study



「アメリカの大学生はよく勉強する」というのは良く皆さんが耳にすることかと思います。一方で、最近日本の大学生の勉強時間は国際平均に比べて圧倒的に低い、という結果も出ています。
 

『大学生に勉強させよ…対策の大学に財政優遇案』(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120307-OYT8T00902.htm



では果たして、本当に彼らはよく勉強するのでしょうか。
いきなり、結論から述べてしまうと、「履修する授業に因るし、学年にも因るけれども、往々にしてよく勉強するといって過言ではない」ということです。この結論は、僕の友人達の生活から見て導きだしたものであるため、確実な統計を取ったわけではありませんしサンプル数も少ないですから、十把一絡げに結論づけるのは乱暴かもしれませんが、この結論はアメリカの大学にかなり適用されるものかと思います。(お前間違ってるよバカヤローという方は是非コメント欄に残してください!笑)


毎日毎日、分厚い教科書を抱えてカフェテラスにおしゃれに決め込みながらも授業の予習をするアメリカ人、芝生に寝転びながら名著と呼ばれるような哲学書を読みふける中国人、図書館の机にかじりつき必死に鉛筆を動かし問題を解くドイツ人、長時間パソコンに向かいながら腰痛を抱えるようになるまでプログラミングをしている日本人(僕です…笑)…


こんな光景に遭遇するのはしょっちゅうです。お昼時のラウンジなんて、もはやコンセントの争奪戦。皆宿題や読書に必死で、本当に場所を取るのも大変なくらいなのです。これを見ると、「あぁ、みんな勉強しているんだなぁ」と思わざるを得ません。勿論、この中にはYouTubeにかじりついている不届きものもたくさんいるのですけれどね(笑)ボクもたまに、その一員になりますけれど。えへへ。


ということで、今回はアメリカの大学生って勉強どれくらいするんでしょう、というポストです。ものすごく主観が入っていますが敢えて入れていますので、お楽しみください。あと、どこかで聞いたことのある他の方の意見も、自分の意見っぽく書いているところがあるかもしれませんが、そこもご了承ください。

少し具体的に、僕の友人がどれだけ勉強しているか見てみましょう。
 

こちらの図書館は、基本的に24時間営業。僕の中国人ルームメイトはそこの常連で、夜遅く帰ってこないときはだいたい図書館に籠って勉強をしています。そんな彼の本棚にはマクロ経済ミクロ経済の教科書のみならず、GRE(米国大学院入試の共通試験)やTOEFLのテキストが積んであり、机の上にはエコノミストやNew York Timesが山積みです。彼はまだ3年生なのに、既に大学院(MBAでしょう)のことも考えていることが容易にわかります。焦ります(笑)
 

まだ大学1年生のアメリカ人ルームメイトは図書館ではほとんど勉強せず、ほぼ自室で勉強しているのですが、彼もまたよく勉強しています。いつも分厚いCalculusの教科書(微積分のクラス)の宿題の問題を解いたり、化学の講義のレポートを書いています。それが終わると、楽しい楽しい彼女とのスカイプタイムなんですけれどね(笑)ちなみに、彼の取るCalculusのクラスは、日本の高校で言う数3Cレベルに毛が生えたくらいのレベルではあります。やはりこちらの大学1年生の講義のレベルは、日本に比べれば圧倒的に低いものもある、ということでしょう。

 


ざっくりした印象ではありますが1年生/2年生あたりは、平均して1日に講義を除けば平均して3時間以上は勉強している(というか、しないと宿題などが終わらない)気がします。(※あくまでも印象)学年が上がるにつれ、講義におけるexpectationが上がり課題の難しさや量も増えますから、そこから勉強時間は単調増加することになります。大学院になれば、それ以上になるのは自明の理です。研究室に入れていただいているため、大学院生の友人も多いのですが彼らは本当に良く勉強します。夜遅くまでオフィスに残り、宿題や研究をしているのです。文系の学生であれば相当な量の文献リーディングを課され、理系の学生であれば実験の事前レポート、事後レポート、論文の読み込み、などが課され、その量も学年や授業のレベルに比例していくことでしょう。僕は大学院の講義を取っていましたが、病気の1ヶ月のブランクが全然埋められていません。常にTAや友人にわんわん泣きつく日々であります(笑)
  

僕の履修している講義で特に厳しいのがECE(Electrical Computer Engineering)の講義です。先学期も今学期も履修したのですが、山のような宿題や実験の事前/事後レポートのパンチをお見舞いされ、1つの講義しか履修していないのに複数履修しているような錯覚を覚えます(泣)先学期の講義は2週間に1度、1時間のテストがあったので、なんだか常に試験勉強をしているような気がしていました。



僕は「アメリカの大学生」なわけですが、もし「よく勉強しているか」と問われればイエスと答えざるを得ません。少なくとも、自分が日本にいるときよりはコンスタントに勉強をしています。なんだかんだで1日8時間以上はしているのではないでしょうか。まぁ勉強時間だけを「よく勉強している」という指標にするのはいささかナンセンスではありますが、「勉強している」と思います。



勘の良い方はお気づきかもしれませんが、アメリカの大学の大半の学生は勉強「させられて」います。(ってこんな乱暴なこと言っちゃっていいんですかね…笑 まぁ、ボクの主観、ということでお許しを…。)かなりの宿題を課され、それをやってこなければ成績が悪くなる。将来のために良い成績が彼らは必要なのです。就職では成績がかなり重視されるのがアメリカ。出身大学はそこまで大きなファクターではなく(まぁ、アイビーリーグとかは別だよってアメリカ人の友人は言ってましたが笑)大学生のときに取ったGPA(Grade Point Average:平均成績)でその人が置かれた環境でどれだけ頑張ることができたか、ということを見られるそうです。大学院にいくにもGPAを見られる。それゆえ、彼らは良いGPAを取ることに必死なのです。

 

成績至上主義もそれはそれでどうかと思いますが、少なくとも日本の大学がアメリカの大学に対して感心すべきところは、こういった「勉強せざるを得ない環境」を創り出す空気だと思います。先述したように、就職活動や進学に関係するという事実に起因して良い成績を取らなくてはならないという程よいプレッシャーが教員からも醸し出され、教員からはそのプレッシャーに答えようとする学生を全面的に支援する気概が感じられます。代表的なものは以前ビデオでも話させていただいたTA(Teaching Assistant)やOffice Hourでしょう。そして、常に競争原理が働きますから、お互い切磋琢磨して勉強をすることになるのです。

余談ですが、下の写真は大学のキャンパス内のホテルのビラです。ホテルにとって、試験期間はビジネスチャンスのようです…(笑)

loud

"Is your dorm or house TOO LOUD to study? Get a room at the Illini Union Hotel only for $45!!"
といった、うるさい寮やアパートじゃなくて、ホテルとっちゃいなYO!ということですね。
ここまでして勉強する学生がいるってことですよ。本当に驚きです。


 

はじめのリンク先にあるような、日本の『大学生の勉強時間を増やせ』というのはとても良い狙いだと思いますし、僕個人としても勉強が大学生の仕事だと思っていますから勉強時間が少ないという現状は改善されるべきであると思います。しかし、やみくもに「勉強時間を増やすにはどうしたらいいのか」ということを考えるだけではラチがあかないでしょう。宿題を増やすだけで勉強時間が増える、というのは事実かもしれませんが、そうすると宿題の少ない講義が人気講義になってしまうのが目に見えています。必修講義の課題を増やすことも有効かもしませんが、「とりあえず単位が取れればいいや」という気持ちの学生は、適当なクオリティで宿題を提出することでしょう。大学は、このような方策を考えるだけではなく、むしろ「なぜ日本の大学生は勉強をしないのか」ということを考えた方がよいのではないでしょうか。

米国の学生がよく勉強する(=せざるを得ない)のは先述の通り「良い成績が将来重視されるから」であります。一方日本の就職活動はどうでしょうか。成績を重視する、とはあまり耳にしたことがありませんし、僕自身が就職活動を少しだけしたときも一度たりとも聞かれませんでした。(当然、成績を聞く企業はありますよ。僕の友人は聞かれたし全部成績を見せた、と言っていました。)勿論、これは日米の文化の差であり、そう簡単に変えられるものではありませんし、両者に一長一短があるとは思います。しかし、日本には「○○大卒の学歴をゲットして、就職さえできればいい」といった風潮がどこかあるような気がしてなりません。大学が就職予備校化している、現状。そして日本に蔓延るこの「卒業至上主義」はどうも「短」の部分が多すぎるようで、悪だと乱暴に切り捨てる気はありませんが、僕自身は好きではないのです。(まぁ、こういう事実に対する意見は多くの方が本やインターネットに書いてあるので敢えてここでは書きませんけれども。)




かなり本筋から逸れてしまいました。もう一度、アメリカの学生の話に戻りましょう。
 

僕の友人に、ミリタリー(軍)の訓練を受けながら学生をやっている子がいます。彼とは講義で知り合ったのですが、毎週宿題を一緒にする仲でした。色々話を聞いていると、朝6時前から訓練で、昼は講義、夜も訓練があるときがあり、テストなどと被ることがある、とのこと。その他に留学生関連のボランティアワークもしており、多忙も多忙で僕のようなぐうたら学生には耳が痛い生活をしていました。しかし宿題も短時間でこなし、成績もそんなに彼は悪くなく、講義をさぼるということもほぼありませんでした。いつも"I'm so tired…"って言っていましたけど…(笑)そんな彼を見ていて思ったのは、メリハリと効率の良さ。宿題をやる時間はこの時間だけ!この時間はテスト勉強!などカッチリと決めてメリハリある時間の使い方をしていました。他のアメリカの大学に通う日本人の友人が言っていたのですが、アメリカの大学では「タイムマネジメント」を自然に身につけることができる、ということです。本当にこれはその通りで、宿題をやる時間やその他遊んだりアルバイトをしたりする時間など、しっかりと時間の使い方を管理しないといけない状況に追い込まれるのです。この点ではアメリカの大学(生)は圧倒的に日本に比べて優れていると思いました。僕は一概にアメリカの大学が優れている、という結論を下したくはないのですが、こういったように、学生を「鍛える」という面では、アメリカが優れており、学ぶところが多いかと思います。日本の大学は、そういった部分は学外で学べ、という側面が強いですよね。インターンやアルバイトなど、社会に出てから役立つスキルというか、そういったものはあまり学内では提供されていない気もします。



かなり長くなってしまいました。先日のポストで"CHOOSE TWO"という三角形の図を紹介しましたが、アメリカの学生はあのうちなるべく3つを確保しようと、日々自分をマネジメントしている印象を強く受けます。その結果、勉強時間も多くなっているようですね。

大学は勉強「だけ」するところではありませんから、勉強だらけというのも勿論よくありませんし、こちらの学生も部活動やサークルのようなものに入り、うまくバランスを取ってやっています。ただ、日本に比べて、勉強することを相当求められる環境であることは間違い有りません。ちょっと、こういった厳しめの環境にぶっ込みたい人!是非、留学なさることをオススメします(笑)

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