今月お姐にとって、二つのかけがえのないなつかしいゆかりの場所がその長い歴史の幕を閉じました。
ひとつは上野スター座
上野スター座創業昭和27年。東京大空襲で焼失したお姐父方実家の料亭丸萬(江戸店)跡地に建てられた映画館。若かりし父が映画館の支配人をしていました。この写真の土台部分はお姐のひいジーチャンが、関東大震災でやっぱり焼失した際に強固な建物を建てるということで作った頑丈なもの。亡きお姐トーチャンが、働いていた映画館が3月1日をもって閉館、取り壊されます。

 そして、ご存じお姐カーチャンが丸萬の灯を細々とつなげ営んだ酒亭三四郎
三四郎灯創業35年、カーチャン若干35歳。お姐9歳でありました。既報ブログのとおり、昨日3月28日、今年70歳となるカーチャンの英断をもて、長年ご愛顧いただきました暖簾をおろしました。
 時代の流れというものは、なんとも非情。さらに商いというのは厳しく、商人たる者市場を去る時は潔く去らねばなりません。それが、商人の意地でございます。

 でも、良い時代もあった。焼き鳥一皿300円、ビール1本450円の売上を地道に重ね、たくさんのお客さまにおいでいただき、お姐も兄貴も可愛がっていただいた上に、皆さまの貴重な飲み代で大学まで出してもらいました。売って嬉しい買って嬉しい時代があったことが、カーチャンとお姐と兄貴の誇りであります。 

 小学生だったお姐、いつもいつも、カーチャンの帰りを待っていました。学校から帰っても誰もいない寒い部屋で兄貴(←誠に頼りない)と二人。「三四郎が憎い、お店なんかなくなっちゃえ!」と思ったこともあったけ。今、ようやくカーチャンが帰ってきました。
#長いこと働きづくめだったカーチャンには、しばらくゆっくり休んでもらい
#今後は孫と娘のために働いていただく…と。d( ̄ー+ ̄)

 とにもかくにも
 上野スター座、三四郎を愛して下さった皆様。本当にありがとうございました。 今は胸がいっぱいで何もいえません。
 心に流れるBGMは「グッドバイからはじめよう」。 

 終わりははじまり。新しい幕がまた開くまでしばし、休憩。
 それでは、いつか必ずお会いしましょう。 

三四郎