November 30, 2010

最終授業での拍手のお返しに

 今年度における最終授業の週の初日である昨日は、各授業ごとに「最後まで授業に出席し続けた受講生は、もはや授業に出席しなくなった元受講生と比べて断然の優位に立っているのは間違いない」という当然の事実を伝えた上で、これから入試までに採るべき作戦について大まかな話をしたが、それに応えて、受講生たちが盛大な拍手をしてくれた。しかも 5クラスすべてが例外なくという「5打数5安打」の10割だから、嬉しさも一入(ひとしお)だった。
 こうして拍手までしてくれる礼儀正しい受講生なら、受講者アンケートで全員が「大変満足している」や「ほぼ満足している」の選択肢にマークをしていてもおかしくはないが、現実には、「やや不満である」と「非常に不満である」を選んだのは少数とはいえ、「普通」にマークした受講生が少なからずいたのは紛れもない。
 拍手をしてくれるほどであれば、受講者アンケートで「不満」は言うに及ばず、「普通」にマークするようなケチなことをしないで、全員が「大変満足である」や「ほぼ満足である」を選んでくれていれていればなおよかったのにと思うが、終わったことは今さら言っても仕方がない。
 ここはただ最終授業拍手をしてもらったことを素直に喜んで、そのお返しに、寄席で高座に上るときに拍手で迎えられた落語家が「ただいま拍手を下さったお客様にのみ、厚く御礼申し上げます」と言って笑いを取るのに倣(なら)って、最終授業拍手をしてくれた受講生全員の合格を強く祈願することにしたい。

 そうした昨日の昼休みのこと。

受講生道場主先生に報告があります。
道場主:何?
受講生:昨日ほかの予備校の模試を受けたんですけど、英語でついに満点を取りました。
道場主:満点ということは、センター試験用の模試か。
受講生:そうです。
道場主:それはすごい!
受講生道場主先生のおかげです。
道場主:そう言われるのは嬉しいけど、ホントに僕のおかげなら、僕に習っている受講生はみんな満点を取っていなくてはいけないわけだよな。
受講生:でも、道場主先生に教わらなかったら満点は取れなかったと思います。
道場主:まあ、確かに少しは僕のおかげかもしれないけど、大半は君自身が頑張って勉強したおかげだよ。
受講生:ありがとうございます。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:10 エッセー・雑文など(予備校編) 

November 29, 2010

ある仮説

 ある日の夕方に帰宅するために校舎を出ようとすると、事務方の職員が6時からの授業を受けるために登校する受講生を「こんにちは」と言って迎え入れていたので、「その『こんにちは』という挨拶に『こんにちは』と返す受講生はどれくらいいるのか」と訊いてみると、「そうですね、10人1人くらいですかね」というのが答だった。
 そして、その10分の1という比率は、ふだん講師として教室外ですれ違う受講生から「こんにちは」や「おはようございます」と挨拶される比率と似たり寄ったりであると思った。
 受講生が予備校に来て学力を伸ばすことができるかどうかは、studentとして謙虚に学ぶかどうかに負うところが大きく、逆に、受講料という名の代金を払っているcustomerであるという意識が強ければ強いほど、自ら学ぶ代わりに何でも教えてもらおうという依存心が強く、それがアダになって学力の向上が阻まれる。
 予備校に通う受講生が、職員からの挨拶に応じたり、自分のほうから挨拶をしたりすることができるのは、実はstudentとして謙虚に学ぶ姿勢の表れという一面がなくはない。
 逆に、相手からの挨拶を無視して「プイッ」と顔を背けるなど、横柄な態度に出るのはcustomer意識の表れとも言える。
 「予備校職員からの挨拶に応じて挨拶を返したり、自ら講師や職員に挨拶をしたりする受講生の比率が第一志望合格する受講生の比率である」という仮説が成り立つようなことがなければよいが、と思う。


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November 28, 2010

第30回・ジャパンカップ

 政界の人材不足と同様に、ここのところ馬材不足で興味をそそられることのないG1レースが続いていたが、今回のジャパンカップは珍しく豪華な顔ぶれが揃ったので、久々に予想してみようという気になった。

単勝式人気順

(1) ▲16ブエナビスタ(牝4歳55スミヨン) 2.3倍
 G1を5勝しているとはいえ、牡馬に混じってのG1は、前走で2,000メートルの天皇賞を1番人気で勝ったものの、中山2,500メートルの有馬記念と阪神2,200メートルの宝塚記念は2着に留まっている。府中の2,400メートルは、その2走よりさらに条件が厳しいので、よもや3着を外すことはないとは思うが、1着にはならないような気がする。
(2) 11ナカヤマフェスタ(牡4歳57蛯名) 7.2倍
 凱旋門賞11番人気2着、宝塚記念8番人気1着が示す通り、不人気好走するタイプ。今回のように2番人気に担がれて期待に応えられる馬とは、とても思えない。
(3) 7ペルーサ(牡3歳55安藤勝) 8.1倍
 前走の天皇賞は2着とはいえ、4番人気で1着馬には大きく差をつけられてのもの。同コース同距離のG2青葉賞を勝ってはいても、出遅れグセがある上に、G1未勝利では勝負にならない。
(4) 〇6ローズキングダム(牡3歳55武豊) 9.0倍
 前走は菊花賞1番人気2着。薔薇(ローズ)一族の同馬は、ダービー菊花賞に続いて、ここも最大の2着候補。
(5) ◎14オウケンブルースリ(牡5歳57ルメール) 11.7倍
 前走はG2京都大賞典1番人気2着。2,000メートルの距離適性に疑問のある天皇賞を使わなくて正解。脚もとの不安が伝えられているが、出走してくる以上は大丈夫と見た。昨年のジャパンカップではウォッカにハナ差2着という実績もある。
(6) 10エイシンフラッシュ(牡3歳57内田博) 11.9倍
 神戸新聞杯1番人気2着の後、菊花賞に出走できなかったことに疑問符がつく。ダービー馬とはいえ、当時は7番人気の不人気。前走のG2神戸新聞杯でもローズキングダムに負けている。

 馬単 ◎14→6  △6→14
 3連単 ◎14→6→16  〇14→16→6
        △16→6→14  △16→14→6  △6→16→14  △6→14→16 

 秋のG1戦の我が戦績について振り返ってみると、菊花賞は、◎5着、〇2着、▲1着で、先頭を切っていた◎がゴール直前で失速して僅差の5着だったが、もう少しで3連単が的中するところだった。
 続く天皇賞は、2着に来たペルーサを無視したので不的中はやむを得ないが、次週のエリザベス女王杯は、◎2着、〇1着で、馬単を◎〇に絞って、逆目の〇◎を買わなかったためにハズレ。惜しいことをした。
 先週のマイルチャンピオンシップは、◎2着(クビ差)、〇4着(ハナ差)、▲3着(ハナ差)で、「1着馬さえいなければ」という内容だった。
 以上の通り、過去4戦は、天皇賞を別にすれば、我ながら予想の筋がよくなっているので、そろそろあたり頃ではないかと期待を込めてジャパンカップを占ってみた。


レース結果

(1) 〇6ローズキングダム(牡3歳55武豊 4人) 2分25秒2
(2) ▲16ブエナビスタ(牝4歳55スミヨン 1人) -1馬身4分の3(1位から降着)
(3)  2ヴィクトワールピサ(牡3歳55ギュイヨン 8人) ハナ
・・・
(7) ◎14オウケンブルースリ(牡5歳57ルメール 6人) 

単勝 6  880円  
馬単 6→16  1,880円  3連単 6→16→2  25,110円 

 「16は1着にはならないような気がする」と書いたが、その予感がまさか降着という形であたるとは思わなかった。
 逆に、2着だと思った6が、その通り2位に来たが、1位馬の降着によって、はからずも1着を拾い、おかげで武豊は連続年間G1連勝記録を続けることができた。
 また、11と7の凡走は予想した通りになったが、肝心の◎14が7着に終わったので、残念ながら的中とはならなかった。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:14 エッセー・雑文など(私生活編) 

November 27, 2010

現在から見た未来と過去から見た未来

He said that the bus will be leaving the station in twenty-five minutes.
「バスはあと25分で駅を出ると彼は言った」

 主節の動詞が said という過去形であるのに、従属節にあたる that節の動詞を「過去から見た未来」を表す would be leaving としないのはなぜか。
 「彼が言った」のが例えば昨日や数日前のことであれば、that節の中はそうした「過去の時点から見た未来」なので助動詞will過去形にして would be leaving とするが、「彼が言った」のがこの発言の直前のことにすぎないのであれば、「彼が言った時点から見た未来」は「現時点から見た未来」と実質的に変わりがないので、助動詞現在形のままで will be leaving とすれば足りるということになる。

 cf. He said that the bus would be leaving the station in twenty-five minutes.
    (例えば、昨日や数日前という過去から見た未来)


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Posted by eg_daw_jaw at 06:20 通常授業 

November 26, 2010

満足受講者率が出席率に反比例という皮肉

 後期の受講者アンケートを集計したものが送られてきてからすでに1週間が経過したが、それにしても、同じテキストで同じレベルの授業をしていても、校舎やクラスによって、もしかすると別人のものではないかと疑いたくなるほど授業に満足している受講者の率に甚だしい差があるのはあいかわらずであると思った。
 また、皮肉なことに、出席率いクラスほど満足受講者率く、逆に、出席率いクラスほど満足受講者率いという奇妙な現象が一部に起こっていることに気がついた。
 授業に不満なら多くの受講生があっさり欠席してしまうのが「出席率いクラス」、そして、授業に不満でも欠席する受講生があまり出ないのが「出席率いクラス」であるという一面があるとすれば、出席率いクラスでは、出席しているのは主として授業を満足して聴く受講生だから満足受講者率が高く、一方、出席率いクラスでは授業に対する不満を抱えながらも我慢して出席している受講生が少なからず含まれる分だけ満足受講者率いということになる。
 かつては、勉強熱心で出席率が高いクラスほど満足受講者率く、勉強嫌いで出席率いクラスほど満足受講者率いという正比例がふつうだったが、今回はそれが覆されて、出席率いクラスほど満足受講者率が低く、出席率いクラスほど満足受講者率いという反比例とも言うべきねじれが一部とはいえ見られたのには些(いささ)か驚いた。


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コメント> 2010年11月26日 14:56:37 言語学者

 同じテキストで同じレベルの授業をしていても、校舎やクラスによって、もしかすると別人のものではないかと疑いたくなるほど授業に満足している受講者の率に甚だしい差があるのはあいかわらずであると思った。
 ⇒これは逆説的に当然だと思います。学力差があるにもかかわらず同一テキストで同一レベルの講義をしていたら、絶対に極端な差が出ると思います。

 また、皮肉なことに、出席率が低いクラスほど満足受講者率が高く、逆に、出席率が高いクラスほど満足受講者率が低いという奇妙な現象が一部に起こっていることに気がついた。
 ⇒これも最近顕著な現象ですね。出席率が低いということはやる気がある学生のみが残っているクラス。よって当然ながらアンケート結果は良い。これで悪かったらおかしいです。逆に出席率が高いというのは、いやいやながら出ている学生が含まれるクラスだと思います。

コメント> 道場主

 言語学者氏のコメントの前半については、理屈としてはその通りだと思うが、現実には同じ程度の学力の受講生から成るクラス同士の間でさえも満足受講者率に甚だしい差が出るということを言いたかった。


コメント> 2010年11月26日 23:37:17 言語学者

 確かに学力は同じレベルでも、道場主の言うところの「受講力」が同じレベルとは限らないということが、その一因と考えられますね。

コメント> 道場主

 教授力が講力なら、被教授力は講力。


コメント> 2010年11月27日 01:06:16 きりん

 駿台の授業はよく出来ていて復習を何度も出来るよう、テキストに同じ、若しくは似た内容を掲載していて、しっかり予習、復習していれば、先生のおっしゃる、家で予習→授業で復習が自ずからできるはずなのに、それをわからないのが驚きでしょうがないです。私は馬鹿ですが、素直に先生のおっしゃることをやっているので英語が楽しいことに気付けましたし、先生の授業をはじめ、全ての授業に満足しているのに…
 それ以前に、両親にせっかくお金を出してもらってるのだから、それに感謝して一生懸命やらなければならないし、そうすれば自然と授業の価値がわかるのにと心底思いました。
 そう思えないライバルたちに負けぬよう、残りの日々も努力します。長々すみませんでした。

コメント> 道場主

 そういうのはライバルと呼ぶに値しない。結局は自分との勝負に勝てるかどうかにかかっている。  
Posted by eg_daw_jaw at 06:44 エッセー・雑文など(予備校編) 

November 25, 2010

受動態を用いる理由

 受動態を用いる理由が英語と日本語では違う。
 英語では、行為主が誰であるかわかっているときには、概ねその行為主を主語として能動態で言うが、もし受動態を用いるとすれば、例えば行為主を by …の形で後に回して新情報として強調するためである可能性がある。
 一方、日本語では、行為主を主語とする能動態では言い方がきついので、表現を穏やかにするために受動態を用いることが少なくない。
 そこで、日本語受動態英訳するときには能動態を用いるのが妥当であったり、逆に、英語能動態和訳するときには受動態を用いるほうが好ましい場合は少なくない。

(a) たとえ間違っていると思っても親の言うことには従うべきだと先生から言われた
  →Our teacher told us that we should obey our parents even if we thought they were wrong.

(b) My brother asked me if I was interested in Hanako.
  →花子に興味があるのかと兄に訊かれた


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コメント> 2010年11月25日 23:33:16 パノラマ島帰還

 英作文基本300選の文法チェックで理解できない箇所があります。
 [137]Last night I stayed up until three o'clock, watcing the Open on TV.
 [139]I watched the movie standing because every seat was taken.
 [137]のwatching 〜はstayed upの付帯状況で、[139]のstandingは、「映画を観る」行為の一部として「立つ」という行為を伴うわけではなく、「立っている」という状態で「映画を観る」という行為をしたということにすぎないから、準主格補語で付帯状況でないと説明されています。
 しかし、[137]も[139]同様、「起きている」行為の一部として「オープンを見る」という行為を伴うわけではなく、「起きている」という状態で「オープンを見る」という行為をしたということにすぎない。と言えないでしょうか?
答えていただけるとありがたいです。

回答> 

 主文の動詞は stayed であって watched ではないので、その議論は成り立たないのではないか。  
Posted by eg_daw_jaw at 06:10 通常授業 

November 24, 2010

最も変わらなければいけない者が最も変わらない

 プロが奨める効果的な勉強法を素直に取り入れて実践する者は着々と学力を上げていくが、そういう受験生が多いとは思えない。
 大多数の受験生は、プロのせっかくの忠告には耳を貸さず、効果の薄い方法の勉強を続ける一方なので、せっかくの努力をしても思うように学力が上がらない。
 浪人生の場合、現役で合格した同級生が用いた効果的な勉強法を模倣するのならよいが、不合格者同士が不合格の原因となった効果の薄い勉強法を改めることなく、それを模倣し合って漫然と続けることに最大の不幸がある。
 もし大多数の受験生の勉強法が正しければ、全員揃って成績がどんどん上がっていくはずであるのに、現実にそうなっていない。
 本当は、効果の高い勉強法に切り替えなくてはいけないのに、多数派についているほうが安心だからか、切り替える勇気がない。
 そういう状況なので、せっかくプロが効果的な勉強法を強く薦めても、それを採用しようとはしない。素人(しろうと)の言うことは安易に信じるのに、プロの言うことに対しては異常なほど疑り深く、極端な場合は、プロが「やれ」と言うことは何一つやらず、プロが「やるな」ということを悉(ことごと)くやるということになりかねない。
 そして、この記事を読んで変わらなくてはいけない者に限って、この記事を読まないのでいつまでも変わることができない。
 そうとわかっていれば、わざわざ書いても仕方がないとも言えるが、それに該当しない受験生が「自分がそれに該当しない」ということを再確認して勇気づけられるのであれば、書く甲斐は十分にある。


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コメント> 2010年11月24日 12:00:08 佐田

 プロの奨める学習法とは具体的にどんな勉強法なのですか?

回答> 何度も言ってきた通り、英文法を体系的に学び、それをもとに英短文を数多く覚えることによって、英文を断片的にではなく全体としてとらえることを習慣づける、そして、紙の辞書をマメに引いて知識を貪欲に増やしながら多量の英文を読むこと。


コメント> 2010年11月27日 20:07:26nあかんぷりっしゅ

 [英文法を体系的に学ぶ]とは具体的にどのように学べばよいのかおしえてください!
 英文法300選は買ってすぐにやり、解説もしっかり熟読して、理解しました!
これは体系的に文法を学んだことになりますか?

回答> 道場主

 それに加えて、ロイヤル英文法や英文法解説などを通読すれば万全。  
Posted by eg_daw_jaw at 06:20 勉強法・合格作戦など 

November 23, 2010

文頭が否定の副詞だからといって

Not every scholar can be a good teacher.
「すべての学者が優れた教師になり得るわけではない」

 この英文を扱った授業の後で案の定「文頭が Not という否定の副詞なのに、その後が倒置にならなくていいんですか」という質問があった。
 もしも not動詞を修飾するための副詞であれば、Not can every scholar be a good teacher.となるに違いないが、この Not は every という形容詞を修飾する副詞なので、そうした倒置は起こらない。
 言い換えれば、Not が every を修飾し、Not every が scholar を修飾していて、「すべてではない学者が優れた教師になり得る」、つまり「優れた教師になり得る学者はすべてではない」という理屈になる。
 このことは、次のように not の後が everyone という代名詞のときにもあてはまる。

 cf. Not everyone can become a scholar.
   「誰もが学者になれるわけではない」(←学者になれる人はすべてではない
   (Not が every を修飾し、Not every が one を修飾する)


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Posted by eg_daw_jaw at 06:30 通常授業 

November 22, 2010

英文・丸暗記の限界

 前期に始めた「英作文 基本300選」の英文暗記チェックテストは、15文ずつ20回にわたって行い、その後は、50文ずつ6回で2巡目を行ったが、15文づつだった時と比べて参加者数が激減しただけでなく、全問正解率が甚だしく低下した。
 15文ずつくらいであれば理解不十分なままでも丸暗記が通用するが、50文ずつとなると、基本原理をしっかり理解しない限り正確に覚えるのは難しい。
 50文ずつでもしっかり覚えられるくらいでないと難関大の入試を突破するだけの英語力は身につかないと思われるので、もっと多数の受験生にそこをたくましく克服してほしかった。
 今さら言っても仕方がないが、26回にわたるチェックテストが終了したことの報告として書いた。


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コメント> 2010年11月22日 15:25:22 読者

 丸暗記すればよいと書いていたのに基本原理を理解しろとは矛盾してませんか?

回答> 

 「丸暗記すればよい」と書いた覚えはない。少なくとも「正確に覚える」ことは、「理解を省いて丸暗記したり棒暗記したりする」こととは違う。


コメント> 2010年11月22日 10:11:00 るーらる

 英作文の勉強では短文暗記は必要でしょうか?必要だとして「英作文・基本300選(三訂版)」をやるとして、「英語構文・基本300選」は必要でしょうか?近くに大きな本屋さんが無いので内容がわからないもので。

回答> 

 「英作文は英借文」というダジャレもあるように、英短文を数多く覚えて、それを借用・応用して書くことによって成り立つという一面がある。
 「英作文・基本300選」が「和→英」の形で構成されているのに対して、同じ見開き構成でも「英語構文・基本300選」は「英→和」の形を採用。
 また、「英語構文・基本300」には、倒置構文など、英作文では必ずしも用いる必要がないような文語的な英文が一部含まれるが、暗記する英短文は多ければ多いほどよいことは否定できない。


コメント> 2010年11月23日 01:37:54 きりん

 毎回しっかり全問正解できず、すみませんでしたm(__)m
入試までにはもっと理解を深め、英作300選をきっちり応用して使いこなせるようにします!

回答

 その意気なら大丈夫!
  
Posted by eg_daw_jaw at 06:10 勉強法・合格作戦など 

November 21, 2010

the Holy See

 大学入学時に第2外国語がフランス語だった者同士で同じクラスになった学友で駐バチカン大使のU君と昨年の秋に40余年ぶりに再会したが、その時に「在任中にぜひおいで」と言われたのに甘えて今年の2月に他教科の講師とともにイタリアに渡って公邸を訪れた。
 そのU君がこの10月に退任して帰国したので先日昼食を共にしたが、その時に翌週は岩手県水沢市の外交協会主催の講演をすると聞かされたので、一昨日の金曜日にそれを聴きに水沢まで行ってきた。
 題して「バチカンから見た日本・世界」。
 U君は、自ら志願してバチカン大使に就任したほどだから、そちら方面のことに実に詳しく、予定より30分も延長した講演は、世界史の知識が乏しい者にもわかりやすく実にためになった。
 講演が始まって間もなく、講師のU君がバチカン市国の正式名称である the Holy See について説明する時に、「the Holy See の意味は、ふつうの人はまずご存知ないが、今日会場に来ている友人の道場主は高名な予備校の英語の先生だから知っている」とわざわざ断ったのは照れくさかった。
 確かに the Holy See の意味は知っていたので決して嘘ではなかったが、それは昨年秋にU君が教えてくれたからだった。

 答は「聖座」(聖なる座)。

 地元の名士が勢揃いして聴きに来たという趣の講演会だったが、懇親会と二次会での情報交換も楽しく、充実して有意義なひとときをすごすことができた。


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