普通の人のファッション戦略

2013年02月06日

腕時計買いました。と。ルミノックス「A.3051.BO(BlackOut)」。カーボンファイバーボディー×ブラックアウトでクール

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ところで腕時計を買ったので、その話でも。

このブログでもご報告してきたが、私の仕事用の腕時計は、USタイメックスTXデンマークスカーゲン自動巻きだ。どちらも「低コスト」で「相手への好印象ないしインパクト」といった仕事時に必要な要素を持っていたので購入した。

これらは、おおむね靴の色に合わせて使い分けている。仕事の営業時には、どちらが効果的に好印象を与えられるか、相手と案件の内容に合わせて選択する。わざとしないときもあるし。あとシチズンのダイバーズウォッチとかも気分で。


この3本で、腕時計に関する私の社会的ニーズはほぼ満たされている。なのであまり追加で買う気はない。「気に入った」「好きだ」「欲しい」で買い始めると本数が増えるし、かつてのように時計マニアの世界に引っ張られそうで嫌だからだ。

でも買った(アハ)


購入したのは、米国ブランド「Luminox」の「A.3051.BO(BlackOut)」。

買う気になったのは、正月のメキシコツアーで読んだアメリカン航空の機内誌だ。そこに「米海軍SEALs採用品」とあったのが、3051ブラックアウトだった。軍用時計好きであり、かつダイバーでもある私に、「SEALs」は刺さった。そしてそれ以上に、それよりカーボンファイバーボディー×ブラックアウト(本体も文字盤も文字もベルトも黒)×ラバーストラップという構成が気に入った。いかにもSEALsっぽい。


気になったので帰国後に調べたが、3051ブラックアウト自体がシールズ制式採用品という記述は見つけられなかった。とはいえルミノックスのWebを見る限り、1994年に「3001MIL」がSEALsとの共同開発でMILスペックを取ったのは確かのようだ。3051は3001の流れにある製品だし、メーカーが宣伝のために「SEALs採用」とか売るのは仕方ない。

特殊部隊の最前線では個々人が官給品を無視して自分の作戦用途に合った時計を用いるのは一般的なので、使っている隊員がいないとは限らないし。まあ実際にはタフなGショックを巻いてる隊員が過半とは思うが。命掛かってるもんね。

書くまでもないと思うが、SEALsの作戦行動中はウエットスーツ上から巻く機会が多いので、ラバーの長ーいストラップは必須。3001もラバーだ。ケースは200m防水。文字盤のブラックアウトは、ミリタリーっぽく「敵からの発見を防ぐ」狙いの「体」にしたものだろう。カーボンで54gと超軽量なのはもちろん、行動を妨げない狙いだ。


気に入ったので、帰国後に例によってアマゾンで注文した。左が並行輸入品、右が正規輸入品。倍以上差があるので、並行品にした。コストを掛けられない軍用品ベースの時計だけにクオーツの安物なんだから、並行品を使って壊れたら捨てればいいだけの話だ。



届いたので、さっそく巻いて評価してみた。

カーボン製(厳密にはカーボン強化ポリカーボネイト)、つまり樹脂製だが、ケースには安っぽさは無い。金属の切れるようにエッジの立ったデザインとはまた違う、微妙に曲線のエッジがむしろふてぶてしくて好印象だ。

竜頭はチタンと思われるマットな金属で、無骨な鈍色が軍用らしくて素敵。色違いの製品を見る限り針などは鈍い打ち抜きの安物っぽいが、本品は全部黒で細部はわからないので気にならない。

それよりマットな質感のカーボンケースやベゼルに、グロスブラック塗装の文字が「大人渋い」。ぱっと見、針と時間に配された白塗装しか見えないので、ミニマルデザインの腕時計っぽいが、よく見るとグロス塗装の文字が読めるあたり、気が利いている。

白塗装部分は、ルミノックス得意の自発光トリチウムガスカプセルだ。これは常時微かなブルーに輝いている(12時方向だけオレンジ)。昼は発光はわからないが、夜に見ると、これがまた計器っぽくていいんだよねー。ブルーなのは視認性が低いからだそうだ(索敵に引っかからないように)。


次に着け心地のレビューなど。

ケースが樹脂だけに、超軽量。巻くとわかるが、とにかく軽い。着けてないくらいの感じ。


本品は44mmと大きなケースを持つ。これはやはり海軍軍用時計がルーツで大きなケースを採用したパネライ同様で、作戦行動中の視認性を考えたという「体」だろう。

ラバーストラップはウエットスーツの上に巻くケースを考えてあり長いが、メーカーもバカじゃないので、裸の手首に巻いても大丈夫なようにホールが開いている。ストラップが随分余った感じにはなるが、それはそれで「これは本来ウエットに巻くから」的納得感がある。私はもっぱらラウンドネックのシャツ上から巻くので、むしろ長いほうがうれしいが。


全体に、1万5000円程度の時計にしては、とても気に入った。普通に私のローテーションに入るな、これ。初日はさっそく白のラウンドネックの上に巻いて仕事した。あと勘違いしないように書いておくけど、高級感とか重厚さは無いよ。キッチュなおもちゃっぽいクールさ。

裸の手首に巻いて余りが気になる人は、本品のストラップを変更するか、最初からステンレスケース×ステンレスブレスレットの「A.3152.BO(BlackOut)」にしよう。これはこれで、ブラックステンレスが迫力。オーセンティックだからビジネスシーンでも無難、かつブラックアウトの「不良感」があるし。

お金が余ってたら両方欲しいな、私は。ちなみにカーボンボディー×ラバーストラップ×クロノグラフの「A.3081.BO(BlackOut)」ってのもある。


さらに、SEALs開発直系と言い張れる「A.3001.BO(BlackOut)」もある。じっくり見比べてもらいたいが、デザイン的には「A.3051.BO(BlackOut)」のほうが好みかな、私は。



ついでに書いとくと、反対にすべて真っ白の「A.3057.WO(WhiteOut)」という製品もある。


3051の色違い。イメージとしては、山岳地帯の冬季迷彩あたりかな、これ。海軍でなくて陸軍っぽいけど。こちらは白×銀で素敵。女性へのプレゼントとかもいいと思うな、これ。不釣り合いに大きな時計締めてるとかわいいし。

ただ個人的な感覚では、白系時計は全部、なんとなくシャネルJ12のバッタもんみたいに見えちゃうから、それだけは損だよね。あと白のラバーストラップは清潔さが命だから、汚れはちゃんと落とそう。


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2013年01月30日

「4万円の超強力ノートパソコン」レノボG570/G580/G500/G510/G50 ――PC作業用メガネ「Zoff PC」購入・評価レビュー編

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眼鏡を購入したので、その件でも。

といっても近視ではない。PC用の奴。


私は視力はいい。子供の頃は2.0だったし、長じても1.5とか。ただここ数年は、PC作業のせいと思うが1.0を割り込んでいる。いずれにしろ眼鏡を掛けたことはない。

「PC用メガネ」として売られているのは、視力矯正用ではなく(矯正できるレンズもあるが)、「パソコン作業に伴う眼精疲労を軽減する」が謳い文句の製品だ。茶色系に色が付いたレンズを用い、PCから出るブルーライトをフィルタリングすることで、疲労を軽減できるとする。


PC作業用眼鏡は、大雑把に書けば、発売元はJINSとZoff。どちらもSPA形態を取っており、価格破壊の第一人者だ。

最初に発売したのがJINSで2011年9月。Zoffが2012年3月に後を追った。アマゾンを見る限り、最近は他にも聞いたことがないメーカーなどから同種の激安製品が出ているようだが、怖いのでこのどちらかから選択する。


興味を持ったきっかけは、企業としての戦略だ。「視力のいい人」という眼鏡のブルーオーシャン市場を開拓した戦略は興味深い。なので自分でも使ってみたくなったのだ。


それぞれ調べてみた。

まずJINS「JINS PC」。カット率35%の「クリアレンズ」と、50%「ハイコントラストレンズ」の商品がラインアップされている。度なしのパッケージ商品で、フレーム種類により、3990円〜5990円。好みのフレームに合わせたり、度付きレンズにすることも可能だ。

Zoff「Zoff PC」は、36%「クリアレンズ」と、50%「カラーレンズ」。クリアレンズは度なしパッケージ製品があり、3980円。もちろん好みのフレームに合わせたり、度付きレンズにすることも可能だ。

●「JINS PC」製品一覧
●「Zoff PC」製品一覧

上記のアマゾン一覧からじっくり調べたが、どれも微細な差で商品アイテム数も多く、だんだん疲れてきた。効果としてはJINSもZoffも大差ないと考えられるし。――なので「えいやっ」で、直感で好みの色とフレームを選んだ。

購入したのは、下左のZoffのマットグリーン。レンズはクリアタイプ。最後まで二択で悩んだのは、下右のJINSのウエリントンの奴。形はJINS、色はZoffが好みだったんだけど、どうせPC前でしか使わないんで、これでいいや。



届いたので、さっそく使って評価してみた。クリアタイプとはいえ、わずかにレンズは茶色に着色されている(わからない程度)。それを通して画面を見ると、最初は少し「茶色いなあ」と思うが、人間は慣れるもので、すぐに気にならなくなる。

2週間ほど使ってみたが、1日PC睨みっぱなしの日などでは、「そういえばいつもより疲れない」とは感じる。とはいえこの手はプラセボもあるので、過大な期待は禁物かと。「気は心」くらいの期待度で使っていると、意外に満足している自分に気づくだろう。

ハイコントラストレンズなら、もっと明確にわかるのかも。考えてみればそれこそPC前でしか使わないので(トイレ行くときも外すし)、多少レンズに色が着いていても問題ない。これが壊れたら、次回はハイコントラスト買うわ。



■現時点で最適なGシリーズ関連商品を、以下にまとめておく。

レノボG570/G580/G500/G510/G50活用ノウハウ・評価レビュー「まとめページ」

●後継機 続々登場
 ――G570>G580>G500>G510>G50の順に発売になってます


●G50 CeleronN2830/500GB/4GB/office搭載 AMDe1-6010/500GB/4GB/office搭載


●G50 Core i3/500GB/4GB/office搭載 Core i5/500GB/8GB/office搭載



●増設メモリー(右の8GB×1枚増設がオススメ)



●HDD換装用SSD&HDDケース(とにかく速くなるオススメ改良)
インテル730 480GB/240GB


インテル530 240GB/120GB


ほか、インテルSSD一覧




●内蔵DVDドライブ換装用ブルーレイドライブ&BDXLドライブ


panasonic UJ-260


●HDDを内蔵DVDドライブベイに収めるアダプターと外したドライブ用ケース




●「無線LAN倍速化×WiMAX」カードと、無線LAN3倍速化用外付けセット


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2012年08月09日

素足にスーツの「奇妙なサラリーマン」望見 ――あれはいったい……?

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飛び込み案件が続いたけれど、ようやく予告した「素足にスーツの奇妙なサラリーマン」の話に。

それは通勤の地下鉄で見掛けた方。私は着席してうつむきスマホなどいじっていたのだが、向かいの席に並ぶ人の足が視野の片隅にある。と、素足に革靴の奇妙な出で立ちにふと気付いた。

「えっ石田純一」――と思った()

なのでしげしげ観察してみたわけだ。


いや、素足に革靴、全然アリだと思う。ただ彼が奇妙だったのは、安っぽくて地味なサクソンブルーのスーツを着ていたことだ。いやそこは気合い入れたジャケパンだろ。スーツで素足革靴は、難易度高いぞ。それも安スーツじゃあ100%無理。

それに丈が短すぎて、細っこい生白の臑が見えてるじゃん。


靴は黒のウイングチップで、こちらも見るからに安物臭い。

デッキシューズなど本来素足に履くべき靴でなくドレッシーな線で素足に合わせる靴は難しい。まず確実に高品質の靴、それも見るからに高いとわかるくらいあざとくないと。

なんだその汚れてる靴。足元に注目を集める路線を選んどいて、靴を磨きもせんのか……。


なので頭が混乱した。

最初に考えたのは、なんか営業途中でドブにはまって靴下脱いだのでは、とかいう線。だって「おしゃれ素足」とは思えなかったので。まあ今どき露天のドブなんて無いけどさ。

思わずしげしげと彼の顔を見つめたが、なんか涼しい顔で「はあボクちゃん気持ちいい」的表情。「あードブで失敗したー」的表情ではない。

えーともしかして「本気」か?


しかし本気で素足スーツを試すような洒落者には見えないし、彼がおしゃれ狙うならまず第一に流行遅れの眼鏡をなんとかするはずだ……。

だからこれは、絶対に「おしゃれ以外」の厳密な理由があるに違いない。それはいったい……。


どうにも混乱したまま、乗換駅に着いてしまったので、やむなく席を立った。もう少し考察したかったが。

――それにしてもあれは結局なんだったのだろう。おしゃれでもドブでもなく靴下を脱ぐシチュエーションがあるとしたら、それは……?


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2012年02月29日

ユニクロで「日常生活エクササイズ」商品購入したが、よく考えたら歩いてなかったわたくし

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ユニクロでカロリーを余分に消費するというウェアを購入した。

要するにワコール「クロスウォーカー」のユニクロ版というか。ストレッチさせての着用で動作に抵抗を与えて、その分消費カロリーを増やす理屈だ。

ワコールに比べユニクロだと2000円とか安いのが利点。

ボクサーパンツとラウンドネックTを買った。着用したときのスタイルはなんというかあんまり素敵ではないけど、まあ安いんで。


試しにアンダーとして上半身と下半身双方に着用して仕事に臨んでみた。

でまあわかったんだけど、1日中パソコン前にしてうなってるだけじゃほとんど意味ないわ(ガクー)。

やはり歩いてなんぼというか。階段を上ったり通勤で長めの距離を歩くとかいう人が、大きく腕を振り太ももを高く上げて大股で移動してこそ、効果が高いというか。


駅までの短時間往復+コンビニにランチ買いに行く以外はほぼ社内でうんうんうなってる私には割と意味なかったかも。いや外部での打ち合わせが集中してる日ならある程度は効果あるんだろうが。


というわけで少し利用シーンを変えて、ジム着として活用している。速乾性が高くさらさらしてるし、スパッツ代わりになるし。ジムなら動くのは確かだし特に有酸素運動するときは。それに単なるジムウェアとして考えても安いしな。



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2011年09月20日

生き方の戦略。 ――「私の選択」編

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私のファッションアイコンはというと、もうはっきり藤村俊二だ。その理由は以前書いた。

そんとき書かなかったけど、もうひとつ彼から影響されたことがある。それは彼の人生訓というかファッション訓というか。どこかのインタビューで見たのだが、彼が若い頃に考えたことで、要は以下のようなものだ。

かっこいい奴になるのは難しい。「なにがかっこいいか」がまず難しいし、真似してもかっこよくなるとは限らないから。しかしかっこ悪い奴、嫌な奴はすぐに判断できる。――ならそれを真似しなければいい。それなら簡単だ。嫌な奴の要素を自分から無くしていけば、消去法でかっこよくなっていくのでは。


これを見たとき、面白い考え方だなと思った。で、まだ子供だった私は、自分でも取り入れてみた。

ただこの戦略というか考え方には、大きな欠点がある。

嫌な奴にはそれなりのビビッドな勢いがある。その勢いまで下手をすると削っていってしまうので、自分が生命力に欠けるつまらん退屈な人間になってしまう可能性がある。

そう思ったので、そこだけは注意して。


でまあ、効果はあった。まずファッション面では効果てきめん。なぜなら「この兄ちゃんはなんだか微妙にダサく見える。なぜだろう」とか考え自分なりに理由を仮設する習慣がついたから。


人生面でも効果はあった。ただ人間は他人の欠点に厳しく自分に甘いもの。この戦略はその本性に逆らうため、どうしても「やせ我慢」を導く。結果として私はなんだかハードボイルデッドな男に仕上がってしまった。

実際、ラッシュしないとかいうのも、その行為が嫌だなあと感じるからという面がある。

晦渋。

それが良かったのかどうか判断できない。


まあ自分の選択だし、来し方を振り返ってみてもおおむね満足してる。「人生、だいたい良ければすべて良し」だ。

ただ、もしかして私の後進を歩もうと考える方がいるかもしれないのでここでもの凄く強調しておくけど、この生き方、こと恋愛に関しては損ばかりするので、気を付けたほうがいいかも。

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2011年08月02日

TXの800シリーズ、T3C320。ベルト「社外品に交換」で微妙に泣くorz

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久々時計話でも。読んでいただいている方からは、実はけっこう「腕時計のこともっと書いて」とかリクエストされることが多い。


さて、タイメックスTXを買った理由&使ってのレビューは、以前書いた。


あれから2年。入手したTXの800シリーズT3C320はバーゲン価格のアウトレット品とはいえ、「仕事のハッタリ用」という私のニーズに見事に応えてくれた。電池寿命は買うとき聞いた限りでは「多分5年くらい」という話で、とりあえずまだ保ってるし。

とはいえ、ベルトがだいぶやれてきた。私はやれたファッションは大好きなんだけど、このTXに限っては彩度の高い黄色のレザーだから、やれると貧乏たらしくなる。

なので交換した。


最初は純正で考えた。あのかまぼこ形のレザーベルトはそれなりにインパクトあるし。しかしまあTIMEX TXはそんな「フル純正にこだわる」べきブランドでもないし、社外品でいいや安いし。ちなみに純正品は5000円と聞いてる(買ったときに)。

それに社外品でも黄色に限らず赤だの緑だのがあるので、選べばいい。

文字盤はパールホワイト×ホワイトシルバーでビビッドな橙色の差し色が入っているから、似合うベルト色は黒・緑・黄色といったところだろう。

うーん。黒はつまんねーし。黄色だとこれまでと変わらないんでこれまたつまらないし。緑もいいんだけど、とはいえ売ってるベルトを見ると当たり前だが緑は彩度の低い渋色が多く(彩度の高い緑はおちゃらけ過ぎて時計には難しいだろう)、TXのような押し出しの強い文字盤に合わない気がする。


悩んでても仕方ないから、具体的にベルト専門店を(Webで)覗いて実物を見てみた。

TXのベルト幅は24mmだから、そのサイズで探す。TXはサイズ的には「デカ厚っぽい」程度だから、ベルトにもある程度の厚みと素材のボリューム感がないとバランスが取れない。

なので厚手で、素材もプレーンでなく表情のあるものが必要だろう。で、もちろん安い方がいい。どうせこの時計はハッタリ用なので。


選んだのはカーフのクロコ型押し。これで3500円程度。色は「24mmで選べるもの」前提でベストと思われたワイン色。見た感じは真紅か濃紅だ。

赤が数種類あってそれのどれかにしようと決めたのだが、この時計の場合、ベルトの彩度が高いと文字盤のパールホワイトや橙の差し色が埋もれてしまう。だから彩度はそこそこで沈んだ色が似合うと思ったのだ。

買ったのはこれ↓ 楽天



届いたので、レビュー・評価してみた。

色は販売サイトの写真で見るより黒く沈んでいて、ウチの暗い照明で夜見ると、紅というよりむしろ葡萄色(えびいろ)に見える。ブラウンのベルトみたい。もう少し「赤」を主張してたほうがいいなあ。

型押しは深く刻まれていてなかなかの存在感。グロス仕上げだから雰囲気もいい。

欠点というかTXに合わないなあと思うのは、ベルト金具、つまり尾錠。まったりボリューミーな曲線で構築されたクロームメッキ仕上げだから、直線的なTXのデザインに合わない。あと形状ももっさりしてて、割とかっこ悪い。できればチタン削り出しとかでシャープに仕上げたものがTX向きなのだが、安いんで贅沢は言えない。

あと割とどうでもいいことではあるが、ベルト裏にわざわざ「Italian leather」とかでかでか刻まれてるのが貧乏くさい。そこが自慢かよ。反対側には「made in China」とあるし。


さっそく取り付けてみる。バネ棒外しか小型ドライバーを使ってバネ棒を外し、元のベルトを取り外す。で、新品を取り付ける。5分仕事。簡単。

見た感じはまあまあ。色が変わったのが新鮮。


巻いてみる。私の手首は細い方とは思うが、ちょうどいちばん細いベルト穴で留まる。余分が長く出るので微妙。もう1〜2穴、細いほうが。まあなんとかなるけど。

そんな「重箱」より、もっと大きな問題がある。ベルトが分厚いのに尾錠が平面的だから、締めたときに尾錠が革に押されて浮き上がってる。

なんだこりゃ。

正直安っぽい。今後革がなじんでくれば多少はマシになるだろうけど、尾錠の形状から言って、本質的にはダメダメだろう。

素人細工(笑


いやあ、こんなん売ってるんじゃ、ベルトのプロとは言えない。だってこれ店のオリジナルだぜ。見る目なさすぎ。がっかりorz

まあ、しばらく使い込んでから結論を書くけど。うまくなじんでくれるといいなあ。


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2010年11月04日

ヘリーハンセンのミニトートお買い上げ。 ――届いたんで詳細をチェック!

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P1190897昨日の続き。最近買ったヘリーハンセンのトートバッグの話。

これ、大きさが250×270×120mmだから、ミニトートサイズ。おまけにショルダーストラップも付いてる。

だから街場でちょいと腰だめにして流すのにちょうどいい。たしかにちょっと女性っぽいラインだが、まあ「ギリ」男でも許されるだろう。

ヘリーハンセンは、ご存じのとおりヨットウェアのブランド。このバッグもそうだが、さわやか系ウェアが多い。その意味で「渋好み」の私とは付かず離れずといったとこ。

ところがこいつは、色がダークグレー/白と渋いのが救い。これが紺/白でヘリーハンセンだと、あまりにあからさまにマリンで嫌みがキツくなるしなあ……。

おまけにナイロン製だから白くても汚れが付きにくく、遠慮なしにバリ使える。


届いたんで使ってみた。

ストラップは長めだから、持って良し、肩から提げて良し。女性ならそっちのがかわいいね。

男の場合ショルダーストラップを付け、腰だめで歩けばいい。


海辺での気軽な使用を意識した製品なので、ジッパーなどはない。面倒さを極力排除し「気軽にガンガン入れたり出したりしてほしい」というワケだ。

外側表裏両面に、スナップ留めポケットがある。片方にはキーホルダー向きのクリップ付き。


とりあえず私は、荷物が少ない街歩きのとき、貴重品以外の小物をぶっ込んで使ってる。

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2010年11月03日

ヘリーハンセンのミニトートお買い上げ。 ――ヘビーデューティー派の私が、なんでこんなカワイイ奴買ったのか!?

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P1180295最近買ったもの話でも。

ヘリーハンセンのミニトートバッグなんだが、私がこの手の「軽快バッグ」を買うのは珍しい。


当ブログを継続チェックしていただいている方ならご存じのとおり、私はファッションでもグッズでも、もっぱら実用重視のヘビーデューティー系が好み。ここで紹介してきたバッグにしても、吉田カバンのポーターのラインとか、BizConceptとか、8割引のゼロハリバートンとか。

http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/1009685.html
http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/1009705.html
http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/1045358.html
http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/1147772.html

なんでヘリーハンセン? なんでミニトート? というわけだが、早い話、通販で「送料無料」の埋め草にするのに、ちょうどいい価格だったからだ。


そもそも探していたのは、ダイビング用ミニトーチの「LEDで」「小さくて」「光束が拡散しないいい製品で」「安い」もの。これがなかなかなくて、どうしても1万円クラスになる。私は2000円か3000円あたりで欲しかったんだが、これがどれもこれもたいしたことない。

まず光束が拡散しちゃうんで実用性に乏しいし、実際いくつか買ってみたけどすぐ壊れちゃったり。

で、ようやく見つけたベスト製品が、SプロのNOVA。これが6500円ちょい。いつもどおり楽天で検索していちばん安い店で買った。

この店、安いのはいいんだが、送料が1000円と高い。で、1万買うと送料無料になる。「ならついでに欲しいものでもあれば」とばかり、ざっくりスキャンしてみたところ、目に留まったのが、チタン指示棒とこのバッグだ。

指示棒は「いつかはチタン」と思ってるんだが、とりあえず激流でグニャグニャに曲がったアルミの奴がまだあるし。じゃあたまには自分の趣味をちょっと外れた線だけどバッグでも、となったわけ。3000円なら安いし。

下の製品だ。届いて使ってみたんで、詳細は明日書く。


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2010年07月21日

貧乏ファッション・レイドバックしたファッションが「大好き」という件。 ――おまけに安くて助かる。

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wai昨日のエントリーが個人的には気に入ったんで、貧乏関連話など。

それは私の貧乏ファッションだ。もうほんとに安いんで、上から下まで書いちゃおうかなと。夏の話だけど。

ある日の格好を書いてみる。


まず、下着は無名の白トランクス。もちろん前開き無し。フンドシ以外で私のいちばん好きなのが、「白前閉じトランクス」。しかもこのタイプは安い。スーパーで3枚1000円しないんじゃないかな。

パンツのゴムがバンドでなくゴム紐というのもこだわりポイント。そのほうがはるかにイケルので。

唯一の難点は、ローライズのジーンズなんかではみ出ること。そんときゃユニクロの高機能ボクサーにしてるけどね。


ボトムはDKNYのセール品。黒のワンタック。5000円だったかな。

シャツはユニクロのポロ。ユニクロのポロは形から細部までもうどうしようもない奴がほとんどだけど、一時だけ、きちんとしたシルエットのものが発売されてた。それ。1000円くらい。今はすっかりやれちゃって、いい味を出している。

ジャケットははるか昔に古着屋で買った、ブルックスブラザーズのサマージャケット。2000円くらいだった気が。赤のマドラスチェックで、すごくお気に入り。襟が太くて80年代してるけど、このジャケットにタイは合わせないんで襟幅で悩むことはない。


ベルトはユニクロのイタリア製。これものすごく細部の造作がいい。「コストパフォーマンスがいいから」でなく、絶対値としての「素敵値」が高い、個人的なお気に入りだ。フリーサイズだからその調整部分がもったりしてるのが「安もん」くさいけど、そこは我慢できる。1000円くらい。私は靴や時計のベルトに合わせて色違いで3本買ってある。

靴下はセルッティのくすんだ黄土色の渋い奴。もらいものだけど多分2000円くらいだろう知らんけど。ジャケットと靴下が同額(笑)。

靴は茶色のローファー。これが身に付けてるものではいちばん高くて、5万円くらいかな。大好きなメーカーなんで、大事に手入れしてもう10年以上履いてる。


で、時計はこないだもご紹介したデンマークのスカーゲン自動巻。ローズゴールド+ブラウンクロコ型押し。2万6000円くらい。

あと、リングを2本。ひとつは下北で買ったペルシャ唐草で1万くらい。もうひとつはオーストラリアで買ったアボリジニのフォークアート模様の安物で2000円くらい。


――これで全部かな。合計すると、うーん、99300円か。靴とリングと時計抜いて純粋な服だけで書けば11300円だ。自分で書いててなんだが、上から下から下着まで全部合わせて1万円ぽっちってのは、けっこうだろ。ジャケットも着てるのに。

おまけに下着とアクセサリー除けば、どれもこれも10年前後は着てる。これこそ貧乏ファッション・レイドバックしたファッションの楽しみだ。年間服飾費はほとんどゼロでモードとも無関係だけど、色遣いとかディテールで戦うという。

「今年はブーツサンダルで」とかいう女性のやり方が、私にはいつも「もったいなく」映る。流行を作る側に乗せられてご苦労さん。私はどこ行ったってこのボロのユニクロシャツ、時代遅れのジャケットの格好で、全然恥ずかしくない。


一言だけ書いとくと、レイドバックしたファッションのコツは、「やれた感じ」を出すのを1点に絞ること。私の例ならポロだけ。ジャケットだって2000円の大古品だけど、様子を見てクリーニングに出して精神を注入してる。靴もクリームで頻繁に磨いている。

やれた服が好きなのは私の持って生まれた嗜好だが、その分、清潔さを大事にしてる。たとえばダメージドジーンズを穿くときは、一度穿いたら必ず洗濯だ。


上から下まで全部やれてたり不潔だったりすると、単に「貧乏臭い」だけになる。たとえばボロのビンテージアロハとか着るなら、足許は変なサンダルでなく、最大限手入れされていてしかも「アロハと浮かない」もの。全部ボロだと、自分の心が萎縮しちゃって、それが態度にも出るからもっと貧乏たらしくなるんだよね。

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2010年04月03日

先方の考える「デキる編集者」というパブリックイメージで

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eda昨日の続き。

協賛企画などの打ち合わせに出るときの戦略だ。

先方にしてみれば、貧乏臭くてセンスの悪そうな男がオドオドしながら出てきたら、嫌だろ。「こんな奴じゃあロクな記事はできない。コストを掛ける意味がない」と思うじゃないか。話が流れるかもしれないし、買いたたかれるかもしれない。

だから私は、きっちりした格好で、しかも「先方の考える」デキる編集者という「パブリックイメージ」を再現してあげるわけ。

要はちゃんとしたジャケットで、高そうな時計をして、髪型もちょっとアヴァンギャルドで、でも基本まじめでバリ仕事できそう。みたいな。まあ自宅ではノーパン+ワンピースとは思うまい(笑)。


勘のいい人はもうわかったと思うけど、だからこそモヒカン。だからこそ買った時計がタイメックスプレミアムラインの「TX」とデンマークブランドの「スカーゲン」だ。どっちも2、3万とはばれないだろう(笑)。


ちなみにその手の打ち合わせだと、私はしっかりしたジャケットで、織りに色気のあるタイ。靴は最愛の品(いずれ靴語るときにブランド書きます)。全身好きなもので武装して臨む。パブリックイメージという意味だけでなく、自分を鼓舞でき、自信を持って相手に正対できるから。

こないだ同席した編集者はドンくさい格好なのに時計だけはブルガリだった(クロノでもなかったが)。でもそれじゃ逆効果なんだよね。汚い靴でブランドバッグ持ってる女と同じで。


でまあ私の場合、弁も立つので、おおむね適当に煙に巻いて企画をゲットしてくる。だもんだから、最近は営業からの評判がいい。前にちょっとだけ触れた「アレな営業」が異動で消えてから、だいぶ当方もやりやすくなった面はある。


それにモヒカンにしてると妙にテンションが上がるので、私も前のめりで仕事ができる。打ち合わせだけでなく全般に。

まあモヒカンにジャケットで日経読んでるんで、ときどき地下鉄で隣に座ってくる人がいないんだけど(笑)。わけわかんないんだろうなあ。

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2010年03月27日

1500円のシリコンバングルウオッチ、「ご購入」の巻

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ana腕時計を買った。

と書くと、コケる人も多いだろうな。「お前、もう時計マニアでない、マニアは嫌いだって書いてたじゃん。なのにまたかよ」とか。アハハ


でもまあ聞いてくれ。

買ったのは時計は時計だけど1500円で、要はアクセサリーみたいなもんだ。まあ見てよ。

↓bootstrap 1575円 楽天


これ。ざっくり書いちゃえば、シリコン製のバングルというか腕輪。そこに小さなクオーツ時計が埋め込んである。

見掛けたのはいつも買い物するスポーツショップで、なんかレジ脇に変なビンがあったから店員に聞いて見つけた。


シリコンだからびょーんと伸ばして腕に装着する。手首にぴったり回ってかわいい。

私は、腕時計が手首から浮いてびろーんとか回っちゃうのが嫌い(特に外側に)。貧相に思えるから。その意味でゴツい時計は使いこなしが難しくて、その手はむしろ素肌より服の上に巻いちゃうことが多い。今の季節だったらラウンドネックの手首に巻く。

その点、こいつは素肌に巻いてもぴったりくっつくから問題ないというか、気持ちいい。


また、色が多彩なのもいい。私は特に蛍光色のラインが気に入った。アクセサリー感覚の時計だから、蛍光色がよく似合う。

こいつは防水。だからサーファーなんかがよく使うらしい。シリコンだから普通の時計と違って柔らかく、体と当たっても怪我しないから、裸になるウオータースポーツとは相性がいい。

聞いたら、美容師なんかにも人気だそうだ。防水で安く、しゃれていて、お客さんの髪に絡んで「イテッ」とかないしね。


難点は、電池交換できないこと。

実に潔い(笑)。

電池寿命は2年くらいと言う。店員のお姉さんも発売当時(2年前ほど)に買って実際巻いてて見せてくれたが、電池はまだ持ってるという。まあ1500円のアクセサリーに「時計機能も付いてる」というのが本質だから、2年持てば問題ないよね。電池切れても本体がまだきれいだったら使えばいいし。

そもそも電池交換2000円とか意味ないだろ(笑)。


「汚れたらどうすんの? ああ、石けんで洗えばいいのか」と言ったら、「でも汚れてもすぐ落ちますよ」と外して見せてくれた。巻いたままシャワー浴びたらそれだけでいい気もするし面倒はない。


容れ物がかわいらしいボトルなのも気に入った。

「あなただったらこのボトルどう使う?」と訊いたら、「私はアクセサリーを入れてます」だと。ふむ。

ボトル自体けっこうしっかり締まるから、私ならガム入れてダイビングのとき持ち歩くかな(耳抜きの関係でガムは必需品)。


全部で10色以上。ポップ系だけでなく、コーヒーとかカーキみたいな渋い線もある。

で、私は蛍光オレンジを買った。シリコン性・低価格・防水といった製品の特性から、やはり手首を露出する夏向き。なら色で冒険したっていいよね。本体蓄光の白い奴(要は夜光る)もあったよ。私はそれは買わないけど。


まあ、1500円で買う商品で、こんなに気に入ったのは珍しいね、私としては。夏には別の色も買っちゃいそう。そんときは渋いカーキあたりかな。

editors_brain at 08:11|PermalinkComments(0)

2010年03月14日

ブルガリ「岡惚れキーホルダー」再見の願い叶わず。 ――ブランド不況を「思いがけずも」実感した午後

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surface今日は割り込みにて。

以前、ブルガリのキーケースに一目惚れした件を書いた。


私が思っていた型押しでなく、店で聞いたら本物アリゲーターということで、15万だったか。当然買えるわけもないのでサヨナラしたのだが、気にはなっていた。

先日、表参道で時間が余ったので、気まぐれに同じ店に入ってみた。


で、「前見せてもらったアリゲーターのキーケースなんですが」って、お姉さんに言ったら、「ええっ、あれですか?」みたいな驚き方。

「いや、も一度見たいなと思って」
「少々お待ちを」
……。
「すみません当店にはもう在庫がございませんで」
「そうですか」
「あ、でも少々お待ちください」
……。
「日本にあとひとつあるそうです。すぐお取り寄せしますが」

――みたいなことになった。


いや、15万じゃ買えないし(すまん)。こっちはただモノとしてきれいで気に入ってるから、眼福として再見したかっただけ。

でもまあかわいそうでそうも言えないので「いやけっこうです」で帰ってきた。


それにしても驚いたのが、常連でもないのに(というかブルガリってコロンしか持ってない)、下にも置かない扱い。

不況なんだな、高級ブランドが。

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2010年03月07日

3万切ってエレガントな、デンマークskagenの腕時計購入。 ――「到着吟味」編。

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dawn昨日の続き。デンマークskagenの腕時計入手の話。


届いたので観察して評価・レビューしてみた。スカーゲンの遺伝子を受け継ぎケースは薄いので、腕に巻くと意匠と相まって、実にエレガント。評価できる点だ。

安時計なんで、もちろんステンレスケースのメッキ仕上げ。ベルトもカーフのクロコ型押しと分相応だ。

本製品は機械式。オートマチックでバックケースはシースルー仕上げだから、メカの動きが見える。


全体のデザインは、とても優れている。あくまで優雅に仕上げてあるのに、よく見ると文字盤に橙色の差し色が使ってあるところも憎い。

ただし、個々のパーツは「安い」とすぐわかる。ベルトはもちろん遠目にも型押しとわかるし、革自体が硬い安物。竜頭や針といった細部のパーツも安っぽい。このあたりはパーツの「キレ」のいいTXとは大違い。

たとえばベルト金具(尾錠)をじっくり見ると、単にプレスで抜いて曲げ加工した品。素材が薄いのと(多分)打ち抜き刃の管理がいい加減なせいで周囲がガリガリで、ポリッシュ加工でも隠し切れずに波打ってる始末。スカーゲンのシンボルを刻印してあるけど素材が薄いんで、裏を見るとそこがぷっくり膨らんでたりする。

贅沢言うなら、素材はステンでいいので削り出し加工にしてもらいたいところだ。


でもまあ、高額でなくでなく実際安いんだから、納得できる。スカーゲン759は、デンマークデザインで、自動巻ムーブメントは日本製、組み立ては中国だ。

なにしろ、「この値段でこの仕上がり?」という驚きが、スカーゲンのキモ。全体デザインが最高に近いんだから、別に文句言う筋合いはない。

要は「細部まで造り込まれた高級品」ではなく、「デザインのいい時計」ということ。マニア向けじゃなくて、趣味のいい実用品を探す人向け。value for moneyが高い品ということだ。


実際、腕に巻いてみると、実に感じいい。大き過ぎない通常サイズだから、おとなしくて上品で、それでいて主張がある、とても優れたバランスだ。私は初日は、白のラウンドネックの上に巻いて仕事をこなした。いい味。




あとは755だね。





editors_brain at 08:10|PermalinkComments(1)

2010年03月06日

3万切ってエレガントな、デンマークskagenの腕時計購入。 ――「経緯と選択過程」編。

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画像 245時計を買った。

スカーゲン759だ。

私は時計マニアの「燃えカス」であって、もはや腕時計には全く興味がない。なぜマニア世界を離れたかは前ちょっと書いたかな。要は嫌味な世界に辟易したからだ。


それ以来、ビジネスでする時計といえば、危ない海を一緒に潜った私の老バディーたる、傷だらけのシチズンaqualandダイバーズだった。心の友なので、どこにも臆することなくしていけるし引け目は感じない。


それが、仕事でどうしてもハッタリ時計が必要になって、去年、TXのT3C320を買った。これは標準小売価格では9万円弱の日本限定50本という奴。それが型落ちアウトレット値段だったので買ったのだ。

このときもマニア熱が復活したわけではなく、要は「安くてはったりの利く奴」を買っただけ。その証拠にこいつは秒針がまともに動かない。カクっと止まったかと思うと、急に2秒動いたりする。こんなんマニアは買わないよね。


で、今回なんで買ったかと言えば、また仕事絡み。

要はもう少しエレガントな奴が必要になったから。編集長は大変だ(笑)。ダイバーズはハード路線だし、TXはアヴァンギャルドだ。


優美でいて、かつ安いもの(もうマニアではないので金を掛ける気はない)。しかもデザインに優れていて、残り火としての時計マニア心も多少は満足させてくれる奴。

――そんなんなかなかない。

ようやく気に入ったのが、スカーゲンというわけだ。


skagenは、デンマークのブランドで、安いクオーツで有名になった。

その意味ではスウォッチなんかに近い。ただ、スウォッチがポップ路線なのに対し、スカーゲンはエレガント路線。

特徴は、全体の意匠が優れていること。機械としては、薄く仕上げるところに特徴がある。どれもこれもだいたい1〜2万円程度だ。安くて趣味がいいので、プレゼントなんかにも最適だよね。

2008年だったか、ここが最高級ラインとして、オートマチックを出した。機械式。自動巻の最高級といっても3万円台だ。安い。その最新の流れが、この759になる。


現在、スカーゲンの自動巻には、755と759がある。755のほうがオーセンティックな感じで、759のほうは、ケースとベルトに一体感があったりして、もう少しモダン。で、私の趣味だと759となる。


759には3つのモデルがある。ケースがシルバー/イエローゴールド/ローズゴールドの奴。

この中で、まずシルバーが消えた。ちょっと保守感があるので、編集者向きではない。

イエローゴールド(アイボリー文字盤)は、いちばんバランスがいい。イエローゴールドの時計はともするとジジむさくなるけれど、こいつはケースデザインがモダンだから、ギリギリ踏み留まれる。若いビジネスマンなんかに巻かせたら、渋くて素敵だろう。

ローズゴールド(メタリックブラウン文字盤)は、いい味を出している。マジメっぽいけど、ちょい崩しな感じ。フリーランス向きというより、業界リーマン向き。

この2種は、デキが拮抗している。


で私がどうしたかだが、渋好みなんで、イエローゴールドにするつもりだった。

ただ、これがない。というかもちろん売ってるんだけど、値引きなしの正規品のみで、安くない。ローズゴールドとシルバーは並行品が安く売っている。その差は約1万円。

ここで少し悩んだ(笑)。悩んだけれども、2.5万と3.5万。正直、4割もの魅力差があるとは思えない。書いたように、ローズゴールドはイエローゴールドと同じくらい素敵だ。ということで、ローズゴールドの奴にした。

買ったのは、楽天に出店してるジョーシン電気。取り寄せだったけど、私の場合は5日も経たずに届いた。以下は別の店で色も違うけど(もう売ってないローズゴールドの奴は)。



あとは755だね。





で、届いたのでじっくり観察してみた。そのあたりの話は、また明日にでも。

editors_brain at 08:08|PermalinkComments(0)

2010年01月08日

休暇明け、なぜ私は毎回毎回「黒い服を着て」出社するのか。というどうでもいい理由でもひとつ。

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休暇からの復帰日は、黒い服を着て出社するようにしている。

今回の休み明けも同様。ユニクロの黒ラウンドトップに、Y'sの黒と濃緑の格子のジャケットをはおって顔を出した。


理由はある。

ダイビングツアー中は、日焼け止めを塗っていても、当然だが焼ける。それをカバーするためだ。これがベージュとか白い服など着た日にゃ、マッチ棒か松崎しげるみたいになる。


つまり、さりげなく日常に紛れ込むための迷彩服といったとこ。


どうでもいいと思う人も多いだろう。職場の状況を見ていても、実際たいした意味はないように私にも思える。だが、気を遣うに越したことはない。


それにそもそも、編集という業務に要求される資質のひとつに、「過剰なくらい気を遣えること」というのがある。

誌面隅々、タイトルの1mm単位の感覚の違和感、写真のトリミングの成否、色使いのポイント。それに著者やカメラマン、もちろん部下の編集者といったスタッフへの心配り。さらには会議で営業連中を篭絡するためのファッションから会議の手練手管やファシリテーションまで。

――こうした部分で、どうでもいい細部にまでこだわれないようでは、いい雑誌編集者にはなれない。


というわけで、ここ数日、黒い服を着て仕事中。週明けくらいから徐々に白化させていく予定だ(笑)。

editors_brain at 08:24|PermalinkComments(0)
プロフィール

tokyo_editor

出版社の編集者。雑誌、単行本、Webサイトとすべて経験。基本マインドは雑誌屋。デザインに凝った趣味雑誌が好み。

趣味は多彩。のめり込むタイプで、対象増加の一方。

キャラクター的にはツッコミ(自称)。他人に言わせると「ボケ」。
Twitter: @editors_brain

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