September 18, 2024

小生(ショウセイ)

 電子メールで「小生が…」と書いたら、返信で「《こなま》さんって誰ですか」と訊かれたという話をFA友達であるA藤氏のメッセージで知った。

 これは、自分のことを遜(へりくだ)って「小生(ショウセイ)」と言うことが今は稀(まれ)である証(あかし)に違いないが、そうした事情もあって、自分は「小生(ショウセイ)」の代わりに、同い年の作家で故人の白川道(しらかわとおる)に倣(なら)って「此方人等」と言ったり書いたりしているが、難読漢字なので書くときは概ね「此方人等(こちとら)」と仮名(かな)を付記するようにしている。

 「小生」は、明鏡国語辞典には「《一人称の人称代名詞》自分を指し示す丁重語。手紙文などで、同等以下の相手に対して使う」とあるが、そのことを示すコメントをFB友達のYK教授からいただいたので、「 」をつけて編集したうえで、此方人等(こちとら)の応答とともに紹介する。

 大学院の師が「小生」とご自分のことを記載されていたので、真似して私もその師匠への返信に「小生」と記載すれば叱られました。「小生」とは、目上の人が目下に話すときに自分のことを「小生」と記載するものであり、目下の人が目上に向かって自分のことを「小生」と記載してはいけないと教わりました。教えてもらわないとわからないので、為になりました。(YK)

→ちなみに、いや、ちなまないかもしれませんが、年下の相手に向かって「貴兄」と呼ぶことを思い出しました。

 偉いサイエンティストがサインを頼まれる時に、「学兄」と記載されますが、年下に対してそのように記載されますね。年上に対しては、そのように記載してはいけないそうなので、共通した決まりなのでしょうね。有難うございます♪(YK)

→そういえば、「小生(此方人等)」より「先」ではなく「後」にお生まれになった「貴兄」は「K《先生》」です。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:41 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 17, 2024

… は 〜することである(... is to 〜 と ... is 〜ing)

My goal is not [to be better than anyone else], but [to be better than I used to be].

 goal は「(これから)〜すること」であって、hobby のように「(ふだん)〜していること」ではないので、主格補語(SVCのC)は to 〜(不定詞)であって、〜ing(動名詞)ではない。

 cf. My hobby is [collecting old coins].
  「私の趣味は古銭を集めることである」
 
 hobby は「(これから)〜すること」ではなく、「(ふだん)〜していること」にあたる。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:03 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 16, 2024

✕一生懸命→◯一所懸命

 原稿で「一所懸命(イッショケンメイ)」と書いたものを、慣用の「一生懸命(イッショウケンメイ)」に直せと編集担当者に求められても従うつもりはない。

 そういえば「補聴器」の説明として「聴くことのための…」と書いて「聞くことのための…」と直されたことがある。「《補聞器》ではないのに」とは思ったものの、「聞く」は「(意識的に)聴く」をも含むと考えて、これには応じたが、「聴」の字に固執して「聴力を補うための…」とすればよかったと思わなくはない。

 ちなみに、ask にあたる「きく」を多くの人が「聞く」と書くが、意味に忠実に「訊く」と書くことについては、幸い許してもらえる。

 次はこれ。

 早(はや)い⇔晩(おそ)い 
 速(はや)い⇔鈍(おそ)い

 「早い」の対義語として「晩い」、「速い」の対義語として「鈍い」と書いて、どちらも編集で「遅い」と直されたことがあるが、「晩い」は「おそい」とは読みづらく、「鈍い」は「にぶい」や「のろい」と読まれかねないという不便を考えれば、これは吞(の)まざるを得ない。

 もう一つ、computer に「コンピュータ」は「コンピューター」と直されることはないが、party に「パーティ」は「パーティー」に、そして Mary に「メアリ」は「メアリー」にされてしまう。


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Posted by eg_daw_jaw at 12:26 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 15, 2024

「お金」と「時間」

 フェイスブックで拾ったものをいくつか紹介する。

(a) The biggest difference between [money] and [time]: You always know how much [money] you have, but you never know how much [time] you have.

 そもそも自分の寿命は知りようがない。

(b) [Time] is more valuable than [money]. You can get more [money], but you cannot get more [time].

 お金は働いて稼ぐことによって増やすことができるが、時間はどう頑張っても増やせないどころか、確実に減っていく。

(c) Travel … Your [money] will return. Your [time] won’t.
 
 お金と違って、時間は失えば二度と戻らない。

(d) [Time] is free, but [it] is priceless.
 You can’t own [it], but you can use [it].
 You can’t keep [it], but you can spend [it].
 Once you have lost [it], you can never get [it] back.

 まさに言い得て妙。


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Posted by eg_daw_jaw at 10:43 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 14, 2024

what(「何」と「もの」)

You do[n't] know [what is important to you] [until] you lose [it].
「自分にとって何が大切であるかは、それを失うまでわからない」

 know の目的語である what is important to you が日本語では「自分にとって《何》が大切であるか」(what は疑問代名詞)であるのに対して、lose の目的語である it が受ける what is important to you は「自分にとって大切な《もの》」(what は先行詞を含む関係代名詞)であって、「自分にとって《何》が大切であるか」(whatは疑問代名詞)ではないが、英語ではどちらも同じ what なので支障はない。

 ✕「(それ→)自分にとって《何》が大切であるか)」を「失う」
→〇「(それ→)自分にとって大切な《もの》」を「失う」


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Posted by eg_daw_jaw at 07:28 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 13, 2024

thanの品詞

The only person you should try to be better than, is the person you were yesterday.(@FB)

 The only person you should try to be better [than]
→The only person (that) you should try to be better [than]

 The only person を先行詞とする「接触節(関係詞のない関係詞節)」の you should try to be better [than] に関係詞 that を補ってみると、(that) you should try to be better [than] となるが、その場合、than は関係詞 that を目的語とする「前置詞」にあたることがわかる。

(a)(i) My brother is two years older [than] I (am).
 (ii) My brother is two years older [than] me.
  ((ii) の than は me を目的語とする「前置詞」)

(b) He sent me many more apples [than] I could eat.
 (than は could eat の目的語にあたる「目的格の関係代名詞」)

(c) Even if you are ill, don’t take more medicine [than] is necessary.
 (than は is の主語にあたる「主格の関係代名詞」)


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Posted by eg_daw_jaw at 10:06 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 12, 2024

重言:年(歳)は何歳?

 「としは何歳?」を「年は何歳?」の代わりに「歳は何歳?」と書くと、重言であることがいっそうはっきりする。

 ✕年は何歳?(✕How old is your age?)
→〇年はいくつ?(〇What is your age?)
 〇何歳?(How old are you?)

 cf. [What] is the retirement age where you work?
  「あなたのところは、定年は何歳(いくつ)ですか」(✕How old)

 年齢差をいう場合も、「何歳年上」は「何歳歳上」に準じる重言にあたる。

 ✕兄は私より二歳年上です
→〇兄は私より二歳上です
 〇兄は私より二つ年上です
 〇兄は年が私より二つ上です
  (My brother is two years older than I am.)

 「年上(としうえ)」は「年長(ネンチョウ)」ともいうが、その対義語は「年少(ネンショウ)であって「年短(ネンタン)」ではなく、逆に「年少」の対義語は「年長」であって「年多(ネンタ)」ではない。

 年長↔年少(✕年短)
 年少↔年長(✕年多)


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Posted by eg_daw_jaw at 07:36 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 11, 2024

not "I wish" but "I will"

 The most important thing in life is to stop saying “I wish” and start saying “I will.” Consider nothing impossible, then treat possibilities as probabilities.(Charles Dickens @FB)

 実は I [cannot].「できない」とわかっているから、I wish I [could].「できたらなあと願う」と仮定法で言わざるを得ない。I can.「できる」と思うのであれば、単に I will.「する(つもりである)」と言えば足りる。

 たとえば「できれば◯◯大学へ行きたいです」と言っているようでは、その大学へ行くことはできない。「できれば」という条件をつけるのは、どうせ自分には「できない」と思っているからにほかならない。
 「〇〇大学へ行きます」と臆することなく言えるのでないかぎり、その大学へ行くことはできない。

 入試に限らず何事も I wish I could 〜.(I could 〜は「I cannot 〜という事実」に反する仮定) ではなく、I will 〜. と言うことが成功の「必要条件」ということになる。

 「できれば〜したい」なんて言うんじゃネエ、「〜する」と言いネエ、「〜する」と!


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Posted by eg_daw_jaw at 06:30 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 10, 2024

校高うかりますよーに(@絵馬)

 「絵馬」の字がこれでは、「受からねえよ」という神様の声が聞こえてきそうではないか。

 ✕校高うかりますよーに→〇高校に受かりますように

 「高校」の「高」も「校」も「音読み」は同じ「コウ」なので、「高校」と「校高」のどちらも「コウコウ」と読めてしまうとはいえ、「高等学校」→「高(等学)校」→「高校」と考えれば、そもそ「校高」という誤りはふつうは起こりそうもない。

 そういえば「✕校高→〇高校」から、「とっとり」が「鳥取」か「取鳥」かで中学時代に迷ったことがあるのを思い出す。

✕取鳥(catching birds「鳥を捕獲すること(動名詞句)」/ the catching of birds「鳥の捕獲(名詞句)」)
◯鳥取(bird catching「鳥・捕獲(名詞句)」

<コメント> 2024年09月09日 15:54:55 中島みはる

 先生の書かれた本で勉強しています。解説が簡潔なので、気に入っています。
 基本300選の51について、時間の前に前置詞がない理由がわかりません。
 He hadn't been reading a novel half an hour when he fell asleep.
 AIにも訊いてみたのですが、いまいち納得できませんでした。
 よろしくお願いします。

<回答> 道場主

 「英作文 基本300選(5訂版)」の070に該当。

 070 私が寝ついてから30分も経たないうちに、電話が鳴った。
  →[I hadn't been sleeping half an hour] when the phone rang.
   
 「電話が鳴った時点で、私が眠っている状態が30分は続いてい《なかっ》た」(n't による否定は half an hour にまで及ぶので for による壁を作りたくない)

 ✕I had[n't] been sleeping / for half an hour
  「『私が眠ってい《ない》状態』が30分続いていた)
 〇I had[n't] been sleeping half an hour
  「『私が眠っている状態』が30分は続いてい《なかっ》た」

 これを for を伴う 069 と比較してみる。

 069 その方(女性)は、私がお見かけしなくなってから1年ほどで亡くなりました。
  →[I hadn't seen her] for about a year when she died.
 
 「彼女が亡くなった時点では、私が彼女を見かけ《ない》状態が約1年続いていた」(n't による否定は for about a year までは及ばない)

 〇I had[n't] seen her / for about a year
  「『私が彼女を見かけ《ない》状態』が約1年続いていた」


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September 09, 2024

Learning never ends.

The legendary cellist Pablo Casals was asked why he continued to practice at age 90.
“Because I think I’m making progress,” he replied.(@FB)

 ✕I continue to practice at age 90. [Because] I think I'm making progress.
→〇I continue to practice at age 90 [because] I think I'm making progress.

 cf. “[Why] do you continue to practice at age 90?” “[Because] I think I'm making progress.”

パブロ・カザルス:スペインで生まれ、滞在中のプエルト・リコで1973年没(享年96)


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September 08, 2024

嘘つきは政治家の始まり!

 An [idiot] is an [idiot]. Two [idiots] are two [idiots]. Ten thousand [idiots] are a political party.
 (Franz Kafka @FB)

 「嘘つきは(泥棒ならぬ)政治家の始まり」というので、idiot を liar に置き換えても同じことが言えそうではないか。

 A [liar] is a [liar].Two [liars] are two [liars]. Ten thousand [liars] are a political party.
 
 第3文の主格補語(SVCのC)である a political party は一個の集合にあたる「三人称単数」でも、主語の Ten thousand liars は「三人称複数」なので、受ける be動詞の現在形は are であって is ではない。次のものについても同様。

 cf. The Japanese [are] a hardworking people.
  「日本人は勤勉な国民である」
 
 「the + 形容詞」にあたる the Japanese は「日本人(の総称)」で三人称複数。

 人(という個人):a person(単)/ people(複)
 国民(という集合):a people(単)/ peoples(複)

 cf. The Americans are one of the English-speaking [peoples].


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Posted by eg_daw_jaw at 10:39 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 07, 2024

いしバしげる / いしばしゲル

 ✕プエル・トリコ→〇プエルト・リコ(Puerto Rico)
 ✕ひがし・おリこ→〇ひがしお・リこ(東尾 理子)
 〇いしバ・しげる(石破 茂)→✕いしばし・ゲル(石橋 ゲル)

 「石橋」といえば、「石橋タイヤ」に由来する「ブリヂストン(タイヤ)」は「ブリヂ・ストン(Bridge Stone)」であって「ブリ・ヂストン」ではない。

 ✕コス・タリカ→〇コスタ・リカ(Costa Rica)
 ✕あだ・チリカ→〇あだち・リカ(足立 梨花)
 ✕ブリ・ヂストン→〇ブリヂ・ストン(Bridge Stone)


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Posted by eg_daw_jaw at 07:14 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 06, 2024

否定文 + until SV ... と 否定文 + unless SV ...

(a) People [seldom] do their best [until] they are forced to.
 「人はせっぱつまらなければベストを尽くせるものではない」

 until SV ...「SがV…するまで」
 people→they(代名詞)
 to do their best→to(代不定詞)

(b) I wo[n't] marry you [unless] you change that attitude of yours.
 「あなたがその態度を変えないかぎり、私はあなたと結婚しないわ」

 unless SV ...「SがV…する場合を除いて(= except if SV ...)」

(c) Happiness is a choice, not a result. [No]thing will make you happy [until] you choose to be happy. [No] person will make you happy [unless] you desire to be happy. Your happiness will not come to you. It can only come from you.(Ralph Marston @FB)


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September 05, 2024

同訓異字:「きく」と「はやい・おそい」

 「足(あし)」と「脚(あし)」のように「訓読みが同じで漢字が異なるもの」を「同訓異字」といい、「芸者」と「迎車」のように「音読みが同じで漢字が異なるもの」を「同音異字」というが、ここは前者について。

(a)「きく」は、「聞く(hear)」と「聴く(listen)」の違いがあるが、どちらも同じ「聞く」で済ませることが多く、それどころか「訊く(ask)」まで「聞く」と書く人が多い。

 波の音が《聞》こえる 
 オレの話を《聴》け 
 先生に《訊》いてみる

(b)「はやい」は、一般に「早い(early)」と「速い(fast)」の区別をするにもかかわらず、「速く話す(speak fast)」にあたる「はやくち」を国語辞典で引くと、なぜか意味に忠実な「速口」ではなく、概ね「早口」しか掲載していない。

 「はやい」の対義語である「おそい」については、late と slow を同じ「遅い」で済ませる代わりに「晩い(late)」/「鈍い(slow)」という区別をすることもあるが、「鈍い」は「にぶい」や「のろい」と読まれかねない。


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September 04, 2024

uninformed と mis-informed

 If you don’t read the newspaper, you're [uninformed]. If you read the newspaper, you’re [mis-informed].(Mark Twain @FB)

 Mark Twain の時代と違って、今は新聞だけが情報源というわけではないので、第一文はもはや事実ではないが、第二文については、「日付以外はすべてウソ」と自他ともに認める「東スポ」を除いて今もなお真理に違いない。

 「新聞」を「テレビ」に置き換えれば、インターネットがある今ならこうなるのではないか。

 Even if you don't watch TV, you're not [uninformed]. If you watch TV, you're [mis-informed].

 たまにテレビをつけると「よくもまあこんなにウソばかり言えるものだ」と呆れる。


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September 03, 2024

none of your business / no business of yours

What other people think of you is [none of your business].(@FB)

 これを見ると「行いは己のもの 批判は他人のもの 知ったことではない」という勝海舟の言葉を思い出す。

 二人称単数:you(主格)/ your(所有格)/ you(目的格)/ yours(独立所有格)

 所有格(your)を用いる none of [your] business は、独立所有格(yours)を用いる no business of yours と言い換えることができるが、用法としては、前者が one of [my] friends なら、後者は a friend of [mine] にあたる。

 “None of your business” is to “no business of yours” [what] “one of my friends” is to “a friend of mine.”
 ("none of [your] business" : "no business of [yours]" = "one of [my] friends" : "a friend of [mine]")


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September 02, 2024

✕受験に出る→〇試験に出る

 何年か前に某テレビ局で「受験に出る何チャラ」という番組をやっていて、その中で何度も何度も「受験に出る・・・」、「受験に出る・・・」と言っていたのをふと思い出した。

 「受験」とは「試験を受けること」なので、入試であれ模試であれ何であれ、「試験」には問題が出るが「受験」には問題は出ない。

 現に、往年のベストセラーは「試験に出る英単語」(「デル単」/「シケ単」)であって、「受験に出る英単語」(ジュケ単)ではなかった。

 ついでにこれも。

 ✕受験に受かる
→〇入試に受かる
 〇試験に受かる

 
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September 01, 2024

someone→(him or her の代わりに)them

Be good enough to forgive [someone], but don’t be stupid enough to trust [them] again.(@FB)

 someone が三人称単数だからといって、それを受ける目的格の人称代名詞が him では男性限定になるし、だからといって him or her では、出てくるたびに he or she / his or her / him or her / himself or herself と繰り返すのが煩わしいとあって、ここは男女両性を含む利便性から them を用いる。

 someone を受ける them が三人称複数ではなく三人称単数である証拠に、「再帰代名詞」として themselves ではなく、非標準的とはいえ themself を用いたりする。

 cf. I can't respect [someone] who doesn't respect [themself].
  「私は自尊心のない人を尊敬することはできない」


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August 31, 2024

ゆっくりおはなしください

<国文法4択>

 A. ゆっくりお話ください  B. ゆっくりお話下さい
 C. ゆっくりお話しください D. ゆっくりお話し下さい

 まず「お話」に「し」を送るかどうかについてはこう。

 お話をします(←話をします)(「話」は名詞)
 お話しします(←話します)(「話す」は動詞)

 次に「ください」と「下さい」についてはこう。

 パンツを脱いでください→Please take off your underpants.
 パンツを脱いで下さい→Please take off your underpants and give them to me.

(正解)C


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August 30, 2024

「大人数と多人数」&「小人数と少人数」

 「大人数」と書いて「ダイニンズウ」ではなく「おおニンズウ」と読み、「多人数」と書いて「おおニンズウ」ではなく「タニンズウ」と読む。

 対義語についても、「小人数」と書いて「ショウニンズウ」ではなく「こニンズウ」と読み、「少人数」と書いて「ショウニンズウ」と読む。

 大人数(おおニンズウ)→a [large] number of people
 小人数(こニンズウ)→a [small] number of people

 多人数(タニンズウ)→[many] people
 少人数(ショウニンズウ)→[few] people

 「大 / 小」が large / small で「多 / 少」が many / few なら英語ではこうなるが、日本語では「大人数(おおニンズウ)」と「多人数(タニンズウ)」、および「小人数(こニンズウ)」と「少人数(ショウニンズウ)」の間には容易には説明しがたい違いがあるらしい。


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August 29, 2024

小学校3年生からの「英語教育」?!

 10年前の今日(2014年8月29日)フェイスブックに投稿したものが出てきたので、それを以下に紹介する。

 必読:特集・小学校3年生からの「英語教育」で英語も国語もダメになる!(@週刊新潮2014年9月4日号)

 この英語の“インフラ整備”計画がいかに不条理極まりないものであるかは、和歌山大学の江利川春雄教授による次の警告が示すとおり。

 「教育再生実行会議に英語教育の専門家は参加していません。それなのに、その立案を受けて昨年6月、安倍内閣は第2期教育振興基本計画を閣議決定し、英語教育の早期化と教科化の検討を開始する、と書きました。その間、専門家の学問的知見を聞き、すでに早期化を実施した学校のデータを検証するといったプロセスは皆無。要するに、再生会議の人たちの“早く始めたほうが英語力はつく”という思い込みが根拠なのです。人間の基本を作る小学校教育に大きな混乱をもたらすだけで、私は亡国の教育政策だと思います」

 元外交官で作家の佐藤優氏は、「小学校で学ぶべきは、何よりも国語と算数です。両者は実は論理で、非言語的な論理が算数、言語的な論理が国語。数学者の芳沢光雄さんが、国際化の時代には論理が重要で、異文化の人を説得する道具は論理しかないと書いていた。小学校は国語と算数をみっちりやるのが国際人の大条件です。漢字も覚えなくてはいけないし、臓器が発達中だから体も鍛えなければいけない。小学生は忙しいんです。それを、暇な大人の思いつきで邪魔しないでほしいと思います」と言うが、「暇な大人」の思いつきによって犠牲になる子供が可哀そうなだけではすまず、次の時代を背負う世代の劣化が亡国を招きかねない。

 「平岡塾」代表の大町慎浩氏は「早くから始めれば身につくと思っているのでしょうが、自然と耳から入って文法も知らずに話せるようになる母語と、外国語習得は全然違う。勘違いしているのではないでしょうか。国語ができる子は物事を理詰めでしっかり考えられ、それが外国語学習でも役立ちます。・・・日本語が曖昧な子は英語も曖昧です。日本語もできないのに英語ができることなど、絶対にありません」と言うが、それも自明のこと。

 こうした、ふつうの頭で考えればわかりそうなことが、なぜ教育を司る文科省の役人や政府のお偉いさんにはわからないのか、本当にわけがわからない。

 (以上)

 10年後の今、案の定の結果になっているのではないだろうか。


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Posted by eg_daw_jaw at 13:50 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 28, 2024

early「早く」とfast「速く」

(a) He gets up very [early].
 「彼はすごく《早》く起きる」/「彼はすごく《早》起きである」

(b) He speaks very [fast].
 「彼はすごく《速》く話す」/「彼はすごく《早》口である」

 (b) の二つ目の和訳では、なぜ「速口」でなく「早口」なのか。
 広辞苑・明鏡国語辞典・明解国語辞典のうちで「明解」だけは「早口・速口」と併記しているが、「広辞苑」も「明鏡」も「早口」しか載せていない。

 ちなみに、early「早く」の対義語はlate「晩く」で、fast「速く」の対義語はslowly「鈍く・遅く」ということになる。

 The sun sets [later] in summer than in winter.
 「夏のほうが冬より陽(ひ)が沈むのが《晩》い」
 (✕more slowly)

 夏と冬で陽が沈む「時刻」に違いはあるが、沈む「速度」には変わりがない。
  
 

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Posted by eg_daw_jaw at 09:10 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 27, 2024

英文法は不要、なんてあり得ない!

 4年前にフェイスブックで転載させていただいた Hiroyuki Laforet Morikawa 氏の記事を、改めて許可を得て以下に紹介する。

英会話プームの功罪

 大学入試に英語民間試験導入をするだのしないだのすったもんだや、小学校低学年から英語が導入されたりする中、コミュニケーションという錦の御旗のもとに、巷では英会話が密かなプームになっている。

 英文法なんかいらないと言ってスピードラーニングなどの聴くだけで英会話ができるようになるだとか、数時間で話せるようになるだとか、そんな玉虫色の言葉が飛び交っている。

 それにしても、母語の仕組み、外国語の仕組み、文法を知らないで何故簡単に話せるようになるというのかわからない。また児童小学生を対象とした指導者たちの多くは、やはり英文法に不安を抱えたまま、指導にあたっていることが散見される。

 ことばの下支えになる母語や外国語の土台である仕組みや文法なくして、その上に英会話はないのだ。しかも自分の考えを日本語ですら容易くいうことができないのにもかかわらず、いきなり英語で言えなどと逆立ちしてもかなわないことをいくらやっても、その屋台骨がぐらついたままで、太刀打ちできるというのだろうか?その答えは自ずと知れてくることだろう。

(以上)


 まったく仰るとおりだと思う。


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Posted by eg_daw_jaw at 13:46 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 26, 2024

主格補語(SVCのC)は「主格」でも

I am what I am. I’m not what you think I should be or what you want me to be. I’m just me.(@FB)

 一昨昨日(さきおととい)のと同じ題材で末尾の文について。

 I’m just の後は「主格補語(SVCのC)」なので「主格」の人称代名詞で一人称単数の I を用いるのが筋とはいえ、「目的格」の me が慣用なので、文法に忠実な I’m just [I].では違和感を免(まぬか)れないということになるだろうか。

 I'm just [I].(文法)/ I'm just me.(慣用)

 そういえば、日系二世のアメリカ人や帰国子女などが、日本語で「私が」や「オレは」と言う代わりに、「アイ(I)が」や「アイ(I)は」ではなく「ミー(me)が」や「ミー(me)は」と言うのを聞いたことがある。

 meが慣用ということでは、次の比較構文についてもまたしかり。

 兄は私より二歳上です。
→(1) My brother is two years older than [I am].
 (2) My brother is two years older than [I].(文法)
 (3) My brother is two years older than [me].(慣用)

 (1) で My brother is の [is] と同じbe動詞の現在形にあたる [am] を除去すれば (2) になるが、たとえ文法に忠実ではないとしても、(3) のような目的格の me が慣用ということになる。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:02 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 25, 2024

cooperation と corporation

Competition is the law of the jungle, but [cooperation] is the law of civilization.(Peter Kropotkin @FB)

 cooperation(コウオプレイシュン)とcorporation(コープレイシュン)を混同してはいけない。

(1) cooperation(コウオプレイシュン)

 work in cooperation with somebody「誰かと協力して働く」
 work with the cooperation of somebody「誰かの協力を得て働く」

 (a) We [appreciate] your cooperation in this matter.
  「この件へのご協力に感謝いたします」
 (b) Have your passport ready, and [thank] you [for] your cooperation.
  「パスポートをご用意ください。ご協力ありがとうございます」
 
 某英和辞書のこの2文では、[appreciate] ... と [thank] somebody [for] ... の用法に注目。

(2) corporation(コープレイシュン)

 an international corporation「国際企業」/ a multinational corporation「多国籍企業」/ large corporation「大企業」

 (c) He [works for] a large American corporation.
  「彼はアメリカ企業に勤めている」

 某英和辞書のこの文では work for ... に注目。

 cf. Who do you [work for]?「どちらへお勤めですか」
  (Whom に代わる文頭の Who が 前置詞 for の目的語にあたる)


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Posted by eg_daw_jaw at 07:34 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 23, 2024

I’m(I amの短縮形)使用の〇✕

I am what I am. I’m not what you think I should be or what you want me to be. I’m just me.(@FB)

 (1)[I am] what (2)[I am]. (3)[I am] not what you think I should be or what you want me to be. (4)[I am] just me.

 [I am]が4度登場するが、[I’m]という短縮形が使えるものと使えないものがある。

 実は、I amのamに強勢があるときはI amのままでなくてはいけないが、強勢がないときはI’mという短縮形を用いるのに支障はない。

(a) “Are you a college student?” “No, I am NOT.” / “No, I’m NOT.”
(b) “Are you a college student?” “Yes, I AM.”(“Yes, I’m.”は✕)

 応答文で(大文字で表記した)文末の語には強勢が必要なので、I’mという短縮形ではそれが叶わないとあって、(b)ではI amという形が必須になる。

したがって、上記の番号をつけた文で、(2)だけは短縮形が不可ということになる。

(1)[I am] what …→[I’m] what …(〇)
(2)[I am].→[I’m].(✕)
(3)[I am] not …→[I’m] not …(〇)
(4)[I am] just me,→[I’m] just me.(〇)

[I’m] what [I am]. [I’m] not what you think I should be or what you want me to be. [I’m] just me.


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Posted by eg_daw_jaw at 09:45 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 22, 2024

「鉄1キロ」と「綿1キロ」

Which weighs more, a ton of iron or a ton of cotton?
「鉄1キロと綿1キロでは、どちらのほうが重いか」

 この問いに嬉々として「鉄!」と答えるマヌケを経験したことはないか。「比重」なら「鉄」が「綿」に勝るが、「1キロ」という同じ「質量」の両者に差があるわけがない。

 cf. Iron has a higher specific gravity than cotton.
  「鉄の比重は綿(の比重)より大きい」

 weighといえば、こんなものをフェイスブックで見つけた。

 The more you weigh, the harder you are to kidnap. Stay safe. Eat cake.(@FB)

 「体重がある子どもほど誘拐にてこずるので、誘拐されないよう、身の安全のためにケーキをたくさん食べて太るにかぎる」という趣旨だと思うが、どこかの「菓子メーカー」の策略だろうか。ちょうど「バレンタインチョコ」や「恵方巻(エホウマキ)」がそうであったように。

 
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Posted by eg_daw_jaw at 10:12 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 20, 2024

「太郎→次郎→三郎」と「一郎→二郎→三郎」

 「太郎」と「一郎」の違いは「次郎」と「二郎」の違いのようなものであるのは紛れもないが、長男が「太郎」なら次男は「次郎」であって「二郎」でなく、また長男が「一郎」なら次男は「二郎」であって「次郎」でないのは確かであるとしても、三男以下はどちらも「三郎(さぶろう)」、「四郎(しろう)」、「五郎(ごろう)」であるのに変わりはない。

太郎(長男)→次郎(次男)→三郎(三男)→四郎(四男)→五郎(五男)・・・

一郎(長男)→二郎(次男)→三郎(三男)→四郎(四男)→五郎(五男)・・・

 具体的には、「石原家」は「石原慎太郎(長男・作家で元東京都知事・故人)」と「石原裕次郎(次男・俳優・故人)、そして「小泉家」は「小泉孝太郎(長男・俳優)と「小泉進次郎(次男・政治家)」だからよいが、「河野家」は長男が「河野太郎(政治家)」であるのに対して、会社社長である次男は「河野次郎」ではなく「河野二郎」だから法則に違反している。

石原慎太郎(長男)→石原裕次郎(次男)
小泉孝太郎(長男)→小泉進次郎(次男)
河野太郎(長男)→河野二郎(次男)・・・法則違反

 法則違反といえば、孝太郎・進次郎兄弟の父である、元首相の「小泉純一郎(長男)」の弟(次男)は「正二郎」ではないどころか「正次郎」でもなく、実際は「正也」だという。

 法則違反ならほかにもある。

 元大リーガー(✕メジャー・リーガー→〇メイジャ・リーガー)の「イチロー(鈴木一朗)」は長男ですらなく、兄が逆に「二朗」ではなく実際は「一泰」だというし、また競馬の元騎手で現調教師の「武幸四郎(コウシロウ・四男)」のすぐ上の兄は「武豊(ユタカ・三男)」であって「武豊三郎(トヨサブロウ)」ではなく、ついでながら長男は「武伸(のぼる)」であって「武伸太郎(シンタロウ)」でも「武伸一郎(シンイチロウ)」でもないが、次男については一般人なので名前は不明とのこと。

 また、日ハムの清宮選手の名は「孝太郎(コウタロウ・長男)」というが、その弟は次男であるにもかかわらず「福次郎(フクジロウ)」ではなく、実は「福太郎(フクタロウ)」だとわかれば誰でも驚く。どうやら「太郎」に「幸福」の「幸」と「福」を長男と次男の順に冠したことによるものと思われる。ちなみに二人は双子ではなく弟の福太郎は兄より4歳下にあたる。

 再び「河野家」に話を戻せば、もともとありもしない従軍慰安婦問題を生み出してとてつもない国益の損失を招いた張本人である、そして首相になれなかった自民党総裁として有名な「洋平」を中心に、「ブロック太郎」の異名を持つ「太郎」が息子で、家が放火されたのを「いいきみだ」と吉田茂に大喝采された「一郎」は父親ということになる。

 父・河野一郎(新聞記者から国会議員・故人)
息子・河野洋平(元国会議員)
 孫・河野太郎(国会議員)

 最後につけ加えれば、芸名なら「勝新太郎」がその名もかかわらず長男ではなく、実の兄である「若山富三郎」が三男ではないという逆転した例もある。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:26 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 19, 2024

「疫病(エキビョウ)」と「疾病(シッペイ)」

 「疫病」は「エキビョウ」と読むが、「疾病」は「シッペイ」であって、「シツビョウ」ではない。

 「疫病(エキビョウ)」は「悪性の伝染病、流行(はや)り病(やまい)」のこと、そして「疾病(シッペイ)」は「疾患(シッカン)、病(やまい)」のこと。

 英語なら「疫病(エキビョウ)」は plague で、「疾病(シッペイ)」は disease / illness / ailment なので、この二つは似て非なるもの。

 それにしても「疫病」と「疾病」は見た目が似ていて紛らわしいので、若い頃に「疾病(シッペイ)」を間違えて「シツビョウ」と読んで恥をかいたトラウマのせいか、また「シッペイ」という意外な読み方が印象的なこともあって、(「疾病」ではない)「疫病」という字を見ても「エキビョウ」ではなく、どうしても「シッペイ」と読んでしまいそうになる。


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Posted by eg_daw_jaw at 09:30 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 18, 2024

大人になったら

 「大人になったら何になりたいの?」という問いで、「大人になったら」は if you grow up(未来の条件)か、それとも when you grow up(未来の時)か。

 「大人になる」のを既定のことして「将来大人になったら、そのときに」にあたる when you grow up ならよいが、「大人になる」かどうかを未定のこととして「将来大人になるかどうかわからないが、もし(運よく)大人になれば」にあたる if you grow up ではさすがに失礼ではないか。

Honey, what do you want to be [when] you grow up?(@FB)


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August 17, 2024

今なお古びていない6年前のシェア記事(@FB)から!

 6年前の今日、フェイスブックでシェアさせていただいた白井 裕一氏の記事が出てきたのを再読してみたところ、「これは一人でも多くの人に読んでいただきたい」と思ったので、投稿者ご自身に許可を得たうえでここに紹介するが、いささか長いので、読みやすくするために改行やスペースなどは多少の編集をさせていただく。

 以前も引用したのだが、アメリカの私立名門大学(いわゆるアイビーリーグなど)では、まさに、談志家元が云うように、金持ちの子弟からは寄附金を掻き集め、頭脳優秀だが貧困の家庭(もしくは、発展途上国の)子弟には奨学金を与えて入学させている。

 どうも、日本の大学入試は「公平性」にこだわり過ぎている。

 ただ、現実問題として、既に、「推薦入学」で入る学生も相当数存在していて、実質、入試でもって合格した学生は半分弱なんではないか、と云われている。

 となれば、事実上、大学入試に於ける「公平性」というのは「幻想」なのではないだろうか?

 また、特に「職能性」の強い「専門」の学部の「入試」は、大学に入学するに充分な「学力」だけで選別して果たして妥当なのだろうか?

 やはり、卒業後に従事する「職業」に対する「適性」ということも、入学の段階で重要視する必要が有るのではないだろうか?

 先だっての「東京医科大学」の女性受検者に対する入試点数の「操作」に関しては、「ハンデ」を付けることを秘密にしたから駄目だったのである。

 事前に、「女性が医師に成ると、体力的にも、家庭的にも、永続的に勤務が困難であるので、男性を優先的に合格にしたい。ついては、女性に対しては、ハンデを付ける」と明記していれば良かったのだ。

 その代り、例え女性の受検者であっても、「自分は女性ですが、男性と同様な勤務状態に絶対に就いて行きます!」と入試の答案用紙に明記すれば、ハンデを付けないようにしたら良い。

 そもそもの根本的な問題は、現在の、医師や医療従事者に対する職場環境・勤務状況が劣悪であるためである。

 だから、いくら医科大学当局へ「男女差別をやめろ!」と詰め寄ったところで、今後も「現状順応」の小手先の対処が秘密裏に繰り返されるだけだ。

 結局、これからの「大学」は、どういう「社会人」を世の中に輩出させたいのかが明確に意識出来ているのか?

 そこのところが曖昧であるのならば、これからの「大学入試」のありかたも、きちんと明確に決定づけることは無理だろう。

 現在、「アクティブラーニング」がどうのこうのと云われているのだが、そもそも予定調和と同調圧力が強固で、非言語的な「忖度」やら「空気を読め」「察しろ」「配慮しろ」「以心伝心」と云う意思伝達を重視する「日本社会」に於いて、果たしてそんなもん、必要とされているのだろうか?

 だから、自分は「アクティブラーニング」なんか、日本には根付かないと思う。

 もし、そんなに「アクティブラーニング」をやってみたいのなら、アメリカでもイギリスでも雄飛したら良い。

 永井荷風の時代ならいざ知らず、最早、「ふらんすへ行きたしと思えど、ふらんすはあまりに遠し」などという時代ではない。

 ミュージカルを観にニューヨークへ飛び、マラソンを走るためにハワイへ飛ぶことが当たり前の時代なのだ。

 どうせ「アクティブラーニング」を学びたいならば、ここ数年の間に大慌ててでこしらえた泥縄の日本の大学なんか行かずに、本場の欧米の大学へ進んだ方が良い。

 ならば、日本の大学はどうしたら良いのか?

 日本の大学入試で問うべきなのは、当然のことながら「忖度」能力である。

 直接的な明示が無くとも、巧みに上司や得意先の「真意」を察知して行動出来る「能力」こそ、問われるべきであろう。

 何しろ、日本の社会に於いて、実際に必要とされているのは、この「忖度」能力に他ならないのだから。

 無意味なことを十代の若者に課すんじゃない。

 本当に、日本の社会で必要なことを学習させるべきだ。

(転載は以上)

 まったく仰るとおりだと思う。全面的に賛同する。

<追記>

 投稿後に白井裕一さんから6年を過ぎた今ということで時代の変化を考慮して、以下の追記がメッセージで送られてきたので、それを以下に紹介する。

 以下、(付記)として。

 この拙文を書いた時点では、新型コロナの感染など、想定出来なかった。また、人工知能(AI)の急激な普及も同様であった。

 人工知能が、我々の日常の中に組み込まれていく中で、否応なしに、「教育」の「ありかた」が影響をまぬがれることなど、有り得ない。

 今までの、我々の「業務」の中から、人工知能に代替されるところが発生してくる。
 ただ、その代替が、可能であっても、必ずしも適切とは限らない。
 また、技術は進歩するために、現時点では不適切でも、ある期間を経た後は、適切なレベルにまで、機能が向上する可能性は否定出来ない。

 問題は、「教育」の成果が出る期間よりも、技術の進歩の速度が上回り、結果として、「教育」が陳腐化してしまいかねないリスクである。

 例えば、コンピューターのプログラミングである。
 既に、人工知能に自動的にさせよう、という構想が出てきている。
 そうなると、速度や量の問題で、人間が関与不可能なかたちに成りかねない。
 ブラックボックス化するリスクが生じるが、状況は、そこまで進みかねない。
 そうなれば、幼児のうちからプログラミング教育を施すことの「意味合い」が変わってしまうであろう。

 実業に沿うかたちの「教育」ほど、状況の変化の影響から逃れられない。つまり、我々の「教育」に対しての意識や意図が、根本的に問われることに成るのだ。

 ただ単に、立身出世や金儲けのためのノウハウを伝授するような、そんな「教育」では、瞬く間に状況の激変により「陳腐化」されてしまうであろう。

 しかしながら、その一方で、普遍的な「教養」は即効性に劣る。
 しかも、今後の技術革新は、その「普遍的」な事柄に対しても、根源的な転換を強いる可能性さえ有り得る。

 例えば、「生命」「生物」の定義、である。

 我々の記憶をコンピューターに移植した場合、肉体が死滅した後も、その個人の人格・意識はコンピューターによって再現が可能に成る。

 となれば、「生命」とは、「記憶というデータベースから、性格、志向に基づく確率によって形成され得る」ということに成りかねない。ならば、我々の「命」とは、単なる「データの集積」に過ぎない、のであろうか?

 こんなSF映画のようなことを考えはじめたら、心身が消耗して、ゲンナリするだろう。だが、我々を取り巻く「状況」とは、「そういうこと」なのだ。覚悟しなくてはいけない。

 ただ、人間は意外と神経衰弱にはならない。何故なら、我々は愚鈍だからである。自らの愚かさ、鈍感さを痛感し、恥じ入るところから学習意欲は生じてくるであろう。自分自身、あまりの愚鈍さに反吐が出る。もっと頭が良くなりたい。そのために、どうしたら良いのか、いつも苦悩している。

 だが、そんな七転八倒からしか、これからの糸口はつかめないような気がする。解答に成っていないことを読者諸賢に深くお詫び申し上げ、とりあえず、この付記を終えたい。何卒ご寛恕のほど。


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August 16, 2024

完全自動詞としてのbe動詞

 be動詞が (i) SVだけで文意が完全であれば「完全自動詞」、(ii) SVだけでは文意が不完全なのでC(主格補語)として後ろに名詞や形容詞を補う必要があるときは「不完全自動詞」にあたる。

(a) God is.「神は存在する」(SVだけで文意が完全)
(b) This is [a pen]. / (c) I am [thirsty].(SVだけでは文意が不完全)

 SVだけで文意が完全だからといって、God is.のように本当にSVだけから成る文はむしろ例外で、多くは次のように「場所の副詞」にあたるものを伴う。

(d) The book is [on the table].「本《は》<テーブルの上に>ある」
(e) There is a book [on the table].「<テーブルの上に>本《が》ある」
(f) The only true wisdom is [in knowing you know nothing].(Socrates FB)

 次のものは「場所の副詞」にあたるものを伴うことなく単にSVだけからなる、どちらかというと珍しい例であると言えるのではないか。

(g) Death is something we shouldn’t fear because, while we [are], death [isn’t], and when death [is], we [aren’t].(Antonio Machado @FB)

(h) Maturity [is] when you learn to stop trying to change others and instead focus on changing yourself.(@FB)


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August 15, 2024

he/him who →one who / those who

God loves to help him who strives to help himself.(Aeschylus @FB)

 今日では、このような男性限定の表現にあたる him who を避けて one who か those who を用いるところだろう。

 God loves to help [him who strives to help himself].
→God loves to help [one who strives to help oneself].
 God loves to help [those who strive to help themselves].

 これと同趣旨のものとして Heaven helps those who help themselves.「天は自ら助(たすく)る者を助(たす)く」を思い出すが、高1の時に教わって60年後の今でもしっかり憶えているのだから驚く!

 「男性限定の表現を避ける」ということでは、目的格の him who だけでなく主格の he who についてもまたしかり。

 He who can, does. He who cannot, teaches.(George Bernard Shaw)
→One who can, does. One who cannot, teaches.
 Those who can, do. Those who cannot, teach.


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August 14, 2024

「王(オウ)」と「玉(ギョク)」(@将棋)

 将棋の対局では「王」と「玉」の駒のうちで上位者が「王(オウ)」を用いるが、本や棋譜では上位も下位も「玉(ギョク)」の字を統一して用いるとのこと。

 歴史的には「玉将(ギョクショウ)」が先に考案され、「王将(オウショウ)」が生まれたのはその後のことらしい。

 「将棋」は、「玉」(宝玉)、金、銀、桂(高価な香辛料である肉桂)、香(宝物の一種である香木)という宝物の中で最も価値の高い「玉」を取り合うゲームであるというが、「角」と「歩」は何なのか。

 その将棋の作戦の一つに「金玉(キンギョク)囲い」というのがあるが、上手(うわて)でも「金王(キンノウ)囲い」といわないのは、「王手(オウて)飛車取り」の代わりに上手が下手に対するときでも「玉手(ギョクて)飛車取り」といわないことの「お返し」だろうか。

 「王」といえば、青山通りにあるのが「金王坂(コンノウざか)」、「玉」といえば「金玉神社(キンギョクジンジャ)」というのがあるが、後者は「キンたまざか」とは読まない。

 また、「大阪王将(オウショウ)」というチャイナ料理の大衆店があるが、新規開店の店に「大阪玉将(ギョクショウ)」と名づけることは許されないだろうか。

 そういえば、グラビアアイドルの「熊田曜子(くまだヨウこ)」を捩(もじ)って「能田曜子(ノウだヨウこ)」と名乗るセクシー女優(AV女優)が確かいたと思う。

 「能」/「熊」といえば、「能動態」を間違えて「熊動能」と書くことはないが、「とっとり」を「鳥取」か「取鳥」かで迷うことはある。

 〇鳥取:bird catching(名詞句)
 ✕取鳥:catching birds(動名詞句)/ the catching of birds(名詞句)


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Posted by eg_daw_jaw at 07:53 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 13, 2024

kingfisher(カワセミ(翡翠))の♂♀見分け方は?

 A bird sitting on a tree is never afraid of the branch breaking, because her trust is not in the branch but in her own wings. Always believe in yourself.(@FB)

 嘴(くちばし)が上下ともに黒いカワセミの写真とともに挙げられたこの英文で、当該のカワセミに人称代名詞として三人称単数女性にあたるherとher ownを用いているが、「♀は上の唇が黒く下の唇が黄色いが、♂は嘴が上下ともに黒い」という見分け方からすると、写真のカワセミは♂であると考えられるので、所有格(her)と再帰代名詞(herself)の所有格(her own)をそれぞれhisとhis ownに訂正する必要がある。

✕her trust→〇his trust
✕her own→〇his own

 ところで、kingfisher(翡翠・かわせみ)は、♀でも[queen]fisherとはいわないらしい。

 ついでに2つの「名詞+〜ing形」について確認。

(i) A bird [sitting on a tree]
 sitting on a treeという現在分詞句が先行する名詞を修飾する関係。

(ii) the branch [breaking]
 前置詞ofの目的語となる動名詞句で、the branchがbreakingの主語にあたる。


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Posted by eg_daw_jaw at 11:30 エッセー・雑文など(私生活編)