2006年に「公益通報者保護法」が施行されて、足掛け10年になりつつあり、勇気を持って声をあげられる社会風土になってきました。
 東京都は行政事業はそれこそきちんと数えたら万単位になることとなると思います。実際に昨年は「最低制限価格に関する情報漏えい事件」が水道局事業で発生しておりまして、常に内外の監視の目にさらされなくてはいけないと痛感しております。
 お役所内部のみならず、議会も含めた納税者たる都民の厳しい監視の目がなければ、いくらお役所といえども緊張感も自浄作用も失われて組織が劣化していくものであります。
 となれば、勇気ある都民(あまねく国民も含む)が税金を投入している様々な都政事業において、あるまじき不正や不祥事を発見し内部告発(公益通報)を実行した場合に、この法律に基づいてシッカと、「国民生活の安心や安全」が守られその心身・社会的身分が脅かされていないか、気になりまして、総務委員会で確認したことを皆様にお知らせしたいと思います。

 まずは、東京都職員が公益通報をした場合について質し、その後公務員以外の庶民が公益通報された場合に斬り込みました。11月27日の委員会でのやりとりなんですがまだ議事録ができてないので概要をお伝えします。

【公益通報について】
お姐「都において公益通報者保護法に基づく公益通報があった場合の対応について伺う。」

人事部長答弁「公益通報者保護法における公益通報とは、労働者が、勤務先において通報の対象となる法令違反が生じ、又はまさに生じようとしている旨を、通報先へ通報
・都においても、各局及び全庁の窓口を設置して対応できる仕組みを整備
・公益通報があった場合、通報内容の事業を所管する局は、遅滞なく調査を行い、通報事実が認められた場合は、速やかに是正措置を講じ、必要に応じて懲戒処分等の手続きを行う
・また、通報した職員の秘密は保持され、通報又は相談を理由とした不利益な取扱いを受けることはない。」

お姐「東京都職員が公益通報した場合は、不利益な取り扱いを受けることはない、ということを確認させていただきました。一方、昨年9月に知的障がい者入所施設「たんぽぽ」における虐待事件が明らかになり東京都が新規利用者の受け入れ停止の厳正な処分を下すも再指導、その後骨折事故をおこし2月には事故対応による指導がなされ、「サービス推進費」を停止。平成14年から東京都社会福祉協議会より厳重注意がなされ職員や保護者から幾度となく告発、通報があったことは情報公開請求にて確認している。処分が下った後後施設側より東京都が提訴される自体となっており、応訴対応における公益通報者、施設職員・入所者・家族等の個人情報への配慮について伺う。」
(お姐直訳:公益通報者やまだ職場で働いている人たちに不利益になるような証拠書類を東京都が敗訴しないことを目的に、出してなかろうね!)

訟務担当部長「・都の処分が適正であることを裁判において主張するための書面や、証拠については、事業所管局と十分に連携して提出
・原告である事業者側の施設職員や入所者等の氏名等についても、立証に必要な範囲で明らかにすることは裁判の性質上避けがたいことであるが、一方で、裁判は原則として公開で行われることもあり、必要な限度を超えてみだりに使用せず
・公益通報者については、事業者である原告との関係でも特に保護されるべきと認識しており、裁判においても、これまでどおり配慮」
(お姐こころの声:立証に必要な範囲で明らかにはしているってわけですね。はい、こお姐は「立証に必要な範囲」と当事者の不利益の見解ずれが生じているのではないかと疑義を抱いて、裁判資料をたーんと調査していて、の質問です!)

お姐「この件について、関係東京都職員への服務監察の必要性について伺う。」
(お姐直訳:不利益になりえる資料の提出をした職員へのお仕置きの可能性ってあるんですか?あ、あくまでも一般的な例として!)

主席監察員「・行政監察室が行う事故監察は、職員が服務に関する法令等の諸規定に違反した場合にその事実関係について調査し、懲戒処分等の処分方針を検討するもの
・事故監察は、基本的に、事故を起こした職員が所属する局からの報告を 受けた上で、監察の必要性を判断し実施
・なお、お話の内容を含め、個別事案について、事故監察の対象となるかどうかは、一概には申し上げられない。」
(お姐直訳:違反した場合は処分対象となるが、今回は個別の案件なので答えません。)

お姐「公益通報をしたことがわかり、まだ働いている職員などが施設側から恫喝されるようなことがおこれば、東京都を信じて通報した都民を失望させ、次の通報を阻みかねません。都民の個人情報・不利益に東京都職員に配慮すると同等に最善の注意と配慮を強く求めるものです。」

(お姐直訳:守るべきものは東京都という組織の前に、公益通報してくれた都民です!!)

*****

この、障がい者入所施設「たんぽぽ」虐待事件は都議当選直後からずっと定点観測し、常に質疑をしております。改めて、これまでの流れがちゃんとブログでかけていないことに気づいた次第で、平成14年から今日まで続く、当事者・ご家族・誠意ある職員、元職員のあきらめない闘いと東京都の対応の、これまでの流れをまとめてまた皆様に報告したいと思います。 

【里親制度推進にむけてミーティング!】
2015-01-14-16-48-13

本日は、子どもの権利条例20条に違反するとも言える日本の要保護児童のほとんどが施設で過ごす日本の現状を打破するために「誕生日を知らない女の子」の著者黒川祥子さん、、ヒューマン・ライツ・ウォッチ土井香苗弁護士、里親さんらと活発な議論、情報交換を音喜多駿都議会議員音頭の元行いました。この件もまた改めて深堀します。音喜多ブログも要チェック(←また丸投げか)。里親さんの生の声は非常に心打たれたし課題認識をも頂きました。ある子どもの言葉が本当に泣けた…。
やることたくさんあるな!

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