May 31, 2010

rob A (of B)に関するいろいろ

<4択>

(   ) yesterday afternoon.
  A. Her handbag was robbed of her.  B. She had her handbag robbed.
  C. She had her handbag robbed of.  D. She was robbed of her handbag.

 rob A of B 「A から B を奪う」は、目的語である A が「A から」で、副詞にあたる of B が「B」だから、英語の構造と日本語訳の構造が一致しない。
 例えば「誰かが彼女からハンドバッグを奪った」は、Someone robbed her of her handbag. だから、その受動態にあたる D が正解であることは容易にわかる。
 「A から B を奪う」を構造通りに解して Someone robbed her handbag of her. とした日には、「誰かが彼女のハンドバッグから彼女を奪った」ことになるので、超大型のハンドバッグをこじ開けて、中にいた彼女を奪って拉致した」という物騒な話になりかねない。選択肢のAはその受動態にあたり、「彼女のハンドバッグから<その中にいた>彼女が奪われた」となって、この方が話が面白いので、お笑いの世界ならこちらが正解になっても不思議ではない。

(正解) D
(完成文) She was robbed of her handbag yesterday afternoon.
      「昨夜の午後、彼女はハンドバッグを奪われた」

 ところで、正解がわかった上で、「have目的語過去分詞」で表される「被害の受け身」にあたるBではいけないのかという質問がよく出る。
 確かに She had her handbag stolen. なら、She had. + [Her handbag is stolen.] = She had her handbag stolen. 「彼女はハンドバッグを盗まれた」と説明することができるからよいが、She had her handbag robbed. では、She had. + [Her handbag is robbed (of something).] = She had her handbag robbed (of something). だから、「彼女は、自分のハンドバッグから(<中に入っていた>何か奪われた」という理屈になる。
 銀行なら、The bank was robbed (of something). で「銀行は<強盗に入られて>(何かを)奪われた」、つまり「銀行は強盗に入られた」と言える。銀行は丸ごと持ち帰ることはできないので、もちろん強盗は銀行からお金だけを奪う。
 しかし、彼女のハンドバッグなら、ハンドバッグごと奪えば足りる。こじ開けて中身だけを奪うという手間をかけるまでもないので、Somebody robbed her handbag (of something). 「誰かが彼女のハンドバッグから(<中に入っていた>何か奪った」も、その受動態にあたる Her handbag was robbed (of something).「彼女のハンドバッグから(<中に入っていた>何か奪われた」も、そして、それをもとにした She had her handbag robbed (of something).「彼女は、自分のハンドバッグから(<中に入っていた>何かが)奪われることの被害者になった」という被害の受け身も、およそ現実的ではない。

 (a) She was robbed of her handbag yesterday afternoon.
    「昨日の午後、彼女はハンドバッグを奪われた」
 (b) Her handbag was stolen yesterday afternoon.
    「昨日の午後、彼女のハンドバッグが盗まれた」
 (c) She had her handbag stolen yesterday afternoon.
    「昨日の午後、彼女はハンドバッグを盗まれた」
 (d) The bank was robbed yesterday afternoon.
    「昨日の午後、その銀行は強盗に入られた」
    (The bank was robbed of something … から of somethingを省いたもの)

(英文法S/H・第6章のオマケ話)


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Posted by eg_daw_jaw at 05:54Comments(1) 通常授業 

May 30, 2010

couldを用いる知覚構文

 could は、「過去に何かをやろうと思えばいつでもやれる能力を備えていた」という意味では用いることができても、特定の機会に能力実行があったことを示すときには用いることができないが、see 「<目に>見える」や hear 「<耳に>聞こえる」などのように知覚を表わす動詞にはあてはまらない。
 知覚を表す seehear には進行形がなく、従って、例えば、ある瞬間にたまたま「私<の目>に見えていた」や「私<の耳>に聞こえていた」と言うときに I was seeing … や I was hearing … とすることができないので、それに代わるものして I could see … や I could hear … があると考えることができる。
 ただし、その場合の知覚は、継続動作の途中にあたる過去の一瞬だけのことだから、「O が C する」(C は原形)や「O が C される」(C は過去分詞)という動作の全体知覚する形ではなく、「O が C している」(C は現在分詞)とか「O が C されている」(C は being +過去分詞)という継続動作や反復動作の途中の一部知覚する形の文になる。

 (1) I could smell something burning.
    「私<の鼻>には何かが焦げているにおいがしていた」
    (×I could smell something burn.)
 (2) I could hear my name being called.
    「私<の耳>には自分の名前が呼ばれているのが聞こえていた」
    (×I could hear my name called.)

 次の例は、知覚構文受動態になる場合。

 Dozens of office workers could be seen eating their sandwiches in the park, enjoying the warm spring sun.「何十人というサラリーマンが春の陽光を楽しみながらサンドイッチを食べているのが見えていた」

(英文法S・第6章のオマケ話)


 今日の第77回・東京優駿は、デビュー以来 4戦4勝で同コース同距離の G2青葉賞を 4馬身差で圧勝した◎9ペルーサ(横山典・1〜2番人気)、そして皐月賞を 2、3番人気で 4、5着と惜敗しただけで人気を下げた〇ローズキングダム(後藤・5番人気)と▲アリゼオ(ウィリアムズ・6番人気)。
 皐月賞馬7ヴィクトワールピサ(岩田・1〜2番人気)は東京が初コースであるだけでなく、騎手には武豊の代打で精神的重圧が皐月賞の時以上にかかるので、取りこぼして4着くらいのような気がする。
 また、皐月賞を 6番人気でたまたま 2着した 12ヒルノダムール(藤田・3番人気)はまだ 2勝馬の身であるだけでなく重賞競走未勝利、そして 3ルーラーシップ(四位・4番人気)もプリンシパル・ステークスを 4馬身千切って勝ったとはいえ、重賞競走の勝利経験がなく、それにしては G1G3 を勝っている 8ローズキングダムG2 を勝っている6アリゼオを差し置いて 3、4番人気では買い被りが過ぎる。
 3連単 9→(6, 8)→(6, 8) は、1(または2)→5→6人気と 1(または2)→6→5人気の組み合わせにしては600倍前後もつくので、大いに旨みがある。8 は皐月賞で2着馬とは同タイムの僅差、また 6 も 18番の大外枠からの発走で距離損をしながらも 0.1秒差で頑張っているのだから、今回は逆転があっても不思議はない。


レース結果

(1) 1エイシンフラッシュ(内田・G3・7人) 
(2)〇8ローズキングダム(後藤・G1. G3・5人) クビ
(3) 7ヴィクトワールピサ(岩田・G1. G2. G3・1人) 1馬身4分の3

 2着候補の筆頭と考えた 8 が 2着に来たが、肝心の1着候補だった 9 が出遅れた時点で勝負は終わっていた。
 買い被りが過ぎると言った 12 と 3 はそれぞれ 9着と 5着だったから、考えたことが間違ってはいなかったが、好走を期待した 6 が 13着では話にならない。いやはや、競馬は難しい。


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May 29, 2010

couldに関する「能力の存在≠能力の実行」

 can過去形にあたる could は、過去において何かをやろうと思えばいつでもやれる能力を備えていたという意味では用いることができるが、過去の特定の機会に能力実行されて「実際にやれた」という意味では用いることができない。

 〇You could already read when you were four.
   「あなたは、4歳の時にはもう字が読めたのよ」

 これは、過去に4歳になってから5歳になる直前までの1年間は、本など手渡されて「さあ読んでごらん」と言われたらいつでも読むことができる能力がすでに備わっていたということを示している。

 ×The fire spread quickly, but everyone could escape.(誤文

 これは、特定の日に火事があって火が速く広がったが、その現場にいた全員が無事に難を逃れるという能力実行された場合にあたるので、could を用いることができない。

→〇The fire spread quickly, but everyone was able to escape.
   「火は速く広がったが、全員が難を逃れることができた」

 ただし、「誰も難を逃れることができなかった」という否定文の場合は、能力実行されていないので、could を用いるのに支障はない。

 cf. The fire spread quickly, and no one could escape.
    「火が速く広がって、誰も難を逃れることができなかった」

 ところで、過去の特定の機会に能力実行があったときには could を用いることができないという原則も seehear のような知覚を表す動詞にはあてはまらず、過去のある時点で「<実際に>見えていた」や「<実際に>聞こえていた」という意味で could seecould hear と言うことができるが、それに関する話は明日までお預けにする。

(英文法S/H・第5章と和文英訳S/H・第5章のオマケ話)


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Posted by eg_daw_jaw at 06:10Comments(0) 通常授業 

May 28, 2010

それと断って習った時はわかったつもりでも

 それと断って習った時はわかったつもりでも、別のところで出てくるときにはすっかり忘れているということがよくある。
 例えば、「〜したことがある」という日本語を英訳するときに、それが現在までの経験なら現在完了形を用いることができるが、過去の出来事にあたるときはその限りではないということを「時制」の項目で教わったときにはわかったつもりでも、別の項目で出てくると、すっかり忘れているとしか思えない間違いが英作文 基本300選のチェックテストの答案の中にあった。

 私は、数年前にイタリア旅行中にパスポートを盗まれたことがある
→×I have had my passport stolen while traveling in Italy several years before.(誤文

 まず、「<から>数年前に」は several years ago であって、several years before ではないが、それは過去の時を表しているので、この場合の「盗まれたことがある」は、現在までの経験ではなく、そうした過去の時を表す副詞の要素が示す過去の出来事だから過去形の動詞を用いて I had my passport stolen とする必要がある。
 この答案を書いた受験生は、「盗まれたことがある」という字面を見ただけで現在完了形を用いるものと判断して I have had my passport stolen としたものの、その場合は several years ago という過去の時を表すものを伴ってはいけないということを知っているために、取り敢えず agobefore に置き換えて several years before としたものと思われる。
 しかし、several years before は、「<過去から>数年前に」という意味だから、過去の時点から遡る数年前の出来事を述べるためのものであって、どのみち現在完了形の動詞とともに用いるべきものではない。

→〇I had my passport stolen while traveling in Italy several years ago.

 ところで、この問題には次のような間違いも少なからずあった。

 ×I had my passport stolen during traveling in Italy several years ago.

 during という前置詞は、例えば during the war 「戦争中に」のように特定の期間を表す名詞を目的語とするが、traveling in Italy 「イタリアを旅行すること」は行為であって期間ではないので、その条件を欠いている。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:10Comments(8) 授業外 

May 27, 2010

否定なら否定と早く言え

No one has lived in this house since I was a child.
「私が子供の頃から、誰もこの家に住んでいない」

 No one(S) has lived(V) in this house(M) … では、他動詞目的語がないので、受動態を作る余地はないが、No one(S) has lived in(V) this house(O) … と区切れば、has lived in という群他動詞(自動詞+前置詞=他動詞)の目的語にあたる this house を主語とする受動態を作ることができる。

 This house has been lived in by no one since I was a child.

 しかし、これでは、This house has been lived in までが肯定文で、土壇場(どたんば)に来てby no one否定されるのだから、まるで8回まで勝っていた野球の試合で9回裏に逆転さよならホームランを喰らって負けるようなもの。
 ここは情報が否定であることを少しでも早く聞き手に伝えるために、no onenonot … any と分解して not を前に出す必要がある。

 〇This house hasn't been lived in by anyone since I was a child.
  「この家は、私が子供だった時分から誰にも住まれていない」(直訳)

 そして、家に住んでいたのは「」であるのは自明なので、行為主を表す by anyone は必ずしも言う必要はない。

 This house hasn't been lived in since I was a child.
 「この家は、私が子供だった時分から人に住まれていない」(直訳)
 「この家は、私が子供だった時分から空き家になっている」(意訳)

 ところで、この文で hasn'tnotnever に置き換えることはできない。

 ×This house has never been lived in since I was a child.

 nevernot … at any timeいつであるかを問わず…ない」という意味の副詞だから、建てられてから現在に至るまでの全体を通じて「いつであるかを問わず」ということであれば用いることができるが、ここは since I was a child によって「私が子供だった時分から現在に至るまで」だけに時が絞られていて、建てられてから私の子供時代までの時間が除外されているので、「いつであるかを問わず」というのがウソになってしまう。

 cf. This house has never been lived in.
   (建てられてから現在までのいつであるかを問わず…ない)

 since …に限らず、for … によって時間が絞られるときにも never を用いることができない。

 ×This house has never been lived in for about ten years.
 〇This house has never been lived in.
  (建てられてから現在までのいつであるかを問わず…ない)
 〇This house hasn't been lived in for about ten years.
  「この家は10年ほど空き家になっている」

(英文法S/H・第6章のオマケ話)


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Posted by eg_daw_jaw at 06:00Comments(0) 通常授業 

May 26, 2010

単純現在形ではダメですか

<4択(選択肢をアルファベット順に変更>

 Two apartment buildings (   ) near my house.
  A. are being built  B. are building  C. are built  D. build

 4択問題とは名ばかりで、AとCに絞られる2択問題。
 「建築する」のは、それに関わる業者ではあるが、それが誰なのかを特定させるほどの価値はなく、従って、行為主を言わずに済ませるための便法として受動態で言う。
 また、建築が始まってから終わるまでには日数がかかるが、現時点では完結に至る途中であることを言うために現在進行形を用いる。
 Two apartment buildings という三人称複数主語とする「現在進行形受動態」は「are being過去分詞」だから間違えようがない。

(正解) A
(完成文)Two apartment buildings are being built near my house.
     「我が家の近くでアパートが二軒建築中である」

 授業の後で受講生から質問があった。

受講生:C の are built ではどうしていけないんですか。
道場主単純現在形ってどういうときに使うんだったっけ?
受講生:現在のことを言うときですか。
道場主:それは違うって、時制の授業のときに言ったはずだよ。
受講生:そうですか。
道場主:「そうですか」じゃないよ。
受講生:すいません。
道場主動作を表す動詞の単純現在形は、現在に限らず、過去、現在、未来を通じるいつものことを言うのが原則だから、習慣習性を表すために使うって言ったのを聞いてなかったのか。
受講生:聞いたような気がします。
道場主:だから、ここで are built という単純現在形受動態なんか使った日には、「習慣的にいつも我が家の近くで二件のアパートが建てられる」ってことになってしまうだろ。
受講生:そうですね。今思い出しました。
道場主:「時制」の項目で習った時はわかったつもりでも、他のところで出てくると忘れてるってことではホントにわかってることにはならないからな。
受講生:はい、気をつけます。

(英文法H・第6章のオマケ話)


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Posted by eg_daw_jaw at 06:28Comments(0) 通常授業 

May 25, 2010

〇the ease with which SV ... (正) /×the ease SV ... with (誤) の理由

(1)「私が昨夜泊まったホテルはあまり清潔ではなかった」という日本語を英訳するときには、2つの文体が考えられる。

 〇The hotel at which I stayed last night wasn't very clean.(文語調)
 〇The hotel I stayed at last night wasn't very clean.

 I stayed at the hotel last night. の文構造を I(S) stayed(V) at the hotel(M) last night. と考えれば、それに忠実な訳文は「昨夜私はそのホテル宿泊した」となる。
 そして、前置詞 at目的語にあたる the hotel を先行詞として関係詞節で説明するときには、at の目的語が抜けた穴を関係代名詞which で埋めて、the hotel at which I stayed last night 「昨夜私が宿泊したホテル」となる。
 一方、文構造を I(S) stayed at(V) the hotel(O) last night. と解すれば、それに忠実な訳文は「昨夜私はそのホテルに宿泊した」となる。
 そして、この場合は、群他動詞自動詞前置詞他動詞)である stayed at目的語にあたる the hotel を先行詞として関係詞節で説明すれば、the hotel (that) I stayed at last night で、that を省略すれば the hotel I stayed at last night となる。

(2)「彼が難問を容易に解いたので先生は驚いた」の英訳にあたる次の例に関してはどうか。

 〇The ease with which he solved the difficult problem surprised the teacher.
 ×The ease he solved the difficult problem with surprised the teacher.(誤文

 もとになる文は、He solved the difficult problem easily. 「彼はその難問を容易に解いた」で、easily = with ease と考えて、with目的語にあたる ease先行詞として説明すれば the ease with which he solved the difficult problem 「彼がその難問を解いた容易さ」となる。
 この場合、with which は、easily に代わる with ease から生まれたものだから、easilyeasily を切り離すことができないように、それと同義にあたる with easewithease を切り離すことはできないので、with ease に代わる with which も二つを切り離して the ease which he solved the difficult problem withthe ease (that) he solved the difficult problem with とすることはできない。

 SV … easily. → SV … with ease.
→〇the ease with which SV … /×the ease (that) SV … with

 同様にして、run at full speed 「全速力で走る」や work with great speed「すごい速さで仕事する」をもとにすれば、「SがV…する速さ」は、〇the speed at which SV …や 〇the speed with which SV … とは言えても、×the speed SV … at や ×the speed SV … with とすることはできないということになる。

 (1)では、I stayed at the hotel last night. の文構造を I(S) stayed(V) at the hotel(M) last night. と I(S) stayed at(V) the hotel(O) last night. という2通りに解することができるが、(2)では He solved the difficult problem easily. の easilywith ease に置き換えて考えるときに、He solved the difficult problem with ease. の文構造を He(S) solved(V) the difficult problem(O) with ease(M). と解することはできても、He(S) solved the difficult problem with(V) ease(O). と解することはできない。
 そう考えれば、(1)と(2)で上のような違いが出るのは当然のことと言えるのではないだろうか。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:06Comments(4) 授業外 

May 24, 2010

昔懐かしいクイズダービーなら

Why have the chickens stopped (   ) eggs?
 A. laying  B. lying  C. to lay

 この問題は、英語の知識がなくても正解を探り当てることができる。
 まず、〜ing の選択肢が2個と to〜の選択肢が1個であるところからすると、おそらく2個ある〜ing の方に正解があるものと推察され、選ぶべきは A か B だろうと見当がつく。
 次に、lay を用いる選択肢が2個あるのに対して lie を用いるものが1個だけだから、lay を用いる2個の選択肢の方に正解があるはずであると考えて A か C のどちらかを選べば間違いなさそうに思われる。
 以上から、正解は「A か B である」と同時に「A か C である」となれば、A に決まってしまう。

(正解) A
(完成文) Why have the chickens stopped laying eggs?
      「なぜ鶏は卵を産まなくなったのか」

 英語の知識がなくても正解を得ることができるということは、laylie を意味のない XY に置き換えた選択肢でも同じ推論が成り立つことで証明される。

Why have the chickens stopped (   ) eggs?
 A. (X)ing  B. (Y)ing  C. to (X)

 〜ing の A と B、そして X を用いている A と C だから、その両方に含まれる A を選べば正解

 こうした推論によって正解が読み取られるのを防ぐためには、選択肢に工作を加える必要がある。

(i) Why have the chickens stopped (   ) eggs?
    A. laying  B. lying  C. to lie

 この場合は、〜ing が2つ、そして lie を用いるものが2つだから、その両方に含まれる B を選ぶことになるが、それは不正解

(ii) Why have the chickens stopped (   ) eggs?
    A. laying  B. to lay  C. to lie

 今度は、to〜が2つ、そして lay を用いるものが2つだから、その両方に含まれる B を選ぶことになるが、もちろん不正解

 以上のように工作すれば、「2つある選択肢の方に正解があるはずである」という推論が無効になるが、英文法の知識がある者にとっては易しすぎる問題に成り下がってしまう。
 (i)は、lie自動詞lay他動詞であることを知っていれば、eggs目的語とする他動詞の選択肢は A だけだから、1択問題になってしまう。
 また、(ii)は、stop目的語to〜ではなく〜ing であることを知っていれば、唯一の〜ing の選択肢である A正解であることが一瞬にしてわかる。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:47Comments(1) エッセー・雑文など(予備校編) 

May 23, 2010

嗚呼、早く冬にならないかなあ!

 急に暑くなって、一昨日から半袖のアロハに衣更(ころもが)え。
 たとえ暑くても湿度が低ければ苦にならないが、蒸し暑いのには閉口する。声を発するのが億劫で、講義していて疲れやすくなる。こんなとき、つい「嗚呼(ああ)、早く冬にならないかなあ」と呟いてしまう。
 どんなに気温が下がっても、衣服を着込めば寒さは凌げるので困らないが、暑いときには、衣服を脱いでもなお暑く、身につけているものをすべて脱いで裸になっても暑い。しかも、裸以上には脱ぐことができないので、暑さばかりは対処のしようがない。
 もちろん、冷房の効いた室内にいるときは問題ないが、屋外にはエアコンはなく、外を歩くときは裸になることもできないのだから、打つ手がない。
 暦の上ではまだ夏にさえなっていないというのに、「嗚呼、早く冬にならないかなあ」と呟くのは気が早すぎるが、敢えてそう言うことによって気を紛らせるくらいしか対抗策がないのだから仕方がない。

 今日の第71回オークスは、3連単フォーメーションで 3→6→(17, 18) を少々。
 1番人気の 4 ショウリュウムーンは、未勝利脱出に3戦を要しただけでなく、第4戦の G3チューリップ賞を勝ったとはいえ、9番人気でのノーマークの利によることは否めない。前走の桜花賞に4着したくらいで、他の実績馬を差し置いての1番人気は荷が重すぎる。


レース結果

 4は結局、1番人気の座を17に譲ったが、思った通り凡走した。
 それでも狙った3と6が、6、5着だったので馬券は外れ。
 しかし、17と18が1着同着という結果には感動した。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:36Comments(6) エッセー・雑文など(私生活編) 

May 22, 2010

「文中でも大文字」を用いる想定外の誤り

×I took an umbrella with me just in case, but It didn't rain after all.

 it天候時間を表す文の主語や仮主語として文頭で用いることが多く、従って大文字で綴る「It」の形で見慣れているために、常にその形で用いるものと思い込んで、文中でも It と綴る誤りが起こりやすい。

→〇I took an umbrella with me just in case, but it didn't rain after all.
   「念のために傘を携帯したが、結局雨は降らなかった」

 文中での It という誤りは今に始まったことではないので、答案やノートの中にそれを見つけても特に驚かないが、先日300選のチェックテストの採点をした時に、一人称単数所有格目的格文中MyMe と綴っている答案を多数発見した時には、想定外の驚きを禁じえなかった。

×My parents died only a month after I was born, and My grandparents brought Me up.

 人称代名詞の I は、文頭だけでなく、たとえ文中でも大文字を用いて綴るので、所有格目的格も大文字を用いて My や Me と綴るものと思ったに違いない。

→〇My parents died only a month after I was born, and my grandparents brought me up.

 ついでながら、「インターネット」は文中でも必ず大文字を用いて the Internet と綴る。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:24Comments(0) エッセー・雑文など(予備校編)