May 31, 2008

カネで買える愛もある

 例の報道の通りであるとすれば、房総半島のこりん星から来たゆうこりんという希代の美女を陥落させたのは、年商400億円という不動産会社の社長だった。
 この社長は、34歳という若さでそれだけの会社を動かすくらいだから相当なやり手なのだろう。巨万の冨に物言わせて一人の美女を仕留めることに成功したが、見たところ、学校の勉強という正道とは別の路線で勝ち上がってきた人物のように思われる。
 世の親も教師も「勉強しないと偉くなれない」と言って子供を叱咤するが、どんなに勉強して学力を上げても、せいぜい東大や国立大学の医学部に入れるくらいが関の山で、誰もが羨むような美女を得ることができるわけではない。
 そちらが目的なら、下手に学校の勉強などして小者におさまるのではなく、勉強とは別のレースに出て大金持ちを目指すのが得策であるとしても、そこには学校の勉強とは比較にならないほど厳しい競争が待っているので、凡人ではとても勝負にならない。それを考えれば、並外れた才能がない者は、取り敢えずお勉強レースの方を選んでおくのが無難であるのも事実で、その意味では、学校の勉強は特別な才能がない者のために用意された保険のようなものであると言うことができる。
 ところで、女性の芸能人が恋人や夫に選ぶ相手は、同業の俳優タレントでないとすれば、スポーツ選手青年実業家と相場が決まっていて、間違ってもお勉強レースでの勝負に勝ったキャリア官僚東大医学部を出た医者ということはめったになく、ゆうこりんもその例に漏れることはなかった。
 幸運の社長がゆうこりんのハートを射止めたのは、少なくとも「オレが」と手を上げたからに違いないが、もし手を上げたのが同じ34歳でも年収1千万程度のサラリーマンだったとすれば、たとえ全国模試トップ10に入って東大文Iから法学部を経由していたとしても、ゆうこりんがなびくことはなかったに違いない。「愛はカネで買えない」というが、すべての愛がカネで買えないわけではなく、実は「カネで買える愛もある」ということが、このたびの一件で証明されているのではないだろうか。
 同じ小倉でも心理学者で作家の小倉千加子女史によれば「結婚は男の『カネ』と女の『カオ』の交換」ということだから、金満家と美女が結びつくのは至って自然なこと。とはいえ、全国のゆうこりんファンの心中穏やかでないことだけは間違いあるまい。
 
 ついでながら、コリン星が房総半島にあることを知ったのは、小中学校でゆうこりんの20学年ほど先輩に当たるこりん星人の友人Pを通してだった。

  

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May 30, 2008

行為主を言わずに済ませるための受動態

(A) No one has lived in this house since I was a child.
   「私が子供の頃から、この家には住んでいない

 この文は、No one(S) has lived(V) in this house(M) since I was a child.という構造であると考える限りは受動態に転換する余地はない。
 ところが、live inをまとめて1個の他動詞に見立ててNo one(S) has lived in(V) this house(O) since I was a child.と区切れば、他動詞目的語に当たるthis houseを主語として

 This house hasn't been lived in by anyone since I was a child.
 (×This house has been lived in by no one ....)

という受動態に転換することができるが、このような受動態を用いるのは「住んでいない」のが誰なのかを言わずに済ませるためだから、行為主に当たるby anyoneを省くことが望ましい。

(P) This house hasn't been lived in since I was a child.
   「私が子供の頃から、この家はずっと空家である」

(英文法S/H・第6章のオマケ話)

  
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May 29, 2008

(白熊+黒熊)÷2≒パンダ?

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 ある動物園でオスの白熊に花嫁がなかなか見つからず、それなら黒熊であるツキノワグマのメスを掛け合わせたらどうかというものが、やくみつる4コマ漫画comic strip)にあった。
 その結果、生まれてくる小熊は、白黒ぶちのパンダ宛(さなが)らになるので、中国に頭を下げてパンダを借り受けなくてもよくなるというものだったが、本物のパンダと違って、胸に月の輪の模様がついているところがご愛嬌。
 しかし、白熊黒熊合いの子が都合よくパンダそっくりになる保証はなく、運よく白黒のぶちになるとして、顔と手足が白で胴体が黒、上半身が黒で下半身が白、胸が黒で背中が白、身体の右半分が白で左半分が黒、または白黒の縞模様など、ありとあらゆる組み合わせの柄になる可能性がある。
 あるいはまた、白と黒が中和してグレー一色の小熊が生まれてくるかもしれない。
 馬のことを考れば、真っ白に近い葦毛馬と真っ黒の青毛馬を掛け合わせたときにシマウマのような模様の仔馬が生まれるわけではないので、白熊黒熊の仔がパンダ模様になることは期待できそうもないが、こうしたことを想像するのは楽しい。
 ところで、現実の話として、白熊黒熊の交配は果たして可能なのだろうか。
 オスの犬とメスのウナギから生まれたという赤塚不二夫の創作によるウナギイヌ写真)と違って、こちらは現実的な話だから、専門家の高説を伺いたい。

  
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May 28, 2008

I was explained to that ...と言えないワケ

The doctor explained to me that my father's illness wasn't serious.
「医者から父の病気は深刻なものではないと説明された」

 日本語の字面が受動態だからといって、この英語を I を主語とする受動態に転換することはできない。
 受動態で表すためには me が explained目的語でなくてはいけないが、能動態の文で me は前置詞to目的語ではあっても他動詞 explained の目的語ではないので

 I was explained by the doctor that my father's illness wasn't serious.

とすることはできない。第一それでは前置詞to がどこかに行方不明になってしまう。
 では、explained to を2つまとめて他動詞に見立てて、その目的語に当たる me を主語として

 I was explained to by the doctor that my father's illness wasn't serious.

とするのはどうかというと、これもダメ。
 explained にはすでに that節という目的語があるのに、それを捨てて explained to を1個の他動詞とみなすなどということが許されるわけがない。
 ちなみに、explain の代わりに tell を用いて The doctor(S) told(V) me(O') that my father's illness wasn't serious(O). とすれば、told の2つの目的語のうちの1つに当たる me を主語とする

 I was told by the doctor that my father's illness wasn't serious.

という受動態が可能になる。
 
 参考までに言うと、All his classmates laughed at him.「級友たち全員が彼を笑った」は、All his classmates(S)
laughed(V) at me(M).と区切る場合は受動態を考える余地はないが、All his classmates(S) laughed at(V) me(O).と区切れば、laughed at の目的語に当たる me を主語とする受動態が可能になる。

 cf. He was laughed at by all his classmates.「彼は級友たち全員に笑われた」

(和文英訳H・第6課のオマケ話)

  
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May 27, 2008

志望大学:「今は一応○○大」は×

道場主:志望大学はどこ?
受講生:今は一応○○大の医学部です。
道場主:「今は一応」だと?
受講生:はい。
道場主:それは「志望はまだ決まってません」と言うのと変わらないな。
受講生:えっ、どうしてですか。
道場主:「今は一応」というのは「そのうち志望を下げる」って言っているようなものだからな。
受講生:そうなりますね。
道場主:そういう後へ引くような姿勢ではどこにも受からないぞ。
受講生:それは困ります。
道場主:じゃあ「今は」とか「一応」とか、そういう余計なものは捨ててしまえよ。
受講生:わかりました。「志望は○○大の医学部です」と言い直します。
道場主:それでいいんだ。

  
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May 26, 2008

未来を表すwhen以下の現在形と未来形

 「未来の時を表す副詞節の動詞は現在形」ということをわけもわからず単にルールとして覚えている受験生の中には、whenの節なら何でも未来の時を表す副詞節であると決めつける者が少なくない。
 例えば、When I came home last night, my wife was talking on the phone.のWhen I came home last nightは過去の時を表す副詞節であるにもかかわらず、「未来の時の副詞節なのに現在形にしなくていいんですか」という質問が出る始末。
 whenの節のすべてが未来の時を表す副詞節であるわけではないし、それどころか副詞節ですらなく、もちろん名詞節形容詞節の場合もある。

(a) You'll have to pass through immigration control when you arrive in Britain.(副詞節)
   「イギリスに着いたら入国管理を通過しなくてはいけません」

(b) It would be better for you to ask him when he will be coming next.(名詞節)
   「今度いつ来ることになりそうかを彼に訊いた方がいいでしょう」

(c) The time will come when you will feel sorry for this.(形容詞節)
   「あなたがこのことを後悔するときが来ますよ」

 未来の時を表す副詞節は、主節の未来を表す動詞に時間的に直接従属しているので、改めて未来形を用いるまでもなく、それが未来のことであることは初めからわかっている。そこで、未来形の代わりに現在形で済ませるが、それに該当するのが(a)のwhen you arrive in Britainであることは言うまでもない。
 (b)のwhen以下はto askの目的語となる名詞節。それは従属節ではあっても主節の動詞が示す時間とは直接は関係がないので、それが過去のことなら過去を表す動詞、そして未来のことなら未来を表す動詞を用いる必要がある。
 また、(c)のwhen以下はthe timeを修飾する形容詞節。これも従属節ではあっても主節の動詞が示す時間とは直接は関係ないので、それが未来のことであるなら自ら未来を表す動詞を用いてそれを示す必要がある。
 それでも、The time will comeによって、そのtimeが未来のことであることがすでにわかっているので、この例に関してはwhen以下で改めて未来形を用いるまでもなく、次のように現在形で済ませるのを妨げない。

 cf. The time will come when you feel sorry for this.

(高3早慶上智大英文法・第4章のオマケ話)

  
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May 25, 2008

第69回・優駿牝馬の朝

 競馬は、人気をかぶって凡走した馬が次走で人気を落として好走するかと思うと、不人気の利で好走した馬が次走で人気を集めて凡走するもの。
 それを考えれば、前走で惜敗した人気馬が次走で人気を落としたときは買い、そして前走で好走した不人気馬が次走で人気を上げて3番人気以上の支持を受けたときは買わず、が正解。
 ◎15 トールポピーは1番人気を背負った桜花賞を8着に敗走したとはいえ、わずか2馬身4分の1差にすぎない。それで一気に4番人気にまで下げたのはありがたい。東京コースを得意としたジャングルポケット産駒というのも買い材料。
 ○18 リトルアマポーラは、桜花賞が2番人気で出遅れたのを盛り返して1馬身差の5着だから今回の1番人気は無理もないが、鞍上が人気馬に騎乗するときの信頼性がイマイチの武幸四郎というのがやや不安であるとしても、同じコースのクイーンカップ1番人気で快勝しているくらいだから心配あるまい。
 ▲10 レジネッタは、桜花賞を勝ったものの12番人気という低人気だったので今回も6番人気と評価が低いが、2、3着ならともかく1着だったのは強い馬である証拠。それでもこの低人気ならむしろお買い得。
 4 レッドアゲートは、前走のフローラステークス1番人気で勝ったものの、その時に2着だったのが今回14番人気のカレイジャスミンだから、かなり層が薄いメンバーだった。それで今回2番人気というのは買いかぶりも甚だしいのではないか。
 12 ソーマジックは、桜花賞を5番人気で4分の3馬身差の3着に好走しただけでなく、6戦すべて3着以内という戦績からか、3番人気という高支持を受けているが、重賞レースの勝鞍もなくてこの人気はいささか荷が重い。

 馬券は、当たるときは1点買いでも当たるが、当たらないときは何点買っても当たらない。ここは1、4、6番人気の3頭に絞って遊んでみようと思う。

 3連単 (15, 18)→(10, 15, 18)→(10, 15, 18)
 馬単 15→(10, 18)


レース後記

着順: (1) ◎15 トールポピー (4番人気)  2分28秒8
     (2)    6 エフティマイア (13番人気) アタマ
     (3) ▲10 レジネッタ (5番人気)  1馬身2分の1
・・・・・・・・・・
(6)   4 レッドアゲート (2番人気)  (7) ○18 リトルアマポーラ (1番人気)  (8)  12 ソーマジック (3番人気)


配当: 単勝 15  970円   馬単 15→6  39,320円  3連単 15→6→10  440,360円

 ◎151着▲103着予想通りだったが、無印6が2着に入ったのが想定外だった。同馬は桜花賞15番人気2着と好走したが、それでも今回は13番人気とすっかり見くびられていた。12番人気桜花賞を勝った10の方は評価したが、2着の同馬を考慮すらしなかったのが痛いが、馬体重の変動が甚だしかったので、どのみち買えなかった。もしも同馬が2着に来なければ、馬単100倍超15→10は当たっていたわけだから悔しいが、3頭に絞って2頭までが3着以内を占めたのだから、決して筋は悪くない。本当にダメなときは狙った馬が1頭も3着以内に来ないことがあることを思えば、今回は次につながるハズレとしてプラスに考えることにする。
 それにしても1、2、3番人気の18、4、12はそれぞれ7、6、8着というお粗末な着順。4と12の凡走は思っていた通りだからよかったが、○18がここまで凡走するとは考えにくかった。武幸四郎は1番人気では買えない騎手であることを確認する結果になってしまった。

  
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May 24, 2008

3世代同居文

 Those who had been accustomed to thinking that the earth was flat found it difficult to believe that
it is round.
 「地球が平面であるという考えに慣れていた人々にとって、地球が球体であることは信じ難かった

 1つの文の中に過去完了単純過去単純現在という3世代が同居するのにはワケがある。
 単純過去foundは「地球が球体である」という考えが普及し始めた当初のこと。
 それ以前は「地球が平面である」という考えに慣れていたのだから、それを過去完了had been accustomedで表すのは当然。
 そして「地球が平面である」は、現在では通用しない当時だけの考えだから単純過去のthe earth was flatでも、「地球が球体である」は、当時だけでなく現在でも通用する真理と考えて単純現在でit is roundとする。

 (1) who had been accustomed to ...はfoundが示す過去より前のこと。
 (2) the earth was flatはfoundと同じ過去のこと。
 (3) it is roundは現在のこと。

(高3早慶上智大英文法・第4章のオマケ話)

  
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May 23, 2008

単純過去形と過去進行形

 When the telephone rang, Mary was watching TV.
 「電話が鳴った時、メアリーはテレビを見ていた」

 割り切って言えば、進行形は「継続動作の途中」であることを言うもの。
 ここでは「電話が鳴る」、つまり「電話がかかってくる」という瞬間動作があった時点で「『テレビを見る』という継続動作」の途中であったことを言うために過去進行形を使うという理屈になる。
 これが単純過去形で Mary watched TV.では、電話が鳴った時点ではまだテレビを見ていなかったことになる。
 例えば「電話が鳴ると(それを合図に)メアリーはテレビを見た」?

 ちなみに、the telephone rings「電話が鳴る」は、「電話がかかってくる」という意味では瞬間動作でも、「リーン、リーン、リーンと鳴り続ける」という意味では継続動作と考えられる。

 cf. "The phone's ringing." "I'll get it."「電話が鳴ってるよ」「私が出るわ」
    (現時点継続動作の途中

(高3早慶上智大英文法・第4章のオマケ話)

  
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May 22, 2008

忘却力の恩恵

 先日の火曜日は悪天候で湿度が高く、授業中にチョークがボキボキ折れるは、マイクに声は乗らないはで、かつぜつも悪く、いつになくくどくてギスギスした授業をするはめになってしまった。
 授業というものは、する側と受ける側で満足度が一致するとは限らず、立て板に水のような快調な授業ができたと満足しても、聴く側にとってはペースが速すぎて不満ということもあれば、逆に、あちこちで躓きながらもたもたした授業をして自己嫌悪に陥るほど不満でも、受講生の方はちょうどペースが合っていて満足ということもある。
 それでも、やっている本人としては、受講生が満足しようがしまいが、自分自身が満足できない授業をしたと自覚するときにはどうしてもへこんでしまう。そういうことが今でも学期中に1回くらいはあり、たまたまその機会に当たった火曜日の受講生諸君には本当に申し訳ないと思う。
 もっとも、へこんだ本人は意外に立ち直るのが早く、幸い一晩寝ると前日のことがまるで嘘のようにすっかり元気を回復していた。忘却という能力は本当にありがたい。
 忘却といえば、「せっかく覚えたのにすぐ忘れる」と言うときには否定的なものでしかないが、このたびのように都合の悪いことを忘れることができるという点では「忘却力」という肯定的な名称を捧げたくなるほどすばらしいものだと思う。

  
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