った。


機能面で見ても、たしかに使いやすい。切れがいいし、空気穴を指で塞ぐことで「一滴垂らし」も楽勝だから、「薄味派」「減塩派」も納得。多分、細かなストレスが随分解消できるはずだ。


個人的には、Sでもデカ過ぎるから、高さ8cm程度の「SS」を希望。冒険商品で数の見込みが不透明だろうから、値段はSより高くていい。

だって食卓で使う分にはそれで十分じゃん。Sの120mlだってそうそう無くならないのに。私は1/3程度しか入れずに運用している。

頻繁に継ぎ足すほうが、醤油だって空気に触れずに新鮮だしね。少子高齢化で小家族化・単身家族化が進行していることでもあるし。iwakiの方、ぜひご検討を。なんなら相談に乗ります。高い「SS」を売る戦略とか。


あと本品には欠点がある。

それはシール。なんか本体に注意書きだのなんだの、4枚くらいシールが貼ってあるけど、これがどれもこれも剥がしづらい。PPも掛けてない「ただの紙シール」だから、剥がそうとすると破れたり薄く剥がれたりして、きれいに剥がすのに時間が掛かる。

しかも4枚も貼るなっての。私は手でなんとか剥がしたけど、以下の様な「シール剥がし」「ステッカー剥がし」の類を使うと楽だと思う。



いずれにしろ、なんかこう透明ビニールに黒で印刷してすぐ剥がれるタイプの奴1枚だけに情報集約するとかさあ……。もうちょっとなんとか。


とはいえ機能とデザインは気に入った。

「醤油スプレーを」という当初の目論見からはずいぶんずれたが、愛用するつもりだ。継続使用して良さそうだったら、料理用に下の「フタ付きオイル差し」とか「フタ付きソース差し」も買うかも。


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2012年09月26日

ネットワークレコーダー、ソニー「nasne」評価レビュー&活用ノウハウ ――2「設置 試行錯誤」編

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前回の続き。つまりPS3でテレビ視聴、さらには録画再生できるNAS、「nasne(ナスネ)」の話を。

前回、nasneの概要を説明し、私が購入後、nasneの設置場所に悩んだところまでを書いた。

いやつまり、nasneにはテレビアンテナとLANケーブルをつながなくてはならない。私のリビングでは、アンテナ端子は一箇所しかないので、そこにテレビを置いている。テレビとPS3はHDMI接続だし周辺機器であるハードウェアtorneにもアンテナが必要だから、PS3はテレビの脇だ。

アンテナの関係があるので、nasneもそのあたりに置くしかない。しかし、リビングのテレビ側には、有線LANが来ていない。有線LAN口のあるフレッツ光端末は、テレビと反対側のソファ脇にある。

そのため私のPS3は、無線LANでネットワークに接続している。つまりフレッツ光端末>有線>無線LANルーター>無線>PS3。

――この状況で、どうやってnasneをネットワークに接続するか。


解決策はふたつある。

 LANケーブルを長々と立て回して、ソファ側とテレビ側の「ドーバー海峡」を有線でつなぐ。床にのたうつのはかっこ悪いので天井を這わすとして、約8m。
 テレビ側に無線LANアクセスポイントを置き、nasneをアクセスポイントに有線接続。アクセスポイントから無線で無線LANルーター>有線でフレッツ光端末へとつなぐ。



見ての通り、価格は1000円vs2500円。ケーブルで行く事にした。理由はまず安いから。あとハイビジョン画像を転送することを考えると、転送速度の関係で、無線より有線にしたかったから。

天井を這わすわけで、LANケーブルは薄くて平たいものを探した。それが上記製品。アマゾンのレビューを見ていても評判がいい。

amazonでポチして、すぐに届いた。これをどう天井に這わすか。たとえば押しピンか両面テープなどを使う。ウチはアパートで安物のクロス張り天井だ。


これは、AVアンプのリアスピーカー結線をやはり天井にピン留めしていたので、同様にすることにした。

ところがここで問題が生じた。私は他にも短い薄型LANケーブルを持っていたが、それはちょうどアウディのロゴのように、各ケーブルが横に連なる形が外部から見えている。それならちょうど真ん中あたりのケーブルとケーブルの間の被覆にピンを挿せば、ケーブルを傷めることなく留められる。

しかし今回来たエレコム製品ではそうではなく、きしめん状に単に平たいだけだった。しかもどうやら内部はケーブルが斜めに走っているように思える。なので直接ケーブルにピンを挿すことは危険。

なので、LANケーブルを天井に押し当て、両側から挟むようにピンを挿した。これならケーブルに一切傷を付けること無くLANを這わせられる。


nasneに電源とアンテナケーブル1本、LANケーブルを挿す。これで接続は終わり。ちなみにnasneにはアンテナのスルーアウト端子があるので、そこから別の機器にアンテナケーブルを出すことも可能だ。私の場合、分配器を用いてアンテナを大元で4分配してあるので不要だったが。要はこんな奴。


接続が無事に済んだので、PS3を起動してtorneを立ち上げる。録画先にnasneが普通に登場していた。番組表にもBSやCSのチャンネルがあって感動した(考えれば当たり前だが)。

ここでコツだが、BSやCSが入ると番組表がとてつもなく長くなる。そこで「マイチャンネル」機能で、普段あまり見ないチャンネルを排除した「自分番組表」を作っておくと楽。

このとき、思いっ切り絞り込んだほうが便利。というのも「マイチャンネル」と「全チャンネル」表示は簡単に切り替えられるからだ。なので「ちょっと絞り込み過ぎ」くらいにしておき、それ以外のチャンネルを観たり録画する場合だけ「全チャンネルに展開する」のが、いちばん楽。


次に、実際の試用・活用に入ったわけだが、再生動画の「音飛び」現象が発生。結果的には解決したのだが、そのあたりの症状とノウハウは、次回に解説する。


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2012年09月25日

ネットワークレコーダー、ソニー「nasne」評価レビュー&活用ノウハウ ――1「nasne特徴・購入」編

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ここのところ、けっこういろいろモノを買っている。それこそキッチングッズからAV系まで。なので、実際に使ってみての評価・レビューなどまとまり次第、徐々に上げていく予定だ。


今日はSCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)から発売になったnasne(ナスネ)の話を。

これ、凄く長くなるので、何回かに分けると思う。

1 nasneとtorneの使い分け、違い。nasne原理
2 nasne購入・接続
3 nasne利用・音飛び発生
4 nasne問題点解決・ハードディスク増設実践


――こんな感じかな、多分。


nasneは面白い製品だ。

一言でまとめるなら、「TVチューナー搭載のNAS(ネットワーク接続ストレージ」ということになる。もっとわかりやすく書くなら、要は「TVチューナー+ハードディスク」。

テレビをハードディスクに録画して、それを視聴できる。チューナーがあるわけで、録画しなくてもリアルタイムでの試聴も可能だ。

また、NASであるので、たとえばパソコン上のデジカメ写真だの音楽をnasneに転送保存し、DLNA機器で再生できる。文章ファイルを置いておくファイルサーバーとしても使える。まあどんなユーザーでも使い方のメインとなるのは、テレビの録画再生、およびテレビ視聴だとは思うが。


PS3でテレビを試聴、あるいは録画再生しようとすると、以下の方法がある(パソコンで録画して云々は省く)。

1 製品「torne」を使う(ハードウェアtorne+アプリtorne)
2 製品「nasne」を使う(ハードウェアnasne+アプリtorne)

PS3上のコントロールアプリであるtorneは、どちらの製品にも付属している。よってtorneを買わなくとも、nasneだけでの運用が可能だ。



それぞれの特徴は以下だ。

●torne
チューナー:地上デジタル
接続:PS3にUSB接続。つまりPS3の周辺機器。
視聴・録画再生:PS3上のtorneから行う。
携帯機器での視聴:PS Vita、PSP、ウォークマンなどに書き出しが可能。
拡張性:USB接続のハードディスクを最大8台接続可能(同時接続は4台まで)。

●nasne
チューナー:地上デジタル、BS、CS
接続:家庭内のLANに接続。つまり汎用機でPS3とは無関係。なのでPS3の電源が落ちていようがハードにゲームで使っていようが、問題なく録画再生できる。極端な話、PS3が無くても原理的には使えなくはない。
視聴・録画再生:PS3上のtorne、あるいはPS3メニューから行う。また原理的にはパソコン、タブレット、スマホ、他の部屋のテレビ等、ネットワーク接続機器で可能(それぞれのパソコンやタブレットがDLNAやDTCP-IPに対応しているかなどで、個別の可否がある)。
携帯機器での視聴:PS Vita、PSP、ウォークマンなどに書き出しが可能。またネット経由で上記のようにスマホに対応できる可能性がある。
拡張性:USB接続のハードディスクを最大1台接続可能。

上記のようにまとめたが、nasneはまだ対応が発展途上。つまりたとえばPCでの視聴は、現状はソニー「VAIO」専用アプリしかソニーからは提供されていない。ただまあ要はただのNASなので、挑戦されている方々の話では、他社PCでも工夫すれば録画再生できているようだ。

まあnasneを買う人でPS3を持っていない方はまずいないと考えられるので、わざわざ苦労しなくとも、基本的に普通にPS3のtorneアプリで使えばいいだけの話だ。


さて、torneもnasneも持っていないと仮定して、今から買うとするとどちらか?

価格差は1万円弱あるが、まずnasneがオススメだろう。汎用性が高いからだ。それに汎用性を除いても、チューナーは3波だし500GBのハードディスクを内蔵している。それを考えると、torneよりnasne。私ならそうする。

両方同時利用も可能。これで同時間帯にダブル録画できる。コントロールはアプリ「torne」上で、シームレスに行える。もちろん私も併用している。

ちなみにnasneはPS3からは最大4台接続可能だから、買い足せばtorneと合わせて5番組の同時録画が可能。ちなみにVAIOからは最大8台のnasneが接続可能だそうだ。凄い。

ps3のUSB端子はふたつなので、nasneを多数接続する場合は、USBハブを用いる。下記のようなもの。左が電源付きで給電が安定。右は電源なし。nasneはACアダプターを持つので、nasneだけを考えるなら、電源なしタイプで十分。他にtorneにUSBハードディスクをつなぐとかなら、電源付きタイプにしておこう。あと、迷ったら電源付きタイプが無難。将来の拡張性を考えると。



ネットワーク機器だからどうしても前置きが難しく、長くなって恐縮だ。しかしネットワーク知識ゼロの人でも、普通にTVアンテナとLANケーブルをつなぐだけでnasneは簡単にPS3で使える。AV結線がない分だけ、むしろブルーレイレコーダーより簡単なので、安心してほしい。


さて、私もnasneを買って使ってみたので、評価・レビューなどを。


私の場合、最初に悩んだのは、nasneをどこに置くかだ。

というのもnasneには、テレビアンテナとLANケーブルをつながなくてはならない。私のリビングにはアンテナ端子は一箇所しかないので、そこにテレビを置いている。テレビとPS3はHDMI接続だし周辺機器であるハードウェアtorneにもアンテナが必要だから、PS3はテレビの脇だ。

アンテナの関係があるので、nasneもそのあたりに置くしかない。しかし、リビングのテレビ側には、有線LANが来ていない。有線LAN口のあるフレッツ光端末は、テレビと反対側のソファ脇にある。

テレビとソファは当たり前だが離れている。

これをLANの「ドーバー海峡」と呼ぶ。


そのため私のPS3は、無線LANでネットワークに接続しているのだ。つまりネット接続の流れは以下だ。

フレッツ光端末>有線>無線LANルーター>無線>PS3

無線の方がケーブルが減ってきれいだし。


――ではこの状況で、どうやってnasneをドーバー海峡の彼方のネットワークに接続するか。

解決策はふたつある。これを次回に紹介しよう。

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2012年09月24日

「失敗せず一生楽しい」スキューバダイビング入門4 ――「慣れたら最初に買うべき器材」ウエットスーツの選び方

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前回はダイビング器材の買い方概要を書いた。今回は前回の予告どおり、ダイビング用ウエットスーツの選び方など。

オススメはオーダースーツだ。

洋服と異なり、ダイビングの場合、オーダースーツは高くない。多分だが、着ての外見に意味ないし生地に伸縮性があるので、洋服ほど厳密な作業が不要だからだろう。


オーダーにしろより安い既成品にしろ、初心者が最初に選ぶべきは「5mm厚のフルスーツ」。寒いポイントから熱帯ポイントまで、広く対応できるからだ。

ちなみに他には南国リゾート向きの薄い3mm、ガイドなどプロ御用達で一般人はあまり買わない6.5mm(ロクハン)、加えて寒冷ダイビングに使うドライスーツがある。


敢えて言えば、あとさらに「半袖半ズボン」のスプリングスーツがある。水温29度くらいの熱帯で潜るならこれはすごく楽だが、ガイドはともかく、客で使ってるのはあまり見ない。ダイビングに使う場合は寒いし、岩とか危険生物で怪我する危険性があるからだ。

私が持っているのは3mmと5mmのフルスーツ。もっぱらリゾートで潜るのが好みのため使うのは3mmばかりで、5mmを使うのは年2回くらいかな。

もちろん南国で5mmでもいい。そういう人も多い。初心者は汎用性の高い5mmをぜひ買うべき。頻繁に南国でダイビングをするようになってから、3mmを買い足せばいい。

3mmを使うのは、薄いので体の動きが楽なため(といっても大差ない)。あとかさばらないので旅程が楽とか、その手の利点がある。水温の高い南の島なら、薄くても寒さで問題が出ないわけだ。


スーツの生地やブランドは、いちばん安いので十分。というのも、ウエットスーツは何百本か潜るうちに穴が空いたり体型が変わったりして買い直すことがあるから。穴が空いたり多少裂けたくらいなら、補修が可能。私もよく自分で直した(いずれ方法は書きます)。むしろ体型のがキツい(笑)。腹出たりしてね。

ちなみに私の場合、500本潜る間に5mmスーツを一度、3mmスーツを一度買い換えた。5mmは筋トレで体型がムキムキに変わったのに無理して着込んでたら肩が派手に裂けた。3mmは薄いんで破れやすく、やはり同様にむりやり引っ張って着たら脚が裂けた。

買う場合、贅沢言うなら「ストレッチ素材」にすると着脱が楽だし、水中でも動きやすい。裂けにくくもなるだろうし。私も裂けた後からそうしている。


オーダーの場合、追加料金を払って手首と足首にファスナーを付けてもらうと着脱が楽。とにかく初心者はただでさえ緊張して疲れるので、「楽な道」を選ぼう。

ストレッチ素材で手首足首ファスナーを付けフルオーダーして、多分4〜5万円くらい。

近くに量販店がないとかで既成品を買うなら、下に挙げたようなストレッチ素材採用品にしておくといい。多少の体型差なら楽にカバーしてくれるから。既製品でも体型が多様なものがいいだろう。たとえば下の右側「ABBY」の奴とか。


ウエットスーツは、背中のファスナーで着脱する。サーファー向けだとファスナーのないタイプ(首の穴から着脱する)がある。サーファーは頻繁に寝たり起きたりするため、背面ファスナーの感覚が気になるためだ。

しかしダイビングの場合、背中の姿勢はほぼ変わらない。それに脱いだり着たりが多い。着脱に手間のかかる上記タイプではなく、普通の背面ファスナーにしておこう。


以上がウエットスーツ選択法だ。

次回は軽器材(マスク、フィン、スノーケル)の選び方が筋だが、その前に「初心者が陥りがちな不安や問題」について書いておこうかなあと。トイレとかエア消費とか。


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2012年09月20日

楽天kobo「Wikipedia電子書籍化」で、クリエイティブコモンズのライセンス違反か?

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読者の方から教えていただいた記事で恐縮だけど。

こちらのまとめ記事に「楽天Wikipedia書籍」の問題点が提議されている。簡単に書けば以下のふたつだ。


1 DRM付きで配布された当該書籍群は、Wikipediaが採用する著作権指針であるCC-BY-SA(クリエイティブ・コモンズの分類)に違反
2 勝手に付けた文字列をISBNと呼称



このうちISBNに関しては詳しくないので、分析は他の方に委ねる。編集はこの手は専門の担当者に投げて「取っといて」しかやらないのよ。

基本は楽天が日本図書コード管理センターの「登録出版社」となって、それから付与する流れだと思うんだけど。まさか登録出版社にならずに勝手に付けちゃったとかなのか?


実際にDRM付きで配布していたとするなら、CC問題は、ちょっと楽天の分が悪い。

CC-BY-SAでは、「クリエイティブ・コモンズのライセンスが付与された作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品のライセンスを継承させた上で頒布を認める。」ことになっている。

つまり楽天の電子書籍は、Wikipediaが取るライセンス基準を継承しなくてはならない。


Wikipediaが取るライセンスは、GFDLだ。

GFDLをライセンス基準とする著作物は、複製や改変が認められている。つまり楽天が勝手に電子書籍にしてもかまわないわけだ。――ただし条件がある。

●無断複製・改変が可。
●無断頒布・販売も可。購入者に同許可を与えること。

わかりやすく書けば、「売ってもいいけど、買った人が無断で複製したり中身をいじったり販売するのを邪魔しちゃダメよ」ってことだ。

楽天の電子書籍はWikipedia同様、このライセンス形態を取らねばならない。

楽天が「Wikipedia書籍」をDRM付きで配布していたとしたら、この条件に反する可能性が高くなる。


今後楽天がどう対応するのかはわからないが、他人の著作物を「条件を飲んで」利用している以上、DRMを外す方向に行かざるを得ないのではないか。

9/18のエントリーで「ウィキペディア著」の楽天電子書籍が368件と書いた。これが9/20の本日、つまりたった2日で500件にまで増えている。いずれももちろん「Wikipediaの人名項目ひとり分だけ」を1冊の電子書籍にまとめたペラペラ書籍だ。

1日100件近い速度で他人の著作物を無断で電子書籍化するくらいスピーディーな対応が可能な企業だ。著作権に対する対応も迅速に行ったほうが、余計な風当たりが無くなって楽天もハッピーなのでは。DRM外すだけなら手間も掛からないだろうし。


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「失敗せず一生楽しい」スキューバダイビング入門3 ――器材の揃え方を考える

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ここのところダイビング入門エントリーをぽつぽつ書いている。今回が第3回目。前回までで「ライセンスの取り方」、そして「ライセンス取得直後に取るべき行動」まで書いた。そのあたりまで進んだ方は、そろそろ器材のことを考えてみよう。


ダイビングをするのに、実は器材を買う必要はない。どんなダイビングサービスにもレンタル品があるからだ。年1度しか潜らないレベルの方なら、それでもいいだろう。ダイビングに飽きちゃうかもしれないし。

さて、器材レンタルの話。初回で「ライセンス取るときには器材を買うな」と書いた。それはまず「そもそもダイビングにハマって続けるかわからない」「ダマされて高額な器材を買わされる危険性」があるから。そもそも器材の良し悪しなんでわかるわけもないし。それに初心者の頃行くコース取りでは器材などどうでもいいとうか、どれでも問題は出ない。

なので最初はレンタルで十分。私も1年くらいはレンタルだけでやっていた。

レンタルする器材は、以下になる。

●軽器材
マスク、フィン、スノーケル

●ウエットスーツ

●重器材
BCJ・レギュレーター

エアを入れるタンクやウエイト・ウエイトベルトのレンタルは、そもそもダイビング料金に含まれている。


こうした器材をレンタルすると割高にはなる。軽器材から重器材までフルレンタルすると、たとえば1日3000〜5000円とか。なので「当面やってもいいなあ」くらいに思えた方は、とりあえず一部だけでも器材を買った方が安くつく。あるいはレンタル無料のところを選んで潜りに行くとかね。


器材を買うコツだが、「一気に全部揃えないこと」。

いやお金があったらそれでもいいんだが(上記全部揃えて10〜15万円程度)、初心者ではどれがいいか、そもそもわからないだろうし。

ということで、ここで買うべき順番を考えてみる。


よくダイビング入門書なんかだと「軽器材から買おう」パターンが多い。

そりゃたしかにシュノーケリングにも使えるし、当然だろう。特に近眼の方だと、度付きマスクを買っておけば随分楽になる。レンタルに無いことも多いし。まあコンタクトレンズ+通常マスクでも大丈夫なのでそのときは。

個人的にお薦めするのは、軽器材より先に(あるいは同時に)ウエットスーツを買うことかな。それも既成品でなくオーダースーツで。オーダースーツは、MIC21だのAQROSだのというダイビング用品量販店で作ってもらう。

ウエットスーツの選び方は、次回詳述する。


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2012年09月19日

イオン通販で怪しい「プラズマ水素水商品」を絶賛高額販売中

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イオンの通販で「水素水スティック プラズマプラクシス 4本セット」というのを売っていた。4本入りで1万2700円と高額。

商品ページを見てもらうとわかるが、以下のようなことが書いてある。

1 本品でプラズマ水素水を作れる。
2 プラズマ水素水を料理に使うと、ワンランク上の味わいになる。
3 スポーツで飲んで元気いっぱい。ペットと一緒に飲んで一緒に元気。


いや凄いなあと。

イオンともあろう大企業が、こんなイカサマ商品売るんですかね。

以前、ファイテンで怪しげなアクアチタン商品営業されてドン引きしたけど、イオンもか。


理系の方には説明するまでもないことだが、プラズマとは電子が電離した状態の気体のこと。なんでそれが液体扱いなのよ。イオン通販にはひとりも理系社員いないの?

プラズマ水素と言えば、たとえば100万度の太陽コロナだ。それが「今まさにご家庭の冷蔵庫に」って素敵すぎる。

それに「3」見る限り「飲むと元気になる」と誘導してるけど、これ薬事法に照らして大丈夫なのか? 医薬品でもトクホでもないものが効果効能を謳っちゃったら。


ちなみに本品の成分も書いてある。マグネシウム、活性炭、強還元性セラミックボールだそうだ(笑)。これを常温の水に放り込むだけでどうしてプラズマ水素ができるのか、イオンの担当者の方、ぜひどこかの大学理学部に出向いて講義してくれないですかね。

使用方法の「5時間水に漬けます」だと、この成分でせいぜい期待できるのは、活性炭で水中の不純物を吸着する程度だろう。それならはるかに安い浄水ポットでも買えば済むよね。



マグネシウムイオン溶出も考えられなくはないが、5時間では超絶微量のはず。その程度なら普通にメシ食ってりゃ摂れる。もしもっと摂取したいなら下のようなマルチミネラルのサプリでも飲んだほうが、よほど多くのマグネシウムが摂れるはず。えーともちろんマグネシウムが溶出してもそれはプラズマ水素とは無関係だ。



あとなんすかこれ。この「強還元性セラミックボール」とかいう謎物質。

多分これも「言ってるだけ」のトンデモ疑似科学製品だろうから還元効果なんてないと思うけど、百歩譲って「強還元性」の性質で水を還元して水素分子を作ったとして、それのどこがプラズマ水素なんでしょうか。

水素分子が溶けた水を飲んで、なんで「元気になる」んでしょうか。その程度で元気になるんなら、医療にとっくに取り込まれているはずでは。

それに水を還元する元となる水素とエネルギーは、どこから供給してるのでしょうか。あるいは排出した酸素の捨場でもいいけど。


あるいは千歩譲って、この「謎ボール」で生じるのが水素分子でなく、宣伝どおりモノホンのプラズマ水素だったとしてよ。ほんでプラズマ水素なんて危ないもの飲んで、なんで「元気になる」んですか? 


いやこの手のインチキ商品、100円ショップで売ってるんならまだプラセボ効果狙いのジョーク商品として許してもいいんだけどもさ。4つで1万2700円って、酷いでしょう。化学に疎いお年寄りとかの弱者騙して巻き上げるつもり満々じゃないすか。


それもなんていうのか3流コミック誌の怪しい広告で売られてるならともかく、連結売上5兆円を越えるイオングループがこの手のトンデモ商品を、どう考えても原価を丸無視した高額で売っていいんでしょうかね。

悪どすぎませんか? マルチ商法の商品かと思ったよ。

★追記:大企業として姿勢があまりにも問題だと思ったので、イオンに問い合わせてみました。届いたのが抱腹絶倒のトンデモ正当化でしたので、エントリーに上げました。ぜひこちらもご一読を。


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2012年09月18日

楽天kobo、「Wikipediaの人名ひとり分を1冊扱い」で迷走中 ――koboブランドがもったいない……

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楽天の電子書籍端末kobo、なんだか迷走中だ。

立ち上げ失敗について、あるいは失敗について「大成功」と語る三木谷社長のお言葉については、本ブログでも書いてきた。

その後は着々と改善を進めているかと思いきや、今でも変わらず苦しいようだ。


いやつまり青空文庫投入してさえもなお発売前の書籍提供冊数公約を次々反故にしてきてもう後がないと思ったのか、「ギター譜1曲分も電子書籍1冊扱い」「画像1枚が1冊扱い」とか始めていた。

それがついに「ウィキペディアの人物項目、ひとり分が1冊」で電子書籍として数えてるそうだ。

そんなんあり?


実際調べてみたが、楽天のkoboストアで「ウィキペディア」で検索すると、このように「ウィキペディア著」として「電子書籍」が368件も出てくる。


いやWikipediaを書籍扱いって、普通にWebで見るかWebページとしてダウンロードしておいてオフラインで見れば済むだけの話では。

しかも電子書籍として入れちゃうと、その後のWeb上の更新は反映されないんでしょ。ならWebで見たほうが利便性高いよね。


ユーザーのため提供書籍数を増やしたいってのは、心情的にはよくわかるんだ。しかし「ギター譜1曲分も本じゃね」とか「ウィキペディアひとり分も、1冊ってことで良くね」とかやってたら、そりゃネット雀に揶揄されるのも当然では。というか、そうした反響まで考えなかったんですかね。

おかげでアマゾン・キンドルと張り合っている世界的な電子書籍端末であるkoboのブランド価値、今や日本ではダダ下がり感がひどい。

だって「初期登録できない」「悪評爆裂のユーザーレビューを楽天から全削除」から始まって、「検索機能がひどい」「発売前の品揃え公約がどんどん破られる上に、水増し」ではねえ。


つい数日前のAVwatchインタビューでは、kobo担当の楽天執行役員、永井氏が「元々6万を想定した時は、そういうもの(注:ギター譜1曲分の1冊扱い等)を含めて、というつもりではありました。」と、水増しはkoboの方針であるとの認識を明らかにしていた。それも凄いなあとは思うが、ここに来て「さらに斜め上」の実装を強行したわけだ。

このインタビュー読むと、永井氏の「奥歯にモノが挟まった」感が凄い。言えないんだろうなあ、いろいろ。

だって、初期の問題発生のときメディアに出てきて「大きなミスを犯してしまった」と、成功と言い張る三木谷社長に反して素直に認めた立ち上げ時のkobo担当執行役員・本間氏、ふた月も経ってないのに失地回復の時間もろくに与えられず、あっという間に外されてるじゃん。

そりゃ永井氏も、無茶苦茶だろうが英断だろうが上からの命令はなんでも飲み込むイエスマンになるのもむべなるかな。私だってそうなる。


あと永井氏、品揃えの公約破ったの、微妙に「出版社が悪い」体でインタビューに答えてるけど、ケツ持ってこられても。他の日本の電子書店はしっかり品揃えしてるのにkoboが少ないのは、理由があるわけで。

それなら最初から嘘偽りない見込みを公表するか、もっと品揃えの見込みがはっきりするまで出さなきゃ良かったのに。アマゾンは日本市場でそうして時期を図ってるけどね。

koboブランドがもったいない……。それこそ今や「出版界の暴れん坊将軍」大日本印刷あたりが買えば面白かったのに(軽口ゴメン。楽天の方頑張ってください)。


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2012年09月14日

CBX400F中古価格500万円って、マジすか……orz

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ところで「80年台のホンダCBX400Fが中古価格高騰で盗まれまくって大変だ!」という記事を読んで、バイク乗りとしてぶったまげた。

記事によれば中古価格の平均は150万。500万円もあるとか。


嘘つけー。RC30の中古より高いとか、なんの冗談? というか500万出すんなら、CR93すら買えるんじゃないの? タマさえあればだけど。

そもそも70年代のCB400F以来の400ccホンダ4気筒だから待望されてたのは確かだが、CBXは名車と言うほどのものではないし。どれgoo bikeなど……。マジかー。。。3ケタが並んどる。後継のCBR400中古よりずっと高いじゃん。


なにこれ。族車OB「旧車會」系のニーズなの?

私なんか普通に現行機種CB400 super four買えばいいのにと思うけどね。新車で75万とかだし。そうか、こいつがCBXそっくりの塗色なのは、こうした理由が背景にあったわけか。

マツモト君、まだ持ってるのかなあ、CBX。

――世の中って面白い。


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2012年09月13日

「働きたくない!」 ――知恵袋に吹き溜まる「夢」と「悪意」

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たまたまなんかのきっかけで「仕事がしたくありません」「楽な仕事はないでしょうか」的知恵袋など見てしまった。

なんか同じようなのがどえらく大量にある。


少し見て回った。

回答者はみないろいろな側面から答えている。曰く「普通のサラリーマンにならなければいいのでは」「3年死ぬほど働いて、あとは物価の安い海外移住」「公務員は楽です」「起業しましょう」「ホームレスになってアルミ缶拾ったって生きていける」とかね。


でもこの類はおおむね、質問者が全然回答にポジティブに反応しない。というか一所懸命答えてくれた回答者に対し「あなたのような人がいるから日本は労働地獄になった。あなたを憎みます」とか書いてあってびっくりした。ほんならネットでなんか聞かなきゃいいのに。

まあ生活保護に通れば働かずとも生きていける日本が「労働地獄」なら、こないだ見てきたフィリピンなんかどうなるのかと個人的には思うけどさ。朝6時から10歳にもなってない子供が働いてたけどねー、物売りして。どう考えても世界的に見て日本は「楽勝組」でしょ。


知恵袋をいくつか見て回ったら、なんかどえらく気持ちの悪い疲れ方をした。悪夢を見た後のような。

要するに回答など期待して無くて、単に悪意をネットに吐き出したいだけなんだろうな。自分の理想通りに世界ができあがってないという事が許せなくて。


「就職」なんかしないで、なんでも自分で好きなことやってメシ食えばいいのにねえ。別に金持ちになりたくもないと書いてるわけだし。本が好きなら古物商の許可取って競取りするとか。バイクが好きならヤフオクで……(下記本)。学生の頃「パパラギ」を読んだけど、こんなフレーズ覚えてるぜ。

――文明社会ではなにをするのにも金を取られるが、なにをしても金がもらえるので驚いた。


それに金もらえなくたって、食い物が手に入れば基本仕事だし。

まあ「どうやったら働かずに食べられるだろうか」真面目に考える奴は、そもそも知恵袋なんかに投稿しないだろうしな。メンタルがダークサイドに転んでる方の悪意や白日夢の置き場なんだろう。


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2012年09月12日

ツアーで多食が崩れたら太りました〜。また1日8食に戻して痩せます

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さて、筋トレと健康管理のため私が1日6食から8食という多食を実践していることは、ここでもご報告してきた。この多食が先日のダイビングツアー中は狂って1日3食になってしまったわけだが、そうしたら太った。

いやもちろん海外へのツアー中は食事内容が普段とは変わるので、一概に1日3食のせいとは言えない。しかし異様な食欲が帰ってからも続いているのもまた、確かだ。晩飯食って2時間も経つと、もうフルに食べたくなってラーメン食ってたりとか。

というわけで、ツアー前に比べ2週間で2.5kg体重が増えている。


理由を考えてみた。

多食に慣れた私の脳は、飢餓に関して油断しているはず。もう少し生化学的に言い直せばつまり、「血糖値の急上昇・急下降がない」安心ぬるま湯状態に慣れているわけだ。

これがツアーで狂った。

いやつまり食事間隔が開いたので、血糖値の継続的下降状態が出現し、脳が「いかん、このアホに食べさせて血糖値を上げないと死ぬる」と、勝手に勘違いした。「少しでも血糖値が下がったら、なにか食べさせないと」と。

これが帰国後も続いているのではないか。


つまり、食後少し経ち血糖値が下降すると、「はよなんか食え」指令が脳から出ているのでは。

だからついついラーメン食っちゃう。もちろん摂取カロリーが過剰となるので、余剰分は脂肪として蓄積される。つまり太る。


以上のように考えているので、体重増に関してはあんまり心配していない。

毎日深夜にラーメンなど食べつつも、昼の食事頻度を通常通り増やす方向に変えつつある。

昼、以前のように小食に済ませようとすると、今は「もっと食べたい」という欲求が湧くのだが、その瞬間だけ我慢する。そうすれば、30分後にはもうそんな我慢は忘れちゃってフツーの腹具合になる。そして2時間後、わずかに腹減る「直前」くらいにまた食事する。

――このようにして血糖値をコントロールする多食生活に戻していけば、脳が飢餓に関して安心し、この異様な食欲は消えていくと考えている。


まあ、あと1週間だろ、脳が戻るまで。

それに私はそもそも体重増やそうと願っているのだ、筋肉を付けて。ただまあこれが多食してると食欲が減るので難しく、ついつい痩せる方向にバイアスが掛かっちゃうんだけど。なんたって筋肉増加のため、トレーニング直後にはわざと粉飴とかウエイトゲイナーであるプロテイン系サプリ「マッスルミルク」で糖分を補給してるくらいだし。



私が編み出した多食フィットネスの基本的な原理は、「低インシュリンダイエット」や「糖質制限食ダイエット」などと同様、血中インシュリン濃度のアクティブコントロールだ。そのために多食という手法を用いる。

ただこれらと異なり、「我慢しない」「飲んで締めのラーメンだろうがケーキバイキングだろうが、食べたいときはなんでも好きに食べちゃう」ことがポイント。このため継続が辛くなったり禁忌を破って自己嫌悪に陥る可能性が、限りなく低いわけだ。

「おやじダイエット部の奇跡」とか読むと、「もう一生分の美食はした。寿司はあきらめる」とか書いてあるじゃん。寿司大好きの私には、そこまでの決意はとてもとても。

あちらはやはり糖尿病の患者達が実践してるダイエットだけに、「病的なくらい太っていて、痩せないと危険」レベルの方向け。普通の人の「ちょっと痩せたい」「スタイルを良くしたい」という願いには、実行のためのハードルが高過ぎる。

実践者を尊敬はするが、まだまだうまいものが食べたい私には無理。オリジナルの多食フィットネスでやっていくよ。


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2012年09月11日

風神雷神。ベルメール。アリス。

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以前、仏像フィギュアにハマってコンプリートした件を書いた。

あのシリーズ、人気があったようで実は地味に続いていて、増長天だの持国天といった仏教護持四天王+阿修羅の5柱を出した後、それぞれの「木彫版」を発売。さらに今度は「風神」「雷神」が出るそうだ。


風神雷神像と言えば、私の大好きな三十三間堂の運慶・湛慶的鎌倉仏が著名。

くあー欲しい。くそっ、私のツボを押さえてくるな、このメーカー。


さっそくフィギュアを見てみた(下の奴です)。

なかなかのでき。とはいえ鎌倉時代の仏像に特徴的な簡素で力強い造形表現に比べると、やや装飾性過多で、より江戸っぽい感じ。微妙に私のツボを外したか。


なので、このまま買うかは微妙。しかし、先行する5守護神では、後日「木彫版」が出た。この風神・雷神も木彫版であれば装飾性が単色の陰に隠れるので、私の好みに近づくかも。

――というわけで、木彫版が出るまで、しばらくウオッチ対象とした。


ところで、仏像フィギュア購入で、私の体内奥深くに眠っていた人形愛好熱が目覚めたようで、萌えフィギュアにも手を出しつつある。

考えたらベルメールの写真集、学生の頃から後生大事に抱えてたしなあ……。素養は明白だったのかも。あっ知らん間に新装版が出てるじゃん。買うしかないか、これも。

以前も書いた和風萌えフィギュアはまだ考慮中だが、萌えというよりエロ寄りのフィギュアを購入した。下の「猫と椅子」って奴。私はエロの力(というよりもっと限定的で「セックスの力」かな)を信じている。それこそ人を救うと。

このフィギュアはまだ発売前なのでamazonで予約中だが、届いたらデスクに飾る予定。

次はもっと歪んだリピドー溢るる、いかにも人形らしい表現のものが欲しいなあ。それこそベルメールにも通じるような。なんか知らないですか、その類のフィギュア。


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2012年09月10日

「周りがすぐ辞める会社は、すぐ辞めろ」って、一概に脊髄反射していいのかなあ……。とか。

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ネットで回遊していたとき目にしたフレーズが心に引っかかった。

それは「こんな会社はすぐ辞めろ」的な煽りエントリーだったと思うけど、そのひとつだ。

そこには「周りがすぐ辞める会社」ってのがあった。


そりゃたしかにそういう側面はある。でも見た瞬間、そうとも言い切れないのではと感じた。


というのも、私が以前勤めていたとある出版社が、まさにこの典型だったからだ。というか厳密に言えば私が所属した事業部が、という意味だが。

そのときの理由ははっきりしていて、上司がとてつもなく問題児だったからだ。

流れのフリーライター上がりの方で、理不尽な理由で、とにかく部下や印刷所の営業マンを怒鳴りまくる。担当の印刷所営業マンなんか、こいつのせいでメンタル壊した。そのくせ自分はというと、妾を「ライター」ということにして、ふたりで旅行に行ってそれを「取材」と称して会社から金を抜いたりとか、えげつない。

言ってみれば、ライターの一部に稀に見られる「業界ゴロ」体質そのまま。フリー上がりの悪い面だけ凝縮して持っていたわけだ。

私はいくつかの出版社を渡り歩いた編集者だが、あれだけ編集部の空気が暗いところは無かった。

たとえば普通は昼になると用事がない編集者は声かけ合って三々五々メシに出るのだが、配属された初日、昼になっても誰も「新入り」である私を誘わないばかりか、誰もメシに出ない。隣席の先輩に「ここメシどうなってるんですか」とそっと訊くと、「勝手に食ってきな。でないと食いっぱぐれるぞ」と耳打ちされた。でまあその先輩も、半年持たずに退社するという……。


とにかく周囲がガンガン辞めていく、そんな部署。社内事情で運悪くそこに配属された私は、もちろん「辞めようかなあ」と考えた。

しかし物事には別の見方がある。私は「チャンスだ」と見て取った。

嫌な奴だが、別に殺されるわけではない。仕事してりゃ金はもらえる。周囲がどんどん辞めていくのだから、私の上に連なるマネジャー連中もどんどんいなくなるはず。――ならチャンスじゃん、出世する。


と考えて、毎日理不尽に怒鳴られながらも「しばらく様子を見る」こととした。

案の定、半年、一年経つうちにどんどん人が辞めてゆき、私は事実上、ナンバー2の位置まで上がった。

その方は事業部長兼編集長だったのだが、編集長業務は一切しない人だったので(というか金使って遊び回るか経営陣に媚びるかしかしなかった)、事実上私が編集長。年度予算策定から毎号の企画立案、編集部運営、金勘定から別冊ムック企画やスピンオフ書籍企画まで、全部私がやった。

これが結果的には良かった。というのも、編集長なんだが肩書き上は編集長でないので、責任は私にはない。失敗しても更迭はない。他人の褌で勝負できる。

おまけにその人の振る舞いは知れ渡っていたので社内は私に同情的で、肩を持ってくれる方がそれなりにいた。

あたりまえだが社内の他の部署からここに来たがる奴はいないし、プロパーで取った社員はどんどん止めていく。だから私の「替え」はない。なので問題上司も私をクビにするまで追い込むことなどできない。そうしたら自分が遊べなくなるからな。

なので勝手に自由に振る舞い、ガンガン実験的な面白企画を投入した。したらこれが当たってむしろ「その人の功績」になっちゃったのは皮肉だったが。


要はこのように、その時代は編集者としての私の肥やしになったわけだ。あと当然だがその人が反面教師になったので、その後の編集長時代に結構経験が役立った。「我以外、皆我が師」って奴だな、これは。

だから「周りがすぐ辞める会社は、すぐに辞めろ」という助言は、必ずしも正解ではないのでは、と思ったわけよ。「それはケースバイケース、企業や業界による」という、あたりまえの結論なんだけどさ。

実際に「周囲がすぐ辞めるクズ会社」に入っちゃって絶望してる方、ぜひ私の経験も参考に、そこで生き残る利点が無いか、考えてみてください。もちろん、次の転職先をサーベイしながら。

次決める前に辞めちゃダメよ。心や貯金に余裕が無くなって、より条件の悪いところで妥協しちゃったりするから。半年、1年じっくり次を探したほうがいい。


ちなみにその方はやがて会社を去り、取材を通して媚を売っておいたとあるベンチャー経営者に取り入ってそちらに所属した後、別のベンチャーに移り、その後は自分で事務所を構えたようだ。推測するに、どこでもあっという間に「化けの皮が剥がれた」ということだろう。

先日、久々にその方の近況がわかった。というのも、私のFacebookアカウントに「久しぶりー」とかいう、気持ちの悪い猫撫で声のメッセージを送ってきたからだ。見るとまだ個人事務所でフリーライターかなんかやっているようだ。私から仕事も欲しかったのだろう。

私も大人だ。「お久しぶりです。お元気ですか」という返事を……。――するかっての。無視してスルーしてやった。お前、私や私の同僚に対しした数々の仕打ち、すっかり忘れたのかよ。


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2012年09月07日

マンゴーダイキリ、ニタリ5尾、ジンベイ5尾と鬱再々発。 ――仕事に復帰で一句。

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戻ってきました。

例によって、優雅なリゾートライフにほど遠い体育会ツアーで疲れた。かも。もう仕事始めてるけど、どえらく眠い。なんたって連日朝3時半起床とかだったので。


今回行ったのはとあるアジアのど田舎。具体的にはフィリピンだ。いくつかの離島をアイランドホッピングした。

なんか事件はというと……。行った途端にマグニチュード8クラスの地震に遭ったことかな。まあ前行ったときはリゾートに着くなりスタッフに「今日フィリピン全土に戒厳令が発令されました」とか言われたんで、それよりはマシ。

あとどうやら同姓同名のチンピラがいるようで、入国時と出国時にずいぶん足止めを食らった。

「前腕に入れ墨がありますか?」「ないよ。見たいならここで脱ぐけど、全部。チャララララーン(ここで係員と爆笑)」「ヤクザですか」「ヤクザに見えるかい、俺が」「フィリピンは何度目ですか」とかなんとか。確認に30分くらい掛かった。

ドッペルゲンガーの悪党、死ね。


あとはうーん、そうそう。ある離島でレストランで夜飯食って(食って飲んで約1500円)、その後ヨーロピアンが吹き溜まってるビーチバーに出向いた。現地通貨なんてチップ程度分くらいしか両替してないので「カード使えるか」と聞くと、「(日本円換算で)約1000円以上ならね」との返事。

ところがだいたい酒は1杯150円〜250円くらい。がんばって飲むかとか乗り込んだんだが、なぜか1杯頼むと「ハッピーアワーだから」とか言ってサービスで2杯出て来やがる。レストランでもうそこそこ飲んでるわけで、1000円ハードルが遠いこと遠いこと(笑)。結局遅くまで他の客とダイビング話に耽った。

まあマンゴーダイキリは超絶うまかった。なんたって1杯あたりマンゴー半身使う。だから味と香りがどえらく濃厚。それで値段は200円。日本なら1000円のきどったフルーツカクテル3杯分くらいの量と質。

翌日のダイビングは二日酔いどころか、まだ酔いが残っててベロベロでしたとさ。どんとはれ。


ちなみにダイビングは「平均的には」そこそこ。

そこそこ珊瑚がきれいだけど荒涼と雰囲気が荒れていて、それは違法なダイナマイトフィッシングのせいとか。群れは凄いけど、どれもこれもありきたりな魚種とか。悪くはないけど、よくもない。敢えて言えば、他の東南アジアの国より透明度がややいい(今回最高30m)。全体に正直、他の国のがいいね。


凄かったのはいくつか行った大物ポイントかな。1ダイブでジンベイザメ5尾とか。1ダイブでニタリ(尾長鮫の一種)5尾とか。

ジンベイを見たのは、オスロブという場所。海岸からわずか50mくらい沖合にジンベイが回遊してる奇跡のポイントだ。

なんでそうなったか聞いてみた。

去年2011年、エビ漁師が小舟で夜小エビを岸際で捕っていると、いきなり船が海中からどつかれて驚いた。よく見るとサメがいるので、ますますびびった。でも観察するとジンベイなので安心。試しにエビを放ってやると、ぱくぱく食べる(ジンベエザメはプランクトンフィーダーです)。かわいい。

そうやってサメと漁師は寂しい夜の漁を夜な夜な仲良く過ごす相棒になったわけだが、ある日、試しに昼も撒いてみた。サメは来ない。でも何度か繰り返してるうちに、1匹来るようになった。やがてそれが増え、今では7尾くらい海岸脇をうろちょろしてるというわけ。

それで2011年12月よりダイビングポイントとして開放された経緯がある。


ジンベイは最大7mくらいの中型だったが、太かった。5尾集合は奇跡的だが、経緯からもわかるように餌付けしており「いつでも見られる」雰囲気で、感激というかありがたみは微妙。あれならダイビングでなくジンベイスイムでも大差ないね。


それよりニタリが凄かった。

なんたって外洋深層を流してるサメで、ダイビング中にはめったに出会えない。これが、マラパスクアという離島の近く、明け方に現れる。クリーニングに来ているんだろうと推測されているが、事実は不明。もちろん私も初見だ。

流線型の美しいサメで、長めの胸鰭と、極端に長く伸びた尾鰭のバランスがすばらしい。私が見たのは、最大3メートル。このうち尾鰭が胴体とほぼ同じ長さで1.5mだ。これに直近1mまで寄った。あと同時に2尾とか。人間のことを全く気にせず、優雅に体と長い尾をくねらせながら通り過ぎていった。

くあー幸せー。

サメはどれも美しいね。色違いニタリ雰囲気の虎斑鮫(レオパードシャーク)とか凶悪ジョーズ面のレモンシャークもきれいだよー。



……でまあ、ハッピーにドーパミンだかエンドルフィンだかが出まくって、はっと気付けばいつものデスクに座って仕事してるわけです。あの幸せな日々はいずこ。


まあ冗談抜きに、今回のツアーはメンタルがちょっとダメだった。ちょっとした自分のミスがいつまでも気になりイライラした。鬱がぶり返している。なので連日デジレルだのテシプールだの抗鬱剤を服用した。

日本に帰ってからも3か月くらいは服用を継続するつもり。三度目の鬱病再々発は避けたい。入り口で食い止めないと。毎日死ぬことばかり考えるあの地獄の日々は、もう嫌だ。

今回の鬱傾向だが、やっぱり4月の人事異動だろうなあ原因は。毎度毎度ご苦労なこった。

まあ倒れないように踏ん張る。仕事して家賃と食費、生活費を稼ぐ。そして社会に私の付加価値や税金を還元して、日本経済を復活させる。微力とはいえ。


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