September 30, 2015

「念のため」の質問

There’s nothing like a long, hot bath after a long day’s work.
「長い一日の仕事の後でゆっくりと入る熱い風呂に優るものはない」

受講生:先生、今日の授業で教わったことの確認なんですけど、いいでしょうか。
道場主:もし「ダメだ」と言ったら?
受講生:それは困ります。
道場主:そんなに真面目に答えなくてもいい。冗談だから。
受講生:はい。それでa long, hot bathという言い方なんですけど、andでつないでa long and hot bathとしないのは、longとhotは系列の違う形容詞だから、black and whiteやright and leftみたいにandによって並列すのにふさわしくないからという理解でいいでしょうか。
道場主:そこまでわかってるんだったら、わざわざ訊きに来なくてもよかったではないか。
受講生:念のためです。それともう一つ、a long, hot bathのlongがhotより前に来る理由についても、もう一回お願いしていいですか。
道場主:ああ、それなら要するに「『熱い風呂(hot bath)』に長く入る」のであって、「『長い風呂(long bath)』が熱い」わけではないからだよ。

 〇a [long, (hot bath)] / ✕a [hot, (long bath)]

受講生:そうでしたね。
道場主:それより、a long day’s workのほうは大丈夫か。
受講生:「作品」ではなく「仕事」を意味するworkは「不可算名詞」なのにaがついてる理由ですよね。
道場主:そう。
受講生:わかってるつもりですけど、やっぱりもう一回お願いします。
道場主:うん。a限定してるのは「不可算名詞」のworkではなくて、「可算名詞」のdayなんだ。
受講生:はい。
道場主:ここは、aがlong dayを限定し、a long dayの所有格にあたるa long day’sがworkを限定してると考えればいいんだ。つまり、「『長い一日』の仕事」であって、「一つの『長い日の仕事』」ではないということだよ。

〇(a [long day])’s work / ✕a [(long day’s) work]

受講生:そうですよね。
道場主:わかってるなら大丈夫。
受講生:はい、ありがとうございました。


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Posted by eg_daw_jaw at 16:11 通常授業 

September 29, 2015

oneではなくitを使うワケ

The jaw structure of [a snake] allows [it] to eat and digest animals much larger than itself.「ヘビは、顎の構造のおかげで、自分より身体がずっと大きい動物を食べて消化することができる」

 [The jaw structure of a snake](S) allows(V) [it](O) [to eat and digest animals …](C).

 「allowsの目的語となる代名詞は、a snakeという『不特定単数』を指しているのだから、itではなくてoneではないのか?」などと言わないように。
 
 話題の中に初めて登場する「ヘビ」は「不特定単数」のa snakeに違いないが、一度話題に上ってしまえばthe snakeと「特定」するので、それを指す代名詞は「特定単数」のitということになる。
 具体的には、「(どのヘビとは決まっていない)任意の一匹のヘビa snake)のあごの構造は、そのへびthe snake→it)が自分より身体がずっと大きい動物を食べて消化することを許す」という考え方になる。


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Posted by eg_daw_jaw at 16:26 通常授業 

September 28, 2015

「休稿」に代えて、今日の「受講生との対話@柏」から

受講生:「冬期講習」で「道場」を取ります。
道場主:それは「お買い上げありがとうございます」と言うしかないな。
受講生:でも「」は「道場」を受けてないので不安です。「『夏の道場』を取っておけばよかった」と今頃になって言っても遅いんですけど、「テキスト」だけでも手に入れることはできないでしょうか。
道場主:確か10何年か前までは、余った「テキスト」を希望者に1,000円で売ってたことがあったんだ。
受講生:「ブログ」にそう書いてありましたね。
道場主:何だ、読んでたのか。
受講生:はい、今はもう買えなくなったんですよね。
道場主:そう、「著作権」の関係で売ることができなくなったって言ってたな。
受講生:何とか手に入れる方法はないでしょうか。
道場主:それなら、「夏の道場」を取った受講生にかぎらず、誰か「テキスト」を持っている人に頼んで貸してもらうという手があるではないか。
受講生:そうですね。何とかしてみます。ありがとうございました。


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Posted by eg_daw_jaw at 22:37 講習会・英文法道場 

September 27, 2015

「コンマ」と「カンマ」

 boxという語は「外来語」としては「英式」の発音に由来する「ボックス」という言い方が定着しているために、英語で「米式」の発音を用いている人でも日本語の中で使うときには「バックス」とは言わない。
 hotpotについても事情は同じで、「ホット」や「ポット」の代わりに「ハット」や「パット」と言ったりすれば、聞く側はhatpatのことだと思うのが落ちだろう。

 ところがcollegeという語に関しては逆で、日本語としては「米式」の発音に由来する「カレッジ」が一般的だから、「英式」を意識して「コリッジ」などと言った日には「何ですかそれは」ということになってしまう。

 nice bodyについては、日本語ではかつては専ら「英式」の「ナイスボディ」だったが、近年は奇をてらって「米式」で「ナイスバディ」と言う人がいる。

 それはcommaについても同様で、「外来語」としてはずっと「コンマ」で親しまれてきたものの、最近に始まったことではないが「米式」を意識して「カンマ」と言う人も少なくない。
 また、「英式」を意識する人の中には、原語の発音に近づけるべく「コンマ」ならぬ「コマ」と言う人がたまにいるが、なぜか、「米式」を意識する人で、「カンマ」の代わりに「カマ」と言う人にはお目にかかったことがない。
 ついでながら、自分の場合は、「英語」では「コマ」、「日本語」では「コンマ」と使い分けるようにしている。


<コメント> 2015年09月27日 19:47:41 仁和寺の法師

 いつも気になっている話題です。
 cottonは「コットン」ですが、ミシン用の木綿糸は「カタン」糸ですね。あれがcottonに由来すると気づいたのは随分と後のことでした。
 またconferenceは、医療の世界ではほぼ、「カンファレンス(あるいはカンファランス)」で通っているようです。
 標準米語なら「ア(ー)」、英語なら口の開きの大きい「オ」で発音されるあの音は日本語ではもともと「オ」で入っているのですが、韓国語では「ア」で入っているらしく、大リーグのDodgersを「タジョス」のように発音していたのを面白く聞いた覚えがあります。

<コメント> 2015年09月30日 20:25:31 kim

 確かにDodgersはタジョスで、他にdoctorが外来語風にタックト(本来の韓国語ではウィサ「医師」)となります
が、ほとんどの「米音ア・英音オ」のあの発音は、韓国語でも「オ」音扱いです。日本語でもナイス「バ」ディ、「ジャ」ニーズ事務所、「バ」レーボール(なぜかテニスやサッカーでは「ボ」レー)が例外的なのと同じです。

<コメント> 道場主

 「ボレーボール」と、テニスの「バレー」にサッカーの「バレーシュート」。


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Posted by eg_daw_jaw at 18:43 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 26, 2015

比較の対象:字面は否定でも…

You can[not] escape from it [any more than] you can from your own shadow.
「それから逃れることができないのは、自分自身の影から逃れられないのと同じだ」

受講生:これは「クジラ構文」の一種だと思うんですけど、「自分自身の影から逃れられない」という「否定」なのにyou canと「肯定」になってるのはどうしてなのか教えてください。
道場主:「クジラ構文」の仲間とわかってて、その質問はないんじゃないの?

 (i) A whale is [no more] a fish [than] a horse is.
 (ii) A whale is [not] a fish [any more than] a horse is.
   「クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じである」

 これだって、「馬が魚でない」って「否定」なのに、英語はa horse is (a fish)と「肯定」になるのは、「比較の対象」が「否定」では、比較するものがないことになって「比較構文」が成り立たないからだよ。
受講生:はい。
道場主:「馬が魚である」というのはあり得ないことだけど、そういう「誰もが否定すること」と比べて「優るところがまったくなくて同じく否定である」というのが、no morethannot ... any more thanという形の意味するところなんだ。
受講生:そうでしたね。
道場主:この英文だって、「人が自分自身の影から逃れることができる」なんてことはあり得ないけど、そういう「誰もが否定すること」と比べて「優るところがまったくなくて同じく否定である」ということでは理屈は同じではないか。
受講生:はい、思い出しました。「夏の道場」でやりましたもんね。
道場主:そう。ところで、than you cancanは、can escapeから反復にあたるescapeを省いたものだってことはわかるよね。
受講生:はい、もちろん。
道場主:それと、notany more thanの代わりにno morethanを使えば、こうなるのもわかるよね。

 You can [no more] escape from it [than] you can from your own shadow.

受講生:はい、大丈夫です。ありがとうございました。


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Posted by eg_daw_jaw at 19:43 質問応答 

September 25, 2015

more than one

テキストの「誤文訂正問題」を「4択問題」に改作してみた。

More than one (   ) that J. F. Kennedy was a very charismatic leader.
 A. historian claim  B. historian claims
 C. historians claim  D. historians claims

 more than oneは「>1」であって「≧1」ではないので、人数が「整数」であることを考えれば「2人以上」にあたるが・・・

正解) B
完成文More than one historian claims that J. F. Kennedy was a very charismatic leader.「J. F. ケネディがすごくカリスマ性のあるリーダーだったと主張する歴史家は1人だけではない」


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Posted by eg_daw_jaw at 23:40 通常授業 

September 24, 2015

open⇔closedから始まって

 open開いている」の反意語はclosed閉まっている」であって、close近い」(発音は「クロウズ」ならぬ「クロウス」)ではない。
 逆に「閉まっている」という意味のclosedの反意語はopen開いている」であって、(be) opened開けられる」ではない。

 以前に、ここから始まって「色」に関する話を書いたことがあるが、今回はそれを改めて焼き直してみる。

 碁石の「」、勝敗を意味する「白星黒星」、「容疑者はか」、「目を白黒させる」などからすると、「」の反対は「」ということになるが、「赤ワイン白ワイン」、学校の運動会では「勝て勝て」、そして字は違うが「紅白歌合戦」からすると、「」の反対は「」とも考えられる。

 ⇔白⇔

 逆に「」から見ると、その反対は「」だけではなく、「赤字黒字」からは「」とも考えられる。ついでながら、スタンダールの小説には「赤と黒」がある。

 白⇔

 次に、「」から見ると、その反対は「」と「」だけではない。
 スタンダールの作品には「赤と黒」だけでなく、ほとんど知られていないが「赤と緑」というのもあるが、だからといって「」の反対は「」であるとは言いづらい。
 「赤信号」には「青信号」だから、「」の反対は「」であると言えなくはないが、信号の「」はblueではなくgreenだから、やはり「」だったかということになる。
 かなり古い話になるが、「川上赤バット」と「大下青バット」からは、「」の反対は「」ということになる。オマケに「赤あざ青あざ」というのもある。

 ・・・⇔(⇔白⇔)⇔・・・


<コメント> 2015年09月25日 01:34:14 元駿台生

 赤と緑は補色なので、「反対」だと言っても良いのではないでしょうか。
 僕は赤と緑と言えば、村上春樹の『ノルウェイの森』を思い浮かべます。

<コメント> 2015年09月25日 02:22:39 仁和寺の法師

 目黒と目白、と思いきや、これは五色不動尊がもとになっているので、他に赤、青、黄があります。赤鬼、青鬼というのもありますが、落語の「地獄八景」には、黄色、紫、橙というのも登場します。西洋の魔術は黒と白でしょうか。


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Posted by eg_daw_jaw at 15:00 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 23, 2015

おかげさまで回復!

 昨日は朝から晩まで「鬱気分」が抜けず、ブログも夕方に早々と「休稿」という名の「投稿」ということにしてしまった。
 その後はちょうど仕事が終わった数学科のF師に30分ほどつき合ってもらって、祭日ゆえに夜間だけ営業の「うおはな」で一杯やってから帰途についた。
 K成線から新K成線を乗り継いで、その間は先日献本された名著:「良問でわかる高校英語」(Gakken)の「別冊要点ハンドブック」を読み返すことに没頭したが、11時前に最寄り駅を下りて歩き始めると突然、後ろから歩み寄ってきた若者に呼び止められた。

若者:すみません、I田先生ですよね。
道場主:いかにも(とは言わなかったが同趣旨のことを言った)!
若者:僕、S台生です。
道場主:そうなんだ。
若者:T沼校で先生に教わってます。
道場主:そうか。住まいはこの近くなの?
若者:はい。
道場主:こんなに遅くまで自習してて、今帰ってきたところというわけか。
若者:いいえ、この近くで友だちと一緒に勉強してました。
道場主:そうだったのか。
若者:でも、ここで先生とお会いできるなんてホントに嬉しいです。
道場主:そう言ってもらえるのは僕だって嬉しいよ。
若者:では、友だちを待たせてますから、これで失礼します。
道場主:じゃあ明後日(あさって)にT沼で。
若者:はい、よろしくお願いします。

 これが効いたか、帰宅後は間もなく床に就いてぐっすり眠って、今朝目覚めた時にはすっかり「鬱気分」が抜けて元気な自分に戻っていたので、曲がりなりにも今こうして書くことができるようになった。


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Posted by eg_daw_jaw at 11:05 エッセー・雑文など(予備校編) 

September 22, 2015

休稿(という名の投稿)

 今日は久々に自分としてはかなり強度な「鬱気分」に陥っていて「自己肯定感」が著しく減退しているため、何も書く気が起きない。

 そう言いながら実際にはこうして書いているのだから、I can’t speak English.と「英語」で言うのと同じく矛盾しているのは否めないが、何も書かないのも寂しい。

 といった次第で、結局、「休稿」という名の「投稿」になってしまった。


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Posted by eg_daw_jaw at 19:54 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 21, 2015

千手観音(せんじゅかんのん)ではないので!

(a) I don’t like this scarf. Would you show me [another]?
   「このスカーフは気に入らないわ。ほかのを一枚見せていただけるかしら」
   (「残る数枚のうちのどれか一枚」という不特定単数は、another scarfに代えてanother
(b) I don’t like this scarf. Would you show me [the other]?
   「このスカーフは気に入らないわ。もう一枚のほうを見せていただけるかしら」
    (「残るもう一枚」という特定単数は、the other scarfに代えてthe other

 ✕Almost everyone had a racket in [one hand] and a ball in [another].
→〇Almost everyone had a racket in [one hand] and a ball in [the other].
   「ほぼ全員が片方の手にラケットを、もう片手の手にボールを持っていた」

 手が1,000本もある「千手観音(せんじゅかんのん)」なら、その1,000本のうちのどれか1本がone handで、残る999本のうちのどれか1本が、another handに代えてanotherであってもおかしくないが、ふつうの人間には手は2本しかないので、その2本のうちでどちらかの1本がone handで、残るもう1本はthe other handに代えてthe otherでないといけない。

 ちなみに、文頭のAlmost everyoneは、「Almostという副詞everyoneという代名詞を修飾する」関係ではなく、「Almostという副詞everyという形容詞を修飾し、Almost everyoneを修飾する」関係と考えれば説明がつく。


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