June 30, 2008

今さら試験を受けるのは真っ平

 5月19日に記事とは無関係なコメントとして「先生の授業受けてて、あまりの衝撃で先生がTOEICなどを受けたら、すごい成績をとるのでは…と思ってしまいました。先生はTOEIC受けたことありますか?」というものがあった。
 その時には回答しなかったが、実は「受けたことはない」が答え。

 若い頃は夜寝ていて受験の夢を見ることがときどきあったが、今ではそれがなくなって本当によかったと思っているのに、下手に試験など受けてまた受験の夢を見るようになったらたまらない。
 というより、問題を解くのが億劫になった。
 毎年、センター試験などは問題が入手でき次第、解いてみるが、出題意図に思いを巡らしたり、授業でどう説明するかを考えたりで、気が散って仕方がないので、問題を解くことに集中できない。
 もはや実戦に参加する選手ではなく、指導する側のコーチに成り下がってしまったために、試験を受けて勝負する意欲がなくなってしまったと言うべきかもしれない。

  

Posted by eg_daw_jaw at 06:38Comments(5)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

June 29, 2008

イマイチ盛り上がりを欠く第49回・宝塚記念とはいえ

(1) 2 メイショウサムソン牡5歳58武豊) 2(G1を4勝)…2.1倍
(2) 4 アルナスライン(牡4歳58和田) 目2(重賞未勝利)…7.3倍
(3) 8 ロックドゥカンブ牡4歳57岩田) 目3…7.9倍
(4) 11 アサクサキングス(牡4歳58四位) 3(G1を1勝)…8.5倍
(5) 6 アドマイヤオーラ牡4歳58安藤勝) 金6…11.6倍
(6) 9 エイシンデピュティ(牡6歳58内田博) 金1…12.0倍
 (7時30分現在)

 天皇賞馬のアドマイヤジュピタが不在の宝塚記念とはいえ、1着とほぼ同着の2着だったメイショウサムソンはG1を4勝している実績馬だから、ここでは抜けた存在に違いない。それでも勝ちきるかとなると、どうも取りこぼして2、3着に甘んじるような気がしないでもない。文字通り「名将少損」か。
 それにしても重賞レース未勝利のアルナスラインが2番人気とは、買い被りではないかと思うがどうか。少なくとも1、2番人気馬が人気通りに1、2着するような単純なレースではない。
 3番人気のロックドゥカンブは南半球生まれで半年遅れを考慮して他馬より1キロ軽い斤量で走れる利を活かせればよいが、勝てるかどうかは好調・岩田の腕次第か。
 4番人気のアサクサキングスは、前走の天皇賞を3着とは1、2着馬に千切られた完敗だから、その時の2着馬であるメイショウサムソンとの比較からは買えない。
 5番人気のアドマイヤオーラは、前走の金鯱賞を1番人気で負けたせいで人気を落としているのが逆に買い材料。勝つのは無理でも2、3着ならあるか。
 金鯱賞を勝ったエイシンデピュティは斤量が57キロから1キロ増、それに2,200米という初距離、騎手の内田博もテン乗りと、好材料はない。
 前半期最終のG1だから、参加せずにはいられないが、あまり熱は入らない。
 「長距離は騎手で買え」の教えに従って、取り敢えず2メイショウサムソン(牡5歳58武豊)、6アドマイヤオーラ(牡4歳58安藤勝)、8ロックドゥカンブ(牡4歳58岩田)の3連単ボックスを少しだけ買って観戦しようと思う。


レース結果

(1) 9 エイシンデピュティ(牡6歳58内田博) (2) 2 メイショウサムソン(牡5歳58武豊) (3) 1 インティライミ(牡6歳58佐藤哲) (4) 5 サクラメガワンダー(牡5歳58福永) (5) 11 アサクサキングス(牡4歳58四位)

 今年の4歳馬は弱いと懸念された通り、2、3、6番人気の4歳馬が掲示板を外し、4番人気の11がやっと5着という体たらく。
 1番人気の2 メイショウサムソンは僅差で負けてやっぱり「名将少損」、いや「迷将少損」だった。

  
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June 28, 2008

「佐々木」:「代々木」=「脚本家」:「御本家」

 昔読んだ漫画に「佐々木ゼミナール」という予備校が背景に見える1コマがあったが、それは実在する予備校名を架空名にするために「代々木」を意図的に「佐々木」に変えたものであることは明らかだった。
 ところがその後、今から20年あまり前に住まいの近くの書店に「代々木ライブラリー」ならぬ「佐々木ライブラリー」の立て看板を現実に見つけることになろうとは思ってもみなかった。
 もちろんこれはペンキ職人が「代々木」を「佐々木」と読み間違えて書いたものであることは明らかだったので、証拠写真を撮ってプリントしたものをS台文庫の編集長に見せたところ、ライバルのYゼミに伝えたらしく、ほどなくして看板が正しく書き換えられた。
 「佐々木」と「代々木」は「」と「」の(つくり)が違う以外はみな同じなので、読み違いが起こるのも無理はないのかもしれないが、以前「アセント」という受験雑誌に連載記事を書いていた時に、編集者に同じような読み違いをされたことがある。
 当時書いていた記事は、ビートたけし著の単行本:「だから私は嫌われる」をパロって「だから英文法は嫌われる−御本家ビートたけし風に」というタイトルだったが、若い編集者が「御本家(ごほんけ)」を「脚本家(きゃくほんか)」とわざわざ直してきたという次第。
 事前に気づいたからよかったが、筆者に断りなくゲラ刷りの段階からすでに「脚本家(きゃくほんか)」と印刷されていたので、危うく見落とすところだった。
 以上のことは、編集でanotherを勝手にan otherと変えられ、What you have and what you are are two quite
different things.からareを一つ削除されるという事件があったことをきっかけに思い出したので書いてみた。

  
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June 27, 2008

付帯状況の「with 〜ing病」

 「〜しながら」という付帯状況をほのめかす日本語を見たとたんに反射的にwithを用いてwith 〜ingと書く受験生が跡を絶たない。
 例えば「私は午後ずっとテレビを見ながら家にいました」を次のように書いてしまう。

 ×I stayed home all afternoon with watching TV.

 正しい英文は次の通り。

 ○I stayed home all afternoon, watching TV.

 少なくとも、〜ingの主語が文の主語と共通のときにはwithの出る幕ではなく、文末型分詞構文付帯状況を表す。
 そして、withを用いる付帯状況は、次のように〜ingの主語が文の主語と異なるとき。

 I can't write a letter with you standing there.
 「あなたがそこに立っていると私は手紙を書くことができない」

 「手紙を書くことができない」のは「私」、そして「そこに立っている」のは「あなた」というわけで、〜ingの主語が文の主語と異なるので、with + [You are standing there.] = with you(o) standing there(c)という仕組みの句で付帯状況を表す。

 「〜しながら」をwith 〜ingとしてしまうのは悪い病気のようなものだから、感染している受験生は早く治さなくてはいけない。
 付帯状況を表すときに、文末型の分詞構文を用いるか、それともwithを用いるかは、すでに述べた通り、〜ingの主語が文の主語と同じか異なるかを確認するだけでわかるのだから、この病気の完治は決して困難ではないと思われる。

(和文英訳S/H・第10章のオマケ話)

  
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June 26, 2008

「質か量か」ではなく「質と量」

受講生:問題を絞ってじっくり時間をかけてやるのがいいですか、それともたくさん問題をやった方がいいですか。
道場主:どっちもダメだ。
受講生:どういうことですか。
道場主だけでもだけでもダメということだよ。
受講生:でも質を高くするとたくさんはできません。
道場主:今はできなくても、力がついてくればスピードが上がるから量がこなせるようになる。
受講生:そうですか。
道場主:今はとにかく基礎を固めるために、辞書をマメに引くことを忘れるな。
受講生:はい。
道場主:辞書といっても電子辞書ではなくて紙の辞書だぞ。
受講生:それはわかってます。
道場主:なら大丈夫。

  
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June 25, 2008

複数に「唯一の」?

 The only Americans foreigner will meet there will be those wearing U.S. Army uniforms and carrying
guns.


×The only Americans foreigners will meet / there will be those wearing U.S. Army uniforms and carrying
guns.(there is構文と思い込んだための誤り)

○The only Americans foreigners will meet there / will be those wearing U.S. Army uniforms and carrying
guns.

 The only Americans[S] (that) foreigners will meet there will be[V] those[C] wearing U.S. Army uniforms
and carrying guns
.
 
 これを構造通りに和訳すれば「外国人がそこで出会う唯一のアメリカ人は、米軍の制服を着用して銃を携帯している人たちだろう」となるが、複数Americansに「唯一の」という訳語を当てるのは怪しい、いや矛盾している。
 例えば「10人のアメリカ人」は「唯一のアメリカ人」ではないし、かといって「唯十のアメリカ人」と言えばよいというものではない。ましてや、ここは人数すらわかっていないのだから「唯×の」と言うこと自体が無理と言わざるを得ない。
 そこで修正案。

→外国人がそこで出会うアメリカ人といえば、米軍の制服を着用して銃を携帯している人たちくらいのものだろう。

(英文法S・第10章のオマケ話)

  
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June 24, 2008

It is better to be born lucky than rich.

金持ちに生まれるより幸運な人間として生まれる方がよい。

 It is better to be born lucky than (it is to be born) rich.
 (luckyとrichはそれぞれto be bornに加わる準主格補語

 たまたま親が裕福であれば、その親の子として生まれれば、親が元気なうちは金持ちでいられるが、親が死んで莫大な遺産を受け継いでも、それを食いつぶしてしまえばおしまいになってしまう。
 ところが幸運な人間として生まれれば、たとえ親が貧乏でも、強運を活かして自ら働いて財を成すことは可能だから、こちらは同じ金持ちでも生涯を通して安泰。

 近々出版する本のトビラに英語の名言をいくつか掲載したいという編集者からの依頼に応えて候補を探そうとして購入した本の中にあったのが冒頭の英文だった。

  
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June 23, 2008

アンケート原理主義

 予備校の前期の授業はあと2、3週を残しているとはいえ、まだ終わっていないというのに、すでに前期の受講者アンケートを集計したものが当局から送られてきた。
 調査したのは、前期の11回ある授業のうちの5回程度が終わった頃らしいので、それは前期全体の授業に対する感想と解するわけにはいかないが、一応参考にはなる。
 例によって授業に対する満足度に関しては、同じ教材で同じレベルの授業をしているにもかかわらずクラスによって差が大きく、とても同一の講師の授業のものとは思えない。
 概して、模試の成績がよいクラスほど満足度が高く、逆に成績が芳しくないクラスほど満足度が低いという傾向は昔から変わらず、まさに学力における貧富の差満足度という数字になって見えてくるにすぎない。
 それにしても、5回目の授業の時点ですでに出席することをやめてしまった受講生が特に浪人生の中に数パーセントでも存在することを改めて知ると、勝負を投げるのが早すぎはしないかと思わざるを得ない。本人は諦めているわけではないとしても、授業を欠席するようでは、事実上敗戦が決まったようなもの。
 授業に出席しない理由には、1.「独学で学習できるから」、2.「時間割上出席し難いから」、3.「担当講師に不満があるから」などがあるが、現実に独学で学習できるほど学力に余裕があるくらいならそもそも不合格にはならないはずであるし、時間割上出席が難しいというのは朝寝坊の言い訳にしか聞こえない。また、担当講師に不満があるからという場合は、他の満足できる講師の授業を代わりに聴きにいくのならともかく、講師に対する不満を授業をサボる口実にしているだけのように聞こえる。
 そして、声量・口調について、「明瞭で聞き取りやすい」という声が大多数を占めるクラスの中にわずかでも「非常に聞き取りにくい」という声があるが、それは講師の声や口調のせいではなく、その受講生の知識不足が原因に違いないと思う。
 以上のような事情からすると、アンケート至上主義や、ましてやアンケート原理主義に走るのはもってのほか。せいぜい参考にする程度に留めるのが得策と思われる。

  
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June 22, 2008

レイディがレディーに

 ladyレイディ」を「レディー」と言ったり、major leaguemajorメイジャ」を「メジャー」と言ったりのように、英語の二重母音がなぜか日本語では勝手に短母音に変えられてしまう。
 「メリーさんの羊」の「メリー」は英語ではMaryメアリ」、元芸人で現ラーメン職人の「デビット伊東」の「デビッド」ならぬ「デビット」はDavidデイヴィッド」のはずだから、同じタイプに分類されると思うが、以上4つの例の共通点は「」、「」、「」のように「エ段」であること。
 これが「オ段」となると、例えばhostホウスト」→「ホスト」やpostポウスト」→「ポスト」のように短母音化するものもあれば、
boatボウト」→「ボート」やcoatコウト」→「コート」のように長母音化するものもある。
 実は「エ段」にも、Dave Spectorデイヴ・スペクタ」→「デーブ・スペクター」や「デブ・大久保」ならぬ「デーブ・大久保」という長母音化の例もあるので、上の例も短母音化の代わりに長母音化して「レーディ」、「メージャ(リーグ)」、「メーリさんの羊」、「デービット伊東」と言われるようになったとしても不思議ではなかったと考えるとけっこう楽しい。
 そういえば、もう一つ思い出した。
 entertainer「エンタテイナ」は、長母音化させて「エンターテーナー」と言う人よりも、短母音化させて「エンターナー」と言う人の方が多いように思うが、それどころか、ウクレレ漫談牧伸二が「エンターティナー」と言うのを聞いたこともある。先日のドラマ:和田アキ子物語でもmanagerマヌジャ」ならぬマネージャー役の俳優が「エンターティナー」と言っていた。


「メリーさんの羊」(英語の歌詞)は「続きを読む」をクリック

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June 21, 2008

「〜することを忘れなかった」≠「〜したことを忘れない」

 学校からの帰りにスーパーに寄るのは忘れなかったが、この手紙をポストに入れるのを忘れた。
 I didn't forget to stop by the supermarket on my way home from school, but I did forget to mail this
letter
.


受講生:後半は「ポストに入れるのを忘れた」で実際にはポストに入れていないのだからdid forget to mail this letterで納得なんですけど、前半は「スーパーに寄るのを忘れなかった」と言ってるわけですから実際にスーパーに寄ったわけですよね。
道場主:それが何か?
受講生:ちゃんと「スーパーに寄った」わけですから、過去のことということでI didn't forget stopping by the supermarket
on my way home from school
.としなくちゃいけないと思うんですけど。
道場主:おいおい、それはないだろ。
受講生:どういうことですか。
道場主:「〜することを忘れなかった」を「〜したことを忘れない」と混同してないか。
受講生:えっ、どういうことですか。
道場主:もし「スーパーに寄ったことを忘れない」なら、I'll never forget stopping by the supermarket on my way
home from school
.となるけど、原文の日本語ではそんなこと言ってないだろ。
受講生:あっ、そうか。わかりました、わかりました。
道場主:ああ、よかった。もしわからなかったらどうしようかと思ったよ。

 この後、「〜することを忘れなかった」と「〜したことを忘れない」の違いから、ふと「…であるようだった」と「…だったようである」の違いのことを思い出した。
 もちろん、seemed to be ...「…であるようだった」がdidn't forget to〜〜することを忘れなかった」なら、seem(s) to
have been
...「…だったようである」がwill never forget 〜ing〜したことを忘れない」に相当するのは言うまでもない。
 
 "Didn't forget to〜" is to "will never forget 〜ing" what "seemed to be ..." is to "seem(s) to have
been ...
"
 「『〜することを忘れなかった』:『〜したことを忘れない』=『…であるようだった』:『…だったようである』」

(和文英訳H・第9章のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:26Comments(0)TrackBack(0) 通常授業