2019年07月25日
「京アニは麻薬の売人以下」と表現なされた純丘曜彰先生ご著書の出版社
なんか大阪芸術大学教授の純丘曜彰先生が、今このタイミングで「京アニは麻薬の売人以下」とかなんとか、Webメディアに寄稿したらしいすね。「終わりなき日常の終わり:京アニ放火事件の土壌」ってタイトルで。
Webメディア側が元原稿をすでに削除したので閲覧はできないが、本件を取材したBiglobeニュースで概要はわかる。以下Biglobeニュースより引用部分抜粋。
学園物は「中高の共通体験以上の自分の個人の人生が空っぽな者、いや、イジメや引きこもりで中高の一般的な共通体験さえも持つことができなかった者が、精神的に中高時代に留まり続けるよすが
(こうした人たちをファンにすると)「いつか一線を越えて、作り手の領域に踏み込んでくる。それが拒否されれば、連中がどう出るか、わかりそうなもの」
(京都アニメーションは)「偽の夢を売って弱者や敗者を精神的に搾取し続け、自分たち自身も中毒に染まるというのは、麻薬の売人以下だ」(以上、Biglobeニュース7/24記事より)
学園物に対する評価はまあ、飲み屋の与太話でよく出てくる奴。誰でも「聞いたことはある」程度の、「まあそういう見方もあるよね」という感じ。特段鋭いとか斬新な見方ではなく、(少なくともニュースに抜粋された部分だけは)評論としては凡庸であんまりレベルは高くない。
問題は引用の後半部分。酒飲んで書いたのかと疑うくらいのコーフンした筆致で驚く。我々編集業界で言うところの「筆が走りすぎた」典型例だ。
「連中がどう出るかわかりそうなもの」って、40リッターのガソリンぶっかけられて放火され34人死ぬのも当然だ、因果応報だってことっすか。
この書き方では、そう読まれても仕方ない。なにせ寄稿タイトルが「京アニ放火事件の土壌」だし。それに続いて「京都アニメーションは(中略)麻薬の売人以下だ」と口調激しく糾弾しているわけで。
あとこの評論に限った話じゃないが、なにかあると主張の牽強付会のネタに使われる「弱者」って気の毒だと思うわ。弱者の味方を自称すれば「なにを言ってもいい」「俺正義」みたいの。
京アニの優しい日常アニメが、そうした弱者を慰撫して救ってきたって見方のほうが説得力があると思うしさ。
ところで筆が走りすぎた原稿を書いちゃったらどうするか。編集者やライターの経験知としては、「一晩寝かしてから、翌日冷静に推敲する」というのが一般的だ。純丘先生もそうすればよろしかったのにと思うわ。
問題は先生より掲載元だ。というのも、外部の新米フリーライターなどに頼んだ原稿で、「上がってきたら問題原稿」というケースは、ままあるからだ。そうした原稿の内容事実確認・修正・処理についてはよく知っているはず。編集者がコーフンしてるはずはない。冷静に対処できるはずなのだ。
なのにこれをスルーで掲載したWebメディアはちょっとおかしい。編集者はなにやってたんだよ。たとえペーペーのバイト編集だって、掲載前に「いま来た原稿やばいっす、編集長どうしましょう」って相談するだろ普通。煽り上等のまとめサイトじゃないんだからさ。守るべき寄稿者に恥かかせてどうする。
さて本題。先生のWikiなど見ていると、さすが大学教授だけあり、ご著書も10冊以上ある。論文の個人出版と思われるものを除くと、2000年代に集英社やフィルムアート社から専門書。それに続くここ10年ほどは、瓦塔院出版で小説など執筆されてますな。近著だと「アマテラスの黄金:隣のおねえさんはローカルすっぱい!」とか。
タイトルを見る限り、ライトノベルっぽいけど、どうなのかな。
不思議だったのは「瓦塔院出版」という出版社。いえ編集者である当方ですら聞いたことないんで。ラノベを出す版元は中堅以上の出版社が多いので、だいたいは知ってるはずなんだが。
職業柄、中吊り広告とかで気になった書籍で版元名に聞き覚えがない場合、調べてみることにしている。うんこ漢字ドリルんときも、文響社を調べたもんだ。
今回も検索してみた。検索結果の一番上が楽天ブックス、二番目が先生のWiki。三番目がアマゾンで、それ以降は無関係のページ(1ページめだけしか見てないけど)。
瓦塔院出版という出版社の公式Webすらないようだ。
楽天とかアマゾンに並ぶ同社の著作など見ていると、どれも電子出版オンリー。表紙はいかにも素人がフリー素材とフォトショップでデザインしましたといった感じ。
楽天の出版社名の書籍検索結果は7冊のみ。うち6冊は純丘先生のご著書で、なぜか同じ小説が3回時期をずらして出版されているから、実質4冊だ。
先生以外の奴は古宮誌織名義のミステリー小説が1冊。だが古宮誌織というのは、純丘先生のご著書の主人公名なので、おそらくこれも先生の別名義だな。
ちなみにそれは三交社から2009年に出た「死体は血を流さない ―聖堂騎士団VS救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書」って奴でミステリー小説だ。
早い話、「瓦塔院出版」というのは多分だけどこれ、純丘曜彰先生の個人出版だな。わかってすっきりしたよ。先生、小説家になろうとかに小説投稿してくれないかな。ちょっと読んでみたいので。
Webメディア側が元原稿をすでに削除したので閲覧はできないが、本件を取材したBiglobeニュースで概要はわかる。以下Biglobeニュースより引用部分抜粋。
学園物は「中高の共通体験以上の自分の個人の人生が空っぽな者、いや、イジメや引きこもりで中高の一般的な共通体験さえも持つことができなかった者が、精神的に中高時代に留まり続けるよすが
(こうした人たちをファンにすると)「いつか一線を越えて、作り手の領域に踏み込んでくる。それが拒否されれば、連中がどう出るか、わかりそうなもの」
(京都アニメーションは)「偽の夢を売って弱者や敗者を精神的に搾取し続け、自分たち自身も中毒に染まるというのは、麻薬の売人以下だ」(以上、Biglobeニュース7/24記事より)
学園物に対する評価はまあ、飲み屋の与太話でよく出てくる奴。誰でも「聞いたことはある」程度の、「まあそういう見方もあるよね」という感じ。特段鋭いとか斬新な見方ではなく、(少なくともニュースに抜粋された部分だけは)評論としては凡庸であんまりレベルは高くない。
問題は引用の後半部分。酒飲んで書いたのかと疑うくらいのコーフンした筆致で驚く。我々編集業界で言うところの「筆が走りすぎた」典型例だ。
「連中がどう出るかわかりそうなもの」って、40リッターのガソリンぶっかけられて放火され34人死ぬのも当然だ、因果応報だってことっすか。
この書き方では、そう読まれても仕方ない。なにせ寄稿タイトルが「京アニ放火事件の土壌」だし。それに続いて「京都アニメーションは(中略)麻薬の売人以下だ」と口調激しく糾弾しているわけで。
あとこの評論に限った話じゃないが、なにかあると主張の牽強付会のネタに使われる「弱者」って気の毒だと思うわ。弱者の味方を自称すれば「なにを言ってもいい」「俺正義」みたいの。
京アニの優しい日常アニメが、そうした弱者を慰撫して救ってきたって見方のほうが説得力があると思うしさ。
ところで筆が走りすぎた原稿を書いちゃったらどうするか。編集者やライターの経験知としては、「一晩寝かしてから、翌日冷静に推敲する」というのが一般的だ。純丘先生もそうすればよろしかったのにと思うわ。
問題は先生より掲載元だ。というのも、外部の新米フリーライターなどに頼んだ原稿で、「上がってきたら問題原稿」というケースは、ままあるからだ。そうした原稿の内容事実確認・修正・処理についてはよく知っているはず。編集者がコーフンしてるはずはない。冷静に対処できるはずなのだ。
なのにこれをスルーで掲載したWebメディアはちょっとおかしい。編集者はなにやってたんだよ。たとえペーペーのバイト編集だって、掲載前に「いま来た原稿やばいっす、編集長どうしましょう」って相談するだろ普通。煽り上等のまとめサイトじゃないんだからさ。守るべき寄稿者に恥かかせてどうする。
さて本題。先生のWikiなど見ていると、さすが大学教授だけあり、ご著書も10冊以上ある。論文の個人出版と思われるものを除くと、2000年代に集英社やフィルムアート社から専門書。それに続くここ10年ほどは、瓦塔院出版で小説など執筆されてますな。近著だと「アマテラスの黄金:隣のおねえさんはローカルすっぱい!」とか。
タイトルを見る限り、ライトノベルっぽいけど、どうなのかな。
不思議だったのは「瓦塔院出版」という出版社。いえ編集者である当方ですら聞いたことないんで。ラノベを出す版元は中堅以上の出版社が多いので、だいたいは知ってるはずなんだが。
職業柄、中吊り広告とかで気になった書籍で版元名に聞き覚えがない場合、調べてみることにしている。うんこ漢字ドリルんときも、文響社を調べたもんだ。
今回も検索してみた。検索結果の一番上が楽天ブックス、二番目が先生のWiki。三番目がアマゾンで、それ以降は無関係のページ(1ページめだけしか見てないけど)。
瓦塔院出版という出版社の公式Webすらないようだ。
楽天とかアマゾンに並ぶ同社の著作など見ていると、どれも電子出版オンリー。表紙はいかにも素人がフリー素材とフォトショップでデザインしましたといった感じ。
楽天の出版社名の書籍検索結果は7冊のみ。うち6冊は純丘先生のご著書で、なぜか同じ小説が3回時期をずらして出版されているから、実質4冊だ。
先生以外の奴は古宮誌織名義のミステリー小説が1冊。だが古宮誌織というのは、純丘先生のご著書の主人公名なので、おそらくこれも先生の別名義だな。
ちなみにそれは三交社から2009年に出た「死体は血を流さない ―聖堂騎士団VS救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書」って奴でミステリー小説だ。
早い話、「瓦塔院出版」というのは多分だけどこれ、純丘曜彰先生の個人出版だな。わかってすっきりしたよ。先生、小説家になろうとかに小説投稿してくれないかな。ちょっと読んでみたいので。
editors_brain at 08:13│Comments(2)│
│雑記
この記事へのコメント
1. Posted by なろうはあまり好きじゃないけど 2019年07月26日 19:44
純丘教授センセイはもうすでになろうに投稿しておられますよ
純丘曜彰 なろう で検索すると出てきます
純丘曜彰 なろう で検索すると出てきます
2. Posted by tokyo_editor 2019年07月26日 21:33
本当だ!(同名筆名である可能性はあるけど)
先生なにやってるんすかw
還暦間近の大学教授でしょ、一応。
ポイント1桁だし、今回の炎上前まではpvほぼゼロだし。もしかして今回の煽り記事は小説家としての地位向上狙いとか。。。
いやまさか。。。でも経歴盛りまくるほど自己評価の高い純丘先生ならあるいは。。。。うーん。。。
先生なにやってるんすかw
還暦間近の大学教授でしょ、一応。
ポイント1桁だし、今回の炎上前まではpvほぼゼロだし。もしかして今回の煽り記事は小説家としての地位向上狙いとか。。。
いやまさか。。。でも経歴盛りまくるほど自己評価の高い純丘先生ならあるいは。。。。うーん。。。