Hatmanいっぺいの「音楽的自給自足生活」

音作りに迷ったらNeotenicSoundエフェクターを使えば間違いないよ。

〜 はじめに 〜

皆さん、こんにちは。サウンドメカニックのHatmanいっぺいです。

このブログでは長年に渡って研究開発した楽器用音響機器【NeotenicSound】エフェクターの数々を展示したり、日々の活動や製作の様子、サウンドメイクのヒントなどをアップしていこうと思います。

設計開発から製作に関わる全ての工程をひとつひとつ丁寧に手作りしています。
プロアマ初心者入門者を問わず皆さんの音楽生活が素敵なものになりますようしっかりと支えられるアイテムを作り続けます。

また、NeotenicSoundエフェクターはほぼ全機種、遠方にお住いの方でも(工房は大阪にあります)ご自身の楽器や機材とともに一週間ゆっくりじっくりお試しいただけます。
ホームページ http://www.effectornics.com よりお申し込みください。

ウクレレ弦についてのお話を書いたので、もうひとつ。

先日、工房のお客様で「ローG弦のチューニングがぜんぜん合わない」というご相談を受けました。

持ち込まれたのはテナーサイズのウクレレ。



結論から言いますと、原因は「ハイG用に細かく調整されて作られている」というもの。

フレットのある弦楽器のチューニングで大事なのはオクターブのピッチ(12フレットの実音とハーモニクスが同調しているか)が正確かどうかがとても演奏に影響を及ぼします。

弦高が高い(指板と弦の間が遠い)と指で押さえるほどに弦が引っ張られて、そのぶん音程がシャープします。

弦高が低いとピッチも変化しにくく押さえやすいですが、低すぎると別のフレットに弦が当たってしまってビビりの原因にもなります。



そこで、ビビりが出ない程度の弾きやすい高さにしてから、ピッチが変化しても音楽的にチューニングが合うようにオクターブチューニングという調整をします。

具体的にはサドル側の弦がサドルに乗っかっている位置を前後させることにより、弦を押さえることでほんのりシャープしてしまう部分の誤差を埋めるという手法で追い込みます。

ソプラノサイズなどの小型になればなるほど、その位置はアバウトになるので、むしろ精密に調整をしなくてもだいたい合うということが多いのですが、テナーサイズなど大型になってくるとギターなどと同様にフレットの幅も大きくなってきますから、サドル部分のそのわずかゼロコンマ何ミリの位置のずれでチューニングが合いにくくなってしまうんですね。



技術的な細かい話は割愛しますが、写真が持ち込まれたテナーサイズのウクレレのサドル部分です。

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4弦のところを見ると、そこだけ前のほう(ネック寄り)になっています。

これはハイGの細い弦を張ったときのちょうどよい位置で、ローGの太い弦を張るには3弦のサドル位置よりも後ろにしなくてはなりません。

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他にも、写真にはありませんがナットの溝もハイGに彫られていますので、太いローG弦にするとうまくはまりません。

ローG用に溝の補正をして、ちゃんとはまるようにします。



そんなわけで、ちゃんと調整をし直して、とても綺麗に響くようになりました。

ローG弦を張られていて気になるかたはお近くのウクレレを扱う楽器店さんまで。

大阪の僕の工房でも調整は大丈夫ですのでご相談を。

「ウクレレの弦ってどういうのがいいですか?」というご質問をいただきました。

そうですねぇ、好み、と言ってしまえばそれまでなんですが、ウクレレの場合は弦の寿命も長く換え時がわからない楽器ナンバーワンな気がするので(笑)なかなかに交換のタイミングで以前に張ったのがどんなだったかもよく覚えていなかったりもしますしね。

僕が思うに「楽器との相性があって、弦の特徴よりも張ってみてからウクレレがどんなふうに響くかが大きく変わるので一本一本に一番似合う弦はコレというのがある」という点と、「どんな弦を張ってもちゃんと張れていないと弦の実力も楽器の個性も演奏者の癖も発揮できない」という点を気にしています。

前者は、ウクレレに関わらずどんな楽器にもある音の立ち上がりの『速度』と『大きさ』と『強さ』、そして減衰の『カーブ』と『長さ』、というのが一本一本にある個性になっていて、それが演奏者の手加減でうまくコントロールしやすいかどうかが弦によって人それぞれに違う、というものです。

自分の楽器を他人が弾くとぜんぜん違う音になりますよね。

それもまた、力の手加減で楽器の響きが変わる証拠だからです。

また後者は、特にウクレレという小型弦楽器で、かつナイロンなどの柔らかい素材(フロロカーボンであっても)は金属弦よりも遥かに張るのが難しく、チューニングを安定させるのにコツが要ります。

きちんと張れるとチューニングが安定するだけでなく、音の芯がくっきりとして、ボディがしっかり共鳴して倍音が綺麗に響くようになります。

その上で、タッチに対するレスポンスが自分の手加減にマッチするかどうかを吟味すると、その楽器に合う弦が自分にとってはコレだ!という見極めが出来るようになります。

近年はさらに、ピックアップを取り付けて、プリアンプやエフェクターを使って音響やアンプで鳴らすことも増えてきました。

そうした場合に、スピーカーから鳴る音がなるべく生音と同じに響かせたいという欲求に向かって追い込んでいく必要があります。

そのためにNeotenicSoundでは【ウクレレ用シールド】をはじめ、独特のエレアコ臭さを消してくれる画期的なエフェクター【AcoFlavor】、そしてウクレレ専用のプリアンプ【PureUkuleke】シリーズなど、音響さんが苦戦する、弦楽器の中でも電気化させるには難しいとされている特殊な楽器であるウクレレに特化したアイテムを多数製作しています。

となると、最終的には弦も「電気化させたときにナチュラルに響いてくれるもの」という3つめの弦の選択条件が出てきます。

NeotenicSoundでは、というより僕がウクレレプレイヤーであり、また様々なウクレレ専用の機材を製作している職人でもあることから、第3の条件に見合う弦というのを用意してみた、というのがこの【レッドライン弦】です。

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なんで紅いんですか、と言われることがありますが、単に僕が好きでステージで照明が当たるとカッチョイイから、というだけの理由です(笑)

えー、だって、ほら、ピックアップつけて鳴らすんだったらステージで演る人がほとんどじゃない、ステージだとやっぱりカッチョよくないとね、みたいなことです。

よろしければ、ぜひ。

http://www.effectornics.com






もうここ数年、ずっと悩みのタネになっていることがあります。


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僕の作品はそのほとんどが何事もなければ10年後でも20年後でも同じものが作れるよう、一般的でごく普通に入手できる電子部品で設計しています。

特にレアなパーツやヴィンテージな部品が使われているわけではありません。

モノは適材適所、きっちり設計して、しっかり部品の種別選定をして、内容に見合う半田付けと配線をするだけでじゅうぶん良い音は創れるんです。

レアなパーツもヴィンテージな部品もそれはそれで味のある音にはなりますけれどね。

それは出来るだけたくさん作って、ロングランで広く愛されたいから、なんですが…、何度か書きましたように、ここしばらくで廃止になったアナログ部品が続々と増えていて、当たり前に手に入ったものや安価で入手できたものが数倍に跳ね上がったりなど、なかなかに厳しい状況になっています。

何事もあるわけです。

スイッチやジャック、ノブなど、いろんな部品材料がどんどん値上げになっています。

12月1日からケース類が一斉に値上げ。

もうね、嫌んなるよ(´・ω・`)

作れないものも今後どんどん出てきます。

それでもなんとか部品を確保して大事に使いつつ、丁寧に手作りしています。

www.effectornics.com

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