April 30, 2014

店員への呼びかけは「すいません」ではなく!

 飲食店で客が注文のために店員を呼んで来てもらうときに「すいません」と声をかけるのは、まるで非がないのに謝っているような物言いだから適切ではないと思って、そのようなときに自分では「お願いします」と言うことにしているが、それが間違いではなかったことを、たまたまテレビで見た「外食時のマナー」をテーマにした寸劇で知った時にはいささか嬉しく、しかも、マナーの指導役を務めた専門家が、そういうときの「すいません」はマナー違反であるとさえ言っていたので、ますます意を強くした。
 ちなみに、その寸劇の主演は、芦田愛菜(あしだまな)ならぬ芦田マナーという役名で登場する、女ものまね芸人だった。

 I am sorry.と謝るときだけでなく、Thank you.と礼を述べたり、またはExcuse me.と言うのがふさわしいようなときまで、日本語ではすべて「すいません」(正確には「すみません」)で通す人が少なくないが、自分は謝罪以外で「すいません」と言うのには強い抵抗があるので、飲食店にかぎらず店員に用があって呼びかけるときには、断じて「すいません」とは言わず、専ら「お願いします」と言う方針を貫いている。
 それほどの拘(こだわ)りがあるので、飲食店で同席するほかの誰かが従業員に向かって「すいません中生(ちゅうなま)を2本追加!」などと言うのを聞くたびに気になって仕方がない。
 現に、一昨日の飲み会では、何度目かの「すいません」を聞いた時、ついに、その使い方についてダメ出しをしたというわけではないが、上のような私見を披露したところ、異論反論オブジェクションに至ることはなく、「今まで深く考えずに使ってましたけど言われてみるとまったくそのとおりですね」と賛同してもらうことができた。


<拍手コメント> 2014.04.30 11:25 a

同感です!

<コメント> 2014年05月03日 11:48:37 言語楽者

 別にどうでもいいことでしょうが、日本語の「すいません」がカバーする意味範囲が、英語ではI am sorry. Thank you. Excuse me.の3つに分割されているというだけのことだと思います。ビールを注文する際に「すいません」という語彙を使用する話者は、単なる呼びかけとしてこの連辞を用いていて、謝罪の気持ちがないことは明らかですから、コミュニケーション上は何の問題も生じません。言語には「正しい」というものはないというのが言語学者の立場です。一般に言う「誤用」から「正用」になる場合もたくさんあります。そもそも「すみません」が謝罪の言葉としてはどうなんだろうかと思うことすらあります。「申し訳ございません」(これも本当は誤用らしいのですが)の方が、謝辞としてはふさわしいのではないかと、最近は思ったりもします。つまりすべては話者個人の言語使用によるもの(昔風に言うとチョムスキーのperformanceにあたる)なので、道場主の拘りは、それで構わないと思いますが、一般的な社会としてのソシュール的なラングのレベルから考えると、かなり頑固なものだと思います。ところで、道場主の最近の投稿を拝見していると、どうも英語至上主義に移行しつつあるような気がしてなりません。ちなみにフランス語では話しかけたりする場合に、道場主の仰る「謝る時にしか使いたくない」に相当すると思われるPardon, monsieur.なども使います。全く、謝っている気持ちは持ってませんけどね(笑)。

<拍手コメント> 2014.05.07 00:32 名無しさん

 僕はバイトで(お手間を取らせて)すみませんといわれるのは大好きです。


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Posted by eg_daw_jaw at 10:01 エッセー・雑文など(私生活編) 

April 29, 2014

月曜日が模試の翌日にあたるとき

 昨日の月曜日、第1限の授業は、まだ3回目だというのに受講生に先週までのような覇気がなく、その分こちらは何とか反応させ理解させようと「これでもかこれでもか」と力んで話すので疲労度が高く、1コマの授業なのに優に3コマの授業をした後くらいに疲れて講師室に戻ってきた。

道場主:今日の1時間目は、受講生に元気がなくて授業がやりづらかったんだけど、3週目にして早くも疲れが出てきたのかなあ。
講師A:昨日が模試だったからですよ。
道場主:そうか。道理でぐったりした感じだったんだな。
講師A:模試の翌日の月曜日は、いつもあんな感じになりますね。
道場主:確かに、月曜日が模試の翌日だと、出席率が悪かったり、元気がなくてノリが悪かったりするのは、毎年のことだからなあ。
講師A:そうですね。
道場主:「昨日は模試だった」ってことが予めわかってれば、それなりの対処もできるんだろうけど、それを知らずに教室に行くからいけないんだよな (現に、昨日が模試だったということがわかった後の2時間目からは支障なく疲労感も少なく授業を行うことができた)。
講師A:同感です。
道場主:だから、日曜日が模試だった翌日の月曜日は、授業開始前の挨拶のときに校舎長から講師全員に「昨日の日曜日は模試でしたから」とはっきり断って伝えてもらえるといいかもしれないな。
講師A:それは名案です。

 いっそのこと、「模試の翌日の月曜日に授業」ということを避けるために、日曜日ではなく土曜日模試をするという案が考えられるが、それでは、土曜日に授業がある高3生が受験できなくなる。
 それなら、月曜日を原則として休校日にして、浪人生にとって授業のない土曜日を逆に授業日にしてはどうかと、ふと考えてみた。


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Posted by eg_daw_jaw at 09:41 エッセー・雑文など(予備校編) 

April 28, 2014

aがつくのは単数だから?

 「a little water って、どうして a がつくんですか」と訊かれた講師が、「そりゃあ君、water単数だからだよ」と答えたので、トンデモ回答に呆れた受講生は「もういいです」と言って早々に引き上げた。
 30年以上も前にこの話を、その現場にいた同業者の友人から伝え聞いた時にはさすがに驚いたが、もちろん受講生の質問の主旨は「water不可算名詞なのに、なぜ a をつけることができるのか」ということだったに違いない。

 (a) A moment’s carelessness may cost a pilot his life.
   「一瞬の不注意がもとで、操縦士は生命を落としかねない」

 この文の主語である A moment’s carelessness について、上の実話をもとに架空の質問を作るとすれば、「carelessness不可算名詞なのに、どうして a がつくんですか」となるが、「そりゃあ君、carelessness単数だからだよ」という珍答で応じるわけにはいかない。
 ここは、A が moment を限定し、A moment の所有格にあたる A moment’scarelessness限定する関係であると説明することができる。
 それは、carelessness のような不可算名詞だけでなく、house のような可算名詞の場合でも理屈は変わらない。

 (b) It was at a friend’s house that I first met my wife.
   「私が初めて妻に会ったのは、ある友人の家だった」

 この場合、a friend’s houseについては、a が friend を限定し、a friend の所有格にあたる a friend’shouse限定する関係であるのは言うまでもなく、a がつくのは house単数だからでは断じてない。

 〇[a little] water 「少量の・水」(×a [little water])
 〇[A moment’s] carelessness 「一瞬の・不注意」(×A [moment’s carelessness])
 〇[a friend’s] house 「ある友人の・家」(×a [friend’s house])


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Posted by eg_daw_jaw at 07:04 通常授業 

April 27, 2014

search ... と search for ...

和文英訳> 指輪を失くしたので、部屋の中を探したけれど、なかった。

 察しの利く日本語では言わないで済ませることでも、察しの利かない英語ではいちいち言わなくてはいけない。
 そこで、冒頭の日本語を英訳するときには、それをまず「私は私の指輪を失くしたので、私は(それはないかと)私の部屋を探したけれど、それはそこにはなかった」と英語式に切り替えなくてはいけない。

 (1)「指輪を失くした」
  →「私は私の指輪を失くした」→I lost my ring.
 (2)「部屋の中を探した」
  →「私は(それはないかと)私の部屋を探した」→I searched my room (for it).
 
 探し物が it (= my ring)であることは明白なので for it は不要。
 また、「部屋」が探し物であるわけではないので、I searched for my room とはしない。

 cf. The exhausted campers searched for a good place to set up their tents in the rain.
   「疲れ切ったキャンプ参加者たちは、雨の中でテントを張るのによい場所を探した」(a good place to set up their tents が探し物

 (3)「なかった」
  →「それはそこにはなかった」
  →it wasn’t there (there = in my room)

 it (= my ring)という、聞き手にとって既知特定のものは文頭で言うので there is構文にはならない。つまり、there wasn’t it there とはしない。
 ちなみに、聞き手にとって未知不特定の人や物を there+be動詞の後で言うのが there is構文

 cf. (i) There is an Italian restaurant near my house.
      「私の家の近くに、一軒のイタリア料理店ある」(未知・不特定
   (ii) The Italian restaurant is near my house.
      「そのイタリア料理店、私の家の近くにある」(既知・特定

解答例) I lost my ring, so I searched my room, but it wasn’t there.


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Posted by eg_daw_jaw at 07:45 通常授業 

April 26, 2014

some ... と some of ...

 学生の中には、毎年海外旅行をする者がいる
Some students take trips overseas every year.

 「学生の中には、…者がいる」は、some students … であって、some of students … ではない。
 some of全体の中の部分を示すものである以上、of の後に不特定複数にあたる無冠詞複数の students を伴うことはできない。
 ただし、「私の友人の中には者がいる」なら、my friends という特定複数のうちの部分なので、some of を用いて some of my friends … とすることができる。

 cf. Some of my friends take trips overseas every year.
   「私の友人の中には、毎年海外旅行をする者がいる」

 また、島国である日本から見て外国はすべて海外にあるので、overseas 「海外へ」の代わりに abroad 「外国へ」でも支障はないが、この語には overseas と違って形容詞の用法がないので、take trips abroad とは言えても、take abroad trips とは言えない。

 〇Some students take trips overseas every year.
 〇Some students take trips abroad every year.
 〇Some students take overseas trips every year.
 ×Some students take [abroad trips] every year.
 ×[Some of] students take trips overseas every year.
 ×[Some of] students take trips abroad every year.
 ×[Some of] students take overseas trips every year.
 ××[Some of] students take [abroad trips] every year.


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Posted by eg_daw_jaw at 07:56 通常授業 

April 25, 2014

小人閑居して

 「小人閑居して不善をなす」のであればよいが、「小人閑居してになる」ことがあるので始末が悪い。
 それは授業と受講生への質問対応がとりわけ好調だった翌日の授業がない日に起こりやすいが、一昨日の水曜日がそうだった。
 突然の状態に陥った何よりの証拠は、原稿が書けなくなることにある。
 そういうときは、ブログ駄文を書こうとしても題材が見つからず、また、やっと見つけて書き始めても、「こんなことは書いても仕方がないまったく書く価値がない」とすぐに否定的な思考に陥ってしまうので、一行も書けないままパソコンの画面に向かって4時間も5時間も悶々として無為に過ごすことになる。
 そのようなことは今までに何度も経験してきたが、幸い一度も本格的な鬱病に発展したことはなく、一晩寝れば回復し、授業をやればすっかり完治することがわかっているので問題はないとはいえ、それでもの最中(さなか)にあるときの辛さは尋常ではなく、気を紛らせるために読書しようにも、その意欲すら湧かないのでなす術(すべ)がない。
 結局、9年以上1日も欠かさず続けているブログの連続投稿の記録を途絶えさせたくない一心で、翌朝に投稿する予定のものを下書きするだけのためにパソコンに向かって苦しみ続けるほかに手がないが、現に昨日の「2020年・真夏の東京五輪は大丈夫?」という我ながらしょうもない記事は、そうした中ででっち上げたものだから、とても「いいね!」をもらえるような代物(しろもの)ではなかった。
 しかし、今こうして一昨日のことを振り返りながら恥さらしなことを臆することなく正直に書いているのも、無事にから脱出することができた証拠にほかならない。おかげで今日は絶不調だった一昨日の遅れを挽回するだけの原稿が書けそうな気がする。


<コメント> [投稿情報] 2014年04月25日 08:49:35 在米

 →3月19日の記事:英語至上主義クソくらえ!


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Posted by eg_daw_jaw at 07:18 エッセー・雑文など(私生活編) 

April 24, 2014

2020年・真夏の東京五輪は大丈夫?

 夕刊フジに週一で連載中のロバート・ホワイティング:「サクラと星条旗」で、一昨日の「2020年五輪招致・IOCに剥奪されかねない東京が犯した虚偽広告」と題する記事が気になった。
 それによれば、猪瀬前都知事のもとで提出された文書には、7月24日から8月9日を理想的な日程として次のように明記していたという。

 With many days of mild and sunny weather, this period provides an ideal climate for athletes to perform at their best.「温暖で晴れの日が多いこの期間は、アスリートたちがベストのパフォーマンスを見せることのできる理想的な気候になる」

 東京の7月下旬から8月前半について筆者は、「33度から40度という気温は息苦しくなるほどの高温であり、80%の湿度は堪えがたい。梅雨が終わったあとの2ヶ月はまるでサウナに入ったようだ」と言うが、それがやや誇張であるとしても、この時季がアスリートにとって mildideal とはほど遠いことは素人(しろうと)にでもわかる。
 そうした最悪とも言うべき酷暑の中で、マラソンや競歩などを始めとする屋外競技を行うことが選手にとっていかに過酷なことであるかは想像に難くないので、昨年の秋に「2020年・東京」と決まった時から気にかかってはいたが、IOCによる五輪開催権剥奪の可能性を懸念するホワイティング氏の記事を読んで改めて心配になった。
 現に同じ真夏に炎天下甲子園高校野球が何十年にもわたって行われているくらいだから、とやかく言うほどのことではないのかもしれないが、1964年の東京五輪のように開催が10月なら、mildidealウソではないからよかったのにとつくづく思う。


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Posted by eg_daw_jaw at 06:36 エッセー・雑文など(私生活編) 

April 23, 2014

整序英作文:正解となる英文の全貌が想像できないかぎり

 整序英作文の問題は、与えられた日本文と英語の語句を見た途端に正解となる英文の全貌が想像できるようでないと、解くのは難しい、いや不可能であると言ってもよい。
 ふだん単語という断片を覚えるばかりで、英短文という全体を覚えることを怠っていると、英文全体を思い浮かべることができないので、整序英作文で求められている英文の構造が見えるはずがなく、したがって時間ばかり空費して正解には至らない。
 逆に、英短文を数多く覚えることによって英文の全体を把握することを習慣づけて、読んだり書いたりする力を十分に養っていれば、正解となる英文の全貌を思い浮かべるのは造作もないので、大概の整序英作文の問題は難なく解けてしまう。

 彼がメールをくれたので、わざわざそこに出かける手間が省けました。
→(e-mail / going / his / me / of / saved / the / there / trouble).

 この問題の場合、用いる動詞がsavedだから、save somebody something「誰かに何かを省いてやる」という語法を応用して「彼の電子メール(His e-mail)は、私に(me)そこへ行くという手間(the trouble of going there)を省いてくれた(saved)」という発想の文にすればよいことが、たちどころにわかってしまう。

正解His e-mail saved me the trouble of going there.


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Posted by eg_daw_jaw at 10:50 通常授業 

April 22, 2014

「貸借」の動詞の仲間

 いくつかの貸借を表す動詞の違いを確認するために、テキストの問題をもとに、選択肢を差し替えたり、アルファベット順に並べ替えたりして改作してみた。
 もとの問題の選択肢には give が含まれていたが、I’ll give it back tomorrow. 「明日返す」と言っている以上、「お金をいくらかくれないか」という問いは端(はな)からあり得ないので、特にこれだけは外す必要があった。

Can you (   ) me some money? I forgot my wallet. I’ll give it back tomorrow.
 A. borrow  B. lend  C. owe  D. rent

 空所を含む第1文は、SVO’O のいわゆる第4文型にあたるが、その形になり得ない A の borrow がまず予選落ちする。
 この動詞の語法は、borrow something from somebody「何かを誰かから借りる」であるし、もとより「借りる」のは I のほうだから、you を主語にした時点で失格になる。
 残る3つの選択肢は SVO’O という形で用いることができるので決勝には進むが、B は lend somebody something 「誰かに何かを貸す」(動作)、C は owe somebody something 「誰かに何かを借りている」(状態)、D は rent somebody something 「誰かに何かを賃貸する」(動作)だから、勝負は簡単についてしまう。
 「お金」は、たとえば「アパート」などと違って賃貸の対象にはならないので、rent賃貸する」は失格
 また、owe は、借りている側ではなく貸す側にあたる you を主語にするのが、そもそもばかげている。

 cf. I owe him some money. 「私は彼にお金をいくらか借りている

正解) B
完成文Can you lend me some money? I forgot my wallet. I’ll give it back tomorrow.「お金をいくらか貸してくれない? 財布を忘れたんだ。明日返すから」


<コメント> 2014年04月22日 09:27:41 hapoppo

 毎々道場主の全うな頑固振りを楽しませていただいております。
 さて、「金を貸す」の意味を表す動詞に loan がありますね。日本語でも「住宅ローン」などと使われることがあるため、個人のそれも少額の金銭の貸し借りには馴染まないという先入観を持つ人がいるかも知れません。
 Boz Scaggs のファーストアルバムに収録されている"Loan Me a Dime" というブルースの曲名からも分かる様に金銭の多寡は関係ないようで、米国では普通に使われているようです。Webster のオンライン辞書にこの動詞に関するエピソードが載っています。
(http://www.merriam-webster.com/dictionary/loan)

<回答> 道場主

 選択肢には含めなかったとしても、loan を不可として排除したつもりはなく、また、そのような先入観も持っていないのでご心配なく。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:00 通常授業 

April 21, 2014

察しの利く日本語と察しの利かない英語

受講生One of my cousins graduated from college last March. という例文なんですけど、「いとこ」を my cousin にして、My cousin graduated from college last March. としてはいけないでしょうか。
道場主:いけなくないけど意味が違うよ。
受講生:どう違いますか。
道場主:「いとこ」がもともと一人しかいないとか、または何人かはいるけど一度話題に上ってすでにどの「いとこ」のことであるかが特定してれば my cousin だけど、ここは何人かいる「いとこ」のうちの一人で、それが誰のことであるかを聞き手がまだ知らない段階だから、「数人いる私のいとこのうちの一人」という意味で one of my cousins としてるわけだよ。
受講生:そうだったんですか。
道場主:日本語では単に「いとこ」と言うだけで、すでに具体化した特定の「いとこ」のことなのか、それともまだ誰とは聞き手に伝えていない不特定の「いとこ」のことなのかは文脈で聞き手察するからいいけど、英語ではそうした察しが利かないから、話し手がいちいちそれを言葉で示す必要があるんだ。
受講生:そうですね。
道場主:言葉で示すといえば、特に冠詞がそうなんだけど、たとえば「空」は日本語ではただ「空」で済むけど、英語では the sky であって a sky ではないし、ましてや無冠詞で sky とは言わないよな。
受講生:はい。
道場主:どうしてだかわかるか。
受講生:考えたことがありません。
道場主:「空」がたくさんあって、そのうちの一つなら a sky だろうけど、地球から見て「空」はただ一つしかなくて特定してるから the sky ってわけだよ。
受講生:なるほどそういうことですか。
道場主:その the sky を含む文で、When I looked up at the sky, I saw an object that looked like a UFO. 「空を見ると、UFOらしき物体が見えた」だけど、「物体」が an object であって the object でない理由はわかるか。
受講生:object は that looked like a UFO という関係詞節限定されてるから an object じゃなくて the object だと思ってました。
道場主:そうくると思ったけど、「見えた」のは、すでに話題に上った特定の「物体」ではなくて、このとき初めて話題に上る、「ある一つの物体」にすぎないから an object でなくてはいけないんだ。
受講生:そうだったんですか。
道場主:その点は「UFO」についても同じで、すでに話題に上って、すでにどの「UFO」のことかが聞き手にとって特定してれば the UFO だけど、ここは話題に初めて登場する「ある1台のUFO」だから a UFO でなくてはいけないってことだよ。
受講生:そうですよね。
道場主:こういう例でわかるように、日本語話し手がいちいち言わないことでも聞き手察して理解してくれる言語だけど、英語は原則として、話し手が言わないことは聞き手察して理解するということのない言語だから、日本語から英語に言い換える和文英訳では、その点に十分に気を配る習慣をつけなくてはいけないんだ。
受講生:はい、ぜひそうしたいと思います。ご指導ありがとうございました。


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Posted by eg_daw_jaw at 07:11 通常授業