通常政治的及び政策的SNS発言において炎上する場合を除き(区政・都政の闇に斬り込みまくるお姐ですが、案外炎上したことがありません。←案外思いつき発言せず、エビデンスをもとに外堀埋めるヲタク的調査の職人肌タイプ)、「いいね!」やコメントがつかないものなのですが、今回の「守れ、葛西臨海水族園」(序章第1章)シリーズは、大変な反響を頂いております。
おりしも、去る11月30日に、艱難辛苦の末3年の歳月を経て〆て1529億円也の新国立競技場が完成しました。
取り壊すかどうかでまず議論百出、挙句ザハ氏デザインに決定するも、国か都か?!費用負担の問題に端を発してひっくり返って設計のやり直し…。お姐もガリガリやっておりました。(遠い目)

屋根がないなら壊さなきゃ良かったのに…新国立競技場。

桜花よ君はなんと見る…国立競技場を泣く

舛添知事に先んじて新国立競技場問題情報公開してみた

高度成長期の象徴であった1964年東京五輪。その文化的建築物の象徴であった「国立競技場」をぶっこわされた記憶が生々しいこのタイミングでの、葛西臨海水族園本館の存亡は、東京都民、江戸川区民、東京を愛する東京で生まれ育った、あるいは長年暮らしている人々それぞれの東京の心象風景をまたしてもぶっ壊される危機として、思い出琴線を美しく奏でた、というかジャンジャカかき鳴らしたものと思われます。皆様ありがとうございます。
※これまでの経緯
本来は葛西臨海水族園をどう維持をし、ラムサール条約が制定された場でもある葛西臨海公園(海浜公園)において、地域に根差した生物多様性及び環境保全のサンクチュアリの実現、そのために都政事業の責務をどう果たして行くのか議論すべきであったはずが、いつの間にやらハコモノスクラップアンドビルド検討会に変容、“あり方検討”から““ハコモノ”更新構想”→世界的“巨匠”「谷口 吉生作品」の本館から水族館機能を奪い…やがては解体か、怪しげなベンチャーに売り渡す懸念もされる““ハコモノ”事業計画検討”へとすり替わっていったわけでございます。

【大本営発表(都)のパブコメまとめは?】
さて、行政事業の賛否是非、今後の計画など、専門家や一部委員の公募などをして構成し審議する所謂「アリバイ行政委員会」には、幕の内弁当にもれなく梅干しがついてくるように「アリバイパブリックコメント」を公募したりするもの。今般も「葛西臨海水族園の更新に向けた基本構想(素案)」の公表及び都民意見の募集について」と、パブコメを募集しておりました。
結果は、こちら「葛西臨海水族園の更新に向けた基本構想 素案」に対する意見募集の結果 となります。
一読しますと、老朽化が大変、更新やむなし!を誘うような印象をうけます。
しかも、水族園本館解体の反対の声はあたかも少数派のような印象操作として反対は、この表の数件しか掲載されてません。

都パブコメまとめ
▲東京都がまとめたパブコメ。水族園本館にかかる部分

その右横の「東京都の考え方」欄では、長々クドクドトいかに老朽化して、もう本館はつかえないのだと言わんばかりの「説明」が掲載されてます。

反対意見も少ない、「改築ありき」という雰囲気が醸成されとる、Oh!バプコメマジック!!

しかし、お姐のところに寄せられる声とは真逆な感じがするなぁ…

ということで、そういう時は情報公開マン(誰?!)の登場!!

【パブコメ意見全79件から聞こえてきたのは…解体反対の大きな声】
全79件をシッカと取り寄せました!!(全文こちら

そこから聞こえてきた真の声を、いくつかご紹介させて下さい。

「区民の都民のそして国民の遺産です。…どこをとっても存続すべきものです。」
「訪問者の満足度が97%と高い施設を、基準が変ったということで建て替えるという考え方に強い違和感」
世界に類を見ない建築であることを再認識していただきたい。」
「国際的にも有名な作品なので解体してしまうことは日本人の評判を落とす」
「物心つく前から親しんでいるドームや、その回りの水平線とマストが重なったような景色がなくなって しまうのは寂しいです。どんどん家族との記憶を懐かしむ場所が少なくなっているため、葛西臨海水族園だけは変わらずにいてほしいと思います。、私にとって数々の想い出が詰ま詰まった施設」
「谷口吉生氏のガラスの透明感のある建築が好きで(中略)現在の施設は水面からのアプローチやガラスドームの景観が素晴らしく、今や都民にとってのレガシー」
「家族の成長とともに何度も訪れた思い出のある建物として、大変貴重な建物」
「日本の現代建築を代表する世界に誇る名建築のひとつ」
「都民の多くが30年もの長きに亘って親しみ、臨海部のかけがえのない風景」
多くの人々の記憶に,心家風景として強く刻み込まれている」
「小学校に行った時の思い出。入口を入ってエスカレータ一を降りる時のワクワクと冒険のようなドキドキ。あの感動は、約20年以上たった今でもドームを見るたび、 思い出します。」
「この現代建築、現代庭園・公園の構成は(中略)世界中どこにもありません」
「3児の父親でもある息子を連れて初めて臨海公園を訪れた日のことを私は忘れることができません。海と美しく繋がったガラスドーム水族館や空の広場の独創的な景観に親子で見入ったものでした」
「東京都にある最も美しい建物のひとつ」
「この水族館を30年前に訪れたときは(中略) 日本が誇る建築物のひとつ。」
「子供達が小さい頃、よく家族で行った葛西臨海水族園。建て直しの話を聞いて驚いています
「葛西の風景を30年にわたってリードしてきました。この、シンプルでありながら豊潤な、日本の海岸線に稀有な風景を壊して絶対にいけません。」
「2年ほど前に、今年、亡くなった母を連れて行きました。老若男女が楽しめる水族館」
「訪れる者を飽きさせない建築的仕掛けは、ディズニーランドとは別の形で夢の世界へ私達を誘います。」
「建築と外構デザインとが一体となった、国内では数少ないランドスケープデザインである。」
「日本の意匠の精神を表現することができる数少ない建築家の作品」
「今もなお利用者に高く評価されている「ユニ一クベニュー」としての価値を単純に失われることがないよう切望します」
「“改築”は行政用語で、同じ場所での建物の新築。建て替え反対の意見を出させないまま進めようとする粉飾すら感じ、もしそうであれば強く抗議」
「私の家族を含め、これまで多くの来園者に親しまれ、思い出の場ともなっている」
「この事実を知らない人が多い。葛西臨海水族園の公式のアカウントからでさえもパブリックコメント募集の呼びかけがされていません」
「傑作の建築」
「質の高い現代の建築物を文化継承するべき
「バリアフリーの構造は、今は足が悪くなった私自身にとってもとても優しく、沢山の親子連れや車椅子の方、お年を召した方々がゆっくりと見ていらっしゃる様子には幸福感を覚えました。」
「訪れる度にドームと水盤と一体となった東京湾を背景に、楽しそうに記念写真を撮る来場者の姿を見る。その度にここを設計した谷口は、この思い出を作る美しい舞台を来訪者にプレゼントしたのだと思う。」

全文こちら

*****

万感迫る思いが伝わってきますね。文化的近代建築を愛する思いだけではなく、家族との思い出についても多く触れられております…。これらをご一読いただければ、東京都のまとめたパブコメがいかに反対意見を端折ったかご理解いただけたと思います。

こうなってきますとね、えぇ!「建て替え」賛成、反対、結果的にどっちが多かったのっ?!

気になりますよね…。

はい!情報公開の後は集計マン登場!!(だから誰?!)

【葛西臨海水族園本懐驚きの鑑定結果は約9割が反対】
もったいつけません!注目の結果は?!
改築賛成 11% VS 改築反対89%

詳細は以下ご参照下さい
パブコメ集計


平成30年11月7日から12月6日まで、葛西臨海水族園公式Twitterで呼びかけられることもなく秘密裏(?!)に進められたパブコメでしたが、気づいた無辜なる、葛西臨海水族園本館を愛する人々によって、今多くの都民が思うような思いが届けられていたことに、私は、目頭が熱くなる思いで読み進めたのでございます…。

そして、このパブコメがまとめられている時期に時同じくして…志高き、そして専門家集団である建築家の皆様も、国立競技場のようなことにさせてはならじ!とすでにアクションを起こされていたのであります。

しかし、その建築家集団、しかも社会的にも認められているアカデミックな組織からの正式な申し入れを小池百合子東京都知事は、返事もせずに放置、無視をし続けたのであります…。つづく!!!

【お姐総括!】
大本営パブコメ発表を疑え!!

よもや1年後に、全文調査されるとも思わず、都庁官僚暴走列車は本来、鈍行で行かねばならいところを超特急で手間も暇も、近代建築文化財も、都民の心も思い出もすっ飛ばし突っ走り続けていたのであります。

力としては小さくても、どれほど踏みつぶされても馬鹿力を発揮し、大きな力で多くの共感を得て人を巻き込むことができるのは「正しいことは正しい!おかしいことはおかしい!!」と言えるブレない人間。

公共事業をぶら下げられて魂売り飛ばす建築業界人ばかりではない「曲がったことが大っ嫌いな建築家という職人」と「わたしはブレない」職人都議がいたということをどーやら、知事も、都庁官僚もお忘れのようで…。さぁ、これからが我ら職人集団の腕の見せ所!お楽しみに!

★こちらも必見★
「葛西臨海水族園の長寿命化を考える会」HPが誕生!
葛西臨海水族園長寿命化にかかる埼玉建設新聞記事
長寿命化シンポポスター
シンポジウム「葛西臨海水族園の長寿命化を考える」
主催 一般社団法人 日本建築学会
日時 2019 年 12 月 19 日(木)13:00〜17:00
申し込み

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