August 31, 2019

「住んだことがある」なら今はもう住んでいない!

 私は京都に5年ほど住んだことがある。
→I (   )(   ) in Kyoto for about five years.

 「住んだことがある」という字面を見て大概はhave livedとしてしまうが、それでは「私は今まで5年ほど京都に住んでいる」ということになって、与えられた日本語の意味にはならない。

 「過去の時を表す副詞」を伴うときには「現在完了形」を用いることはできないが、「逆は必ずしも真ならず」で、本問のように「過去の時を表す副詞」を伴わないときは必ず「現在完了形」が使えるというわけではない。

 「京都に住んだことがある」と言っている以上、現在ではもはや京都に住んでいないので、もちろん「現在完了形」を用いるわけにはいかない。
 「住んだことがある」のが「過去の5年ほど」のことである以上、ここは「過去形」の動詞を用いる必要があるが、空所が2個だからといってwas livingという「過去進行形」ではない。
 そもそも「過去の時点」の状態を言う「過去進行形」と「5年ほど」という時間の長さは相容れない。

 ここは京都に住み始めてから住み終わるまでの全体を「単純過去形」のlivedで表すが、その動詞の前には「過去のある時」を意味する副詞としてonceが望ましい。

(正解) once lived
(完成文)I once lived in Kyoto for about five years.


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Posted by eg_daw_jaw at 21:02 特別授業 

August 30, 2019

even though ≠ even if

(a) たとえ鮨は大好きでも、私は一度に食べすぎることはない。
→Even (   ) I love sushi, I don't eat too much of it at any one time.

 「鮨が好きである」かどうかを話し手である本人が知らないわけがなく、したがって「(私は鮨が大好きかどうかわからないが)もし鮨が大好きであるなら、それでもなお」にあたる [Even if] I love sushiではあり得ない。
 ここはもちろん「私は鮨が大好きであるにもかかわらず、それでもなお」にあたる [Even though] I love sushiでなくてはいけない。

(b) たとえ10年かかっても、私はこの本を書きます。
→I'll write this book even (   ) it takes ten years.

 「10年かかる」かどうかはやってみないとわからないことなので、ここは「もし10年かかるなら、それでもなお」にあたる [even if] it takes ten yearsを用いることになる。

(正解) (a) though (b) if
(完成文)(a) [Even though] I love sushi, I don't eat too much of it at any one time.
     (b) I'll write this book [even if] it takes ten years.

 ある受験生が(a)でEven ifを用いる間違いをしていることがわかったので、「even thougheven ifの違いについて教わったことはないのか」と訊くと、まったく悪びれることなく「いいえ、教わったことはあります」と答えたが、「教わったことがある」のに間違えるようでは、そもそも「教わったことがある」と言う資格はないのではないか。

 ところで「」と「寿司」の違いについては一家言ある。
 
 「」は高級店のもの、「寿司」は大衆店のもの。
 したがって、「回転寿司店」ならあるが「高級寿司店」なるものはあり得ない。


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Posted by eg_daw_jaw at 17:00 特別授業 

August 29, 2019

否定文の仮面を被った肯定文

 私はこの通りに沿って歩くと必ず誰か知っている人に出会います。
→I can[not] walk along this street [without] running into [someone] I know.

 「too ... to 〜構文」が「肯定文の仮面を被った否定文」なら、逆に「二重否定」は「否定文の仮面を被った肯定文」と言ってもよい。

 冒頭の文もその例に漏れることはなく、見た目は否定文でも意味は肯定文にあたるので、withoutという否定を表す前置詞の後であっても肯定文の場合に準じて、anyoneではなくsomeoneを用いる。


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Posted by eg_daw_jaw at 19:15 特別授業 

August 28, 2019

肯定文の仮面を被った否定文

 その川は、すごく汚染しているので、魚が棲息できない。
→The river is ( A ) polluted ( B )( C ) fish ( D ) live in.

 「棲息できない」という「否定」の字面に釣られて、次のような「so ... that構文」にしてはいけない。

 ×The river is [so] polluted [that] [no] fish [can] live in.

 that節は、後続が完全文でなくてはいけないのに、これでは文末の前置詞inの後に目的語としてthe riverに相当する代名詞のitが不足している。

 しかし、次のような「too ... to 〜構文」なら、主語であるThe riverが、後続のto不定詞句に含まれる前置詞in意味上の目的語を兼ねるので支障がない。

 〇The river is [too] polluted [for] [any] fish [to] live in.

 「その川は、いかなる魚が(そこに)棲息するにも汚染しすぎている」、つまり「その川は、すごく汚染しているので、いかなる魚も(そこに)棲息することができない」ということでは、too ... to構文は「肯定文の仮面を被った否定文」と言ってよいのではないだろうか。
 

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Posted by eg_daw_jaw at 22:14 講習会・英文法道場 

August 27, 2019

yesが「いいえ」でnoが「はい」のとき!

"Osaka's not very close to Tokyo, is it?"
"Oh (   ), it's quite far."

 相手の問いに「肯定文」で答えるならyesで、また「否定文」で答えるならnoで始めるのが原則とはいえ、本問のit's quite far「かなり遠いです」は見た目は「肯定文」でも、問いで用いた表現で言えばit's not (very close to Tokyo)「東京にあまり近くない」という「否定文」にあたるので、noで始める必要がある。

 cf. "Osaka's [not] very close to Tokyo, is it?"
  「大坂は東京にあまり近くないのですか」
  "Oh [no], it's [not]."
  「はい、あまり近くないですよ」

 また、これは「あまり近くないのですか」という否定の問いに「賛同」して「あまり近くないです」と同じく否定で答えるので、日本語としてはnoは「はい」であって「いいえ」ではない。

(正解) no
(完成文)"Osaka's [not] very close to Tokyo, is it?"(↗)
     「大坂は東京にあまり近くないのですか」
     "Oh [no], it's quite far."
     「はい、かなり遠いですよ」


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Posted by eg_daw_jaw at 15:38 特別授業 

August 26, 2019

脱稿の気分!

「忘却」とは「忘れ去る」ことなり。
「脱稿」とは「原稿を書き終える」ことなり。

 堅気の学校で使用している(項目別の)文法問題集に添付されている生徒配布用解答解説冊子(実際は配布していない)の説明がお世辞にも親切とは言えない不十分なものであるのに義憤を覚えて、1学期用の前半に続けて2学期用の後半もすべて書き直した。
 
 8月1日に「夏の道場」が終わってから2週間は毎日少しずつ書いて、月半ばの15日に書き終えた時はまさに当該問題集の著者として「脱稿」した気分だった。

 せっかくなら書いた力作を出版社に送りつけて「少なくともこれくらいの解説は書いてほしい」と言いたいのが正直なところではあるが、それをしたからといって改訂版を此方(こちら)に書かせてくれるわけではなく、都合よくパクられて終わりになりそうなので、それはしないことにする。


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Posted by eg_daw_jaw at 10:00 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 25, 2019

疑問文→[疑問詞節](SVC→[SVC] / CVS→[CSV])

「フランスの首都はどこかわかりますか」「はい、パリです」
→"Do you know what(          )?" "Yes, (     )."

(a) "Who is Jack's girlfriend?「誰がジャックの彼女ですか」
  "Betty is."「ベティ(がジャックの彼女)です」
  (問いのWhoがSなら、答えのBettyもS)
 →I know [who is Jack's girlfriend].
  「私は『誰がジャックの彼女であるか』知っています」
   (疑問文のSVCは、疑問詞節でもSVC)

(b) "Who is Jack's girlfriend?「ジャックの彼女は誰ですか」
 "It's Betty."「(ジャックの彼女は)ベティです」
  (問いのWhoがCなら、答えのBettyもC)
 →I know [who Jack's girlfriend is].
  「私は『ジャックの彼女が誰であるか』知っています」
   (疑問文のCVSは、疑問詞節ではCSV)

 実は冒頭の問題は(b)と同タイプにあたる。

 “What is the capital of France?”
 「フランスの首都はどこですか」
 “It's Paris.”「(フランスの首都は)パリです」
  (問いのWhatがCなら、答えのParisもC)
 →"Do you know [what the capital of France is]?" "Yes, it's Paris."
   (疑問文のCVSは、疑問詞節ではCSV)

(正解) the capital of France is / it's Paris


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Posted by eg_daw_jaw at 20:24 通常授業 

August 24, 2019

無事に生き延びて!

 一昨日(@名古屋)はふとしたことが原因で眠れなくなって一睡もしないまま昨日を迎えたが、午後からの授業に穴を空けるわけにはいかないとあって、無理して80分×2=160分の仕事をしたが、その時点で「もう限界、これ以上続けたら生命に関わる」と判断して次の80分だけでなく、翌日の80分×4=320分の仕事もキャンセルさせてもらって、まずは寝ることにした。

 ところが、翌朝である今朝起きてみるとすっかり元気を回復していたので、いったん中止したはずの仕事を復活させてもらうことにして、前日の昨日やれなかった80分の分の補講を併せて80分×5=400分の授業をすべて逞(たくま)しくやり通すことができた。

 我ながら大したものだと思うが、無事に生き延びただけでなく、却って強く成長できたと解することにしたい。


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Posted by eg_daw_jaw at 23:22 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 23, 2019

「休稿」という名の投稿

不眠で体調不良につき!


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Posted by eg_daw_jaw at 19:02 エッセー・雑文など(私生活編) 

August 22, 2019

「ウォッチド」とはオレのことかと・・・

 「ハッシュド・ポテト」は実は和製英語で、本当の英語はhashed brownsだというが、いずれにしてもhashedは、いわゆる無声音の後にedが続く形なので「ハッシュド」と発音する謂(い)われはなく、本当は「ハッシュト」でないといけない。

 また、smoked salmonをふつうは「スモーク・サーモン」と呼んでいるが、たまにsmokedという過去分詞形にこだわって「スモークド・サーモン」とメニューに書かれているのを見かけることがある。
 smokedは正しくは長母音ではなく二重母音、そしてsalmonは長母音ではなく短母音という細かいことには目をつぶるとしても、これもkという無声音の後のedである以上、少なくとも「スモークト・サーモン」くらいでないと困る。

 以上は、高(たか)が飲食店のメニューのことなので、目くじらを立てても仕方がないが、苟(いやしく)も英語教師がこの手の間違いをしてはいけない。

 何年も前のことになるが、そこそこ人気の英語講師がwatchedを「ウォッチド」と発音するのを聞いた時には、さすがに呆(あき)れて「《ウォッチド》とはオレのことかと《ウォッチト》言い」とチャチャを入れたくなったことがある。


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Posted by eg_daw_jaw at 15:55 エッセー・雑文など(私生活編)