August 31, 2007

前期成績優秀者表彰式@千葉

 前期成績優秀者に選ばれた11名を集めてのお祝いの会は、副校舎長司会進行役を務め、校舎長は総代への賞状授与に続けて祝辞、そして道場主取りを任されるのは毎度のことであるが、何度やっても人前で一席ぶつことの苦手は一向に克服できない。テキストと黒板を使って行う授業とあまりにも勝手が違いすぎるだけでなく、もともと人前で話すのが好きでないのだから仕方がない。現に結婚式の祝辞なども1度の例外を除いてことごとく断ってきた。
 とはいえ、逃げてばかりでは情けないので、自らを鍛えるためにも、成績優秀者表彰式の祝辞だけはここ数年引き受けてきたが、毎度死刑の執行を待つ囚人のような思いで出番を待つことの繰り返しだった。こんなことではとても政治家にはなれないが、政治家になる気がないのが何よりの救い。政治家志望でなくてよかったとつくづく思うが、それでも、話し上手な人がうらやましいことに変わりはない。次にまた生を受けることがあれば、是非話し上手になって生まれ変わってきたいものだと心底から思う。
 校舎長が言うところの「甚だ簡単ではございますが」とはとても思えないくらい長くて密度の濃い話の後に壇上に上がるのは本当に気が引けるが、引き受けたものは仕方がない。何を話したかよく覚えていないが、文字通り甚だ簡単な、祝辞とは名ばかりのお粗末な話をした後は、いつものインチキ手品でお茶を濁してどうにか務めを果たした。
 最後は全員で記念撮影をして何とか無事に終了したが、実は翌日の今日は校舎を変えて津田沼でも同じ任務を果たさなくてはいけない。昨日の千葉がよい意味で予行演習になっていればよいが…。

  

Posted by eg_daw_jaw at 06:28Comments(21)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

August 30, 2007

講師の代講ができるような予習を目指せ!

 昨日は後期:英文法実戦演習 H のテキスト用に「予習の手引き」のプリントを急ぎ作成することになったが、13回分ながら思った以上に時間がかかった。
 作業中は辞書を頻繁に引いて参考にできるものは何でも参考にしてやろうという方針を貫いたが、そこには数多くの有益な情報が満載されていて、辞書は知識を得るための宝庫であることを改めて強く認識すると同時に、受講生全員がこれくらい辞書を活用して情報の獲得に努めれば学力向上は間違いないのにと思わずにはいられなかった。
 すでに「極め付き・入試必勝法」にも書いたように、受講生が講師に代わって授業をするよう求められても困ることがないくらいの予習をすれば、「教えることは学ぶことである」の効果が出て大きく進化できるのだから、それをしない手はない。
 テキストに関して、納得できるまで辞書で調べて何一つわからないことがないだけでなく、それを他人にわかるように説明できるというレベルにまでなれば、そもそも授業に出る必要すらなくなってしまうが、そこまで徹底させれば間違いない。
 「言うは易く、行うは難し」とはいえ、「どうせ、そんなのは無理に決まっている」と諦めていては何も始まらないし、何も得られない。「何とかやってやろう」という意気込みで臨んでほしいと思う。

  
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August 29, 2007

「しゅんだい」って何?

 駿台すんだい)の駿駿馬しゅん)の駿優駿ゆうしゅん)の駿ではあるが、だからといって「しゅんだい」と言うべきところを訛(なま)ってそう言っているわけではない。これはちょうど、newを「ニュー」の代わりに「ヌー」と発音するようなものと言ったら、喩えが悪いだろうか。
 ちなみに、駿府城は「すんぷじょう」であって「しゅんぷじょう」ではない。
 ところが駿台すんだい)のことを知らないために、駿台を「しゅんだい」と読む人がたまにいる。また、「すんだい」とふだん言っている人でも読みが「しゅんだい」でないことが納得できないらしく、ある知人は日常的には「すんだい」と言っていたのに、道場主を第三者に紹介する時に「こちらはすんだいのせんせいで・・・」と言う代わりに「こちらはするがだい予備校の先生で・・・」と言った。確かに「駿河台学園」の中の「駿台予備学校」ではあるとしても、「駿河台予備校」という名称のものは存在しない(はず)。この人は、「すんだい」では第三者に理解できないのではないかと懸念したのだろうか、それとも「しゅんだい」と言えなくて訛って「すんだい」と言ったと思われてはかなわないと思ったのだろうか。

  
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August 28, 2007

ある関係詞節の構造について改めて

 英作文基本300選に掲載のある例文の構造についてブログ上で質問を受け、それに回答をしたものの、コメント欄では太字斜字が使えないために不本意な説明しかできなかったので、改めてここに説明を加えることにする。

 231 The man who I first thought was the criminal turned out to be a detective.
    「犯人だと私が最初に思った男は実は刑事だったのです」

 The man turned out to be a detective. + [I first thought that he was the criminal.]
= ×The man who I first thought that was the criminal turned out to be a detective.
⇒ ○The man who I first thought was the criminal turned out to be a detective.

 I first thought that he was the criminal.は、I[S] first[M] thought[V] that [he(S) was(V) the criminal(C)][O].という仕組みで、接続詞の that は後に SVC という構造の完全文を従えて名詞節を導いているが、he関係代名詞who となって抜けると、that の後にくるべき SVC の S が欠けて VC という不完全文になってしまうので、本来の機能が果たせない that をリストラする。これが道場で言うところの「リストラの that」。
 ところで、この例のように関係詞節の前にコンマがなく、しかも関係代名詞の直前に前置詞を伴わない場合には、関係詞として that も使えるが、その that は、直後が SV か、または SV に準じるものであれば、省略することができる。今回の例はまさにそのタイプに該当する。

 The man that(S) I first thought was(V) the criminal(C) turned out to be a detective.
=The man I first thought was(V) the criminal(C) turned out to be a detective.

 ちなみに、who の代わりに whom を用いるのは文語調で SVOC 型の場合。

 The man turned out to be a detective. + [I first thought him to be the criminal.]
=The man whom I first thought to be the criminal turned out to be a detective.

 I[S] first[M] thought[V] him[O] to be the criminal[C]
whom[O] I[S] first[M] thought[V] to be the criminal[C]


  
Posted by eg_daw_jaw at 07:08Comments(24)TrackBack(0) 英作文・基本300選 

August 27, 2007

量より質

 このたび甲子園・夏の大会を制した佐賀北高校の野球部は1日の練習時間が3時間だけというが、それでも全国大会で優勝できたところがすばらしい。
 問題は時間ではなく中身であって、やたら根性を強調して練習の拘束時間ばかり増やせば選手たちが苦しいばかりで楽しむことができないので効果は薄く、単なる苦役に終わってしまう。まさに労多くして功少なし
 たとえ時間は少なくても頭を使って賢く練習すれば、やみくもに時間ばかりかけて馬鹿の一つ覚えの練習を積んだチームを凌いで試合を制することができるということが、佐賀北高校の野球部によって証明されたのはめでたい。
 受験勉強もこれと同様で、例えば英語の場合、単語と熟語を覚えるという無味乾燥な勉強を多大な時間を使って繰り返すのはばかり多くて効果の薄い苦役に他ならない。
 何度も繰り返し言ってきたように、書くための英文法を徹底させて模範例文を覚え、英文を読む際に辞書マメに引いて記事を貪欲に読むことこそがの高い効果的な勉強法であることは間違いないが、英語に関しては単に「量より質」に留まることなく、「質と量」の両方を満たすことが大事であるのは言うまでもない。それでも、の低いだけの勉強と違って、が高い勉強はたとえを増やしても決して苦役にはならない。それどころか、理解が進むにつれて楽しめてに比例する学力向上という結果が必ずついてくるのだから、これを実践しない手はない。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:52Comments(7)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

August 26, 2007

挨拶と学力の因果関係

 毎朝予備校に登校してくる受講生に職員が「おはようございます」と声をかけて迎えることがすっかり習慣化しているが、よく観察しているとしっかり挨拶を返す受講生の比率は決して高くないし、ましてや自分の方から積極的に「おはようございます」と元気に挨拶している者となるとさらに少ない。
 挨拶をして迎える側の職員に言わせれば、ちゃんと挨拶をするくらいの受講生は学業成績もよいとのことであるが、逆に「挨拶も返さないような受講生の学業成績は悪い」とはさすがに立場上言えないのだろうが、きっとそうに違いないと思われる。
 挨拶ができるということは、相手に対する気遣いができるという点で、相手の立場で客観的な思考をすることができる何よりの証拠だから、講師の話を素直に受け入れて知識を増やしていく結果、優れた学業成績を得るのは当然と言えば当然。
 それに対して、挨拶もしない、もしくは相手が挨拶をしても返すことすらしないのは、自己中心的で相手を思いやる余裕もなく、客観的思考ができないだけでなく、自分が勉強を教わる立場であると自覚する謙虚さをも欠いている証拠と考えられる。
 ちょうど、店の買い物客が店員から「いらっしゃいませ」と言われて「こんにちわ」なんて挨拶を返してたまるかと考えるように、予備校生がstudentであることを忘れてcustomerのつもりで「自分は客なんだから職員の挨拶にいちいち応じてたまるか」と考えるとすれば、それだけでも受験生としての資質を欠いていることになる。
 その手の受講生は、自分は受講料を払っている客であるという意識の強さから、予習をしなくてもわかり、かつ癒されるような授業の提供を求め、その条件に合わない授業は切り捨てたり、切り捨てることはないとしても不満を覚えながら受講したりするので、学力向上という成果は得られない。
 読者の中にはそうした悪い方の例の該当者はいないはずだから、自分がよい方の例に当たることを喜びながらこっそりほくそ笑めばよいが、かように挨拶と学力との間には因果関係があるのは間違いないように思う。
 ちなみに、同僚の講師の中にも、出勤時にこちらが挨拶をしても返さない講師、こちらから挨拶すればしぶしぶ返すが、自分の方からは絶対に挨拶しない講師もいるのは否めないが、特に人気講師の場合は、不人気講師と言葉を交わすだけで不人気が感染(うつ)るのではないかと恐れて誰かれ構わず挨拶することを控えているのかもしれない。

  
Posted by eg_daw_jaw at 09:28Comments(21)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

August 25, 2007

八月納涼大歌舞伎@歌舞伎座

 昨夜は第3部(午後6時開演)の「通し狂言・裏表先代萩」を見た。主演はニューヨーク公演から戻ったばかりの中村勘三郎で、小助正岡仁木の一人三役が売り物だったが、先月見たニナガワ歌舞伎十二夜尾上菊之助があまりにもよすぎたために、それと比べて評価が厳しくなってしまうことは免れないとはいえ、舞台の大道具はいつものようにすばらしく、遠近法を使った絵が見事に本物の大広間に見えることには驚嘆し、また大いに感動した。
 先代萩といえば、正岡の息子である千松による「侍の子は腹が空いてもひもじゅうない」という名台詞を子供の頃に映画で見て覚えたが、今回は「侍の子はお腹が空いてもひもじゅうない」で少し違ってはいたものの、懐かしいことには変わりがない。
 今回取ってもらった席は奇しくも「2階1列18番」という天皇陛下が歌舞伎観劇の際に決まってご着席遊ばす席とのことだったが、専用席というわけではないのでふだんはふつうの一等席にすぎず、特別料金を請求されるわけでもない。その席は、第3扉から入って通路を下った最前列の通路側がにあり、帝(みかど)はいつもこの角度から歌舞伎をご覧遊ばすのかと思うと感慨もひとしおだったが、1階の最前列のように脚が伸ばせるわけではないのでかなり狭く、脚を斜めにしたり組んだりして休憩時間を除く約3時間にわたって窮屈な思いを余儀なくされたが、天皇陛下ともなるとそういうお行儀の悪いことは許されないだろうから、つくづく自分が天皇でなくてよかったと思った。

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:58Comments(16)TrackBack(0) エッセー・雑文など(私生活編) 

August 24, 2007

たまたま健康によい食べ物が好き

 健康維持のためにジョギングや水泳をしているという人に限って皮肉にも早死にし、逆に運動などせず暴飲暴食で放蕩の限りを尽くしているような人がかえって長生きをするということは決して珍しくないが、そもそも健康維持のためという不純な動機がいけないのかもしれない。
 ジョギングや水泳が3度のメシより好きだからやっているというのなら結果的に健康維持につながるとしても、好きなわけでもないのに単に健康のためにやっているという場合は、不本意という無理がきっとマイナスに働くのだろう。
 食べ物に関しても同じで、成人病にならないようにと健康によいと言われる食品を選んで食べている人よりも、そういうことに構わず好きなものを好きなだけ食べている人の方が健康で長命だったりするもの。
 道場主は牛も豚も鶏も含めて肉は一切口にしないという偏食だから、好きなものを何でも食べるというのには当たらないが、たまたま自分の好物がことごとく健康のためによいものばかりであるという点で恵まれている。若さを保つ効果が絶大というサバ、イワシ、サンマなどの青魚や、血液サラサラ効果の高い納豆を食べる頻度がふつうの人よりはるかに高いと思うし、肉を食べない分だけ、野菜や豆腐を食べる比率が高いというのも結果的に健康と若さの維持に貢献しているに違いない。「自慢ではないが」と言いながら結局は自慢しているのかもしれないが、それはそれで一向に構わない。
 また、肉を食べないことに関して「あんな美味しいものを食べられないなんてお気の毒に」と言ってくれる人が少なくないが、色々と不便であることは認めるとしても別に不幸とは思わない。
 例えば、飲食店の隣のテーブルで豚の生姜焼きを美味そうに食べている人を見ても羨ましいとは思わないどころか、何の罪もない豚君には悪いが、「あんな不味そうなものをよく食べられるものだ」と逆に同情したくなったりする。同じく、分厚いステーキに舌鼓を打つ人を見ても「痛風に苦しむようになる危険性が大きいな」と思うにすぎない。
 やや尻切れトンボではあるが、出かける時刻になったので、この話は一応終わりにする。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:44Comments(25)TrackBack(0) エッセー・雑文など(私生活編) 

August 23, 2007

過去形でも意味が過去とは限らない

 Your idea is absolutely wonderful. I couldn't agree with you more.

受講生:「あなたの考えは絶対的にすばらしい」って相手に賛同しているはずなのに、どうしてすぐ後で「あなたに賛同できなかった」だなんて矛盾したことを言ってるんでしょうか。
道場主couldn't は「できなかった」じゃなくて「できないだろうに」って仮定法過去帰結節に当たるわけだよ。
受講生:ということは、意味はどうなりますか。
道場主:例えば「<他のどんな考えが提示されるとしても>これを上回る賛同をすることはできないだろう」と言って相手に対する最高の賛同を示してるわけだよ。
受講生:なるほど、それなら納得です。
道場主過去形であることと意味過去であることは別だからな。
受講生:そういえば might なんかも過去でも意味は「もしかすると〜するかもしれない」って未来ですもんね。
道場主:そうそう。それに逆に意味過去でも過去形とは限らないってのもあるよな。
受講生:えっ、どういうことですか。
道場主:例えば、Something good must have happened to him last night.の have happened過去形ではないけど意味過去だろ。
受講生:そうですよね。
道場主:I remember seeing him somewhere before.のseeingだって過去形ではないけど意味は過去だよな。
受講生英語は複雑ですね。
道場主英語だけじゃなくて、日本語でも「やめた方がいい」と言うときの「やめた」は過去でも意味過去じゃないわけだから、お互い様だよ。

 ちなみに、I couldn't meet him yesterday.の could過去形であると同時に意味も「<会うことが>できなかった」という過去であることは言うまでもない。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:48Comments(5)TrackBack(0) 質問応答 

August 22, 2007

the world's+最上級+名詞

 Plastic, the miracle material of the 1950's, has become one of (   ) manufactured materials.
 A. the most useful world's  B. the most world's useful
 C. the useful most world's  D. the world's most useful

(正解) D

受講生:最上級といえばふつうは「the+最上級」だから A が正解だと思ったんですけどどうしてダメなんですか。
道場主:4択といっても実質的には A か D の2択だから、B や C を選ばなかっただけでも救われてるな。
受講生:そりゃそうですけど。
道場主:「the+最上級」にこだわるなら、the most useful manufactured materials in the world って言えるけど、the world って情報を先に出したために the world's most useful manufactured materials となるわけだよ。
受講生:でも the と world's って限定詞determiner)が2つ重なるから間違いになりませんか。
道場主限定詞を知ってるとはすごいな。
受講生道場で教わりましたからね。
道場主:教わったことを覚えてるだけ立派だな。で、the は world に対する限定詞、そして the world の所有格に当たる the world's が most useful manufactured materials に対する限定詞になってるから問題ないんだよ。
受講生:えっ、もう1回お願いします。
道場主:例えば、my father's car の場合は、my が father に対する限定詞、そして my father の所有格に当たる my father's が car に対する限定詞になるけど、それと同じだよ。
受講生:つまり、my と father's のそれぞれが car を限定してるわけじゃなくて、my が father を限定して、my father の所有格に当たる my father's が car を限定してるってわけですね。
道場主:ずいぶん物分りがいいじゃないか。
受講生:ということは、さっきの例も the が world を限定して、the world の所有格に当たる the world's が most useful manufactured materials を限定してるってことですよね。
道場主:だからそう言ったんだよ。
受講生:わかりました。これでまた 1つ賢くなれたってことですよね。
道場主:その通り。

参考> ×a my friend → ○a friend of mine / ○one of my friends
 ×some Tom's friends → ○some friends of Tom's / ○some of Tom's friends
 ×that her brother / ×her that brother → ○that brother of hers
  (それぞれ太字で示したものが、下線を施した語句に対する限定詞と考えられる語)

(高3英文法・Appendix 1 96ページ の質問に答える)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:04Comments(13)TrackBack(0) 通常授業