April 30, 2007

和文英訳:まずはインプットから

 開講後2週間が経過したが、和文英訳の授業で、あれほど「模範例文を覚えないで自己流で書いても無駄、いやそれどころか有害である」と力説したにもかかわらず、「添削してください」と言ってノートを持ってきた受講生の中でいかにも自己流という答案を書いていた数人に「模範例文を覚えたか」と訊いてみると見事に例外なく「いいえ、覚えてません」という答えが返ってきた。
 限られた少ない知識や誤った知識をもとにして英文を書くのは無駄であるどころか、かえって有害でもある。毎週「添削をお願いします」と講師室に熱心に通ってきても一向に進歩のあとが見えないどころか、自己流にいっそう磨きがかかるだけむしろ後退しているようなものであることは、受験屋としての長年の経験でわかりすぎるほどわかっている。
 今は足りない知識を補い、誤った知識を正すべき時期。具体的には、まずはテキストの模範例文を覚える、次に模範例文を応用して、練習問題の「解答例(敢えて未完成版)」で自己流を矯正しながら空所部分を埋めてから授業を聴き、未完成版完成版に変える。そして完成版模範例文として覚える。それで確実に英作文力がついてくる。
 ちなみに、良心的な英会話学校では、最初は生徒に英語をしゃべらせない。つまり、アウトプットさせない。では何をさせるかというと、まずは文法を教えて数多くの模範例文を覚えさせるという。いくら耳を鍛えても、聴く英語の意味がわからなかったり、また相手の発言に答えることができなかったりすれば会話はできない。そこで、数多くの英語の例文をインプットして読解力だけでなく自分の考えを相手に伝えるための表現力を身につけることを課題にするというのは至って合理的で効果が高い。
 改めて言う。今は地道に模範例文インプットをしっかり行って表現力を身につけなくてはいけない。それを怠って自己流で英文を書くのは効果がないどころか後退するだけと知るべし。アウトプットは後期になって十分な表現力が身についてからやればよい。

  

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April 29, 2007

天皇賞ハズレで反省の記

(1) ▲6メイショウサムソン牡4歳58石橋守) 3分34秒7 ◆福2)
(2)  16エリモエクスパイア(牡4歳58福永) ハナ (±0)
(3) △12トウカイトリック牡5歳58池添) クビ ぁ福4)
(4) ◎8アイポッパー(牡7歳58安藤勝) 2分の1馬身   福2)
(5)  10トウショウナイト(牡6歳58武士沢) 1馬身4分の1 Α 福12)

単勝 6  450円
馬単 6→16  25,210円
3連単 6→16→12  306,390円

 何と1〜5着すべてが偶数番!
 高齢馬にはきつかったか、4歳馬のワンツーで3着は5歳!


 6メイショウサムソンについては「皐月賞、ダービーと連覇した…これだけ手薄なメンバーなら3着以内に入ることは決してあり得なくはない」と書いたが、まさか1着とは思わなかった。
 1番人気の8アイポッパーに関しては「7歳という高齢にもかかわらず2頭のG1馬を差し置いての1番人気。荷が重くないのか…」と書いたが、案の定荷が重くて4着に敗走。
 3番人気の15デルタブルースは「3割台の連対率からも信頼度が低く甚だあてにならない」と書いた通り12着に凡走。
 12トウカイトリックは「440キロあるかないかの小型馬なので58キロの斤量はやや辛く、長距離の実績はあるので見くびれないが格下感は否めない」と書いたが頑張って3着に来たのは立派。
 1マツリダゴッホには「人気凡走の後の不人気好走」を期待したが、11着に敗走。
 そもそも3,400米のダイヤモンドステークスを2着している16エリモエクスパイアを見くびって切り捨て、距離実績のない1マツリダゴッホにはかない期待をかけたのが間違いだった。

  
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第135回・天皇賞の朝

 横綱級の抜けた馬が不在でG1とは名ばかりの第135回・天皇賞とはいえ、大関、関脇、小結レベルなら何頭かいるので、ディープインパクトという横綱以外はまるで前頭と十両ばかりのような組み合わせだった昨年よりは推理のし甲斐がある。

単勝式人気

(1) ◎ 8アイポッパー(牡7歳58安藤勝)前走・G2阪神大賞典58K1(4.1倍)
(2) ▲ 6メイショウサムソン牡4歳58石橋守)前走・G2大阪杯59K1(4.7倍)
(3) 注 15デルタブルース(牡6歳58岩田)前走・G2阪神大賞典59K4(5.3倍)
(4) △ 12トウカイトリック(牡5歳58池添)前走・G2阪神大賞典57K3(9.1倍)
(5) ○ 1マツリダゴッホ(牡4歳58横山典)前走・G2日経賞57K3(9.3倍)

 8アイポッパーは鞍上が今年のG1過去4戦で1、3、1、3着と好調の安勝(あんかつ)ということも手伝って、7歳という高齢にもかかわらず2頭のG1馬を差し置いての1番人気。荷が重くないのかという懸念がある。
 皐月賞、ダービーと連覇した6メイショウサムソンは3,000メートルの菊花賞で歯が立たなかったように距離適性に疑問があると見られているが、これだけ手薄なメンバーなら3着以内に入ることは決してあり得なくはない。
 2頭しかいないG1馬の1頭である15デルタブルースは3割台の連対率からも信頼度が低く甚だあてにならない。
 12トウカイトリックは440キロあるかないかの小型馬なので58キロの斤量はやや辛く、G3ダイヤモンドステークス以外に重賞勝ちがないのだから4番人気は妥当なところ。長距離の実績はあるので見くびれないが格下感は否めない。
 1マツリダゴッホは前走の日経賞を1番人気で3着に敗走したことで人気を下げたが、「人気凡走の後の不人気好走」が見込める。G1に強い鞍上の横山典なら期待できる。

 
馬券作戦

◆G1馬2頭のうちでは低人気での菊花賞馬の分際で今回2番人気と買いかぶりの疑念が拭えない15よりは、2冠馬で連対率も6割を超える6の方が安心感がある。(6>15)
◆過去のデータからは4歳馬が有利。(1、6)
阪神大賞典の上位馬が有利。(8、12、15)
日経賞の上位馬が1頭くらい絡んでもおかしくない。(1)
◆前走を不人気好走した馬が次走で人気を上げて凡走するのが競馬の常。ましてや前走を不人気凡走した馬が次走で人気を上げた場合はなお危うい。(×15)
◆前走を人気凡走した馬が次走で人気を下げて好走して意外な高配当を生む。日経賞を1番人気3着で今回5番人気まで下げた1に妙味がある。(○1)
 
 3連単 (1, 6, 8)> (1, 8, 15), (1, 6, 15)>(1, 8, 12), (1, 6, 12)を観戦料程度だけ買って楽しむのが得策。


追記

 2、3番人気が後で逆転したので最初の記事を元に一部書き換えた。

  
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April 28, 2007

丸暗記厳禁主義に目覚めよ!

 勉強しても学力が伸びない受験生が多いのは受験屋として歯がゆくてたまらないが、学力が伸びない原因ははっきりしている。それは他でもない、理解を省いて知識を詰め込むことにある。
 理解することなく闇雲(やみくも)に覚えたことは忘れやすいので、知識として頭に蓄積されない。つまり知識が増えない。学力向上の本質は知識が増えることであるのに、その肝心の知識が増えなければ、学力横ばいを続けるだけで、上がっていくことがない。
 理解を省いて詰め込んだことが知識として定着しないのに対して、根本的に理解したことは二度と忘れない。その結果、知識は頭に蓄積されてどんどん増えていく。それが学力向上の仕組みに他ならない。

 「極め付き・入試必勝法」(2006年4月に20回に亘って連載)は、数年前から少しずつ進化させて一応は完成させたものだから、今年は改定を行わなかったものの、この必勝法を読んで実践し、わずか数ヶ月で偏差値を20も30も上げた受験生は多い。これを読んで丸暗記厳禁主義に目覚め、学力が横ばいの受験生から、学力が右肩上がりに伸びる受験生へと大きく変身を遂げてほしい。

  
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April 27, 2007

「catch+人+現在分詞」という形になる理由

 SVOC型の知覚構文には、(1) C が原形の場合:「SはOがCするのをVする(能動態の動作の全体を知覚)、(2) C が現在分詞の場合:「SはOがCしているのをVする(能動態の継続動作の一部を知覚)、(3) C が過去分詞の場合:「SはOがCされるのをVする(受動態の動作の全体を知覚)、(4) C がbeing+過去分詞の場合:「SはOがCされているのをVする(受動態の継続動作の一部を知覚)と4種類ある。

 (1) I heard somebody call my name.
   「誰かが私の名前を呼ぶのが聞こえた」(能・全
 (2) I heard somebody calling my name.
   「誰かが私の名前を呼んでいるのが聞こえた」(能・一
 (3) I heard my name called.
   「私の名前が呼ばれるのが聞こえた」(受・全
 (4) I heard my name being called.
   「私の名前が呼ばれているのが聞こえた」(受・一

 「人が何か悪いことをしているのを見つける」ことを言うときに用いるcatch+人+〜ing知覚構文の一種と考えられるが、「見つける」のは継続動作の途中に当たる一部だから、(2)と同じく SVOC の C として現在分詞〜ing)を用いるのは至極当然のことにすぎない。

 cf. The police caught him breaking into a house.
   「警察は彼がある家に押し入ろうとしているのを見つけた」

(英文法H・第2課のオマケ話)

  
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April 26, 2007

explainの語法など

×He explained me what he really meant.

 tellならSVO'O型で He told me what he really meant.とすることができるとしても、誤文訂正問題では explained→told という訂正は認められない。というのも、explainedに罪があるわけではなく、悪いのはこの動詞を使って書いた人だからに他ならない。ここはexplainという動詞の語法について問うのが目的だから、他の動詞に置き換えて逃げてはいけない。

 cf. The umpire explained the rules of the game to us.
   「審判は我々に試合のルールを説明した」

 このようにexplain ... to+人(SVOM)という語法は譲れないのが、では本問でHe explained what he really meant to me.とすればよいかというと、それには不都合がある。目的語that節疑問詞節の場合にこの語順では、to ...が、それによって修飾されるexplainという動詞と離れすぎるだけでなく、to ...のすぐ近くにはthat節疑問詞節動詞があるので、その動詞浮気をしかねない。意味的にはまさかそう誤解されることはあり得ないとしても、形の上でそうした疑惑が否めない以上は、恋人同士を近づけて次のようにするのがよいと考えられる。

 ○He explained to me what he really meant.

 ただし、このような SVMO の語順が許されるのは、目的語が「主語+述語動詞」を含むである場合に限られるのは言うまでもない。
 ところで、この文のwhat疑問代名詞なのか、それとも先行詞を含む関係代名詞なのか。つまり、what節の訳は「彼が本当はを意図しているか」なのか、それとも「彼が本当に意図していること」、言い換えれば「彼の真意」なのか。
 英米人にとってはwhatはどっち道whatであって、それを我々が「」と訳すか「こと」と訳すかは知ったことではない。少なくともここではwhatを「」と訳しても「こと」と訳しても通じるので、どちらでも構わないというのが結論。

 (1) 彼は私に自分が本当はを意図しているかを説明した。
 (2) 彼は私に自分の真意(自分が本当に意図していること)を説明した。

(英文法H・第1課のオマケ話)

  
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April 25, 2007

四月大歌舞伎:二代目・中村錦之助襲名

 中村信二郎改め二代目中村錦之助襲名披露口上(こうじょう)があるので今月の大歌舞伎は席の確保が難しかったが、歌舞伎通が夜の部を無理して取ってくれたので一緒に行ってきた。
 これで2月、3月に続いて3ヶ月連続の歌舞伎観劇になったが、まさかこの年齢になって古典芸能に目覚めるとは思ってもみなかった。先々月と先月の仮名手本忠臣蔵義経千本桜ほどのきらびやかな舞台ではなかったが、「源平布引滝・実盛物語」→「二代目中村錦之助襲名披露・口上」→「双蝶々曲輪日記・角力場」→「新皿屋舗月雨暈・魚屋宗五郎」と5時間に亘る長丁場ながら、いずれ劣らぬ名演技に魅せられて時間の経過をずいぶんと短く感じた。特に新・錦之助が力士と若旦那の一人二役を演じる角力場(すもうば)は、とても同一人がやっているとは思えないほど見事だった。また、宗五郎役である勘三郎の酔っ払いの演技にも知らず知らず引き込まれた。
 初代中村錦之助は歌舞伎俳優から映画俳優に転進して、その後は萬屋錦之助に改名してから亡くなったので、歌舞伎界には中村錦之助という名籍がしばらく不在だったが、このたび甥である元・信二郎が二代目を襲名することによって久々に(きん)ちゃんが戻ってきたという次第。
 初代は専ら萬屋錦之助になってからの「子連れ狼」で有名だと思うが、道場主にとっては小学校の3年生時に見た東映映画:「笛吹童子」の中村錦之助の方が馴染み深い。「ひゃらーりひゃらりーこ、ひゃらーりひゃられーろ」で始まる主題歌が懐かしい。


追記

ひゃらーりひゃらりーこ、ひゃらーりひゃらりーこ」と最初は書いたが、本当は「ヒャラリヒャラリコ、ヒャラリヒャラレロ」であるとの指摘がみちつてと氏からあったので、上のように訂正した。何しろ50年も前のことだから記憶が正確でなかった。

  
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April 24, 2007

if節と使役構文の意外な誤り

×If you made my sister cried, I would never forgive you.
 (「もしも妹を泣かせたら絶対に許さないからね」の英訳のつもりの誤文

 講師室に質問に来た受講生の答案にこのタイプのものがいくつかあったが、「これには重大な誤りが2つある。
 まず1つ目の誤りはIf you made ...と過去形の動詞を用いていること。
 「なぜ過去形にしたのか」と問うまでもなく、「もし〜したら」という字面を見たとたんに取り敢えず仮定法過去で書いたに違いないことがすぐわかる。
 ここは「ふだん君が私の妹を泣かさない」という事実があるわけでもないのに、そうした事実に反する仮定を表すための仮定法過去を用いる理由がない。
 「君が妹を泣かす」ことが今後あるかどうかは不確定なことだから、「もし君が妹を泣かすなら」は単に未来の条件にすぎない。
 では未来形の動詞を使ってIf you will make ...とすればよいかというと、そうではなく現在形の動詞でIf you make ...とするのが正しい。なぜかというと、未来の条件を表す副詞節は、I will never forgive you.という主節の未来を表す動詞に時間的に直接従属しているので、改めて未来形の動詞を用いてそれが未来の行為であることをわざわざ断る必要がない。
 さて、2つ目の誤りはcriedで、「なぜ過去分詞を使ったのか」と訊いてみると、「だって妹は泣かされるんでしょ」という答えが返ってきた。
 それを言うならyou make my sister cried.ではなくmy sister is made to cry by you.のはず。行為主がyouであることがわかっているときに能動態の代わりにわざわざ受動態で表すのは現実には考えにくいとしても、少なくとも理屈上はこうなる。
 ここは、you make + [My sister cries.] = you make my sister cry.という仕組みだからSVOCのCは原形でなくてはいけない。you make. + [My sister is cried.] = you make my sister cried.ではあり得ない。そもそも自動詞cryis criedという受動態になるわけがない。
 正しい文は次の通り。

 ○If you make my sister cry, I'll never forgive you.
  「もし君が私の妹を泣かすなら、私はいついかなるときであるかを問わず君を許すつもりがない」(直訳)

 neverの意味はnot ... at any timeいついかなるときであるかを問わず…ない」であってnot ... at all少しも…ない」ではない。
 「私が君を許さない」のはいつであるかを問わない。つまり、今すぐだろうが、5秒後だろうが、1時間後だろうが、明日だろうが、3ヵ月後だろうが、来年の2月だろうが、それがいつであろうとも許さない、ということになる。

  
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April 23, 2007

特別授業も学力向上のチャンス

 千葉校でフロンティア生募集のキャンペーンに特別授業を是非と乞われて、日曜日の午後に「2択でバッチリ英文法チェック・厳選20問」というのを実施した。
 最初の15分はオリジナル問題テスト、そして答案を回収後は「問題(再掲)+解答の一歩手前で止めるヒント」のプリントを配布しての解説授業
 授業は予備知識なしでいきなり受けても効果がないどころか、場合によってはわからないことが多すぎて聴くのが辛い。せっかくの日曜日にわざわざ行う授業だから効果絶大なものにしたいので、苦肉の策として授業の前に予習代わりのテストをすることにしたが、この作戦は今回が初めてではなく2年前から機会あるごとに採用している。
 テストを課せば、いやおうなしに問題を解くことになるので、その日に学ぶことが何なのかがわかるし、また、考えることによって頭脳が活性化して授業を聴く態勢を整えることができる。
 受講生募集用とはいえ、すでに在籍している受講生でも来る者は拒まずだから、結果的には出席者の3分の2が在籍生だったが、フロンティア生対象という原則だったので高卒生には告知しなかったものの、どこで聞きつけたか、教室で見た限りでは高卒生もかなり混じっているようだった。
 わずか20問でも我ながら相当に密度の濃い授業をしたので、出席者の全員が受講前より断然賢く進化したに違いないことは、授業の後で質問のために講師室を訪れた複数の受講生とのやり取りから強く確信することができた。
 このイベントに参加しなかった、または参加できなかったために「絶好の学力向上のチャンスを逸して悔しい」と思う向きには、「問題(再掲)+解答の一歩手前で止めるヒント」のプリントを提供するので、高校生であるか高卒生であるかを問わず、道場主に直接申し出てほしい。
 2択といっても見くびれない。いずれ劣らぬいじわる問題だから、20問中で14問正解が最高で、大半の受講生が半分の10問しか正答できなかった。それなら自分もチャレンジして満点を狙おうと思うなら是非。

  
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April 22, 2007

合格の条件・五箇条

 月曜日に開講して土曜日で一回りしたので、各クラスで最初に示した「合格の条件」を改めて確認してみることにする。

合格の条件

1. 志望大学公言する。(背水の陣
2. 義務ではなく権利として受験勉強しむ。(プラス思考
3. 他人に頼らない他人のせいにしない。(自力本願
4. 「自宅で予習授業中に復習」(先手必勝
5. わからないままにしないわからないままで覚えない。(丸暗記厳禁主義

1. 人は目標がないと頑張ることができない。「取り敢えず頑張ってみて成績が上がるようだったら○×大学くらいには入りたい」などと言って漫然と勉強して成績が上がった例(ためし)もなければ、その○×大学に入れた例もない。
 また、「できれば○×大学に行きたい」のように「できれば」という条件つきで実際にその大学に行くことができた例(ためし)もない。
 志望大学を問われて、「まだ決まってません」とか、「決まってはいるんですけど恥ずかしくて言えません」などという情けない答えをするようではいただけない。堂々と「○×大学の△☆学部です」と言えることが合格の必須条件と知るべし。

2. 受験勉強を不承不承やらされているという被害者のような気持ちでいると必ず敗者になってしまう。勝者になるためには、受験勉強をする権利を与えられている自分は恵まれた境遇にあると喜んで楽しむことが肝要。
 先日授業の後でそのまま校舎に残って原稿書きをしていたら、何人もの受講生が質問にきたが、その中の一人が帰り際に「和文英訳の授業がすごく楽しいです。来週も楽しみにしてます」と言った。それを聞いてこの受講生は絶対に大きく飛躍すると確信した。
 「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」。この名言は「極め付き・入試必勝法(2006年4月に20回に亘って連載)」にも紹介した。

3. この条件をクリアするかどうかで合格者不合格者に運命が分かれると言っても言い過ぎではない。
 予備校講師に頼ったり甘えたりしているようでは学力も上がらなければ、合格することもできない。ましてや講師癒しを求めているようでは話にもならない。
 合格するかどうかは受験生自身が合格する態勢を自ら築けるかどうかにかかっている。そのためには予備校講師を利用できる限り利用しなくてはいけない。依存利用では大違い。予備校講師依存する者は何の御利益(ごりやく)も得ることはできず、単に受験産業カモにされるだけで終わってしまう。自立して予備校講師を賢く利用する者だけが合格という獲物を手にすることができる。

4. 「予習→授業→復習」の3本立てでは効果は薄い。そもそも理解できていないことを土台に復習をしてもわかるようになるわけではないからやるだけ無駄になってしまう。予習授業を理解することができるレベルになるためにある。十分な予習をして教室に来れば、授業が完璧に理解できるので、復習は受講と同時に終わってしまう。「予習→授業と同時に復習」という2本立て方式を実践すれば、受講の効果が絶大なものになる。「今日も重要なことをたくさん学んで、受講前よりも受講後の方が自分は断然賢くなった」と実感できるようであれば大丈夫。

5. わからないことを「そのうちわかるようになるだろう」と考えて、わからないままで放置すると、そのことに関する知識が増えないし、また、わからないままで丸暗記してしまうと、知識として定着しないだけでなく応用することもできないので、入試では通用しない。
 わからないことは、自ら辞書や参考書で調べるなり講師に質問するなりして、その日のうちに不明な箇所を一掃してしまう必要がある。

 この五箇条の条件を素直に受け入れてぜひクリアしてやろうと考える受験生もいれば、いちいち逆らおうとする依怙地(いこじ)な受験生もいる。どちらが勝者になるかは言うまでもない。
 
 ところで、「合格の条件」を含めて合格作戦を詳しく書いた「極め付き・入試必勝法」(2006年版)は、一部の校舎には無理を言って印字した冊子を作ってもらった。

  
Posted by eg_daw_jaw at 09:16Comments(0)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編)