March 31, 2012

私語に悩まされた時代

 新幹線の座席で酒盛りをして大騒ぎしている数人の客に車掌が「お静かに願います」と注意したら、逆ギレして「カネを払って乗ってるんだから何をしようとこっちの勝手だ」と言って凄(すご)んだという事件が以前にあったが、そういう連中は、「それを言うならこの車両に乗っている全員の運賃を払ってからにしろ」と言われたらどうするのだろうか。

 話は変わるが、かつて予備校の高1や高2のクラスの一部では、受講生の私語が担当講師にとって悩みの種であるという時代があった。
 そうした行儀の悪い受講生が「受講料を払っているのだから授業を聴こうが私語をしようがこっちの自由だ」とでも言わんばかりの態度をとるのであれば、この場合もまた「それを言うのは全員の受講料を払ってからにしろ」と言わざるを得なくなる。
 受講料は、授業を聴くための代価にほかならないが、それ以上でも以下でもなく、もちろん他の受講生が静かに受講するのを妨害する権利の分までは含んでいない。
 当時、何度注意しても私語をやめない一部の受講生に講師がついに切れて、「お前らの受講料はオレが全額払って返してやるからもう二度と来るな!」と言うに及んでやっと静まるということがあった。
 今では、高3卒は言うに及ばず、入試までまだ間のある高1、高2の受講生も総じて行儀よく真面目に授業を聴くので私語の問題が取り沙汰されることがなくなったのは幸いと言うほかはない。


コメント> 2012年03月31日 08:06:49 YA

 その昔、進学校で教えていたとき、大学(“一流”(?!)大学も含め)で私語をする学生で苦労しているという話を聞いて、進学校の教師で良かったと思った記憶があります。
 「黙って教師の話を聞けるのが、進学校(必ずしも、華々しい進学実績があるかはさておき…)」というのが、私の頭の中にある、進学校とそうでない学校との線引きです(尤も、今では携帯メールによって、大学の教室も以前のような静かさを取り戻したと聞きますが)。

コメント> 道場主

 ↑ なるほど、携帯メールが私語の代わりになるというわけか。

拍手コメント> 2012.03.31 09:53 昼行灯教員

 ある物理教員は、高3理系クラスの授業で「面倒かもしれないけど、記述式のテストではこういう説明文を書いて示さないと不備があるとされるとかもしれないから、意識して書いてね」と言ったところ、「僕はセンターでしか物理やらないから、無駄な話はしないでください」と言われたそうです。周囲の生徒には「なんだこいつ・・・」と思われた上にその教員とクラス担任から激しいお叱りがあったのですが、こういうときにも使えそうですね。「それをいうなら、この授業受けている生徒全員の学費を払ってからにしろ」と。さらに受験できる大学も変わるから、その費用も上乗せしないといけないですね。
 昼行灯で教員をしていて、卒業生が就職したり家庭を築いたりするようになるぐらいに続いてしまいましたが、人間の根本的な性格ってなかなか変わらないと感じます。でも、「金払ってんだから偉いんだぞ」みたいなことをしない生徒にしつけたいと思います。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:42 エッセー・雑文など(予備校編) 

March 30, 2012

英国首相を演じる米女優

 映画:「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(2011年イギリス映画 原題:The Iron Lady)を3月27日に観た。
 鉄の女を演じるのは、本作で3度目のオスカーを受賞した米女優のメリル・ストリープで、堂に入った名演は思った以上だった。
 たとえアメリカ人でもイギリス元首相を演じる以上は、もちろん母語米語ではなく外国語である英語を使わなくてはいけないが、「英語米語は日本語の京都弁東京弁くらいに違う」と考えれば、米国人メリル英国人マーガレットを演じるのは、東京で生まれ育った女優京都を舞台とするサスペンス・ドラマ京都女性を演じるようなものと言えるかもしれない。
 京女を演じる女優の京都弁が下手くそでは興覚めだから、京都弁が巧みではない女優に京都弁をしゃべらせるわけにもいかず、たとえ京都が舞台のドラマでも、京都弁を使うのは京都ネイティヴである脇役の山村紅葉(やまむらもみじ)だけというおかしな作りにいつもなってしまうが、その点、イギリスが舞台の映画である「The Iron Lady」では全員が米語ではなく英語で演じるのはもちろん、主演のメリルアメリカ人でありながら不慣れな英語を見事に使いこなしてすっかりマーガレット・サッチャーになりきっていた(と思う)。「英語母語でもないお前にそんなことがわかるのか」と因縁をつけられるのは覚悟の上で、敢えてそう言わせてもらう。
 ちなみに、8年前の2004年3月に公開された邦画:「ホテル・ビーナス」は、なぜか日本人の俳優が韓国語で演じるという不思議な映画だったが、韓国語はさっぱり理解できなくても、日本人俳優がしゃべる韓国語の発音の巧拙はそれなりにわかるような気がした。そして、自慢ではないが、その判断が間違っていなかったことは、韓国語を母語とする人も認めてくれた。


コメント> 2012.03.31 04:02 YA 

 女優としても素晴らしいし、英語の勉強の題材としても良い映画が多いメリル・ストリープは、私も大好きな映画スターです。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:24 エッセー・雑文など(私生活編) 

March 29, 2012

逆境が待ち遠しい

 週刊文春に連載中の「ツチヤの口車」は必ず読む、というよりも、その連載が目当てで週刊文春を毎週購入しているというほうが当たっているが、その先週号における「奨励されない仕事」の中の「逆境の方が仕事がはかどる」とする一節が特に面白かった。

 子供に勉強させようと思ったら、勉強部屋も作らず、テレビをつけた居間の食卓で、ご飯ができるまでしか勉強できないような劣悪な環境に置く方がいいと思う。・・・
 よく「逆境を乗りこえて」と言うが、逆境の方が仕事がはかどるのだ。・・・わたしも書斎では仕事にならず、食卓で仕事をしている。最近は食卓も逆境とは感じなくなり、玄関先で仕事をしようかと考えている

 「書斎では仕事にならず、食卓で仕事をしている」というくだりは、まるで自分のことを言われているようでおかしくてならなかった。
 書斎という何もかも整った環境ではかえって落ち着かず、原稿を書こうとしても一向に意欲が湧いてこないので、、わざわざテレビのついた居間という劣悪な環境に身を置くことによって、「逆境を乗りこえて頑張るほかはない」という状況に自らを追い込むというややこしい作戦が必要になるが、幸い今のところ、玄関先までは行かなくて済んでいる。
 逆境が必要ということでは、時間についてもまたしかり。
 暇で暇で仕方がないというくらいに時間があるときには、「いつでもできる」という余裕があるのがアダになるせいか、かえって仕事ができない。むしろ猫の手も借りたいくらいに多忙を極めているときの方が、少ない時間をやりくりして器用に仕事ができたりする。
 現に1月半ばから3月24日まで予備校の授業がなくて冬眠も同然だった2か月余りの間、残念ながら原稿はほとんどはかどることがなかった。やはりもっと忙しくてまとまった時間が確保しにくいという逆境が必要だった。今はただ、授業が始まって忙しくなる「逆境」の新学期が待ち遠しい。


コメント> 2012年03月29日 10:19:21 涼

 はじめてコメントを致します。いつも楽しく拝見しております。
 「仕事は忙しい人に頼め」とも申します。
 新年度もますますご多忙の中、お身体お気をつけてご活躍下さいますよう 祈念いたします。

コメント> 2012年03月29日 23:37:51 名無し

 いつも楽しくブログ拝見しています。
 今日は道場主に質問があります。
 今日英英辞典を見に本屋に行きましたが、内容は電子辞書のそれと同じでした。私は電子辞書を使う時にもその語句の解説や例文も、隅々まで読むクセがついているのですが、それでも紙辞書を使う利点はあるのでしょうか?

回答> 道場主

 それだけのことができるのであれば問題ないが、凡人はそこまではやらないので・・・。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:04 エッセー・雑文など(私生活編) 

March 28, 2012

勝るとも劣らぬ合格報告ができるように!

 以下は、先月から今月にかけてブログにコメントとして届いた合格報告
 新年度の受験生である読者は、これを読んで自分が何をやればよいかを感じ取って、来春には勝るとも劣らぬ合格報告ができるように精進してほしい。

◎今年道場主のブログに出会い英短文をしっかり覚える勉強を続けました。
 先日第一志望校に合格しました。道場主のブログに出会えたおかげです。本当にありがとうございました。

◎先生のブログを毎日読んでいました。おかげでなんとか第一志望に受かることができました。本当にありがとうございました。
 これからも先生のブログの読者を続けるつもりですので宜しくお願いします。

◎先生は津田沼校にいらっしゃることが多かったので、クラスの都合で先生の通常授業は受けることはできませんでしたが、文法300選など英語全般の質問をさせてもらいました。ブログ冒頭の合格コメントをしたという彼とは学校が同じなので、一緒に英作文300選や和文英訳テキストの例文を覚えて共に頑張ってきました。
 僕は私大は全部落ちてしまいましたが、第一志望の国立大学に受かることができました!1年間ありがとうございました。

◎国立の発表まで一通り終わったので、遅ればせながらこの場を借りて結果報告をさせて頂きます。
 第一志望には残念ながら不合格となってしまいましたが、併願校として合格した〇〇大学に行くことにしました。
 第一志望に落ちたことは非常に悔しかったし、本当は先生に第一志望合格の報告をするつもりだったのですが、残念ながらそれが叶わなかったことを非常に歯がゆく感じます。しかしこれをバネに大学での四年間必死に頑張りたいと思います。
 また1年間浪人したことはこれからの人生において間違いなくプラスになっていると思います。先生の講義を受けられたこともとてもいい経験になりました。
 本当は直接お会いして報告したかったですが、文章にて失礼させてもらいます。本当に1年間ありがとうございました。

◎前期、御茶ノ水で道場主の講義を受けていた浪人生です。
 道場主のブログを毎日読んで励みにしていました。そして無事、志望校に合格することができました。ありがとうございました!

◎今さら感があまりないうちに報告です。
 第一志望の◎◎大学〇〇学部に合格しました。
 英語は得意だと自分では思っていましたが先生の授業を受けてから意識が変わりました。大学では遊びも勉強もがんばります。

◎初めまして。いつもブログ拝見してます。
 来月から大学生になります。とある国公立の英米学科に進学することになりました。もちろん、第一志望です。
 私は予備校には通っておらず、道場主に直接ご指導してもらうことはありませんでしたが、英文法基本300選、英作文360選とこのブログで得た英語力を大学進学後も活かしたいと思います。これからもブログは拝見させていただきます。本当にありがとうございました。

◎3月10日の記事通り、《第一志望に合格し、嬉しさのあまり有頂天になって報告をすることを忘れ、「そのうち報告しなくては」とは思っていても、ある程度時間が経ち今さら感が増して、そのまま報告していなかった》者です(笑)。
 今更ながら報告させて頂くと、無事第一志望の◎◎大学に合格しました。
 最後の通常授業の後に質問に行った時、◎◎大学が第一志望だと言ったら道場主が「君なら◎◎の英語は大丈夫だ」と言ってくださり、とても嬉しかったです。おかげで試験も自信を持って受けられました!!
 今度先生が柏校にいらっしゃる時にでも直接報告に行かせて頂きます。1年間本当にありがとうございました!!


コメント> 2012年03月28日 13:39:19 YA

 “次も頑張るか”という気持ちにさせる言葉ばかりですね。

拍手コメント> 2012.03.28 20:21 しば

 卒業生の皆さん、合格、おめでとうございます!私も「新しい仕事で(=家庭教師+α)がんばるぞ」って気持ちになりました♪


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Posted by eg_daw_jaw at 07:48 勉強法・合格作戦など 

March 27, 2012

「・・・になる」の不思議

 「雪は融けたら何になるか」という問いには「水になる」と答えれば間違いないが、助詞を「」から「」に変えて「雪が融けたら何になるか」であれば、「水になる」のほかに「春になる」という別解が可能になる。
 「雪は・・・」の場合は、「何になるか」の主語は「」で紛れもないが、「雪が・・・」となると、「何になるか」の主語が「」ではなく「季節」である可能性が出てくる。
 これは小学生に課された問題としてかつて話題になったのではなかったか。
 正解が「」とされるこの問題に、「(になる)」と答えた小学生がいて、それを不正解と決めつけるのは如何なものかという話だったと記憶するが、それなら、「雪が融けたら何になるか」という問いに「」と答えたら「ブーッ正解は』」、そして「」と答えたら「バカだなあ。『に決まってるじゃないか」として遊ぶのも一興。
 そういえば、「その後こりん星はどうなりましたか」という問いに対する姫の答えは「『いい思い出になりました」だった。「『ブラックホールになりました」ではさすがに愛想がない。

 「なる」といえば、「お待たせしましたカツオのたたきになります」の「・・・になります」は、「・・・でございます」の意にほかならず、まさか目の前で何かがカツオのたたきに変化する手品をしようと言うわけではない。
 ちなみに、「1時間も歩かないうちに雨になった」は、英語ではWe hadn't walked an hour when it became rain. ではなく We hadn't walked an hour when it began to rain. と言う。


コメント> 2012年03月27日 08:23:09 卒業生

 いい文章ですね。
 文学的センスの全くない理系人間より

コメント> 2012年03月27日 11:05:17 受付バイトです(^O^)

 先生お久しぶりです!(>_<)♡
 飲食でもバイトしているので、わたしも先生のおっしゃる「なります」という言い回しはしないようにいわれていて、ほんとにそうだなぁと思って思わずコメントしてしまいました( ´ ω ` ) ♡
 だんだんとあったかくなってもう春ですね><


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Posted by eg_daw_jaw at 07:15 エッセー・雑文など(私生活編) 

March 26, 2012

春期:教研セミナー@8号館(2012・3・25)

 昨日は2か月余りの冬眠から覚めて、現役の高校の先生を相手に教育研究セミナーの講義。
 予備校生ではなく英語教師という同業者が相手だから、何度経験を積んでも緊張を免れないが、昨日は滑舌もよく、最初に「南は沖縄から北は北千住まで(実は青森まで)」という寄席でお馴染みのギャグをかますほども余裕もあって、珍しく1限目から快調に講義を進めることができたので、「我ながらアッパレ」と(アトランタ五輪の有森裕子を真似て)自分をほめてやりたい
 
 以下は受講者アンケートのコメントの一部。

◎大変わかりやすい説明で勉強になった。咄家(はなしか)のような巧みな話術がよかった。

 「巧みな話術」は褒めすぎだと思うが、「立川談志に似ている」と何度か言われたことがあるように、ポンポンとテンポよく話すのは自分でも「よし」と思ってやっていることだから、「咄家のような」の部分については素直に喜びたい。そうした話し方が、多くの予備校生には必ずしも歓迎されることではないとしても。

◎・・・先生のおっしゃる断片的知識の寄せ集めでない英語力を身につけさせる事の大切さを感じました。本校も文法演習で「Next Stage」(この4月からは「Vintage」)を採用しての演習を行っていますが、もっとSimpleで本質に切り込める教材を使う必要があるとの思いを強くしました。・・・

 それなら「英文法 基本300選」がお薦め!

◎「読める、書ける、点が取れる」ということにもっとこだわりたいと刺激を受けました。丸暗記だけでなく理由を常に意識させて知識を定着させたいと感じました。紙の辞書にもこだわっていきたいと思います。

 *「電子辞書禁止令」を出してみては如何?

◎授業の準備でインターネットで調べものをしている時に、偶然先生のHP(ブログ)を発見し、以来、教材やHP(ブログ)で学んでいます。・・・今回は、これまでの自分の説明が正しいこと、更に詳しくかつわかりやすく解説していただいたことでとても実用的でした。次年度の1年生の指導において見通しをもって進めていきたいと思います。・・・

 今後とも、当ブログの記事が参考になれば幸い!

 この数週間、鬱(うつ)気分の生活を強いられていたが、教研セミナーの講義が思いのほか上手くいったおかげで自信がよみがえってきたので、殊の外うれしい冬眠明けになった。

追記

 「電子辞書禁止令」とするべきところを、うっかり「紙の辞書禁止令」と書いてしまったため、「『紙の辞書禁止令』ではなくて『紙の辞書以外禁止令』ではないでしょうか」というコメントをもらってしまった。そこで、それを受けて上のように書き換えた次第。


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Posted by eg_daw_jaw at 09:09 講習会・英文法道場 

March 25, 2012

投手と選手

 「海を渡って新たにシアトル・マリナーズの一員になった岩隈投手川崎選手」と言うが、どこかおかしくないか。
 岩隈川崎も同じプロ野球の「選手」であるのに、ピッチャー岩隈は「投手」と呼び、ピッチャーでない川崎は「選手」と呼ぶのは如何なものか。
 岩隈が「岩隈投手」なら、川崎は「川崎内野手」か「川崎遊撃手」でないと筋が通らないのではないか。
 その伝では、同じチームの先輩であるイチローは「イチロー外野手」か「イチロー右翼手」ということになる。
 ところで、百歩譲って、ピッチャーだけを特別扱いして「投手」と呼んで、他の守備位置の選手はすべて「野手」で統一すればよいと思って、念のために広辞苑を引いてみると、「野手」とは「野球で守備側の選手」のことだからピッチャーも含まれることがわかった。

(1) 岩隈選手、川崎選手、イチロー選手
(2) 岩隈投手、川崎選手、イチロー選手
(3) 岩隈投手、川崎野手、イチロー野手
(4) 岩隈投手、川崎内野手、イチロー外野手
(5) 岩隈投手、川崎遊撃手、イチロー右翼手

 (2)には「ピッチャー選手ではないのか」、(3)には「ピッチャー野手ではないのか」という問題がある。
 また(5)は、守備位置がショートからセカンドに変わったり、ライトからセンターに変わったりしたときにいちいち呼称を変えなくてはいけないという問題がある。
 (4)でも、一時的に内野手外野を守ったり、また外野手内野を守ったりすることもないわけではないという問題はあるが、これが最も妥当な呼称のように思う。

 話は変わって、役者のことを「俳優」とも言うが、多くの場合、の役者だけを「俳優」と呼び、の役者は「女優」と呼ぶので、「ではの役者は『俳優』ではないのか」とイチャモンをつけたくなる。
 の役者が「女優」なら、の役者は「男優」と呼ぶのが筋だと思われるが、その呼称を用いるのは、AVの主役である女優の相手役のことを言うときを除いてあまりないのではないか。

(1) 俳優の渡辺健と俳優の吉永小百合
(2) 俳優の渡辺健と女優の吉永小百合
(3) 男優の渡辺健と女優の吉永小百合

 現実には、概ね(2)が採用されている。

 以上、「僕の悪い癖細かいことが気になるものですから」と、「相棒」の杉下右京を気取ってみた。


拍手コメント> 2012.03.25 10:50 YA

 最後が絶妙!

コメント> 2012年03月25日 23:48:51 Miyuki

 過去ログへコメント失礼します。
 多くの文法書で、“「同一人物・同一のもの」のなかで比べる場合 the をつけない”と説明されているようですが、先生の説明のほうが論理的で覚えやすいですね。

コメント> 道場主

 ↑ This lake is deepest here.「この湖は、ここが最も深い」の deepest が、主語の This lake について主格補語として述べる叙述用法ゆえに the をつける理由がないという趣旨の説明のことと思われる。

コメント> 2012年03月26日 10:25:44 元駿台生

 「女優」という呼称は性差別に当たるからかどうか知りませんが、最近の朝日新聞の記事では、どれも「俳優の吉永小百合」という書き方になっていますね。


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March 24, 2012

予備校にもモンスター・ペアレント

 「モンスター・ペアレント(monster parent)」は、歴(れっき)とした英語ではなく、「我が子が通う学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者」のことをいう和製英語にすぎないが、これはアメリカなら、学校の上空を旋回するヘリコプターのように、いつも自分の子供を監視して、何かがあれば直ちに学校に乗り込んでくることからそう呼ばれる「ヘリコプター・ペアレント(helicopter parent)」に相当するとかしないとか。
 そうしたモンスター・ペアレントは、直接教員にクレームをつけるだけでなく、校長や教育委員会などにクレームを持ち込んで、間接的に現場の教員や学校に圧力をかけたり、法的手段に訴えたりすることさえあるという。
 彼らのクレームの中には呆れ果てるほど常軌を逸するものが多く、例えば、学芸会の合唱で指揮をする子供の顔が後ろ向きでは見えないからという理由で「客席の方を向いて指揮をさせろ」とか、校内に駐車している車に落書きをしていた生徒に注意したのに対して「子供は字を書く練習をしているのだから叱るのはやめろ」とか、自習時間に騒いだ子供を廊下に立たせただけで「児童虐待にあたる」として法務局に訴えるとか、模試の日が運動会の日と重なったのを知って「運動会の日程を変更しろ」とかというものがあるらしい。
 モンスター・ペアレントの存在は予備校も例外ではなく、あまりもの不勉強が祟って不合格になった受講生の親から「受からなかったじゃないかどうしてくれるカネを返せ」という類のクレームが来ることがあると聞く。
 予備校は、受講生の勉強を助けはするが、決して合格保証まではしていないので、このような要求が通るはずもないが、電話を受ける側はたまったものではない。
 また、親も親なら子も子だから、ふだんの授業や講習会の受講者アンケートで、「カネを払ってるんだから予習をしなくても分かる授業をしろ」という趣旨の理不尽な要求をする受講生も珍しくないが、これはモンスター・ペアレントならぬ*モンスタース・チャイルドか、またはモンスター・スチューデントとでも呼ぶべきか。
 合格を願うなら、少なくともそのような情けない受講生になってはいけないが、苟(いやしく)もこの記事を読んでいるほどの受験生なら、その心配はないだろう。

 *「モンスター・チャイルド」は、複数の「モンスター・チルドレン」のほうが語呂がよいが、それなら「モンスター・ペアレント」も複数の「モンスター・ペアレンツ」に変えないとアンバランスになる。


拍手コメント> 2012.03.24 11:25 昼行灯教員

 モンスター人たちでも、文句を言った者勝ちと考えているのなら、無理を無理と認識した上でのことでしょう(これでも十分に迷惑ですが) ただ実際に現場で接すると「無理なことを『正しい』と思っている」人たちが多数としか思えません。 実際にある例です。物理や化学、数学の授業で、式の立てかたを示しつつ式を立てて、計算上注意するところ解説し、解答を配った上で「後は計算するだけだからやってみて。その後は類問で式を立てるところから練習を」と指示すると、「授業で『計算』を最後まで教えてくれないからわからない。最後までやってください」と生徒と保護者からクレームが・・・ 小学生ならともかく、かりにも大学進学(理系)希望者が・・・ 試験本番で計算を実行するのは教員なのでしょうか? 学習に関してもこんなクレームは日常茶飯事。 ちゃんと学習する生徒もまだまだいますので、現状は学力の崩壊ではなく、「学力」そのものに関する認識の崩壊が進んでいるようです。


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Posted by eg_daw_jaw at 08:40 エッセー・雑文など(予備校編) 

March 23, 2012

雀百まで踊りを忘れず

 昨日は、40数年前の大学時代に東京都三鷹市の寮で同じ釜の飯を食う仲間だった4人が赤坂の雀荘に集まって久しぶりに卓を囲んだ。
 麻雀は大人の世界では違法を承知で多少の金銭を賭けて行うものと相場が決まっているが、昨日は場所代と飲食代を1、2、3、4位の順に1:2:3:4の比率で払うだけの*親善麻雀で、旧交を温めるのが主たる目的だった。
 平日の昼間から麻雀に興じる暇人(ひまじん)がそういるものではないと思っていたが、入店してみるとすでに1組4人の先客がいただけでなく、2〜3時間後にはすべての卓が埋まってしまう盛況になったのは意外だった。
 それにしても「雀百まで踊りを忘れず」とはよく言ったもので、同窓の4人とも何年もやっていない麻雀を少しも忘れていないどころか、40数年前と変わらないスピードでゲームをしているのが不思議だった。
 振り返ってみると、当時は学園紛争が酣(たけなわ)だったが、国家権力に楯突(たてつ)く気がさらさらない、どちらかというと少数派の大学生の一人として、デモに参加する代わりに寮に籠もって麻雀に明け暮れるという生活をしていたのだから、歩いたり母語である日本語を話したりするのと比べて遜色がないほど麻雀を習得してしまっている。そこまで極めた麻雀を忘れるわけがないのは当然と言えば当然のこと。
 もし、麻雀の代わりに学問や、せめて語学だけにでもあれだけの時間と精力を注いで没頭していたらよかったと悔やまれるが、今さら言っても始まらないので、「そもそも若い頃とはそういうもの」と開き直るほかはない。

*親善麻雀賭博麻雀に対して金銭を賭けないで行う麻雀の意。


コメント> 2012年03月20日 17:15:46 嶌田美穂子

 突然失礼します。某高校に入学が決まり、部活の見学に出たところ、先生の英文法基本300選を始業式までにやるように指示され、一気にやってみましたが、最後で躓きました。300番の問題ですが、答えがC、except (on Sundays)となっていますが、なぜ except for ではダメなのか、図書館でいくつかの辞書で、except と except for の違いを調べたのですが、どうしてもわからないのです。ご教示下さい。それから先生は高一生対象の講座はやってらっしゃるのでしょうか?

回答> 道場主

 上の質問のメールをジャンクメールに紛れてうっかり削除してしまったが、別のパソコンに残っていたのを3日遅れで発見したので、遅ればせながら回答することができるのは幸い。
 except on Sundaysは、exceptによってon Sundays「日曜日に」を除外して「『日曜日に』は別として」という意味。
 ここは少なくとも「日曜日のおかげである」とか「日曜日のせいである」ことを除外する場合ではないので、except for Sundaysを用いる理由はないと考えるべきではないだろうか。
 ところで、予備校での担当は高3卒だけで、高1クラスにはここ何年も縁がない。
 最後に、「始業式までに英文法 基本300選をやるように」という先生の指示もアッパレなら、生徒がそれに素直に従うのもアッパレ!著者として心から喝采を贈りたい。

拍手コメント> 2012.03.23 18:57 YA

 英語を教える方はイマイチですが、マージャンには多少自信があります(笑)。

コメント> 道場主

 では今度ぜひ対戦を!

拍手コメント> 2012.03.24 23:51 蠍座

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Posted by eg_daw_jaw at 11:26 エッセー・雑文など(私生活編) 

March 22, 2012

大学卒業後の就職難のことを考えれば

 韓国大学進学率80パーセントを超えるという。儒教文化のもとでは商人や職人は尊敬を受けにくく、最も尊敬される役人や他のホワイトカラー族を目指して猫も杓子も大学に進学する結果がこの数字ということらしいが、今では大卒者が増えすぎて、大学は出ても定職に就けない者や高学歴フリーターが急増しているという。
 日本大学進学率50パーセントほどだから韓国には遠く及ばないが、こちらは増えすぎた大学に対して少子化による進学者数の減少が重なって、定員割れする大学が数知れず多くなっているのは周知のこと。
 一部の難関大は別として、多くの大学は希望すれば誰でも入れると言われるまでになったが、卒業後に深刻な就職難が待ち構えていることを考えれば、とても安閑としてはいられない。
 先日テレビの報道で聞いたところでは、今では大学新卒者50パーセントが職に就けないか、またはアルバイトで生活することを余儀なくされるという。
 今後の就職には、いっそう大学と学生の質が問われることになるのは間違いないので、取り敢えずは入学難度の高い大学に入っておくに越したことはない。
 名前を書けば誰でも入れるような大学ではなく、誰もが羨むような難関大の卒業生のほうが求人を行う企業側から信用されやすいのは、よしあしはともかく事実として否定しがたい。
 それを考えれば、大学進学を目指す者は受験勉強程度のことで音(ね)をあげている場合ではないということになる。


コメント> 2012年03月22日 10:50:20 元駿台生

 現代の平等主義の精神には反するかも知れませんが、僕個人としては、全ての大学を一律に「大学」として認可している現状に無理があると思います。
 戦後、アメリカの圧力で、旧制高校や師範学校、旧制専門学校などが大学に昇格させられたのは、まあ仕方がないとして、最近は、入学者難にあえぐ短大や女子大、専門学校などがどんどん大学に昇格し、しかも、そこで行なわれている教育は、到底大学と呼べるような代物ではないと聞きます。
 昨今は、第二外国語どころか、語学自体が必修でない大学もあるそうですし、英語の授業も、チープな英会話やTOEIC対策が中心になっているそうです。
 それなら、いっそのこと「4年制専門学校」にした方が良いのではないでしょうか。『三四郎』の時代に戻せ、とは言いませんが、大学の学問は、単純に「パンのため」であってはいけないと思いますし、企業も、幅広い教養を身に付けた学生をこそ評価すべきではないでしょうか。
 青臭い書生論で、申し訳ありません。


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Posted by eg_daw_jaw at 10:24 エッセー・雑文など(予備校編)