March 31, 2010

ついに完成した300選

 「英作文・基本300選(三訂版)」と「英語構文・基本300選」の2冊がついに完成して著者の手許に数冊の見本が届いた、いや、正確には、著者自身が編集部に出向いてもらい受けてきた。
 編集の最終段階には出版元のS台文庫に日参して万全を期したが、編集を担当したU山氏のこと細かい念入りなチェックのお陰で上々の仕上がりになったので、自信を持って薦めることができる。
 2冊同時の刊行なので、「どっちを買ったほうがいいですか」という類の問いが予想されるが、そう問うのは、ちょうど上下巻からなる小説があるときに「上巻と下巻のどっちを買ったほうがいいですか」と問うようなもの。
 確かに「和→英」と「英→和」の違いはあるが、両方とも必要だからこそ世に送り出したもの。押し売りするつもりはないが、ぜひ2冊揃えて購入して併用することを奨める。
 店頭に並ぶ4月5日まではまだ間があるが、その日には忘れず書店へ直行して実際に手にとってみて、納得したらただちに購入して、どちらの1冊からでも学習を始めてほしい。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:20Comments(5) 学習参考書 

March 30, 2010

故・Y学園長を偲ぶ

 昨日は、1月13日に83歳で亡くなったY学園長の「お別れの会」(@青山葬儀所)に参列。
 創業者の二代目としてS学園を率いてS台を三大予備校の筆頭に高めた功績は、いかばかりか計り知れない。
 氏と初めて直接の対面をしたのは、45年ほど前にS台生として成績優秀による特待生の表彰を受けた時だったが、先代の後を継いで校長に就任したばかりの学園長の手から賞状を受け取り、その学期の授業料を返還してもらったのが懐かしい。
 その後講師になってから給料として多額の報酬を得たので、何もその時に授業料の一部を返していただくまでのこともなかったが、貧乏な受験生にとっては、今の授業料の20分の1にも満たない3万3千円という年間授業料の3分の1でも十分すぎるくらいにありがたいご褒美だった。
 次に直(じか)に学園長にお会いしたのは、S台に入職してほどなく、駆け出しの専任講師として宴会の席で隣り合わせた時だった。
 築地の「治作(じさく)」という料亭で、接待される講師側の末席の隣が接待する学園側の主席だったために、学園長と直接並んで着席することになったが、肉類を一切食べない偏食家の道場主に、「先生、これをどうぞ」と言って、魚料理の一皿を自らの盆から取って回してくださったのを今も忘れない。
 一介の講師に対してこうした心優しい面を見せる学園長も、事務方の職員にはワンマン経営者ならではの恐れられる存在だった。
 ある時、ゴルフのコンペでたまたま学園長と同じ組で回ることになった若手の数学講師は、グリーン上でパットをしくじった学園長から「お前がそんなところに突っ立って邪魔をするから失敗したじゃないか」と言ってお叱りを受けたことがある。相手が講師であるとわかっていれば、そういうことは起こるはずもなかったが、学園長はその若い講師をうっかり部下の職員だと思い込んでいたのだった。その講師はそれに衝撃を受けて、その後は二度とコンペに参加しなくなった。また、そのせいというわけではないが、その後ほかの予備校へ移籍してしまった。
 また、ある日の昼休みにお茶の水で校舎間移動をしていた時、たまたま反対側の歩道を歩いていた学園長がこちらを見つけるや、わざわざ車道を横断して歩み寄ってきて微笑みながら「先生もこの頃お忙しいようで」と声をかけてくださったことがあるが、直接向き合う機会は、これを含めて通算しても数えるほどしかなかった。
 7〜8年前にゴルフコンペ後のパーティでビールを注(つ)ぎ合ったのが久々の対面だったが、その後4年前に現2号館の竣工記念パーティーで堅い握手をしながら二言三言、言葉を交わしたのが今生(こんじょう)の別れになった。
 学園長は、かつて年に数回催されていた講師慰労のパーティーの冒頭で挨拶のスピーチをなさるのが恒例だったが、その中に必ず含まれる決まり文句があった。

 本日は粗酒粗肴(そしゅそこう)ではございますが、どうぞごゆるりとご歓談ください。

 お別れの会では、生前の学園長のスピーチの一部がスピーカーを通して流されたが、さすがにこの決まり文句はなかった。
 
(注)45年前、S台の年間授業料が33,000円だったのに対して、国立大学のそれは12,000円だった。
ちなみに、JRならぬ国鉄の運賃は、「御茶ノ水−四谷」が10円、「御茶ノ水−新宿」が20円だった。
また、明治大学の師弟食堂で、ライスが20円でカレーライスが40円だったと記憶している。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:10Comments(1) エッセー・雑文など(私生活編) 

March 29, 2010

春期講習の新高2生に

 高2といっても正確には4月からだから、高3になるまでにまだ1年以上、そしてセンター試験までには1年と10ヶ月近くある。今から本気を出せば日本中で受からない大学はない。
 多くの受験生が現役合格に失敗するのは、頭が悪いからではなく、勉強を始めるのが遅すぎるからにほかならない。
 どんなに頭がよくても、夏休みに入る頃から徐(おもむろ)に始めても間に合うわけがない。現役で合格したければ、始めるのが早いに越したことはなく、高校に入ってすぐにでも開始すれば、どのような難関でも十分に間に合う。
 少なくとも高2の新学期が始まる前に春期講習に参加するほどの積極性がある受講生は、すでに高校に入学したときから何らかの形で受験勉強を始めていると思われるので、今後はいっそう頑張って、高3になる前に主要3科目英数国合格レベルに高めてしまえばよい。そして、それができれば、高3になってからは残る理社科の勉強に十分に時間を割くことができるので現役合格が叶う。
 ただし、そのためには、効果のある正しい勉強法を採用することが条件として欠かせない。
 英語に関しては、英単語という断片的な知識を溜め込むのではなく、英文を全体として把握するべく、英文法の基礎知識を土台にして英短文を数多く覚えること、そして同時に、電子辞書ではなく紙の辞書を使用して貪欲に知識を増やすこと。それを実践すれば、勉強量に比例して語彙力を含めて英語力が上がるので、高3の春を迎えるときまでに英語に関する限り合格レベルに達することは決して難しくはない。
 以上、以前に述べたのと同趣旨のことを、新高2生対象の春期講習の授業を担当するに当たって繰り返してみた。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:21Comments(3) エッセー・雑文など(予備校編) 

March 28, 2010

春期・教育研究セミナー@大阪南校

 昨日の8号館での講義に続いて2度目とはいえ、受講するのはまったく別の集団だから、1限目開始時の緊張だけは免れることができない。
 それでも、「案ずるより産むが易し」で、いざ始めてしまうと思いのほか順調に講義を進めることができるのは、大げさに言えば、後へは引かない覚悟をして臨んでいるからでもあるが、それ以上に、受講する側の聴く姿勢のおかげであることは否定できない。
 同じ受講生でも予備校生の場合は、必ずしも全員が好きで聴いているわけではなく、中には英語が必須科目であるゆえに不承不承の受講をしている者も少なからずいるが、教育研究セミナーに参加する高校の先生の場合は、まず例外なく自ら望んで聴講しているので、教授法なり知識なりを積極的に学び取ろうという貪欲さがある。予備校生もこうした姿勢をぜひ見習ってほしいものだと思う。
 不愉快そうな顔をして授業を聴いている受講生がわずかでも混じっていることがある予備校の授業と違って、全員が目を輝かせながら聴く教研セミナーは、聴く側聴かせる側の気持ちがぴったり噛み合うおかげで、講師は時間が経つのも忘れて快適に講義を行うことができる。
 受講者アンケートの中に「とても楽しくあっという間の1日でした」と書かれたものがあったが、講師のペースで聴かなくてはいけない受講者側でさえそう感じるとすれば、自分のペースで講義すれば足りる講師にとっては、時間はさらに短く感じられるので疲れる暇もない。
 しかし、疲労はないとしても、英語教師という同業の人たちを相手に講義を行うことの精神的重圧はあるので、そこから解放された安堵感は大きい。


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Posted by eg_daw_jaw at 10:12Comments(0) 講習会・英文法道場 

March 27, 2010

春期・教育研究セミナー@8号館

 多数の高校の先生を受講生に迎えて行う教育研究セミナー(「丸暗記厳禁主義・英文法道場」の教授法)は、1限目の出だしはいくら経験を積んでも相変わらず緊張するが、いざ始めてしまうと、受験生を相手にするふだんの授業よりもはるかに反応がよいので、6コマの講義も疲労を覚える暇もなくあっという間に終わってしまう。
 6コマの講義を聴く側には講師のペースに合わせる必要から、かなりの疲労が避けられないが、講義をする側は自分のペースでやれるわけだから、そもそも他人が考えるほど疲れるものではない。
 それでも、1月の末以来で約2ヶ月ぶりの講義だから、久々の発声で多少喉を痛めたのは否めないが、それも大阪へ向かう新幹線の中で飲んだ缶ビールのお陰ですっかり回復したので、今日これから行う大阪での2度目の講義には何の支障もない。
 東京での1度目の講義が思いの外うまくいったので大いに自信を得たが、だからといって油断することなく、大阪でも「目からウロコが落ちた」と言われるような、そして先生方にとって模範となり得るような講義を心掛けたいと思う。
 せっかく大阪まで来たのだから、せめてもう一泊してついでに観光でもしたいところではあるが、明日からは受験生相手の春期講習があるので、講義終了後は新幹線でとんぼ返りをしなくてはいけない。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:00Comments(9) 講習会・英文法道場 

March 26, 2010

難関私大志望の浪人生の場合

 私大志望の現役生が第一志望であるAランクの大学(つまり難関私大)にたとえ不合格になっても、第二志望であるBランクの大学に合格すれば、そのまま入学手続きをしてしまうのが今の入試の大勢(たいせい)であるという。
 かつては、たとえ浪人してでも「第一志望は譲れない」というのが多くの受験生の常識だったが、今ではもはやそうしたこだわりがなく、「第二志望なら不足なし」という時代になった。
 そうなると、予備校Aランクの大学を目指すコースが、Aランクはおろか、Bランクの大学にも届かなかった受験生で大半を占められることになっても不思議ではない。
 そして、少なくともBランクの大学に合格するレベルであれば、ふつうに努力すれば1年後に第一志望であるAランクの大学に合格することは決して困難ではないが、現役時Bランクにも届いていないとなると、浪人してもよほど頑張らないとAランクの大学に合格するのは容易ではない。
 そこで、Aランクの大学を目指すコースでは、そこに在籍する受講生を何とかして志望の大学に合格させるために厳しい鞭を入れて叱咤することになるので、そのためにかけられる負荷に応えることができるかどうかに受講生の合否がかかっている。
 難関私大を志望する浪人生は、そうした厳しい現実をしっかり認識した上で、十分な覚悟を決めて受験生活に臨まなくてはいけないが、特に合否の鍵である英語が苦手では何も始まらない。まずは英語苦手科目から逆に得意科目に変えてしまうだけの努力が必要になる。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:06Comments(0) 勉強法・合格作戦など 

March 25, 2010

英語のなぞなぞ(その3)

 答えを見れば「何だ、そういうことか」と思うが、固定観念から抜けられないと意外にむずかしい。

(1) I have mountains and rivers, but not soil or water. What am I?

 I have mountains and rivers, but (I do) not (have) soil or water.と補ってみる。
 not … (either) A or Bは、「AまたはBのいずれであるかを問わず…ない」、つまり「AもBも…ない」という全体否定
 ちなみに、not … (both) A and Bは、「AとBの両方とも…というわけではない」という部分否定
 山と川はあるが、土も水もない。そんな奇妙なものが本当にあるのか。
 一時的に水が枯れている川なら考えられるが、土のない山というものは想像することができない。


(2) I have keys that open no locks. I have space, but there is no room. You can enter, but you can’t go in. What am I?

 私には、錠前の開かない鍵がある。私には空間はあるが空きがまったくない。入ることはできるが、中に入っていくことはできない。
 この訳文では意味不明でも、原語を残しながら「私には locks の開かない keys がある。space はあるが room がまったくない。enter はできるが go in はできない」とすれば、答えが見えてくるのではないか。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:14Comments(3) エッセー・雑文など(私生活編) 

March 24, 2010

四万温泉サプライズ計画不発

 このたびの英作文・基本300選(三訂版)と英語構文・基本300選の編集責任者でありながら刊行の数ヶ月前に定年で退職したK氏へのお礼と慰労をかねて四万温泉(しまおんせん)へ一泊旅行。
 宿泊先は、かつて編集員として同じ社に勤め、その後数年のアメリカ留学から帰って家業の温泉宿を手伝っているN女史(編集員時の愛称は「Aちゃん」)の実家であるN屋だったが、突然のサプライズ訪問の目論見(もくろみ)があったので敢えて偽名を使って予約を入れた。
 チェックインのときに「若女将(わかおかみ)のN・Aでございます」と挨拶などされて「やあ、久しぶり」と言って驚かせるのを楽しみにしていたが、夕食時に至るまで、ご両親に違いない2人と従業員の男性の合わせて3人以外に姿を見せる人はなく、お目当てのAちゃんの気配はどこにもなかった。
 それもそのはず。実はAちゃんは、たまたまその日の午前に2週間滞在の予定でアメリカへ発っていたのだから無理もない。もう1日早く来れば会えたものをと悔やんでも、前日は満室で予約が叶わなかったのだから仕方がない。
 チェックアウトの時に、偽名を使ったことを明かして昔Aちゃんに仕事でお世話になった旨を伝えると、ご両親からことのほか喜んでもらえたので来たのは決して無駄ではなかった。
 「Aさんには一方(ひとかた)ならぬお世話になりました」と言うつもりで、うっかり間違えて「ただならぬお世話になりました」と言ってはいけないので、しっかり予習をして臨んだのが功を奏したのは言うまでもない。「言うまでもない」を封印しなくてよかった。
 「ただならぬ」といえば「ただならぬ仲」が典型的な用法だから、「ただならぬお世話になりました」では、まるで「ふつつかな娘でございますが」と言うつもりで「ふしだらな娘でございますが」と言うようなもの。
 Aちゃんをビックリさせようという計画は不発に終わったが、次は予め不在でないことを確認して訪問することにしようと思う。


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Posted by eg_daw_jaw at 09:52Comments(0) エッセー・雑文など(私生活編) 

March 23, 2010

英語のなぞなぞ(その2)

 昨日に続いて第二弾。

(1) Ringo, the head dog at the North Pole, had three sons. The first was named John, the second, Paul. What is the third dog's name.

 The first was named John, the second, Paul.は、The first was named John, and the second was named Paul.を簡略化したもの。
 RingoJohnPaulビートルズの一員だから、メンバー中で残るもう一人の George が3番目の犬の名前のはずであると考えてはいけない。ここは、細心の注意力が試されている。


(2) David's father has three sons: Snap, Crackle and (   ).

 太郎君が風邪を引いて寝ていると、外から「モー」との鳴く声が聞こえてきました。窓に目をやると蝶々が一匹飛んでいるのが見えました。
 さて、太郎君の病名は何でしょうか。
(正解) 風邪 (「モー」と「蝶」で「盲腸」というわけではない)
 このクイズがヒントになれば幸い。


四万温泉・縁(ゆかり)の宿


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Posted by eg_daw_jaw at 06:24Comments(8) エッセー・雑文など(私生活編) 

March 22, 2010

英語のなぞなぞ(その1)

 過日、神田の古本屋街で見つけ、あまりの廉価ゆえに数冊まとめ買いした本の多くが、かつて英会話学校として隆盛を極めたノヴァの出版によるものだったが、その中に「なぞなぞ英語」という興味深い本が含まれていた。
 英語の「なぞなぞ」を集めた本であることは書名から見当がつくが、読んでみて面白く、自分だけで独り占めするのはもったいないので、何度かに分けて紹介しようと思う。
 まずは、すでに別の本で読んで知っていたものを一つ。

 A person who speaks two languages is bilingual. A person who speaks three languages is trilingual. A person who speaks four or more languages is multilingual. What is a person who speaks one language?

 もちろん「なぞなぞ」だから、monolingualという真面目な答えが期待されているわけではない。
 ここは、「が溶けたら何になるか」という問いに「水になる」ではなく、「春になる」と答えるくらいのセンスが必要になる。
 「猿の惑星」という映画がヒントになるかどうか。

 「虎は死して皮を留(とど)人は死して名を残す」というが、ノヴァ倒産して廉価の名著を残してくれた。この「なぞなぞ英語」は、ノヴァ遺産の一つに指名してよいくらいの掘り出し物だった。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:28Comments(2) エッセー・雑文など(私生活編)