August 31, 2018

ファジー(fuzzy)で何が悪い?

 昨日読んだ「ヘンリー・S・ストークス著:日本だけが悪の中華思想を跳ね退けた(世界はますます『中禍』に苦しむ)」に、興味深い記事があったので紹介する。

 日本民族は異なるものを二律背反的(にりつはいはんてき)な対立構造でとらえなかった。大きく「和の心」をもって共存させ、全体の調和を保つことによって独自の文化を織りなしてきた。
 それに対し、西洋文明は対立構造の上に成り立ってきた。常に白黒をハッキリさせ、神と悪魔の戦いのような世界観によって築かれてきた。イスラム文明も同様に、神(ラー)か、悪魔(サタン)かという二者択一を迫る。
 欧米人の思考は、二律背反なのだ。それに対して、日本人はできるだけ対立を避けようとするから、欧米人にとって曖昧(ファジー)だ。
 ・・・欧米人は言語表現そのものが、相手に対してYESかNOかの二者択一で答えることを求める。
 日本語は最後まで聞かないと、肯定しているのか否定しているのかわからないことが多い。肯定して意見を言っているのかと思ったら、最後に「ということは、ない」とつけ加えることもある。土壇場になって、肯定と否定が逆転するなど、英語などのヨーロッパ諸語ではありえない。それでも、最後に肯定か否定かが明確にされればよいほうで、日本語ではしばしば最後まで話を聞いても、いったい、肯定なのか否定なのか、煙(けむ)に巻くような話し方をされることもある。欧米人はそれを「不誠実だ。胡麻化(ごまか)そうとしている」と受け取ってしまいがちだ。そこで、「日本人は狡(ずる)い」とか、「信用できない」と言って、批判する。(以上210〜211ページから引用)

 日本語では、たとえば「私は今日雨が降ると思いま《せん》」のように「否定」であることは最後になって初めてわかるが、英語ならI do[n’t] think it will rain today.のように「私は思いま《せん》」と最初に「否定」であることをはっきりさせしまう。


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  

Posted by eg_daw_jaw at 13:20 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 30, 2018

真ん丸!

 高3の時に同じクラスにいたK木君は、現役で京都大学の理学部に合格するほどの秀才だったが、英語の発音には無頓着で、ある日「哺乳類」のmammal(@クジラ構文)を「マンマル」(真ん丸?)と発音したのを今でも懐かしく思い出す。

 A whale is [no less] a mammal [than] a horse is.
 「クジラが哺乳類であるのは、馬が哺乳類であるのと同じである」

 「馬が哺乳類である」という誰もが「肯定」する話をダシにして、それと比べて「劣るところがまったくなくno less ... than)」て同じく「肯定」ということから、「馬が哺乳類で《ある》のと同様に、クジラは哺乳類で《ある》」、または逆に頭から「クジラが哺乳類で《ある》のは、馬が哺乳類で《ある》のと同じである」となる。

 K木君には50年超も会っていないが、元気にしているだろうか。


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 17:32 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 29, 2018

発音に無頓着じゃ困る!

 英単語の意味は覚えても、語法は疎(おろ)か、どう発音するかには無頓着(むとんちゃく)な受験生が多いが、発音の仕方がわからない単語の意味だけ覚えていったいどうしようというのだろうか。

 たとえば、「ウォーク」と言うからwalkのことかと思ったらworkのことだったり、「ウォーシップ」と言うからwarship「軍艦」かと思ったらworship「崇拝(する)」だったり、また「ウォーリー」と言うからwallyのことかと思ったらworryだったりする。

 それでも、同じworという綴りを含むwordを間違えて「ウォード」と言う受験生はあまりいない。

 ついでながら、worのwが黙字となるswordは「ソード」であって「スワード」ではないが、swordといえば、高1の時に教わった懐かしい英文がある。

 The pen is mightier than the sword.「文は武よりも強し」


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 10:34 エッセー・雑文など(予備校編) 

August 28, 2018

無いものが有る!

 遅ればせながら(発行から2年遅れで)今日読んだ「池谷裕二著:脳はなにげに不公平」に興味深い記事を発見したので紹介する。

 ・・・昔の人はよく言ったものです。便りのないのはよい便り――。手紙が来ないのは「無事でいる」という知らせ、つまり「無」は、情報として意味があると述べているわけです。
 無に存在性を感じる――なんとも不思議です。・・・
 ・・・
 ・・・やはり「無」は脳にとって無ではなく、「無なる存在」だといえそうです。
 ・・・
 ゼロという概念は古代インド(もしくは中東エリア)で発見されたとされています。この発見は数学を大きく進歩させました。「無」に「0」という有形記号をあてる行為は、「無いこと」の顕在化です。
 実際、インドには「無が存在する」という奇妙な言語表現があります。これはとても重要なことです。なぜなら同地域の言語から派生した語族、つまりインド・ヨーロッパ語族では類似の表現を使うからです。
 たとえば英語では「There is nothing」という表現があります。ほかにも「Nobody knows it」「I have no idea」など、無を主語や目的語にした「肯定文」は珍しくありません。・・・(以上175〜177ページから抜粋)

 特に「を主語や目的語にした『肯定文』」という物言いが面白い。
 
 たとえば、There is nothing.は、そのまま訳せば「いものがる」となるが、「いんか、るんか、どっちかハッキリさせんかい!」とチャチャを入れたくなるのもいい。


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 15:56 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 27, 2018

暑いの歓迎!

 今日も相変わらずの猛暑だったが、この夏の暑さにはすっかり慣れたので、あまり気にならないどころか、むしろ歓迎さえしている。
 
 というのも、下手に暑さが和らいで多少なりとも秋の訪れを感じるようになると、受験に関わる仕事に携わっている者としては受験生ではなくても焦(あせ)りを覚えるので、このまま暑さが続くことによって、それがしばらくお預けになってくれるのはありがたい。
 
 しかも、梅雨時と違って湿度があまり高くないので、気温の割は凌(しの)ぎにくくはないとあって、もう少しこのまま暑い夏が続いてほしい。その願いは受験生も同じではないだろうか。


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 23:32 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 26, 2018

成功する浪人生!

 「第2志望」を蹴って浪人する受験生は、しかるべき努力をすれば1年遅れで晴れて「第1志望」に合格することができる。

 逆に「第2志望」に蹴られて浪人する受験生は、よほどの努力をしないかぎり、1年後に「第1志望」に合格するのは難しい。

 しかし「努力」といっても、「間違った努力」では仕方がない。

 英語に関するかぎり、「単語帳」で断片的に「単語」だけ覚え、「文法問題集」を何度も繰り返して(肝心の「文法」ではなく)「答え」だけ覚えるという、「不健全で効果の乏しい勉強法」に見切りをつけて、それとは真逆の「健全で効果の高い勉強法」に切り替えなくてはいけない。


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 22:30 勉強法・合格作戦など 

August 25, 2018

2→3→1

 この数字はほかでもない、「2人称→3人称→1人称」と述べる順序を表したものにほかならない。

 (i) you and I(2→1) / (ii) he and I(3→1)/ (iii) you and he(2→3)
 (iv) you, he and I(2→3→1)

 エリザベス女王はmy husband and I(3→1)が口癖であると言われたが、イギリスで一番偉い女王でも自身を先にしてI and my husband(1→3)とは言わない。

 日本語では、獅子文六(ししぶんろく)の小説に「娘と私」(3→1)というのがあるが、これが「私と娘」(1→3)では違和感を免れない。

 もっとも、元プロ野球選手であるN氏の大学での卒論の題名は「僕と野球」(1→3)だったと聞くが、「野球」は3人称とはいえ人間ではないので話は別だろう。

 日本に帰化して久しい評論家の石平(せきへい)氏は、対談本などで「私と〇〇さん」(1→3)のように自分を先に言うのが常だったが、昨日読んだ「アジアの覇者は誰か 習近平か、いやトランプと安倍だ!」(宮崎正弘×石平)の「はじめに」では、何といつもとは逆に自分を後にして「宮崎先生と私」(3→1)と言っているではないか。

 読者に指摘されたか、編集者から注意されたか、それとも自分で気づいて改めたか、「相棒」の杉下右京ではないが、細かいことが気になるものですから僕の悪い癖!


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 16:28 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 24, 2018

文単位で考える!

 断片的に英単語だけをいくら覚えても、英語が読めて書けるようにはならない。
 文法の決まり事を素直に受け入れて文ごと覚えて使えるようにしていく、また、それを土台に紙の辞書をマメに引きつつ常に「文単位で考える」ことを習慣づければ、勉強量に比例して語彙力も上がり、着々と読めて書けるようになっていく。
 
 そういう「健全で効果的な勉強」をしていない受験生がいかに多いかは、次のような2択問題に答えさせてみるとよくわかる。

(1) We had nothing to do (   ) our long train trip, so we played cards.
  A. on  B. with
(2) Zinc is used to (   ) iron from rusting.
  A. protect  B. protecting
(3) People differ greatly (   ) their outlook on life.
  A. from  B. in

 (1) have nothing to do with ...「…と関係がない」だからといってBを、(2) be used to 〜ing「〜することに慣れている」だからといってBを、(3) differ from ...「…と違う」だからといってAを選ぶようでは、「な〜んも考えとらんアホや!」という誹(そし)りを免(まぬか)れない。

(正解)(1) A  (2) A  (3) B
(完成文)(1) We had no[thing to do] on our long train trip, so we played cards.「私たちは長い列車の旅の道中することがなかったので、トランプをした」
(2) Zinc is used to protect iron from rusting.「亜鉛は鉄を腐食することから防ぐために使われる」
(3) People differ greatly [in their outlook on life].「人それぞれ人生観が大きく違う」


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 22:30 エッセー・雑文など(予備校編) 

August 23, 2018

ever:例の実験(@京都)!

 everが出てくるたびにやっている例の実験を先日京都の塾でしてみたが、「案の定(あんのじょう)」の結果だった。

《道場主》:Have you [ever] been to Hawaii?のeverって何?
《受講生X》:「今までに」です。
《道場主》:じゃあ、Do you [ever] read mystery novels?を和訳してみて。
《受講生X》:「あなたは《今までに》推理小説を読んだことがありますか」。
《道場主》:ブーッ! 現在完了形Have you [ever] read ...?ならそれでいいけど、単純現在形Do you [ever] read ...?なんだよ。
《受講生X》:そうですね
《道場主》:everは「今までに」じゃなくて、at any time、つまり「いつであるかを問わず」という意味の副詞なんだ。Have you [ever] ...?を「今までに…」と訳すのはeverだからじゃなくて、「現在の時点までの経験」を表す現在完了形だからだよ。つまり「あなたは《いつであるかを問わず》今までにハワイへ行ったことがありますか」って。
《受講生X》:知りませんでした。
《道場主》:単純現在形Do you [ever] read mystery novels?は、「あなたは《いつであるかを問わず》ふだん推理小説を読んだりしますか」ということだよ。
《受講生X》:そういうことだったんですね。ありがとうございました。


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 19:28 特別授業 

August 22, 2018

医学部が難関なワケ!

 少なくとも自分が受験生だった半世紀超前は、理系の優等生が医学部志望だとわかると、「医者なら君でなくてもなれる君のような秀才は理学部に行かなくては」と言って医学部に行くことを思いとどまらせようとすることさえあったが、今はそれとは真逆で、理系の最優秀生は「取り敢えず(ビールならぬ)医学部」というのが当然のようになった。
 
 これに関連して、最近読んだ、元通産官僚で評論家の八幡和郎氏の本に、次のような記事があった。

 どうしてそんなこと(=医学部に優秀な理系人材が集まること)になっているのかといえば、つまるところ、医師という職業が不均衡に「美味しい」からという医療行政の側の問題もあります。しかし、それと同時に文部科学行政もおかしいのです。
 現状では18歳で適性もわからないまま医学部に入ったらほぼ確実に医者になれるわけですが、例えばメガバンク、テレビ局、キャリア官僚、弁護士…などほかの人気のある職業に就けるかどうかは、その可能性のある学部に入るだけで確定するわけでなく、22歳かそれ以降になってからでないとわかりません。
 ところが、医学部だけは18歳で医師という人気職業に就くことがほぼ決まるのですから希望者が殺到するのは当たり前なのです。本人も周囲もその適性などわからないままです。(引用は以上)


読んだらクリック!
   ↓


コメントはこちら
  ↓
パソコン用URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P42267611
携帯電話用URL http://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P42267611

  
Posted by eg_daw_jaw at 17:30 エッセー・雑文など(予備校編)