December 31, 2007

新作:ウナギ構文

 誰もが否定する話をダシにして、それと比べて優るところがまったくなくて同じく否定であることを言う no more ... than の文、そして、誰もが肯定する話をダシにして、それと比べて劣るところがまったくなくて同じく肯定であることを言う no less ...
than
の文は、クジラを主語として用いることからクジラ構文と呼ばれる。

(a) A whale is no more a fish than a horse is.
   「馬が魚でないのと同様に、クジラも魚ではない」、または
   「クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じである」

(b) A whale is no less a mammal than a horse is.
   「馬が哺乳類であるのと同様に、クジラも哺乳類である」、または
   「クジラが哺乳類であるのは、馬が哺乳類であるのと同じである」


 クジライルカに置き換えれば「イルカ構文」ができるが、それでは面白みがないので、今回は思い切ってウナギに置き換えてウナギ構文を作ってみた。

(c) An eel is no more a snake than a carp is.
   「鯉がヘビでないのと同様に、ウナギはヘビでない」、または
   「ウナギがヘビでないのは、鯉がヘビでないのと同じである」

(d) An eel is no less a fish than a carp is.
   「鯉が魚であるのと同様に、ウナギも魚である」、または
   「ウナギが魚であるのは、鯉が魚であるのと同じである」


 少し悪乗りして「ミーアキャット構文」はどうか。

(e) A meerkat is no more a cat than a black-tailed gull is.
  (×A meercat is no more a cat than a seacat is.)
   「ウミネコが猫でないのと同様に、ミーアキャットも猫ではない」、または
   「ミーアキャットが猫でないのは、ウミネコが猫でないのと同じである」

 残念ながら「ミーアキャット」は meercatではないし、また「ウミネコ」はseacatではないので、せっかくの試みも失敗に終わる。


 ついでにウミネコを主語にして「ウミネコ構文」。

(f) A black-tailed gull is no more a cat than a dog is.
  (×A seacat is no more a cat than a dog is.)
   「犬が猫でないのと同様に、ウミネコも猫ではない」、または
   「ウミネコが猫でないのは、犬が猫でないのと同じである」

 もちろんこれも失敗作なので、最後にもう一つ悪ふざけをして「パパイヤ構文」で名誉挽回。

(g) Papaya Suzuki is no more a papaya than Udo Suzuki is.
   「ウド鈴木がパパイヤでないのと同様に、パパイヤ鈴木もパパイヤではない」、または、
   「パパイヤ鈴木がパパイヤでないのは、ウド鈴木がパパイヤでないのと同じである」

 これなら大丈夫。我ながら傑作だと思う。なんちゃって。


ミーアキャットに関しては次を参考に。

http://www.geocities.jp/nob_cambridge/meerkats.html


追記

 (g)に関しては、実は次のヴァージョンも考えていたので、改めて追加しておく。

 (h) Papaya Suzuki is no more a papaya than Udo Suzuki is an udo.
    「ウド鈴木がウドでないのと同様に、パパイア鈴木はパパイヤではない」、または
    「パパイヤ鈴木がパパイヤでないのは、ウド鈴木がウドでないのと同じである」

(実戦・英文法道場のオマケ話)

  

Posted by eg_daw_jaw at 07:04Comments(2)TrackBack(0) 講習会・英文法道場 

December 30, 2007

仮定法過去:もし受験生なら教わりたい講師

 ミシュランで三ツ星がついた店を異常にありがたがるが、星がつかない店が出す料理はどんなに美味でも旨いと認めない。
 冷蔵庫に入れておいた食品が賞味期限を過ぎるとまだ食べられる状態でも捨ててしまうが、賞味期限内ならたとえ糸を引いていても食べる。
 赤信号なら車が来る気配すらなくても道路の横断をしないが、青信号なら左右を確かめもせずに渡る。
 同様にして、予備校に通う受験生が、本店の校舎に出講しているカリスマ講師の言うことは何でも信じるが、支店の講師の言うことは実は正しくても信じない。
 ある実力派の講師などは、英文にせっかく正しい解釈を下しても、それが受講生が崇めているカリスマ講師の解釈と違うからというだけの理由で、どうしても正しいと信じてもらえないと言ってこぼしていた。
 内部の事情を知る者として、本店の講師と支店の講師との間に差があるとは思わないが、世間では「本店の方が支店より偉い」と勝手に思い込んでいる場合が多く、その証拠に支店の校舎に来て入学の案内を受けるときに「でもやっぱり本店の校舎の先生の方がいいんでしょ」と問う受験生や父兄が跡を絶たないという。
 それは事実に反するにもかかわらず、いくら「そんなことは絶対にありません」と否定しても信じてもらえないらしい。
 ちなみに、道場主がもし受験生だったら是非とも教わりたい英語講師が、支店であるC葉校とT沼校に出講している講師の中に少なくとも3人はいる。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:12Comments(15)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

December 29, 2007

授業を聴いてわからないことがあったとき

 授業を聴いてわからないことがあったときには、授業後に講師に質問してわかるようにする以外の選択肢はないと思われるが、それを実践する受講生は決して多くない。
 「わからなかったことをわかるようにする」ことが学習の基本だから、わからないことがわからないままになっていれば気持ちが悪くて仕方がないはずであるのに、実際はわからないままで平気でいられる受講生が多い。 
 授業中にわからなかったところを後で講師に質問するでもなく、辞書や参考書で調べるでもなく、そのまま放置しておいて、受講者アンケートで「わかりにくい」という選択肢にマークしても、それによってわかるようになるわけではないので、これほど虚しいことはない。
 払った受講料の元を取るためにも、そういう不毛なことをするのはやめて、わからないことは躊躇なく講師に質問してその日のうちに解決済みにする賢い受講生に全員がなってほしいものだと思う。

  
Posted by eg_daw_jaw at 08:58Comments(2)TrackBack(0) 勉強法・合格作戦など 

December 28, 2007

ブルッぶるっ

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Posted by eg_daw_jaw at 09:36Comments(2)TrackBack(0) ニャンコ 

多重構造の英文の考え方

He called and thanked me for offering to help him translate the letter.
「彼から電話があって、彼がその手紙を翻訳するのを私が手伝ってやろうと言ったことの礼を言われた」


 thankedofferingto helptranslateはすべて品詞としては動詞だから、それぞれに SV 関係があるが、それを文構造の大きい方から順に見ると次のようになる。

He[S] called and thanked[V] me[O] for offering to help him translate the letter[M].
thank ... for 〜ing「…に〜したことで感謝する」)

He called and thanked me(S) for offering(V) to help him translate the letter(O).
offer to〜「〜することを申し出る」)

He called and thanked me(S) for offering to help(V) him(O) translate the letter(C).
help ... (to)「…が〜するのを手伝う」)

He called and thanked me for offering to help him(S) translate(V) the letter(O).
translate ...「…を翻訳する」)


 次に、和訳の都合上、逆に小さい方から順に見ると次のようになる。

He called and thanked me for offering to help him(S) translate(V) the letter(O).
「彼がその手紙を翻訳する」

He called and thanked me(S) for offering to help(V) him(O) translate the letter(C).
「私が『彼がその手紙を翻訳する』のを手伝う」

He called and thanked me(S) for offering(V) to help him translate the letter(O).
「私が『(私が)彼がその手紙を翻訳するのを手伝う』ことを申し出た」

He[S] called and thanked[V] me[O] for offering to help him translate the letter[M].
「彼は電話して『私が(私が)彼がその手紙を翻訳するのを手伝うことを申し出た』ことで私に謝意を表した」

(高2スーパー英語総合II(文法・作文)・第2課のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:54Comments(1)TrackBack(0) 講習会(英文法道場以外) 

December 27, 2007

罪のない語は罰するな(誤文訂正のルール)

 ×John is more diligent than anybody other in the class.

→○(a) John is more diligent than anybody else in the class.
      「ジョンはクラスの他の誰よりも勉強家である」
  ○(b) John is more diligent than any other student in the class.
      「ジョンはクラスの他のどの生徒よりも勉強家である」

 英文としては (a) と (b) のどちらも正しいが、誤文訂正のルールからすると (a) しか正解とはみなされない。
 そのルールとは「罪のない語は罰してはいけない」ということで、何の罪もない anybody を勝手に他の語に変えてはいけない。


 ×Mt. Everest is higher than any other mountain in Japan.
  「エベレスト山は日本の他のどの山よりも高い」

 これでは「いったいいつからエベレスト山が日本の山になったんだ」とチャチャを入れたくなるが、現実にはエベレスト山は日本の山ではないのだから、比較の対象からそれを除外する必要がなく、従って other をつける必要がない、いや、つけてはいけない。
 
 →○(c) Mt. Everest is higher than any mountain in Japan.
       「エベレスト山は日本のどの山よりも高い」
   ○(d) Mt. Fuji is higher than any other mountain in Japan.
       「富士山は日本の他のどの山よりも高い」

 英文としてはどちらも正しいが、誤文訂正の答えとして正しいのは (c) だけであるのは言うまでもない。Mt. Everest には何の罪もないのだから、勝手に Mt. Fuji に変えてはいけない。

 ところで、「Everestever最上級ですか」という質問を受けたという嘘のような話を聞いたことがあるが、もちろん ever(= at any time)「いついかなるときであるかを問わず」には比較級も最上級もない。
 この質問は「asa複数形ですか」という質問と同じく奇想天外だから話題としては面白い。
 話題といえば、daddy 「パパ」がたまたま主語として Daddy の形で出てきた時に、てっきり人名だと思って「ダディは…」と訳して恥をかいたという話を化学の某講師から昨日聞いたので、つけ加えておく。

(高2スーパー英語総合II(文法・作文)・第2課のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:14Comments(1)TrackBack(0) 講習会(英文法道場以外) 

December 26, 2007

「彼女」と「彼氏」

(a) Tom was walking down the street thinking of his girlfriend.
  「トムは自分の彼女のことを考えながら通りを歩いているところだった」

 英語の girlfriend は、日本語で言う「ガールフレンド」と違って、単なる「友だちの女の子」のことではなく、親密な関係のいわゆる「彼女」のことを言うが、例えば his girlfriend を単に「彼女」と訳すと、まるで her「その女性」のように聞こえてしまうので、その誤解を避けるために his を訳出して「自分の彼女」とする必要がある。
 ところが男女入れ替わって her boyfriend となると単に「彼氏」と訳せばよく、いちいち her を訳出して「自分の彼氏」とする必要がない。

(b) Betty was walking down the street thinking of her boyfriend.
  「ベティは彼氏のことを考えながら通りを歩いているところだった。

 男性の場合は he/him は「」、そして boyfriend は「彼氏」と区別できるからよいが、女性は she/her も「彼女」なら
girlfriend も同じ「彼女」だから、単に「彼女」と聞いただけではどちらなのか判断しにくい。

 she/her彼女  his girlfriend自分の彼女
 he/him  her boyfriend彼氏

 ところで、「かの女(=あの女)」のことを「彼女(かのじょ)」と言うのに対して、「かの男(=あの男)」のことは「彼男(かのだん)」ではなく、単に「(かれ)」と言う。
 仮に「」の代わりに「彼男」と言うことが習慣化していたら、「彼男」が he/him のことを言っているのか、それとも
her boyfriend のことを言っているのかの区別ができなくて、後者の場合は所有形容詞をつけて「自分の彼男」とか「私の彼男」などと言わなくてはならなくなるところだった。

(高2スーパー英語総合II(文法・作文)・第2課のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:56Comments(0)TrackBack(0) 講習会(英文法道場以外) 

December 25, 2007

「したい」ではなく「できる」が合格の条件

 部屋を片付けていたら「2002年6月15日読了」と書き込んだ「ツキの大原則」という本が出てきたのでパラパラとめくって読み返してみたところ、示唆に富む記事が満載だったので、その中の一部を書き抜いて受験生用にアレンジしてみた。

間違いなくできる」という肯定的な予知能力は、“できないこと”さえ“できること”に変えてしまう
 一方、「できないかもしれない」という否定的な予知能力は、その人にとって“できること”まで“できないこと”に変えることになる。「できないかもしれない」「できなかったらどうしよう」「できてほしい」「できたい」・・・99パーセントの人間は、「できない」を実現するこういう形の予知を得意とし、「できない」を実際に実現してしまうのである。

間違いなく合格できる」という肯定的な予知能力は、“合格できない大学”さえ“合格できる大学”に変えてしまう
 一方、「合格できないかもしれない」という否定的な予知能力は、その受験生にとって“合格できる大学”まで“合格できない大学”に変えることになる。「合格できないかもしれない」「合格できなかったらどうしよう」「合格できてほしい」「合格できたい」・・・大多数の受験生は、「合格できない」を実現するこういう形の予知を得意とし、「合格できない」を実際に実現してしまうのである。


◎「できる」と「したい」の間には信じられないほどの距離がある。「〜したい」「〜であってほしい」という希望の裏側には、「無理かもしれない」という予感が必ず潜んでいる。どちらが実現しやすいかといえば、表側の意識的希望より、はるかに強力な無意識的予感のほうである。

⇒「合格できる」と「合格したい」の間には信じられないほどの距離がある。「合格したい」「合格であってほしい」という希望の裏側には「無理かもしれない」という予感が必ず潜んでいる。どちらが実現しやすいかといえば、表側の意識的希望より、はるかに強力な無意識的予感のほうである。


◎この世には3種類の人間しかいない。「できる」と予感する人間。「できないかもしれない」と予感する人間。「できっこない」と予感する人間である。

⇒「この世には3種類の受験生しかいない。「合格できる」と予感する受験生。「合格できないかもしれない」と予感する受験生。「合格できっこない」と予感する受験生である。


人間が難しいと感じるときは、すでに脳がそれを拒絶しているときだ。自分にとって、それは必要でないと脳が判断したときである。人は自分が本当に必要とするものに対しては、決して難しい(=不快)とは感じない

受験生が合格を難しいと感じるときは、すでに脳がそれを拒絶しているときだ。自分にとって、その大学に合格することは必要でないと脳が判断したときである。受験生は自分が本当に合格することを必要とする大学に対しては、決して難しい(=不快)とは感じない


◎「難しい」とが思うのは、「できなくてもいい」「わからなくてもいい」と心が判断したものに対してだけである。

⇒「合格が難しい」と受験生が思うのは、「合格できなくてもいい」「合格しなくてもいい」と心が判断した大学に対してだけである。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:30Comments(3)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

December 24, 2007

面白い重ね言葉

 「歌舞伎座」の英語表記は Kabuki-za theater だから、これを逆に和訳すると「歌舞伎座座」となりかねないが、それなら「法隆寺」の Horyuji temple も「法隆寺寺」(ほうりゅうじでら)ということになる。
 これは「長嶋さん」を Mr. Nagashima-san と言うようなものだから理屈としてはおかしいが、わかりやすさという便宜のためにそのように言うのが慣わしになっているものと思われる。
 「歌舞伎座」は「」を取って「歌舞伎」だけでも独立した名詞だから「歌舞伎・座」→Kabuki theater でも十分足りるが、「法隆寺」は「法隆・寺」ではなく「法隆寺」という固有名詞として存在しているのだから Horyu temple ではわけがわからない。その伝では「富士山」などは Mt. Fuji ではなく Mt. Fujisan の方が適切ではないかと思うことがある。
 こうした例をいわゆる重ね言葉の範疇に含めてよいかどうかわからないが、見聞きするたびに気になってしまう。

 重ね言葉といえば、先日の酒席で「このたび挙式挙げることになりました」という報告を聞いたが、「げる」のが「挙式」だから「挙式げる」は「得点る」や「被害る」などと同類の重ね言葉に当たる。
 英語なら dream a bad dream 「嫌な夢を見る」や live a good life 「よい生活をする」のような同属目的語を取る動詞もあるが、これを日本語で「嫌なに見る」や「よい生活きる」とすると「からちて落馬する」と同じく奇異なものになってしまう。
 「後悔することになっても知らないぞ」、「まず最初にやらなくてはならないことは…」や「一番最後に来た人」など、ふだん何気なく使われている重ね言葉は少なくない。
 極め付きは、高校時代にある同級生がよく使っていた「それは出来れん」(「出来ない」と可能を表す助動詞の「れる」を重ねたもの)で、今も忘れない。
 ちなみに、「アグネス・チャン・さん」は「ミスター・ナガシマ・さん」と違って重ね言葉にはなっていないのに違和感がある。その証拠に、アイドル時代にも「アグネスちゃん」と呼ばれることはあっても「アグネス・チャン・ちゃん」と呼ばれることはなかった。


追記

 「S河台学園長」では、「S河台学園・長」(○)なのか「S河台・学園長」(×)なのかがわかりにくいので、敢えて「学園」を重ねて「S河台学園学園長」(S河台学園・学園長)とする方がよい。
 同じように「英文法道場主」では、「英文法道場・主」(○)なのか「英文法・道場主」(×)なのかわからないので、「道場」を重ねて「英文法道場・道場主」とする方が誤解が少なくてよい。

  
Posted by eg_daw_jaw at 10:04Comments(2)TrackBack(0) エッセー・雑文など(私生活編) 

December 23, 2007

第52回・有馬記念は生憎の雨で波乱の予感

 一年を締めくくるグランプリ・有馬記念は生憎の雨で一筋縄では行きそうにないが、知らんぷりを決め込むわけにはいかない。

(1) 1 メイショウサムソン牡4歳57武豊) JC3 (2.5倍) 4 G1
(2) 6 ポップロック(牡6歳57ペリエ) JC2 (5.5倍)
(3) 16 ウオッカ(牝3歳53四位) JC4 (7.1倍) 2 G1
(4) 8 ロックドゥカンブ(牡3歳53キネーン) 菊3 (7.4倍)
(5) 7 ダイワスカーレット(牝3歳53安藤勝) エ1 (7.5倍) 3 G1
(6) 4 ダイワメジャー(牡6歳57デムーロ) マ1 (14.9倍) 5 G1
(7) 2 ドリームパスポート牡4歳57高田) JC14 (16.6倍)

 雨が降って馬場が悪化しているのは必至だから、最内の1番枠を引いたメイショウサムソンにとっては辛い。ジャパンカップの負け方が気に入らないが、それよりもファン投票で 1位をウオッカに譲ったのも不吉で、取りこぼしの予感もする。

 4番人気なら 2着に来ても、逆に 2番人気なら 4着になるのが 6番のポップロック。6歳馬の今もまだ G1に未勝利ながら距離適性はダントツなので 1着は無理でも2、3着なら最も可能性が高い。

 ウオッカは 2つの G1でライバルのダイワスカーレットに人気では上回りながらレースでは負けている。16番を引いた時点で切り捨てることに迷いがなくなった。

 南半球生まれの 3歳牡馬で半年遅れのために 2キロ少ない斤量で走れる 8番枠のロックドゥカンブは、アイルランドの名手キネーンが騎乗のためにわざわざ来日したとあって、外国信仰が抜けない向きが異常にありがたがっている。当のキネーンが「グッドホース」だと言ったというが、誰でも自分の騎乗馬のことは褒めるに決まっている。その一言で馬の好走が保証されるわけがない。

 牝馬限定戦とはいえ G1を 2連勝中のダイワスカーレットには勢いがある。鞍上の安勝(アンカツ)がダイワメジャーを捨てて同馬を選んだのも勝算があるからに違いない。こういう馬が先行したら簡単には止まらない。

 ダイワメジャーは勝った 5つの G1すべてが偶数番だったが、今回も 4だから縁起がよい。距離適性が疑問とはいえ、皐月賞を勝利に導いたデムーロを迎えたのは幸い。

 ドリームパスポートは、今年まったく勝ち鞍がないとはいえ、ふだん調教で乗り慣れている高田の騎乗だから妙味がある。去年 2着した皐月賞と同じ 2番枠というのも何かの因縁か。

 ディープインパクトが勝った昨年の同レースで 2、3、4、5着だった 6 ポップロック4 ダイワメジャー2 ドリームパスポート1 メイショウサムソンと、強力な 3歳馬の代表である 7 ダイワスカーレットのうちのどの 3頭が 1〜3着を占めてもおかしくないが、1 メイショウサムソンだけがダントツ人気になっているのがどうも間違いのような気がする。


レース後追記

 1着 3 マツリダゴッホ(牡4歳57蛯名9番人気) 2分33秒6 
 2着 7 ダイワスカーレット(牝3歳53安藤勝5番人気) 1馬身4分の1
 3着 4 ダイワメジャー(牡6歳57デムーロ6番人気) 2馬身2分の1

 波乱の予感は的中したが、馬券は外れた。ダイワ兄妹の2頭に 1 メイショウサムソン(1番人気8着)、2 ドリームパスポート(7番人気6着)、6 ポップロック(2番人気5着)を組み合わせた 3連単の馬券は買っていたが、肝心の 3マツリダゴッホ(9番人気1着)は想定外だった。
 実質的にはこれで2007年が終わって、明日からは気持ちの上では2008年ということになる。

  
Posted by eg_daw_jaw at 09:36Comments(0)TrackBack(0) エッセー・雑文など(私生活編)