江戸川山の会

東京都東部勤労者山岳連盟 江戸川山の会 掲示板

2017年09月

2017年8月2日~8日(8月山行報告)
参加メンバー:SK

 琵琶湖に行ってきた。大津に泊った、長浜から竹生島まで船で行った。竹生島の弁財天堂まで165 段の急な石段を登った。久しぶりの長い登りに息が切れた。ヘルニアの手術で腹に負担がかかる登山は危険だから辞めるように、DRから言われていた。登るときは不安だった。転倒して腹に傷がつくとヘルニアの手術跡から腸の中の物が飛び出すと言われている。だからいささか登るときの腹への負担が心配だった。
 しかし無事に登る事が出来た。鉄パイプが手すりの階段を、パイプに捕まって登った。かなりハードだったが最後まで登ることができた。足を踏み外したら急な階段を転げ落ちたと思う。若い頃、沢山、山に登ってきた自分にしては少し自信が着いた。
 手術の跡さえ問題なければ若い頃の様にまた山に登りたいと思っている。
 竹生島マグカップを買ってきた。色々の所に行って物を買ってきた。マグカップが一番長く残り思い出になる。
 小さなリュックサックでギタレレ(小さなギター)を持参した水も持った。琵琶湖就航の歌をベンチで演奏してきた。安土城の博物館にも行った。琵琶湖周航の歌はメロディーが良い。信長の顔の写真があった安土城の石垣の一部があった。彦根城にも行った。長い石畳だった。この登りもかなりキツかった。長く歩くので体力に自信が着いた。彦根では人力車に乗った。赤い車だった。若い人が曳いていた。乗り心地が良かった。
 国宝彦根城の410 年祭の時期で、NHK大河ドラマ井伊家の門井スタンプも入手した。
 大津港からにおいの浜を見て琵琶湖汽船ミシガンクルーズ船に乗った。琵琶湖が綺麗だった。草津市に住んでいる息子の家族と孫達と一緒に琵琶湖博物館に行った。大きな博物館だった。水族館もあった。大サンショウ魚がいた。まるで丸太みたいに動かなかった。
 最後の日は台風5 号が来た。長浜の各地は洪水になった。滋賀県、奈良県の各地が大雨で避難命令が出た。帰京出来るかと心配したが、新幹線は無事に動いた。久しぶりに高いところに登って古い日本の歴史を見る充実した旅になった。

2017年7月5-6日(8月会山行)
参加メンバー:KIK、T、RS
コースタイム
5日:道の駅みとみ5:50→6:00 西沢渓谷入口→西沢渓谷つり橋→6:50 鶏冠尾根末端7:00→9:20 乙女ノ滝9:30→11:00 魚留ノ滝→15:00 両門ノ滝→18:00 広河原BS地
6日:BS地7:00→8:00 ミズシ尾根枝沢→9:00 水師沢出合→枝沢→10:00 木賊沢出合→12:30 ポンプ小屋→13:45 甲武信小屋HP14:40→木賊山→戸渡尾根分岐→徳ちゃん新道分岐→20:00 西沢渓谷吊橋→西沢渓谷入口→20:40 道の駅みとみ

 同じ笛吹川東沢釜ノ沢東俣の沢を40 年前、26 歳の若々しい時に登った記憶はあるが、何処をどう登ったか全く覚えていない。今回はじめと言っても過言ではない。40 年前に遡行した詳細な記憶はないが、何の苦労もなく遡行して楽しかった事だけはよく覚えている。強いて辛かったと言えば出遅れて途中で暗くなって雨の中をツエルトビバークしたという程度の記憶があるだけで、行けば何とかなると軽く考えていた。夏山の会山行担当になり、楽しい山行になるとワクワクしながら計画した。この山域に行くのも40 代の後半、小松さん達(アラカワ)とヌク沢を遡行し、稜線に抜け、走って戸渡尾根を下ったことを思い出す。足が軽く動くのが小気味良かった。
 4日の夜、熱帯夜の東京から甲府へむかった。8月に入ってから台風5号が動き出して天候が悪くなる方に向かっているが、関東への直接の影響は無いと判断して山行に踏み切った。勝沼ICへは凄く順調で22時にはICを出て国道411線を走って1時間ほど下道を走ると雁坂トンネル入口の道の駅みとみに到着する。明日の事を考えて直ぐに寝た。
 5日真夜中、国道を通過して行く大型車の騒音が気になって眠れず、5時に目を覚ました。今から二度寝はできないので、朝の食事を摂って、装備の支度を終えると6時少し前であったが、道の駅みとみを出発した。西沢渓谷の入口から林道を進み、徳ちゃん新道の登山口まで来ると、吊橋に続く谷へ降りる道に着き、吊橋を渡ると直ぐに鶏冠尾根入口の看板のある所に着く。沢に降りて行くと東沢の河原に出た。目の前には鶏冠尾根と谷の入口なる看板が下がっていた。ここで沢登りに支度を整え、上流に向かって進むと、まもなく左岸に登山道のように道が続いていた。しばらく進むと登山道は急な登りになり、また急な下りになる。沢に降りると、そのまま沢を遡行。上げ下げを繰り返しながら、蛇行する沢を進んで乙女ノ滝まで順調に来たが、出発から3時間。徒渉と不安定な大石に足を滑らせるなど、疲れが足に現れてくるが、目的地まではまだ先であった。休み休み歩き2時間ほどで釜ノ沢の分岐付近に来ると雨が降り出し、本降りとなった。釡ノ沢を少し過ぎた木の下で足場の良いところ雨具上下を着る。完全装備で釜ノ沢に入谷して少し行くと魚留の滝が現れる。ここは滝の左側に垂れ下がる木に伝わって高巻くが、雨で濡れいるのでロープを出して上る。上ると直ぐに徒渉して対岸のロープの下がるところにロープをセットして渡った。雨も上がり、まもなく流水の少ない千畳のナメ滝を遡行する。このナメは昔からの景勝地である。ナメは直ぐに終わり、再びゴーローの続く沢となる。重い足取りで2時間ほど行くと両門ノ滝が現れる。右の小滝のところから、斜めに上る高巻きを木登りのように這い上がると滝の落ち口にトラバースするとナメ状のところに出て沢に降りるところであるが、勢いよく降りれば危なくないが、怖がるので安全にロープを出して降りた。ヤゲンの滝などいくつかの滝を超えると、沢は緩やかになり、野営にふさわしい場所に着いた。ツエルトを張り落ち着く間もなく暗くなるが、飲み水が少ないので本流の水を沸かして夕飯を食べた。
釜の沢1
道の駅みとみから鶏冠尾根
釜の沢2
二俣吊橋
釜の沢3
鶏冠尾根・沢入口への下降点
釜の沢4
東沢河原を行く
釜の沢5
徒渉点
釜の沢6
乙女の滝(ナメ滝)
釜の沢7
千畳のナメ滝を行く
釜の沢8
両門ノ滝
釜の沢9
ヤゲンの滝

 6日、良く眠れない夜を明かし、6時に外の明るい陽光に目を覚ますと直ぐにお湯を沸かしカップ麺を食べて身支度を整える。ビバーグ地を7時に出発、飲み水を探しながら左岸の林の踏み跡を登って行くと本流に注ぐ小沢の水を飲み、ペットボトルに詰めた。この辺り沢の流れは直線的に広がっているが、本流を左に分ける二俣の所も、左岸の林の中を踏み跡を行く。やがて沢は傾斜を増し、遡行は水流の中へと入る。ミズシ沢と思われる沢を分ける手前の滝に水流の通しに登るか高巻するか悩んで左の踏み跡をのぼるとミズシ沢を横断する大高巻きするはめとなった。正規には右側の林の中に踏み跡があるらしく対岸に渡ると道標があった。そこから、しばらく行くと二俣になり、左にリボンを見つけて入ると沢は狭くなっても、まだ続いた。そこで、少し休んでいると最後尾にいた男女二人のパーティーに抜かれた。後を追うかのように登り始めるが、直ぐに見えなくなり、やがて最後の二段の滝に遭遇する。抜かれた先行パーティーが右に高巻しているのが見え、それとなくその高巻に続く様に登り大失敗した。そこは沢通しに登るのが正解で大きく高巻いたため、沢に降りるのに苦労させられた。上の段の滝も右に脇道があって、その先には甲武信小屋のポンプ小屋があった。おいしい水なのでたらふく飲んだ。点検するための道があるので楽に尾根に出ると思たが、その道を見つけられず、林の中をガムシャラに登って稜線に出ることにした。後で小屋の主に聞くとポンプ小屋の左の取水ポンプがあるところから小屋に続く道があるとのこと。無理やり上ったところはヘリポートとのことだった。沢の最後は何時も急こう配のアルバイトがあるので自分らしいシーンである。小屋で写真を撮って下山開始。木賊山の登りに足が重く進まず、30分歩いて20分休むようなペースで戸渡尾根の分岐を下り始める。午後4時ころから小雨が降りはじまると本降りになったため、雨具を着ける。1時間ほど歩くと雨があがり、雨具を脱いで下っていると再び雲が上がって激しく雨が降り始まり再び雨具を着ける。林の中を下って行くが雨で暗くなりはじめると徳ちゃん新道と戸渡尾根に分岐を通過。林の中でヘッドランプをつけても雨でよく見えなくなり、足元は雨でドロドロ。足元が見えず、急な斜面では足の置き方によってはよく滑った。6時間かかって徳ちゃん新道の登山口まで下山した。雨も小降りになり、道の駅みとみに着くころには雨も上がった。午後2時過ぎに下山開始して、午後9時に車のところまで戻ったが、下山を始めたとき疲労で雨が降ったら暗くなるのと競争だよ。暗くなったら4時間の下山も倍になるという事を話したが、その通りになってしまった。苦労はしたものの無事に下山できたのは幸いだった。
 ・山行の後で・・・・・帰宅後、翌々日に定期的に通院している病院に行ったら、採決した血液検査で異常値が出ていると、心電図とレントゲン検査を追加で受けさせられた。循環器内科の診断を受けるようにと言われた。結果は筋肉破壊による老廃物が心筋梗塞による心筋破壊による老廃物と似ているためと判った。脚の筋肉痛が酷く回復には4日ほどかかり、足の爪は真黒くなった。手の指先も炎症を起こし腫れてしまうなど無理があった。長い闘病により筋力の衰えは拭えないが、筋肉は鍛えられるので鍛えて脚力と担荷力をつけてしかない。山行しながら鍛えるのは若い時で、衰えた筋肉は毎日鍛えなければ追いつかない。
釜の沢10
沢の左岸の樹林帯で休憩中
釜の沢11
甲武信小屋で記念写真
釜の沢12
笛吹川東沢釜ノ沢東俣の遡行図

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