July 31, 2007

助動詞の後の完了形に関する誤解

He must have met her yesterday.
「彼は昨日彼女に会ったに違いない」

受講生yesterday のような過去の時を表す副詞があるときは現在完了は使えないって習ったんですけど。
道場主:その通りだけど、この文の have met現在完了じゃないよ。
受講生:だって現在完了って「have+過去分詞」でしょ。
道場主:He has met herなら現在完了だから yesterday と一緒には使えないけど、must という推量の助動詞の後に続く「have+過去分詞」は完了形ではあっても現在完了じゃないよ。
受講生完了形って現在完了のことじゃないんですか。
道場主:まだわかってないようだな。
受講生:はい。
道場主推量の助動詞の後の完了形は推量してる現在から見てそれ以前を示すから、意味が過去の場合と現在完了の場合があるってことなんだよ。わかるか。
受講生:はい、わかります。
道場主:たまたま今回の例は yesterday という過去の時を表す副詞によって修飾を受けるから have met意味過去だけど、He must have arrived by now.「彼は今すでに到着しているに違いない」の場合は have arrivedby now によって修飾を受けるから意味現在完了ってことになるわけだよ。
受講生:なるほど、そうだったんですか。
道場主推量の助動詞の後の「have+過去分詞」は、完了形であって過去形ではないけど意味過去になることができるってことなんだよ。
受講生意味過去だからって過去形とは限らないってことですね。
道場主:その通り。これは推量以外の助動詞の後の完了形にも当てはまることなんだよ。

 cf. (a) You should have apologized to her for that yesterday.
      「君は昨日そのことで彼女に謝るべきだったのに」
   (b) You could have done better on last week's test.
      「先週のテストで君はもっといい成績を収めることができたのに」

  

Posted by eg_daw_jaw at 07:16Comments(4)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

July 30, 2007

Helenはオカマ?

誤文訂正問題

 ×Helen is more intelligent than any other boys in this class.

 比べるときは1人対1人だから than 以下にくる比較の対象単数でなくてはいけないが、だからといって any other boys→any other boy だけで終わってはいけない。
 Helen は girl であって boy ではないので、比較の対象の中から自らを除くことを示す other は不要で、any other boys→any boy正解

 ○Helen is more intelligent than any boy in this class.
  「ヘレンはこのクラスのどの男子学生より頭がよい」
  cf. Helen is more intelligent than any other girl in this class.
    「ヘレンはこのクラスの他のどの女子学生よりも頭がよい」
    (Helen も girl の1人なので比較の対象から自らを除外するために other が必要)

 ところが、言われるまで Helen が女名であることに気づかなかったという受講生が意外に多いらしいことがわかっていささか驚いたが、Helen が実は男でありながら女の名を自称するオカマでない限り、比較の対象other をつける理由はない。

 cf. Helen is more intelligent than any other boy in this class.
   「<オカマの>ヘレンはこのクラスの他のどの男子学生より頭がよい」

 ちなみに Joan も女名であるにもかかわらず John との類似から男名であると誤解されることが多いが、それにしても、まさか Helen までもが同じことになるとは思ってもみなかった。
 ついでながら、受講生から次のような質問があった。

受講生:boys→girl ってのはダメですか。
道場主:ダメだよ。
受講生:やっぱりダメですか。
道場主:そりゃそうだよ。書き換えにはルールがあるからな。
受講生:ルールですか。
道場主:勝手に意味を変えちゃいけないってことだよ。
受講生:はい。
道場主:比較の対象が「男子」であることには何の罪もないわけだから、そこをいじっちゃいけないんだよ。
受講生:そりゃそうですよね。
道場主:もし boys→girl が許されるんだったら、Helen→Bill でもいいってことになるからな。
受講生:そうですよね。納得です。


追記

 Helen→Bill の場合は、それ以外にも any other boys→any other boy と直さなくてはいけなくなる。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:30Comments(9)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

July 29, 2007

特訓・英文法道場(D1 御茶ノ水2号館)・進化の証

◎今まで暗記だけに頼っていた部分もあったけど、この講座を受けて、自分が英語をどんだけ理解していないかがわかりました。とっても良かったです。第一志望に向けて頑張ります。

◎このテキストの予習の際、道場主のアドバイスどおり、徹底的に辞書や文法書を引くという勉強法を初めて実行しました。なにしろ基礎があまりにもなっていなかったので、1日分の予習に6時間近くもかかりましたが、おかげで大分穴を埋めることができたと思います。それでも分からなかった部分を丁度やってくれることが多かったので、本当の綿密に組まれた授業だったと思います。素晴らしい講座をありがとうございました。

◎テキストの「ヒント」や「cf」など問題以外でも充実していてとてもためになりました。間違って覚えていたことが細かく説明してもらえたので実力がUPした気がしました。テストにでない細かな点まで教えてもらってよかったです。このテキストは何度も復習して英文法は何でも満点という状態にしたいと思います。

◎パンフレットの文面がすばらしすぎて、逆に不信感が湧いてしまいましたが、テキストを見て納得、ブログを見て間違いないと確信し、受講にふみきりました。この講座を通じて、英文法は言うに及ばず、勉強に対する姿勢も、より賢く進化したと思います。ありがとうございました。

◎ゆとり教育で本当の英語がすたれてしまったのかもしれない。高校受験の時、とあるA塾で「最上級には the をつけておくのが安全」と教わったので、それを信じていたが、この講座で、その誤解がとれてよかった。

◎前期の授業内容の補完のみでなく、新たな知識を多く学べた。特にあいまいであった時制と仮定法を自信をもって答えられるようになったと思う。

◎分野ごとにたくさんの例文がのっているので、夏休み中にこの例文をできるかぎり覚えようと思います。すごくまとまっていて、とてもわかりやすかったです。

◎4日間ハードな日々だったけれど確実に力が付いたと思います。自分の英語力では難しい問題もありましたが、道場主の丁寧な解説のおかげで何とかついていくことができました。ありがとうございます。

◎とても良かったです。まず予習の段階で感動しました。「ヒント」がすごいわかりやすかったです。そして、授業では、「そういうことか」と深い理解ができました。この夏に英語の基礎である文法を得意にできて本当に良かったです。英作文にも読解にも役に立つ講座でした。

◎予習としてロイヤル英文法通読→授業中に復習という流れで英文法は固めることができたと思いますし、さらには英作文への効果も大いに感じています。これで苦手分野を全て消すことができたので、英語に関してはある程度安心できるようになりました。また、ブログも読んでいますが、なかでも2006年版・入試必勝法は勉強の指針になっています。他教科も予習に重点をおくことで前期だけでもかなり賢くなったことを実感していますし、いらぬ不安感を覚えなくなって精神的にもラクになりました。道場主との出会いにはツキを感じています。

道場主丸暗記厳禁主義の講義は、解答に至るまでのプロセスが明確に示されていて、本当にわかりやすかったです。合格のための必修12講という講座名だったので、単純計算すると1時間につき1講だから大変だろう、と思っていましたが、道場主が簡潔にしかもわかりやすく教えて下さったので大丈夫でした。また授業の時間もオーバーしなかったので、本当にすごいなと思いました。12時間、本当にありがとうございました。

◎英文法が苦手だったのでこの講座を選択しました。丸暗記と違って1つ1つ本質から理解できたことで、すごく力がつきました。センターは満点とるつもりでこれからも毎日文法を定着させていきます。ありがとうございました。

◎バラバラだった英文法の知識がつながったような感じです。普段は、道場主の授業を受けていないが、友達の評判を信じてこの講座をとったのは当たりだったと思っています。明日のマーク模試でどのくらいとれるようになったかが楽しみです。無理だと思いますが、市谷にも来て下さい。

◎スピードが早いが量を多くこなしてしっかり説明をするのでついていけた。概要がテキストにあるので予習はしやすかったが、事前に解答がわかっていれば予習で解いて間違えたところのポイントを授業で特に集中してきくことができるのにと思った。(解答ではなく解法をきくためにきているので)。問題編を利用してゆっくり復習しようと思う。

◎意外に初めて知る事が多くて少しあせった。文法書でもなかなか書いていないポイントを必要最小限の形でまとめてあるのが、問題を解く際に非常に便利だった。予習がつらい4日間だったけれども文法のとらえ方が変わったと思います。ありがとうございました。

◎とても有意義な4日間になった。多少予習がたりなかった部分があると思ったが、そこは復習でフォローしたい。今まで不透明だった部分も明確になった点が多かった。

◎文法問題の全分野をチェックできるということでこの講座を受講しました。かなり念を入れて予習をしたので予習の段階でかなり力がついたと思います。「ヒント」が付いていたので能動的に、効率的に予習できました。ただ、強いて言うならば、この講座内容に12時間はキツイです。道場主の説明が口頭になってしまう部分が多くなるのは当然だと思いますが、やはり、もう少し時間をかけて説明していただきたい部分もありました。テキストは駿台のテキストの中でもとても使いやすいと思います。また、例文、問題文がユーモアで道場主のお人柄垣間見えたのがよかったです。

(「先生」および「〜先生」は「道場主」と書き換えたのであしからず)

  
Posted by eg_daw_jaw at 08:22Comments(8)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

July 28, 2007

President と the の有無

 sun が「(一個の)恒星」を意味するときには不定冠詞をつけて a sun と言うが、「太陽」を意味するときには太陽系には一つしか存在しない特定のものだから定冠詞をつけて the sun と言う。
 同様に「アメリカ大統領」は各時代に一人しかいない特定の人物なので定冠詞つきで the President of the United States と言うが、補語同格で単にその職にあること示すときには名詞ではなく形容詞に近いものとして無冠詞President of the United States と言う。

(a) The President of the United States is coming to Japan tomorrow.
  「アメリカ大統領が明日来日する」(主語:唯一で特定の人物

(b) George Bush was elected President of the United States.
  「ジョージ・ブッシュはアメリカの大統領に選ばれた」(主格補語役職
(c) George Bush, President of the United States, came to Japan several years ago.
  「アメリカ大統領のジョージ・ブッシュは数年前に来日している」(同格役職

 ちなみに「ブッシュ大統領」は、President Bush であって Bush President ではないが、theがつかないのは Bush固有名詞だからに他ならない。単に Bush ではどこのどのブッシュかわからないので無冠詞Bushの前にPresidentを「大統領の」という意味の形容詞としてつけ加えたにすぎない。
 「ブッシュ大統領」が President Bush 「大統領のブッシュ」であるように、「エリザベス女王」は Queen Elizabeth であって Elizabeth Queen ではないが、連敗記録で有名な競走馬に「エリザベスクイーン」という牝馬がいる。競走馬の分際で「クイーンエリザベス」というイギリス女王の名を語るのは恐れ多いので、誤りを承知で敢えてこの登録名にしたのかもしれない。
 同じように「安倍首相」は Abe Prime Minister ではなく Prime Minister Abe と言うが、知名度の低い安倍首相は「アベ」ではなく「エイブ」と読まれかねない。AbeAbraham の愛称に当たるが、Abraham といえば何と第16代アメリカ大統領だった Abraham Lincoln のファースト・ネームではないか。


追記

 「安ではなく、安晋三! 知名度が低いとは言っても、さすがに名前を間違えては可哀想」という読者の指摘に従って訂正。

(特訓・英文法道場・第6講のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:40Comments(16)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

July 27, 2007

七月大歌舞伎:NINAGAWA十二夜

 2月以来、月1回の歌舞伎観劇がすっかり習慣化したが、昨日は評判の蜷川幸雄演出による「十二夜」(@歌舞伎座)を観た。
 ヴァイオラ→琵琶姫、シザーリオ→獅子丸、セバスチャン→斯波膳之助、マルヴォ−リオ→丸尾坊太夫、オーシーノ公爵→大篠左大臣、オリヴィア→織笛姫と名前を変えてシェイクスピアが立派に歌舞伎になってしまうところがすごいが、幕が開くと舞台の背一面に張られた鏡に客席全体を映し出してまずはアッと驚かせるところから始める見事さはとても言葉では言い尽くせない。
 斯波膳之助と獅子丸(男装しているが実は琵琶姫)という双子の兄妹を一人で入れ代わりでこなす尾上菊之助は、獅子丸役のときに男の声と女の声を巧みに使い分けるが、もともと透き通った声質のお陰か、女を演じる他の多くの役者と違って、余裕で女の声になってしまうだけでなく、父親に似た姉の寺島しのぶと違って母親に似て美形だから、まるで本物の女の役者が演じているように思えてしまう。
 筋書き本に掲載されている演劇評論家の解説には「菊之助ほど両性具有的な魅力をまばゆく放つ例はなかった」とあるが、さすがにうまいことを言う。さらに「例えば、菊之助が小姓の獅子丸を演じる時、男言葉で整然とセリフを語るうちに、左大臣中村錦之助)への思いが募り、音程が不意に高くなって情熱的な女言葉になったかと思うと、あわてて男言葉に引き戻す。心乱れるままに男と女がめまぐるしく交代する。その妖しいエロティシズムは観客の心をも大いに惑乱させたのだ」と続くが、舞台を観ていてまったくその通りだと思った。
 2年前の初演を見ていないので比べようがないが、その再演に当たる今回の公演を観てすっかり菊之助の名演技の虜(とりこ)になると同時に、昨夜はますます歌舞伎にはまり込んでいく自分を感じずにはいられなかった。

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:24Comments(8)TrackBack(0) エッセー・雑文など(私生活編) 

July 26, 2007

but for ... を節に書き換えたら

 But for his help, I would have failed in my attempt to start a business.(下線部を節に)

 (正解) If it had not been for his help / Had it not been for his help

 この問題の解答については「If he hadn't helped me ではいけませんか」という質問が多かったが、それは表現としては正しいとしても、書き換え問題の答えとしては適切ではない。
 but for ... は同じ for を用いた仮定法過去if it were not for ... か、または仮定法過去完了if it had not been for ... に代わる副詞句であると考えられるが、ここは帰結節would have failed の形から、過去の事実に反する仮定を表す仮定法過去完了に当たることがわかる。
 逆に、if it were not for ... や if it had not been for ... という副詞節副詞句に書き換える問題なら、同じく for を用いる but for ... が正解であることは言うまでもないが、「without ...でもいいですか」と訊かれたら「間違いではないが少なくとも理想形ではない」と答えざるを得ない。
 元来 if it were not for ... や if it had not been for ... の it 状況を表すための形式上の主語だから「それ」という訳語は与えず、また for理由を表す前置詞で for ... は「…のおかげをこうむっている」という意味を表すので、この節を直訳すると「もし…のおかげをこうむることがないとすれば」(仮定法過去)や「もし…のおかげをこうむることがなかったとすれば」(仮定法過去完了)となる。
 何かのおかげをこうむるのは、それが存在することが前提だから、便宜上は「おかげ」を「存在」に置き換えて「もし…が(存在し)なければ」(仮定法過去)や「もし…が(存在し)なかったら」(仮定法過去完了)と訳すが、本問の場合、「もし彼の援助がなかったら」を there is 構文を用いて If there had not been his help とすることができないのは、his help がすでに話題の中に登場済みの特定の名詞だからに他ならない。
 there is 構文の適否については次の例を参考に。

 ×There is the convenience store on the other side of the street.
→○The convenience store is on the other side of the street.
   「<その>コンビニ通りの向こう側にあります」
   (the convenience store という特定の名詞は旧情報として文頭で言う)
 cf. There is a convenience store on the other side of the street.
   「通りの向こう側に<一軒の>コンビニある」
   (a conveniece store という不定の名詞は新情報としてthere is の後で言う)

(特訓・英文法道場・第3講のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:54Comments(10)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

July 25, 2007

アンケートの選択肢・改善案

 レストランで食事をしたりホテルに宿泊したりしたときのアンケートで「大満足満足普通不満大不満」という選択肢があれば、多くの人は真ん中の「普通」を選ぶが、それは「普通に満足している」からに他ならない。多少でも不満があれば絶対に「普通」を選ぶはずはない。
 予備校でも授業に普通に満足していれば受講生は満足度に関して「普通」を選ぶと思われるが、当局はそうは解さず、むしろ「取り立てて満足できるところがない」というマイナスに解しているらしいことは、「大満足」と「満足」を合わせて60パーセントを超える授業を講師に要求してくることが何よりの証拠と言える。
 「大満足」と「満足」に「普通」まで加えて90パーセントを超えるような授業をしろと言うのならわかるが、実際はそうは言わないのだから、「普通」がマイナス側にされていることは間違いない。
 これは、「+2、+1、±0(普通)、−1、−2」という形を取りながら、実は「+2、+1、−1(普通)、−2、−3」という、マイナス側に重いハンデ戦になっていると言い換えてもよい。
 いっそのこと「普通」という選択肢を外して「大満足満足不満大不満」という4段階にするか、または「満足不満」(または「×」)の2択にしてしまう方がはるかに建設的でわかりやすいのではないか。
 あるいは「大満足中満足小満足小不満中不満大不満」という6択なら受講生も選びやすいし、また、神社のみくじの「大吉小吉大凶」を真似て「大満小満不満大不満」という5択も一興ではないだろうか。これなら「小満」が現状の「普通」に代わるものとしてプラス側になる。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:14Comments(6)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

July 24, 2007

全体否定と部分否定に無縁でない too ... to〜構文

複文から単文への書き換え問題

 The river is so polluted that no fish can live in it.(複文
→The river is (                   ).(単文

(和訳)その川は汚染が甚だしくていかなる魚も棲むことができない。
(正解) too polluted for any fish to live in

受講生any の代わりに all じゃダメですか。
道場主:ダメ。
受講生:でも「so ... that+否定文」を「too ... to〜」の肯定文に書き換えるんだから、no反意語に当たる all を使うべきだと思うんですけど。
道場主:The river is too polluted for any fish to live in. は直訳すると「その川はいかなる魚が棲むにも汚染が甚だしすぎる」だから、The river is so polluted
  that no fish can live in it. 「その川はそれほど汚染が甚だしい。つまり、そこに棲むことができる魚がゼロであるほど」(直訳)と同じ趣旨になるわけだよ。
受講生:はい。
道場主:それが The river is too polluted for all fish to live in. だと「その川はすべての魚が棲むには汚染が甚だしすぎる」(直訳)だから、The river is so
  polluted that not all fish can live in it. 「その川はそれほど汚染が甚だしい。つまり、すべての魚がそこに棲むことができるわけではないほど」(直訳)とい
  う部分否定になってしまうじゃないか。
受講生:いや、まったくその通りですね。わかりました。
道場主:これだけの説明でわかれば大したもんだ。君は賢い!
受講生:ありがとうございます。

(特訓・英文法道場・第5講のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 08:10Comments(12)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

July 23, 2007

I don't think so. と I hope not.

 「私はそうではない思う」は I think not.とも言えるが、think をことさら強調したいのでなければふつうは否定を前に出して I don't think so. と言う。
 これは believe や suppose についても同様で、I believe not. や I suppose not.とも言えるが、ふつうは I don't blieve so. や I don't suppose so. の方を用いる。
 ところが、hope や be afraid となると、I don't hope so. や I'm not afraid so. とは言わず、専ら I hope not. と I'm afraid not. の方を用いて、それぞれ「私はそうでないことを願う」と「私はそうでないことが残念である」という意味を表す。
 これにはワケがあって、hope には「願望」というプラスが、そして afraid には「心配」や「不安」というマイナスがあるので、否定を前に出して I don't hope so. や I'm not afraid so. とすると not がそうした有色の語を否定して「私はそうであることを願ってない」や「私はそうであることが残念でない」ということになって「私はそうでないことを願う」や「私はそうでないことが残念である」という意味にはならない。
 それに対して think / believe / suppose には「願望」というプラスも「心配」や「不安」というマイナスもないので、たとえ否定not がこうした語の前に出てもそうした無色の語を素通りして後ろの so を否定するので「私はそうではない思う」となる。

(特訓・英文法道場・第12講のオマケ話)

  
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July 22, 2007

いじわる英作文コンテスト @千葉

 30分のテストの後に解説授業、そして答案は添削つきで返却、しかも受講料がタダというのだからこんなに美味しい条件はないが、英文法道場が終わった後の2コマだったので、参加したのはほとんどが道場受講生だった(らしい)。
 扱った問題は大半が条件付き英作文で、しかも道場で扱った項目を多数含んでいたにもかかわらず、こちらが仕掛けたワナに見事にひっかかった答案が大半を占めたために、64名の中で50点(100点満点中)以上だったのは11名にすぎず成績は散々だった。

(1) 67点  (2) 64点  (3) 62点  (4) 60点  (5) 56点(2名)
(7) 53点(2名)  (9) 51点(2名)  (11) 50点(2名)

(13) 48点  (14) 47点(2名)  (16) 46点  (17) 45点  (18) 42点  (19) 41点  (20) 39点(2名)  (22) 36点  (23) 35点  (24) 33点(2名)  (24) 33点  (26) 32点  (27) 31点  (28) 30点(2名)  (30) 29点  (31) 27点(2名)  (33) 24点(4名)  (37) 21点  (38) 18点(3名)  (41) 17点   (42) 15点(3名)  (45) 12点  (46) 9点(2名)  (48) 6点(5名)  (53) 5点(2名)  (55) 3点(4名)  (59) 0点(5名) 平均点(26.6点)

 そのため、受講者アンケート自由回答は次のような反省文が大半を占めることになったが、失望するのではなく前向きに取り組もうという姿勢が見えるのは心強い。

英文法道場に出て、自分がどれだけ力がついたのかを試すつもりで出席したが、あまりの出来の悪さに唖然とした。ものすごく悔しく、これからの勉強について考えさせられたが、英文法道場に出ていなければ0点だったろうと思うと、やっぱり道場に出て良かった。要復習&次やったら満点!!必須!!!&次に生かそうと心に決めた!!!

◎弱点や盲点、わかっていたつもりで実はわかっていないところや、関連したことなどが捨てるほど出てきてとても有意義な講習だった。でも前までは全く歯が立たず投げ出してしまっていたような問題がたくさんあったり、今日の問題もそんな問題ばっかりだったけど、4日間「英文法道場」を受けた後だったから、”never”の注意点や“時制”の注意点、”before”の後の形などやったところが出てきて、いつも辛かったはずの英作文がちょっと楽しく感じられて良かった。でも出来ないところがあったということはまだまだ勉強が足りないと思うので、これから学んだことをしっかり生かしていきたいと思った。

目から鱗でした! 自分の無知を反省したのでこれから悔い改めてめんどくさがらずに文章を覚えるようにします。熟語を覚えていても文章を読んですぐに頭に浮かばなければ意味がないし、単語の意味と文型をきちんと対応させて覚えていなければ全くのムダだと思い知りました。今回のテストは部分点をかきあつめたとしても10点くらいだと思います。結果を真摯にうけとめ、今後に生かしたいです。

 以下は採点後に気づいたこと。

 【2】「京都に5年住んだことがある」(ever / had / has / lived / once から 2語以上用いて空所補充)という条件の he (   ) in Kyoto for five years.(正解once lived)に色々な誤答があったが、その中で×has ever lived が最も罪深い。
 「住んだことがある」と言うからには今は住んでいないのだから現在完了は×であるし、また ever 「いついかなるときであるかを問わず」は不確定であることを示すのだから確定した事実を述べる肯定文には馴染まない。以上の2点は道場で扱ったことであるのに、正解者は 1割に満たなかった。
 【3】(C)「私たちがあまり歩かないうちに雪になったのです」(Before / very far / began / snow [10語])に、×Before we hadn’t walked very far, it began to snow. は予想通り多かった誤り。時間的な比較の対象となる before 以下は肯定文でない限り比較そのものが成り立たない(→○Before we had walked very far, it began to snow.)。
 (H)「私はこんなにおいしいオレンジジュースを飲んだことがありません」(This / best / ever [9語])⇒This is the best orange juice I’ve ever drunk.の代わりに×This orange juice is the best one I’ve ever drunk. は10語だから「9語」という条件に違反するのは別として、orange juice は不可算名詞だから「」を意味する one という代名詞で表すことはできない。もちろん This orange juice is the best I’ve ever drunk. ならよい。
 【4】(A) ×He told me that he contacted with me as soon as he finishes to move, but he doesn’t call me yet. は、「引越しが終わったらすぐに連絡すると言っていたのに、未だに彼から電話一本ない」(move / finish / contact という3つの動詞を使用)に見られた数々の誤りを合体したもの。
 ×contacted with me→○would contact me (「toldが示す過去」から見た未来。また、contact は他動詞)/ ×as soon as he finishes to move→○as soon as he finished moving (「現在から見た未来」ではなく「過去から見た未来」の時を表す副詞節。また、finish の目的語は「<将来に向けて>〜すること」を示す to不定詞ではなく「<すでに>〜していること」を示す動名詞)/ ×doesn’t call→○hasn’t called(「習慣的な行為」ではなく「現時点における完了」)
 (B)では「若い頃もっと英語を勉強しておくべきだったと後悔する」に大半の答案が×regret that I should have studied English harder when I was young だったのは予想通り。後悔するのは I didn’t study …「…勉強しなかった」という過去の事実でなくてはいけない)

 書くための英文法を徹底させて、今回のようなレベルの英文が確実に書けるようにならない限り得点につながらないということを肝に銘じてほしい。

  
Posted by eg_daw_jaw at 08:22Comments(18)TrackBack(0) 特別授業