September 30, 2009

〇both his parents/×his both parents

4択 (テキストの問題をもとに作った改良版)

(   ) parents are coming to Tokyo tomorrow.
 A. Both his  B. Each of his  C. His both  D. Two of his

(正解) A
(完成文)Both his parents are coming to Tokyo tomorrow.
       「彼の両親の二人が揃って、明日上京することになっている」

 「彼の両親という特定複数のうちの両方」は、代名詞としての both を用いて Both of his parents とするが、of は、その直前の代名詞が all / both / half であれば省略することができるので、ここはそれを省いて Both his parents とする。
 また、この both は、次のように主語に対する同格として用いることもできるが、置かれる位置が助動詞と動詞の間であることからも、副詞としての用法と考えることもできる。

 cf. His parents are both coming to Tokyo tomorrow.
    「彼の両親が、二人揃って明日上京することになっている」

 ちなみに、both と his の順序を逆にした C を選んで His both parents とすると、hisboth という2つの形容詞が、parents に対する determiner限定詞決定詞)として重なるので誤り。

 また、B を選んで Each of his parents 「彼の両親のめいめい」とすると、三人称単数だから、それにふさわしい現在進行形の動詞は is coming であって、are coming ではない。

 最後に、D の Two of … は、「3人以上のうちの2人」を示すもの。
 「2人のうちの2人」なら、the を伴って The two of … とする必要がある。

(英文法実戦演習S/H・第5章のオマケ話)

  

Posted by eg_daw_jaw at 06:48Comments(7)TrackBack(0) 通常授業 

September 29, 2009

「女の中に男が一人」に男が耐えられないワケ

 「『男の中に女が一人』に女は耐えられるが、『女の中に男が一人』に男は耐えられない」というのを、以前に何かの本で読んだことをふと思い出した。
 その理由についてどう書いてあったかを覚えていないのは、結論だけで感覚的に「そうだ、その通りだ」と膝を打って賛同して納得してしまったからに違いないが、今思うに、言葉を操る能力の性差が大きな理由ではないだろうか。
 慨して、女性は右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)が太いので、言葉を喋る能力が男性より優れている。
 そこで思い出すのが次の例文。

 Generally speaking, women are better linguists than men.
 「一般的に言えば、女性は男性より語学が得意である」

 従って、夫婦や恋人同士で口喧嘩にでもなれば、男はまったく勝負にならないので、手を上げて暴力で対抗するか、または、相手に一方的にしゃべらせて自分は無言を決め込んで嵐が過ぎ去るのを待つ以外に術(すべ)がない。
 このように1対1でも敵わないのだから、例えば女5人の中に男が1人混じるとなると、たとえ喧嘩ではなくても、言葉ではとても太刀打ちできない。
 逆に、男5人の中に女が1人混じるのであれば、たとえ1人でも、喋ることにかけては5人の男を相手に余裕で渡り合えるとしても、不思議ではない。

 話は変わるが、例えば5人の日本人の中に1人のアメリカ人が混じって英語で会話するのであれば、英語が母語でない日本人でもどうにか勤まるが、逆に5人のアメリカ人の中に1人の日本人が混じって英語で会話するとなると、どれほど大変であるかは想像に難くない。
 英語を話すことに関しては、ふだん母語として使っているアメリカ人と、外国語として学んだだけの日本人では、1対1でも日本人は分が悪く、それが5対1では、もとより勝負にならない。

 同様にして、言葉を話すことに関しては、しゃべるために生まれてきたと言っても過言ではない女には、しゃべるのが苦手な男ではとうてい歯が立たない。
 ましてや、それが女5人対男1人では、その不利は想像を絶する。

 以上が、「『男の中に女が一人』に女は耐えられるが、『女の中に男が一人』に男が耐えられない」ことの最大の理由の一つであると思うがどうか。

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:28Comments(5)TrackBack(0) エッセー・雑文など(私生活編) 

September 28, 2009

×you ×yourselves → 〇yourself

(a) It will take you about ten minutes to get to the station.
   「あなたの脚なら、駅まで10分くらいで行けるでしょう」
(b) It takes about ten minutes to get to the station.
   「駅までの所要時間は、約10分です」

 (a)は、「あなた」という特定に人間が、これから駅へ行こうとしているときに、所要時間がどれほどであるかを予想する文なので、you を SVO'O の O' として示す。
 一方、(b)は、特に誰かに限定されない人間一般の行為だから、一般人称you をわざわざ O' として示さない。

(c) Being considerate means thinking not only about yourself but also about others.
   「思いやりがあるとは、自分のことだけでなく他人のことも考えること」

 動名詞 thinking の主語は、特定の「あなた」ではなく人間一般だから、わざわざそれを示して your thinking… とはしないが、少なくともその your が隠れているので、about の後は、ふつうの目的格you ではなく、再帰代名詞yourself を用いる必要がある。
 ただし、一般人称you は「あなた方」ではなく、各一人の「あなた」だから、再帰代名詞単数yourself であって複数yourselves ではない。
 
  ×thinking not only about you but also about others
   (cf. (i) He killed him.(他殺)/ (ii) He killed himself.(自殺))

  ×your thinking not only about yourself but also about others
    (特定の「あなた」ではなく、人間一般なので、your は不要)

  ×thinking not only about yourselves but also about others
    (一般人称の you は「あなた方」ではなく、各一人の「あなた」)

→〇thinking not only about yourself but also about others

(英文法実戦演習S/H・第4章のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:06Comments(2)TrackBack(0) 通常授業 

September 27, 2009

「〜しなくていい」という忠告は・・・

 「私のように成績がビリでも大統領になれた。だから、君たちも勉強なんかしなくていい」と言われたら、喜んでそれに従うか。
 「私のように漢字が読めなくても総理大臣になれた。だから、君たちも勉強ばかりしていないで、もっとマンガを読みなさい」と言われたら、その通りにするか。
 少なくとも、大統領になれたのは、成績がビリだったからではないし、また、首相になれたのは、漢字が読めないからでもマンガを読んだからでもなく、金持ちに生まれるという幸運にも恵まれた、たまたまの結果でしかない。

 こうした「〜しなくていい」的な忠告を真に受けるとしたら、よほどお目出度い。

 受験生が、先輩から「オレは好きな授業にだけ出て、嫌いな授業はいっさい出なかったけど、受かった。だから、授業は絞っていいんだ」と言われたら、その真似をするか。
 「自分は模範英文を覚えなかったけど、何とか受かった。だから、大変なら覚えなくていい」という忠告を受けたら、「そうなんだ。覚えなくていいんだ。よかったあ」と胸をなでおろすか。
 もちろん、受かったのは、たまたまであって、授業を絞ったからでもなければ、模範英文を覚えなかったからでもない。
 「〜しなくていい」という否定的な忠告に耳を傾けたりすれば、ろくな結果にはならないと知るべし。

 ちなみに、日米ともに指導者が、奇しくも、学生時代にお勉強嫌いだったボンクラから、しっかり勉強した秀才にチェンジした。

  
Posted by eg_daw_jaw at 08:36Comments(6)TrackBack(0) エッセー・雑文など(予備校編) 

September 26, 2009

覚えるべきは英短文

 先日、読者からCommentsに、「去年センターで140点しか取れなかったが、道場主の指示通りに勉強したら、センター模試で9割取れた」という主旨の嬉しい報告があった。
 常々言っている勉強法は、英文法を基礎から学んで、それを土台に英短文を覚えて使えるようにすることにほかならないが、それを実践すれば、勉強量に比例して英語力が伸びるのは当然だから、200点満点のセンター試験で7割しか取れなかった受験生がセンター模試で9割取れるようになるくらいはまったく驚くにあたらない。今後は、9割で満足することなく、余裕で10割になるよう頑張ってほしい。
 また、昨日は、「例文暗記したおかげで、4択文法問題が1択文法問題に化けた」というコメントもあった。
 この際、「単語と熟語を覚えて英文法の問題集を漫然と解く」というワンパターンの勉強に終始してきたために英語力が伸びていない受験生は、今後は単語や熟語の断片的な知識の詰め込みをやめて、英文を全体として捉えて覚えることを習慣づける勉強に切り替える必要がある。
 こういうとき、「でも、今からやり方を変えても間に合うでしょうか」と言って躊躇する受験生が少なくないが、逆に、今のままのやり方を続けていたら「間に合わない」ことは少なくともはっきりしているのだから、効果的な勉強法に切り替えて間に合わせるしかないではないか。
 英短文を覚えるのが辛くて苦しいのは、理解を省いてむりやり詰め込もうとするからにすぎない。
 英文の成り立ち方を理解しながら覚えれば、覚えようと意識することなく勝手に覚えられる。そして、覚えて使えるようになれば楽しい。楽しければ、ますます勉強が捗る。

 覚えなくてはいけないのは、英単語英熟語ではなく英短文。それを肝に銘じて、実践しない限り、活路は開けないと知るべし。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:46Comments(5)TrackBack(0) 勉強法・合格作戦など 

September 25, 2009

読みかけた本だからといって

 映画を観始めて30分を経過してもまったく面白みがなくて退屈極まりない場合に、「まさか最後までこのままということはないだろう」と思って観続けても、期待はみごとに裏切られて、その「まさか」が現実のものになる。
 最初の30分がつまらない映画は、最後までつまらない。後で急に面白くなったり、感動的な場面が出てきたりすることはまずない。
 経験上それがわかっているので、30分観て面白くない映画は、そこで観るのをやめて映画館を後にする。
 払った入場料がもったいないからといって、辛抱しながら最後まで観続けると、浪費する時間がもったいない。失ったカネは稼いで取り戻せるが、過ぎた時間は二度と戻ってこない。

 受験生が、現在使っている参考書が読みづらくて「効果があまりない」と薄々気づいているときに、ほかのはるかに使いやすくて効果的な本を運良く見つけた場合は、「これ幸い」と直ちにそちらに乗り換えなくてはいけない。
 「せっかく読み始めた本だから、それを全部読んでしまうまでは、次の本を読むのに待ったをかける」というのは、時間がもったいないと言うだけでは済まない。せっかく見つけた良書を読み始めるのが1か月でも遅れるとすれば、受験生にとって致命的な不利になる。ぐずぐずしていないで、さっさと乗り換えるべし。

  
Posted by eg_daw_jaw at 07:53Comments(8)TrackBack(0) 勉強法・合格作戦など 

September 24, 2009

aが限定するもの

There's nothing like a long, hot bath after a long day's work.
「長い一日の仕事の後は、ゆっくりと入る熱い風呂に限る」

 a long day's work に関して、「work不可算名詞なのに a をつけてもいいのですか」という質問が出かねないので、予め言っておきたい。
 a限定しているのは、long day's work ではない。
 ここは、along day限定し、a long day所有格にあたる a long day's が work限定するという関係になっている。

 a long daya long day's work (×a long day's work

 ちなみに、a rabbit's ears 「ウサギの耳」に関して、「ears複数なのに a をつけてもいいのですか」という質問についても同じことが言える。

 a は、rabbit's ears という複数名詞限定しているのではない。
 ここでは、a単数名詞rabbit限定し、a rabbit所有格にあたる a rabbit'sears限定していると説明することができる。

(英文法実戦演習H・第4章のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:00Comments(2)TrackBack(0) 通常授業 

September 23, 2009

「木を言う」ことも「木を話す」こともできない

 あれが、先日お話しした木です。
→(a) That's the tree I told you about the other day.
  (b) That's the tree I mentioned to you the other day.

受講生mentioned の代わりに said ではダメですか。
道場主:そりゃあダメだよ。だって、「木を言う」ことはできないもの。
受講生:えっ、どういうことですか。
道場主say は「<何かを>言う」という意味だけど、tree は say という行為の対象になるわけがないから、say a word とは言えても say a tree とは言えないわけだよ。
受講生:あっ、そうか。そうですよね。わかりました。スッキリしました。

 (b)で said が使えないのと同様に、(a)では told aboutabout を省いて the tree (that) I told you the other day とすることはできない。
 なぜなら、「あなたに木について話す」ことはできても、「あなたに木を話す」ことはできないから。

 ×I told you the tree the other day.「先日私はその木を話した
→×That's the tree (that) I told you the other day.

 〇I told you about the tree the other day.
   「先日私はあなたにその木について話した」
→〇That's the tree (that) I told you about the other day.
   「あれがその木である」+「先日私があなたにそれについて話した」

(和文英訳H・第14章のオマケ話)

  
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September 22, 2009

the two of them「彼ら二人」≠two of them「彼らのうちの二人」

 彼が彼女について話したことから察するに、二人は子供の頃からの知り合いに違いありません。
→From what he said about her, I am sure that (   ) have known each other since they were children.

 ここで言う「二人」とは、two persons や two people という不特定複数ではなく、From what he said about her における heher を合わせた they という特定複数にほかならない。
 ここは、they = he and she と考えることができる。

 また、「二」という数字を含めるのであれば、「<二人いる>彼らのうちの二人」という特定複数にあたる the two of them であって、「<三人以上いる>彼らのうちの二人」という不特定複数を意味する two of them ではない。
 the two of them 「彼ら二人」と two of them 「彼らのうちの二人」は、はっきり区別しなくてはいけない。
 
 ちなみに、「<二人いる>彼らのうちの両方<であって片方ではない>」ということをわざわざ断る場合ではないので、both of them の出る幕でもない。

 以下は完成文。

(a) From what he said about her, I am sure that they have known each other since they were children.
(b) From what he said about her, I am sure that the two of them have known each other since they were children.

(和文英訳S・第12章のオマケ話)

  
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September 21, 2009

(no+名詞)−名詞=no ではなく none

(1) Do you have any books on farming? I'd like to borrow (   ).
   A. it  B. one  C. ones  D. that

(考え方) one book on farmingに相当する代名詞
(正解) B
(完成文)Do you have any books on farming? I'd like to borrow one.
      「農場経営に関する本をお持ちですか。1冊お借りしたい」
      (one book on farmingone

(2) I looked for purple shoes, but I couldn't find (   ).
   A. any  B. anything  C. ones  D. some

(考え方) any purple shoesに相当する代名詞
(正解) A
(完成文)I looked for purple shoes, but I couldn’t find any.
      「私は紫色の靴を探し求めたが、見つからなかった」
      (any purple shoesany

(3) I bought lots of milk at the market, so you can have (   ) if you want.
   A. it  B. one  C. some  D. that

(考え方) some milkに相当する代名詞
(正解) C
(完成文)I bought lots of milk at the market, so you can have some if you want.
      「市場で牛乳をたくさん買ったから、よかったら少し分けてあげるわ」
      (some milksome

 では、次の問題はどうか。

(4) “How much gasoline is there left in the tank?” “(   ), I'm afraid.”
    A. no  B. no one  C. none  D. nothing

(考え方) (1) one book on farmingone、(2) any purple shoesany、(3) some milksome という法則からすると、(4)は no gasolineno となりそうなところではあるが、no の場合だけは、その法則があてはまらない。
 また、少なくとも nothing に相当する nothing を用いる理由もない。
(正解) C
(完成文)“How much gasoline is there left in the tank?” “None, I'm afraid.” 
      「タンクにガソリンはどれくらい残ってる?」「全然ないのではないか」
      (no gasolinenone

 さらに次の問題。

(5) “How many students came?” “(   ) did.”
    A. No  B. Nobody  C. None  D. Nothing

(考え方) no studentsno ではない。
 また、少なくとも no+body に相当する nobody でもなければ、no+thing に相当する nothing でもない。
(正解) C
(完成文)“How many students came?” “None did.”
      「生徒は何人来ましたか」「一人も来ませんでした」
      (no studentsnone

 結局、(1) one book−book = one / (2) any purple shoes − purple shoes = any / (3) some milk − milk = some と単純に引き算で説明できるのに対して、no だけは、(4) no gasoline − gasoline = no ではなく none / (5) no students − students = no ではなく none となるところが面白い。

(英文法実戦演習S/H・第3章のオマケ話)

  
Posted by eg_daw_jaw at 06:28Comments(3)TrackBack(0) 通常授業