September 24, 2018

予備校生は「生徒」か「学生」か

 小学生が「児童」、中学生と高校生が「生徒」、大学生が「学生」なら、予備校生はどう呼ぶべきかについて、半世紀超前の我が受験時代に現代文の池山廣先生が「予備校生の呼称は大学生に準じて『学生』である」と仰ったのは、受験生を持ち上げて激励するためだったのではないか。

 現在、自分の周りにいる同業の予備校講師に関するかぎり、予備校に通ってくる受験生を「生徒」と呼ぶ人のほうが「学生」と呼ぶ人より多く、中には「さん」をつけて「生徒さん」や「学生さん」と呼ぶ人さえいるが、自分はそのいずれでもなく、専ら「受講生」と呼んでいる。

 ところで、「小学生・中学生・高校生・大学生」と並べてみると、「高校生」だけ方式が違っていて「高学生」とは言わない。
 これは「高等学校」を短縮して「高校」とは言うのに「高学校」とは言わないことに関係がなくはないだろうが、だからといって「高等学生」とも言わない。


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Posted by eg_daw_jaw at 17:34 エッセー・雑文など(予備校編) 

September 23, 2018

拝聴!

 「(何かを)ご馳走する側」が「ご馳走される側」に「どうぞ《召し上がって》ください」と言う代わりに「どうぞ《いただいて》ください」と言うのは敬語の用法として正しくないが、それと同様に、「講演をする側」が「それを聴く側」に「みなさん、どうぞ《拝聴》してください」と言うのは根本的に間違っている。
 
 「拝聴」は「謙譲語」なので、「講演を聴く側」の一人が「講演をする側」に対して「拝聴します」や「拝聴させていただきます」と言う形で用いる。
 あるいは、「講演を聴く側」の一人が、同じく「講演を聴く側」である他の一人か数人に対して「拝聴しましょう」と提案する形で用いるのもよい。

 しかし、「講演を聴く側」の一人が、同じく「講演を聴く側」の自分を除く誰か一人か二人以上に対して「拝聴してください」と助言したり依頼したりするのは、「謙譲語」の使い方として不適切であると言わざるを得ない。

 以上のことは「拝読」についてもまたしかり。


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Posted by eg_daw_jaw at 11:50 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 22, 2018

one of+特定複数

(a) Einstein is one of the [most famous figures in the world of science].
 「アインシュタインは、科学界で最も著名な人物の一人である」
(b) Hamlet is one of the [best roles an actor can get].
 「ハムレットは、男性の役者がもらえる最高の配役の一つである」

 ×This is one of [why he has left the town].
 〇This is one of the [reasons why he has left the town].
  「これが、彼が町から出て行った理由の一つである」

 cf. This is why he has left the town.
  「これが、彼が町から出て行った理由である」

 以上、改めて説明を加えるまでもないだろう。


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Posted by eg_daw_jaw at 11:58 通常授業 

September 21, 2018

睡魔には逆らわない!

 睡魔には逆らわないことにして休稿!


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Posted by eg_daw_jaw at 23:20

September 20, 2018

「お話をする」・「お話しする」

 英語の動詞に日本語の「する」を続けて「ゲット(get)する」、「エンジョイ(enjoy)する」、「リスペクト(respect)する」、「プレー(play)する」などと言うが、「選ぶ」に関しては、なぜか「動詞する」の「チューズ(choose)する」ではなく、「名詞する」で「チョイス(choice)する」と言う。

 これは「選択をする」から「」が脱落して「選択する」となるように、「チョイス(choice)をする」から「」が脱落したものと考えていよいのかどうか。
 
 ついでながら、「お話をする」とも「お話しする」とも言うが、後者は「お話をする」から「」が脱落したものではなく、その証拠に「お話し・する」であって「お話・する」ではない。

 「」という名詞は「」を送らないで「お話・をする」と書くが、「話す」という動詞は「」を送って「お話し・する」と書くのが妥当だと思っているので、自分ではいつもそれに従っている。


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Posted by eg_daw_jaw at 23:56 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 19, 2018

これは驚いた:比較級と最上級が書けない!

 某中堅私立高校の3年生2クラスにrich / happy / beautiful / good / well / bad / far / many / much / littleの比較級と最上級を書かせたところ、全問正解が約60名中わずか2名と判明したが、それどころか正解が半分に満たない者が過半数を占めたのには驚いた。
 それにしても、これだけできないのであれば、入試では読解問題を課すまでもなく、このような問題だけで十分に英語の力が計れるのではないだろうか。
 
<誤答例>

happy -- happyer-- happyest
beautiful -- beautifuler -- beautifulest
good -- gooder - goodest
(good -- goodder -- gooddest)
well -- weller -- wellest
bad -- badder -- baddest
cf. ill - iller -- illest)
far -- farer -- farest
(far -- farrer -- farrest)
many -- manyer -- manyest
much -- mucher -- muchest
little -- littler -- littlest

 この中にはネタとして作ったものも紛れ込ませてあるが、それはともかく正解は次のとおり。

<正解>

happy -- happier -- happiest
beautiful -- more beautiful -- most beautiful
good -- better - best
well -- better -- best
bad -- worse -- worst
cf. ill - worse -- worst)
far -- farther -- farthest
(またはfar -- further -- furthest)
many -- more -- most
much -- more -- most
little -- less -- least


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September 18, 2018

every dayとeveryday

 昨日の記事で、almost everythingは、almost(という副詞)がeverything(という代名詞)を修飾するのではなく、almost(という副詞)がevery(という形容詞)を修飾し、almost every(という形容詞句)がthing(という名詞)を修飾する関係であるという趣旨のことを書いたところ、「それならeverydayはevery dayと綴るべきではないか」という意味のよくわからない質問が「フォームズ」を通してあった。

 わからない質問には答えようがないので「回答」は控えたが、every dayであれ、everydayであれ、every(という形容詞)がday(という名詞)を修飾する関係であることには変わりがなく、これを『動詞修飾する副詞」として用いるときはevery dayと2語で綴り、「名詞修飾する形容詞」として用いるときはeveryday life「毎日の生活」のように1語で綴るという違いがあるだけのことにすぎない。


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Posted by eg_daw_jaw at 16:40 授業外 

September 17, 2018

[almost every]thing / [almost no]body

 某高校の3年生全員が使っている文法問題集の解答編に「almost は副詞なので《名詞》を修飾することはできないが、everything や nobody のような《代名詞》なら修飾することができる」という趣旨のことが書いてあるが、とうてい納得しがたい。

 実は almost everything は、almost (という副詞)が everything (という代名詞)を修飾するのではなく、almost(という副詞)がevery(という形容詞)を修飾し、almost every (という形容詞句)が thing (という名詞)を修飾する関係であると考えるべきではないのか。

 [almost every]thing 

 同様に、almost nobody も、almost (という副詞)が nobody (という代名詞)を修飾するのではなく、almost (という副詞)が no (という形容詞)を修飾し、almost no (という形容詞句)が body (という名詞)を修飾する関係であると説明するべきではないだろうか。

 [almost no]body


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Posted by eg_daw_jaw at 22:10 授業外 

September 16, 2018

「3分の2」と「3分の1」

<改作4択>

(   ) of the applicants (   ) over thirty years old.
 A. Two-third / are  B. Two-third / is
 C. Two-thirds / are  D. Two-thirds / is

 「3分の2」とはthird「3分の1」が「2つ」あることにあたるのでtwo-thirdsという複数形になるのは当然のこと。
 そして、たとえば30人の応募者のうちの「3分の2「」なら20人という複数にほかならない。

 cf. (i) [A third] of these apples [are] bad.
   「この(数個の)リンゴの3分の1が傷んでいる」
  (ii) [A third] of this apple [is] rotten.
   「この(1個の)リンゴの3分の1が腐っている」

(正解) C
(完成文)[Two-thirds] of the applicants [are] over thirty years old.
    「応募者の3分の2が30歳を超えている」

 こういうしょうもない問題でも間違える受験生は間違える。


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Posted by eg_daw_jaw at 22:00 通常授業 

September 15, 2018

4+12+7=23

<4季>:spring / summer / autumn/fall / winter
<12か月>:January / February / March / April / May / June / July / August / September / November / December
<7曜日>:Sunday / Monday / Tuesday / Wednesday / Thursday / Friday / Saturday

 以上、4+12+7=23語をすべて間違いなく綴ることができる大学受験生は全体の何パーセントくらいいるかわからないが、その比率は意外に低いのではないだろうか。

 この23語が一つも漏らさず完璧に書ける受験生なら、英語のすべてにわたって勉強が緻密で正確である可能性が高いので読み書きの力もそれ相応にあることが期待できるが、逆に、この程度のことですら知識が不完全で不正確な受験生は、一事が万事いいかげんで粗雑な勉強しかしていない可能性が高いので、読み書きの力が高いはずはない。

 そうだとすれば、入試では何も手間暇かけて高度な読解問題や自由英作文問題を作って面倒くさい採点をするまでもなく、抜き打ち的に一度しか使えない手ではあるが、この23語を書かせてみるだけで英語の学力の優劣を計ることがきるのではないか、とふとそんなことを考えた。


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September 14, 2018

あり合わせで

<改作4択>

One of the most serious problems some students have (   ) a lack of motivation.
 A. are  B. be  C. been  D. is

 the [most serious problems (that) some students have]「一部の生徒が抱えている最も深刻な問題」という「特定複数」のうちの「一つ」にあたる「三人称単数」のoneを主語とするSVC型の文にほかならない。
 
 空所のすぐ前だけを見てsome students have [been]としてしまうようでは、それこそ「な〜んも考えとらんアホや!」の誹(そし)りを免(まぬか・まぬが)れない。

(正解) D
(完成文)One of the most serious problems some students have [is] a lack of motivation.「一部の生徒にある最も深刻な問題の一つは、意欲が欠如していることである」


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Posted by eg_daw_jaw at 07:40 通常授業 

September 13, 2018

休稿!

 ここのところ肝心の受験生が読んでいる気配が感じられないので書く意欲が失せることがよくあるが、そういうときは気持ちに正直に休稿にするにかぎる。


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Posted by eg_daw_jaw at 22:45 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 12, 2018

audienceの正体!

<改作4択>

There (   ) in the movie theater.
 A. was a large audience  B. was a lot of audience
 C. were a large audience  D. were a lot of audiences

 単一の映画館には単一の「客の集合」として an audience が存在するが、それを構成する人数が多ければ集合としての規模が「大きい」ので a large audience と言う。
 そして1個の集合である以上は「三人称単数」にあたるので、ここは There [was] a [large audience] in ... であって There [were] a [large audience] in ... ではない。

 ただし次のように、集合そのものではなく、その成員について言及するときに「三人称複数」として扱うことはあり得る。

 cf. The [audience] [were] all satisfied with his performance.
  「客はみんな、彼の演奏に満足した」

 また、単一の映画館に単一と決まっている an audience を a lot of(=much) audience「多量の《客の集合》」や a lot of(=many) audiences「多数の《客の集合》とする謂(いわ)れは元よりない。

(正解) A
(完成文)There was a large audience in the movie theater.
    「映画館は客が多かった」


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Posted by eg_daw_jaw at 22:04 通常授業 

September 11, 2018

英語の成績が上がらないのにはワケがある!

 私立文系などで「入試に英作文の出題がない」からという理由で「和文英訳」の授業には出席しないという不届き者がいるが、そういう受験生は可哀そうにすでに終わっている。

 出題形式がどうであれ、英語が読めて書けるようになるための健全な勉強をしないかぎり英語の学力を伸ばすことはできないので、「和文英訳」という、とりわけ「書くための英文法」を徹底して学ぶのにうってつけの勉強を怠っているようでは、「書く」ことはおろか「読む」ことすら満足にできるようにならない。
 
 また、そういう受験生に限って「頑張ってるんですけど英語の成績が上がりませんどうしたらいいでしょうか」と悩みを訴えたりするが、「頑張っている」といっても、「単語帳」で断片的に「単語」だけ覚え、「文法問題集」を繰り返して「答え」を丸暗記しているだけで、英語の成績が上がるような勉強を何一つしていないのだから、成績が上がらないのも無理はないと言わざるを得ない。


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Posted by eg_daw_jaw at 16:42 勉強法・合格作戦など 

September 10, 2018

語義のインフレ!

 私は、アメリカ人が何でもかんでも「グレイト!」と言うのは、本来の「グレイト」の意味を知らないからだろうと思っている。彼らは「スーパー」と言うのも、お得意だ。この頃の日本語では「超」と言うのだろうか。「スーパーマン」という「グレイト」な英雄(ヒーロー)は“超”アメリカ的だ。

 以上、「ヘンリー・S・ストークス著:日本だけが『悪の中華思想』を撥(は)ね退(の)けた」(235ページ)から引用。

 アメリカ人の “great” も日本人の「」も「語義のインフレ」と言ってよいかもしれないが、その「」も今では「すぎる」に取って代わられた感があ“る。

 美人すぎる市議!
 このネコ可愛すぎる
 意識高すぎ高杉君!

 「すぎる(too / over)」は元来は「辛すぎる(→食べられない)」、「重すぎる(→持ち上げられない)」、「服のサイズが小さすぎる(→着られない)」などのように否定的なことばだったはずなのに、今では単に「すごく(very / really)…」という強調のことばに変わってしまったと言うべきだろうか。


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September 09, 2018

「6.5時間」と「6時間半」

<改作4択>

The test began on a cold morning in February and it lasted for six(   ).
 A. and a half hour  B. and a half hours
 C. hour and a half  D. hours and half

 six and a half [hours]「6.5時間」
  (6.5は(>1)なので複数)
 six [hours]「6時間」
  (6は(>1)なので複数)
 a half [hour]「半時間」
  (0.5は(≦1)なので単数)

 six [hours] and a half [hour]「6時間と半時間」
→six [hours] and a half「6時間半」

 cf. The test began on a cold morning in February and it lasted for six [hours] and a half.
  「その試験は2月のある寒い朝に始まって6時間半続いた」

(正解) B
(完成文)The test began on a cold morning in February and it lasted for six and a half [hours].
     「その試験は2月のある寒い朝に始まって6.5時間続いた」


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Posted by eg_daw_jaw at 18:52 通常授業 

September 08, 2018

a person / people と a people / peoples

<改作4択>

The French (   ).
 A. are known as a food-loving people  B. are known as food-loving people
 C. is known as a food-loving people  D. is known as food-loving people

(i) the French(the+形容詞)「フランス人(の総称)」(三人称複数)

(ii) a person(単)/ people(複)「(個々の)人」
  a people(単)/ peoples(複)「(集合としての)国民 / 民族」

(正解) A
(完成文)The French are known as a food-loving people.
    「フランス人は、食を好む民として知られる」


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September 07, 2018

PCといえば!

 沖縄の米軍基地だったか、PC(political correctness)の見地から男女平等を徹底させるべく、女子トイレにも男性用の便器を設置したという話を以前に聞いたことがあるが、本当だろうか。

 PCといえば、chairman / chairwoman が chairperson に、また salesman / saleswoman が salesperson になるのであれば、policeman / policewoman は policeperson になるのかと思いきや police officer だったり、あるいは fireman は fireperson ならぬ firefighter だったりする。

 しかし、いくら何でも Whitman のような固有名詞は Whitperson と言い換えるわけにはいかないので、我らの「アンパンマン」(Ampam-man)も「アンパンパースン」(Ampam-person)」にされる心配はないだろう。


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September 06, 2018

眠い!

 眠いので無理をしないで休稿にする。
 悪しからず!


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September 05, 2018

その伝では!

 彼女はこの8月、友人たちと10日間のヨーロッパ旅行をした。
→She took (      ) trip to Europe with her friends this August.

 「4枚の葉」は複数形で four leaves と言うが、「1枚の四葉のクローバー」は a four-leaf clover であって a four-leaves clover ではない。
 
 また、「その男子は5歳である」は複数形で The boy is five years old.と言うが、「1人の5歳の男子」は a five-year-old boy であって a five-years-old boy ではない。

 その伝では、本問の「10日間のヨーロッパ旅行」は、a ten-day trip to Europe であって a ten-days trip to Europeではない。

 「その伝では」の「」とは、「ある型にはまったやり方」のこと。

(正解) a ten-day
(完成文)She took a ten-day trip to Europe with her friends this August.


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September 04, 2018

fish:可算名詞(単複同形)のときと不可算名詞のとき

×We divided only two fishes among the four of us.(誤文)

 「(動物としての)魚」を意味する「可算名詞」のfishは単複同形(単数と複数で同形)なので、複数だからといってsをつけてfishesとはしないが、「数が多い」ことを強調するときにはfishesとすることもなくはないとはいえ、twoでは「数が多い」にはあたらないので、「2匹の魚」をtwo fishesとする謂(いわ)れはない。

 ついでながら、the four of usは「私たち(4人のうちの)4人」であって、「私たち(5人以上)のうちの4人」ではない。

 ところで、この話の後で、「fish and chipsのfishは単複どっち?」という問いを出して決をとると半々に割れた。

 andの後が複数形のchipsならandの前のfishも複数だろうと考えたくなるのも無理はないが、正解は「単数」。

 fishは、「魚」という動物としては「可算名詞」に違いないが、「魚肉」という食品としては、尾頭(おかしら)付きの鯛だろうが、切り身になったマグロの刺身だろうが、つぶした鰯のつみれだろうが、すべて「不可算名詞」として扱う。
 そして、fish and chipsのfishは「魚のフライ」という形の「魚肉」にほかならない。

(正解)fishes→fish
(完成文)We divided only two [fish] among the four of us.
    「私たちはわずか2匹の魚を4人で分けた」


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September 03, 2018

宗教だから仕方がない!

 Facebookでこんなものを見つけた。

 効かないものを平気で売る。
 それを信じて買い続ける。
 宗教なのだから仕方がない。

 確かサプリか何かの話だったと思うが、「効果は保証しない」という断り書きがなければ、英語の「単語帳」のことかと思うところだった。

 役に立たないものを平気で売る。
 大多数がそれを買って使い続ける。
 宗教なのだから仕方がない。

 それじゃ困る!


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September 02, 2018

日本人はもとから「地動説」?

 再び「ヘンリー・S・ストークス著:日本だけが『悪の中華思想』を撥ね退けた」から!

 私は日本語を学ぶようになって、日本人がよほど必要でない限り、「私」「あなた」という言葉を使わないことに、気づいた。
 英語でも、ヨーロッパ諸語でも、I(アイ)、YOU(ユー)という言葉抜きでは、まったく話すことができない。
 ・・・
 日本では「和」を大切にするために、「私」と「あなた」のあいだにはっきりとした境界線を引きたがらない。そこで日本語では「私」を連発すると、品性が欠けることになる。互いに気持ちを合わせることに努める文化なのだ。
 日本でもアメリカの漫画の主人公のポパイと言えば、誰でも知っている。
 「アイ・アム・ホワット・アイ・アム・アンド・ザッツ・ホワット・アイ・アム」(私といえば私であり、私だ)という言葉がある。ポパイの有名なセリフだが、私と同じ世代のアメリカ人だったらもちろん、英語国民も誰だって知っている。
 ・・・
 欧米人はポパイまで含めて自我が強いので、自分が宇宙の中心であると、みなしてきた。日本人から見たら欧米人は、ガリレオ・ガリレイが十七世紀はじめにひっくり返した天動説を信じているのと似ているのではないかと、思うのではなかろうか。(以上230〜232ページから抜粋)

 ところで、引用文中のポパイのセリフを英語で表記すれば I am what I am and that’s what I am.となるが、ネットには二つ目のwhatの代わりにall thatを用いたI am what I am and that’s all that I am.というのがあった。

 しかし、そんなことより、もしかすると日本人はもとから「地動説」だったのではないかという気がしてきた。


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September 01, 2018

生存確認電話!

 めったにない電話が珍しくかかってきたので、画面を見るとS台T沼校からだった。

《道場主》:は〜い。
《N女史》:S台T沼校のNです。
《道場主》:声でわかるって。
《N女史》:私の声、そんなに特徴がありますか。
《道場主》:そういうわけじゃないけど、いつも聞き慣れてるからね。
《N女史》:それはそうでしょうけど。
《道場主》:ところで、まさか初日から休講ってことではないだろうね。
《N女史》:違いますよ。
《道場主》:何しろ今降ってる雨は半端じゃないから。
《N女史》:大丈夫です。明後日(あさって)には上がります。
《道場主》:で、電話の要件は明後日(あさって)の後期開講にあたって「生存確認」というわけね(笑)。
《N女史》:はい、そうです(笑)。それは冗談ですけど、明日の日曜日が判定模試ですから、初日が模試の翌日ということになります。
《道場主》:ということは、受講生が模試で疲れていて授業の反応が悪いってことだね。
《N女史》:そのとおりです。
《道場主》:でもこの頃の受講生の反応が悪いのは模試の翌日に限ったことではないから平気だよ。すっかり慣れてるもの。
《N女史》:それなら安心です。先生は月曜日の第4限からです。今学期もよろしくお願いします。
《道場主》:ああ、任せなさいって!


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Posted by eg_daw_jaw at 20:24 エッセー・雑文など(予備校編) 

August 31, 2018

ファジー(fuzzy)で何が悪い?

 昨日読んだ「ヘンリー・S・ストークス著:日本だけが悪の中華思想を跳ね退けた(世界はますます『中禍』に苦しむ)」に、興味深い記事があったので紹介する。

 日本民族は異なるものを二律背反的(にりつはいはんてき)な対立構造でとらえなかった。大きく「和の心」をもって共存させ、全体の調和を保つことによって独自の文化を織りなしてきた。
 それに対し、西洋文明は対立構造の上に成り立ってきた。常に白黒をハッキリさせ、神と悪魔の戦いのような世界観によって築かれてきた。イスラム文明も同様に、神(ラー)か、悪魔(サタン)かという二者択一を迫る。
 欧米人の思考は、二律背反なのだ。それに対して、日本人はできるだけ対立を避けようとするから、欧米人にとって曖昧(ファジー)だ。
 ・・・欧米人は言語表現そのものが、相手に対してYESかNOかの二者択一で答えることを求める。
 日本語は最後まで聞かないと、肯定しているのか否定しているのかわからないことが多い。肯定して意見を言っているのかと思ったら、最後に「ということは、ない」とつけ加えることもある。土壇場になって、肯定と否定が逆転するなど、英語などのヨーロッパ諸語ではありえない。それでも、最後に肯定か否定かが明確にされればよいほうで、日本語ではしばしば最後まで話を聞いても、いったい、肯定なのか否定なのか、煙(けむ)に巻くような話し方をされることもある。欧米人はそれを「不誠実だ。胡麻化(ごまか)そうとしている」と受け取ってしまいがちだ。そこで、「日本人は狡(ずる)い」とか、「信用できない」と言って、批判する。(以上210〜211ページから引用)

 日本語では、たとえば「私は今日雨が降ると思いま《せん》」のように「否定」であることは最後になって初めてわかるが、英語ならI do[n’t] think it will rain today.のように「私は思いま《せん》」と最初に「否定」であることをはっきりさせしまう。


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Posted by eg_daw_jaw at 13:20 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 30, 2018

真ん丸!

 高3の時に同じクラスにいたK木君は、現役で京都大学の理学部に合格するほどの秀才だったが、英語の発音には無頓着で、ある日「哺乳類」のmammal(@クジラ構文)を「マンマル」(真ん丸?)と発音したのを今でも懐かしく思い出す。

 A whale is [no less] a mammal [than] a horse is.
 「クジラが哺乳類であるのは、馬が哺乳類であるのと同じである」

 「馬が哺乳類である」という誰もが「肯定」する話をダシにして、それと比べて「劣るところがまったくなくno less ... than)」て同じく「肯定」ということから、「馬が哺乳類で《ある》のと同様に、クジラは哺乳類で《ある》」、または逆に頭から「クジラが哺乳類で《ある》のは、馬が哺乳類で《ある》のと同じである」となる。

 K木君には50年超も会っていないが、元気にしているだろうか。


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Posted by eg_daw_jaw at 17:32 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 29, 2018

発音に無頓着じゃ困る!

 英単語の意味は覚えても、語法は疎(おろ)か、どう発音するかには無頓着(むとんちゃく)な受験生が多いが、発音の仕方がわからない単語の意味だけ覚えていったいどうしようというのだろうか。

 たとえば、「ウォーク」と言うからwalkのことかと思ったらworkのことだったり、「ウォーシップ」と言うからwarship「軍艦」かと思ったらworship「崇拝(する)」だったり、また「ウォーリー」と言うからwallyのことかと思ったらworryだったりする。

 それでも、同じworという綴りを含むwordを間違えて「ウォード」と言う受験生はあまりいない。

 ついでながら、worのwが黙字となるswordは「ソード」であって「スワード」ではないが、swordといえば、高1の時に教わった懐かしい英文がある。

 The pen is mightier than the sword.「文は武よりも強し」


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Posted by eg_daw_jaw at 10:34 エッセー・雑文など(予備校編) 

August 28, 2018

無いものが有る!

 遅ればせながら(発行から2年遅れで)今日読んだ「池谷裕二著:脳はなにげに不公平」に興味深い記事を発見したので紹介する。

 ・・・昔の人はよく言ったものです。便りのないのはよい便り――。手紙が来ないのは「無事でいる」という知らせ、つまり「無」は、情報として意味があると述べているわけです。
 無に存在性を感じる――なんとも不思議です。・・・
 ・・・
 ・・・やはり「無」は脳にとって無ではなく、「無なる存在」だといえそうです。
 ・・・
 ゼロという概念は古代インド(もしくは中東エリア)で発見されたとされています。この発見は数学を大きく進歩させました。「無」に「0」という有形記号をあてる行為は、「無いこと」の顕在化です。
 実際、インドには「無が存在する」という奇妙な言語表現があります。これはとても重要なことです。なぜなら同地域の言語から派生した語族、つまりインド・ヨーロッパ語族では類似の表現を使うからです。
 たとえば英語では「There is nothing」という表現があります。ほかにも「Nobody knows it」「I have no idea」など、無を主語や目的語にした「肯定文」は珍しくありません。・・・(以上175〜177ページから抜粋)

 特に「を主語や目的語にした『肯定文』」という物言いが面白い。
 
 たとえば、There is nothing.は、そのまま訳せば「いものがる」となるが、「いんか、るんか、どっちかハッキリさせんかい!」とチャチャを入れたくなるのもいい。


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Posted by eg_daw_jaw at 15:56 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 27, 2018

暑いの歓迎!

 今日も相変わらずの猛暑だったが、この夏の暑さにはすっかり慣れたので、あまり気にならないどころか、むしろ歓迎さえしている。
 
 というのも、下手に暑さが和らいで多少なりとも秋の訪れを感じるようになると、受験に関わる仕事に携わっている者としては受験生ではなくても焦(あせ)りを覚えるので、このまま暑さが続くことによって、それがしばらくお預けになってくれるのはありがたい。
 
 しかも、梅雨時と違って湿度があまり高くないので、気温の割は凌(しの)ぎにくくはないとあって、もう少しこのまま暑い夏が続いてほしい。その願いは受験生も同じではないだろうか。


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Posted by eg_daw_jaw at 23:32 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 26, 2018

成功する浪人生!

 「第2志望」を蹴って浪人する受験生は、しかるべき努力をすれば1年遅れで晴れて「第1志望」に合格することができる。

 逆に「第2志望」に蹴られて浪人する受験生は、よほどの努力をしないかぎり、1年後に「第1志望」に合格するのは難しい。

 しかし「努力」といっても、「間違った努力」では仕方がない。

 英語に関するかぎり、「単語帳」で断片的に「単語」だけ覚え、「文法問題集」を何度も繰り返して(肝心の「文法」ではなく)「答え」だけ覚えるという、「不健全で効果の乏しい勉強法」に見切りをつけて、それとは真逆の「健全で効果の高い勉強法」に切り替えなくてはいけない。


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Posted by eg_daw_jaw at 22:30 勉強法・合格作戦など 

August 25, 2018

2→3→1

 この数字はほかでもない、「2人称→3人称→1人称」と述べる順序を表したものにほかならない。

 (i) you and I(2→1) / (ii) he and I(3→1)/ (iii) you and he(2→3)
 (iv) you, he and I(2→3→1)

 エリザベス女王はmy husband and I(3→1)が口癖であると言われたが、イギリスで一番偉い女王でも自身を先にしてI and my husband(1→3)とは言わない。

 日本語では、獅子文六(ししぶんろく)の小説に「娘と私」(3→1)というのがあるが、これが「私と娘」(1→3)では違和感を免れない。

 もっとも、元プロ野球選手であるN氏の大学での卒論の題名は「僕と野球」(1→3)だったと聞くが、「野球」は3人称とはいえ人間ではないので話は別だろう。

 日本に帰化して久しい評論家の石平(せきへい)氏は、対談本などで「私と〇〇さん」(1→3)のように自分を先に言うのが常だったが、昨日読んだ「アジアの覇者は誰か 習近平か、いやトランプと安倍だ!」(宮崎正弘×石平)の「はじめに」では、何といつもとは逆に自分を後にして「宮崎先生と私」(3→1)と言っているではないか。

 読者に指摘されたか、編集者から注意されたか、それとも自分で気づいて改めたか、「相棒」の杉下右京ではないが、細かいことが気になるものですから僕の悪い癖!


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Posted by eg_daw_jaw at 16:28 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 24, 2018

文単位で考える!

 断片的に英単語だけをいくら覚えても、英語が読めて書けるようにはならない。
 文法の決まり事を素直に受け入れて文ごと覚えて使えるようにしていく、また、それを土台に紙の辞書をマメに引きつつ常に「文単位で考える」ことを習慣づければ、勉強量に比例して語彙力も上がり、着々と読めて書けるようになっていく。
 
 そういう「健全で効果的な勉強」をしていない受験生がいかに多いかは、次のような2択問題に答えさせてみるとよくわかる。

(1) We had nothing to do (   ) our long train trip, so we played cards.
  A. on  B. with
(2) Zinc is used to (   ) iron from rusting.
  A. protect  B. protecting
(3) People differ greatly (   ) their outlook on life.
  A. from  B. in

 (1) have nothing to do with ...「…と関係がない」だからといってBを、(2) be used to 〜ing「〜することに慣れている」だからといってBを、(3) differ from ...「…と違う」だからといってAを選ぶようでは、「な〜んも考えとらんアホや!」という誹(そし)りを免(まぬか)れない。

(正解)(1) A  (2) A  (3) B
(完成文)(1) We had no[thing to do] on our long train trip, so we played cards.「私たちは長い列車の旅の道中することがなかったので、トランプをした」
(2) Zinc is used to protect iron from rusting.「亜鉛は鉄を腐食することから防ぐために使われる」
(3) People differ greatly [in their outlook on life].「人それぞれ人生観が大きく違う」


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Posted by eg_daw_jaw at 22:30 エッセー・雑文など(予備校編) 

August 23, 2018

ever:例の実験(@京都)!

 everが出てくるたびにやっている例の実験を先日京都の塾でしてみたが、「案の定(あんのじょう)」の結果だった。

《道場主》:Have you [ever] been to Hawaii?のeverって何?
《受講生X》:「今までに」です。
《道場主》:じゃあ、Do you [ever] read mystery novels?を和訳してみて。
《受講生X》:「あなたは《今までに》推理小説を読んだことがありますか」。
《道場主》:ブーッ! 現在完了形Have you [ever] read ...?ならそれでいいけど、単純現在形Do you [ever] read ...?なんだよ。
《受講生X》:そうですね
《道場主》:everは「今までに」じゃなくて、at any time、つまり「いつであるかを問わず」という意味の副詞なんだ。Have you [ever] ...?を「今までに…」と訳すのはeverだからじゃなくて、「現在の時点までの経験」を表す現在完了形だからだよ。つまり「あなたは《いつであるかを問わず》今までにハワイへ行ったことがありますか」って。
《受講生X》:知りませんでした。
《道場主》:単純現在形Do you [ever] read mystery novels?は、「あなたは《いつであるかを問わず》ふだん推理小説を読んだりしますか」ということだよ。
《受講生X》:そういうことだったんですね。ありがとうございました。


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Posted by eg_daw_jaw at 19:28 特別授業 

August 22, 2018

医学部が難関なワケ!

 少なくとも自分が受験生だった半世紀超前は、理系の優等生が医学部志望だとわかると、「医者なら君でなくてもなれる君のような秀才は理学部に行かなくては」と言って医学部に行くことを思いとどまらせようとすることさえあったが、今はそれとは真逆で、理系の最優秀生は「取り敢えず(ビールならぬ)医学部」というのが当然のようになった。
 
 これに関連して、最近読んだ、元通産官僚で評論家の八幡和郎氏の本に、次のような記事があった。

 どうしてそんなこと(=医学部に優秀な理系人材が集まること)になっているのかといえば、つまるところ、医師という職業が不均衡に「美味しい」からという医療行政の側の問題もあります。しかし、それと同時に文部科学行政もおかしいのです。
 現状では18歳で適性もわからないまま医学部に入ったらほぼ確実に医者になれるわけですが、例えばメガバンク、テレビ局、キャリア官僚、弁護士…などほかの人気のある職業に就けるかどうかは、その可能性のある学部に入るだけで確定するわけでなく、22歳かそれ以降になってからでないとわかりません。
 ところが、医学部だけは18歳で医師という人気職業に就くことがほぼ決まるのですから希望者が殺到するのは当たり前なのです。本人も周囲もその適性などわからないままです。(引用は以上)


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Posted by eg_daw_jaw at 17:30 エッセー・雑文など(予備校編) 

August 21, 2018

予備校講師にだけはなるな!

 先週のテレビで、ホストから転身して予備校の数学講師になり、年収が7,000万円、クラブで1本5万円のドンペリを3本抜いただの、高級ホテルのスイートルームに泊まって学参を執筆しているだの、毎日授業の前に美容院で整髪をしているだのというバブリーな50歳の人物と、京都大学出身で自ら営む塾で英数国を一人で教える、年収が370万円という64歳で、失礼ながら見るから貧相な人物を対比させて紹介していた。

 テレビだから、かなりの誇張があるに違いないが、それにしても、この2人のうちの前者だけを見て「予備校講師になりたい」と本気で言い出す受験生がいるから困る。
 ちょうど、誰もが羽生結弦(はにゅうゆづる)や錦織圭(にしこりけい)になれるわけではないように、誰もが林修(はやしおさむ)になれるわけではなく、大半の予備校講師はお世辞にも高収入ではないどころか、基本が一年契約だから明日どうなるかすらわからない。
 そういうヤクザな仕事に就きたいなどというのは、いくら人生経験が乏しい若者でも分別がなさすぎる。

 半世紀超前の我が受験時代に、駿台の名物講師である英語の鈴木長十先生は「医者と先生にだけはなるな!」と冗談で仰(おっしゃ)っていたが、自分としては、医者と(堅気の)先生はともかく、少なくとも「(ヤクザな)予備校講師にだけはなるな!」とは言いたい。


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Posted by eg_daw_jaw at 17:35 エッセー・雑文など(予備校編)