September 30, 2019

文法書を読め(その3)!

 1ヵ月余り前に国立の医学部が志望の受験生が「センター試験の過去問は20数年分すべてを2周しました」と自慢げに言うので、どれくらいできるのかと訊くと、200点満点中で170点くらい取れたり取れなかったりとのこと。

 それにしても、センター試験の過去問のすべてを、それも2周するほどの勉強家の割には満点の200点に程遠い点しか取れないのが不思議だったので、文法の基礎ができてないのではないかと疑って、文型、時制、仮定法、関係詞、比較構文などの基礎知識を試すべく、1行で済むくらいの基本英文を空所補充の形で書かせてみたところ、案の定ボロボロで話にならなかった。

 むしろ、これでよく200点満点で170点も取れるものだと逆に感心したが、このまま、センター試験の問題を3周、4周、5周と繰り返したところで、これだけ文法の基礎がガタガタでは学習効果は期待できないので、まずは早急に文法書を読んで読み書きの土台となる基礎を固めることを強く勧めたが、あれから1ヵ月あまりの間に、果たしてその忠告に従って文法書を読んで勉強したかどうか定かではない。

 何も「ロイヤル英文法」のような大冊を読めと言っているのではない。
 Evergreenやbe程度の文法書すら読まないで受験勉強をするのは「受験への冒涜」とまでは言わないが、その報いとして「学力が向上しない」という罰(バチ)が当たるのは必至と言わざるを得ない。


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Posted by eg_daw_jaw at 12:18 勉強法・合格作戦など 

September 29, 2019

千手観音でもないかぎり!

<誤文訂正>

 ✕Almost everyone had a racket in one hand and a ball in another.

 合掌手を除いて40手もある「千手観音(せんじゅかんのん)」なら、「one hand にラケットを、そして残る39手のうちの another (hand) にボールを持っていた」ということが考えられるが、2手しかない人間では、それはあり得ない。

 もちろん人間の場合は、左右どちらか一方の手が one hand なら、残るもう一方の手は the other (hand) にほかならない。

 ところで、主語の Almost everyone は、Almost という副詞が every という形容詞を修飾し、Almost every という形容詞句が one を修飾している関係と考えられる。

 どこかの文法問題集の解説に「almostは副詞ではあるが、例外的に everyone のような代名詞を修飾することができる」かのようなことが書いてあったが、さすがにそれに同意することはできない。

(正解) another→the other
(完成文)Almost everyone had a racket in [one hand] and a ball in [the other].「ほとんど全員が、一方の手にラケットを、そしてもう一方の手にボールを持っていた」


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Posted by eg_daw_jaw at 18:54 通常授業 

September 28, 2019

a long day's work

There's nothing like a long, hot bath after a long day's work.
「長い1日の仕事の後でゆっくり入る熱い風呂に優るものはない」

 work「仕事」(不可算名詞)
 a work / works「作品」(可算名詞)

 冒頭の文の a long day's work に関して、「不可算名詞の work に a をつけるのは誤りではないか」などと言わないように。
 ここは、along day's work を限定する関係ではなく、a が long day を限定し、a long day の所有格にあたる a long day's が work を限定する関係にほかならない。
 
 〇a long day's [work]
  (a long day'sa long day の所有格)
 ✕a [long day's work]


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Posted by eg_daw_jaw at 18:00 通常授業 

September 27, 2019

anyone→him / him or her / them

Should [anyone] come to see me, tell [him] I'll be back by noon.
「もし万一誰かが私に会いに来たら、正午までには帰ると言ってほしい」

 anyone三人称単数であるのを理由に、代名詞として him を用いたりした日には、「なんで anyone が男と決まるのよ?」とフェミニストから叱られかねないが、だからといって him or her としたらしたで「なんで男の he が女の she より先なのよ?」と文句を言われかねないだけでなく、出てくるたびに he or she / him or her / his or her / himself or herself と言わなくてはいけないのも煩(わずら)わしい。

 そこで今では、anyone に限らず、someone / everyone / no one などの類には、複数を承知で同時に男女どちらにでも対応できる them を代名詞として用いるのが無難というのは理解できなくはない。

 cf. Should [anyone] come to see me, tell [them] I'll be back by noon.


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Posted by eg_daw_jaw at 21:10 通常授業 

September 26, 2019

思い上がりも甚だしい!

Human beings are different from other animals in that they can think and speak.
「人間は、考え、かつ話すことができるという点で、他の動物とは違う」

 この例文によれば、「考え、かつ話すことができるのは人間だけである」ということになるが、それは人間の思い上がりも甚だしい。
 我が家には猫が2匹いるが、考えないどころか猫なりに考えていることは一緒に生活していてよくわかる。また、猫は読んだり書いたりまではしないとしても、色々な鳴き声を使い分けて聴いたり話したりにあたる意思疎通をしているのも間違いない。
 それを考えれば、冒頭の例文は次のように書き換えるべし。

 cf. Human beings are different from other animals in that they can read and write.
  「人間は、読み書きができるという点で他の動物とは違う」

 また、百歩譲って、「聴き話す」に「読み書き」を加えた4技能が揃っていることをspeakの定義だとすれば、他の動物は彼らなりにthinkはできてもspeakまではできていないことになるので、冒頭の例文からthink andを除いて次のように直さないと彼らに対して失礼になる。

 cf. Human beings are different from other animals in that they can speak.
   「人間は、言葉を話すことができるという点で他の動物と違う」

 以上はシャレで書いたことなので、あまり真顔で反論されても困るということを断っておきたい。


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Posted by eg_daw_jaw at 19:48 通常授業 

September 25, 2019

oneとit(その2)

<2択>

(a) If you need a dictionary, I'll lend (it to you / you one).
(b) If I had a dictionary, I'd lend (it to you / you one).

 (a) 「もしあなたに辞書が必要なら」と言っているだけで、必要なのがどの辞書と特定しているわけではないので、「私があなたに貸す」のは 「不特定単数」の辞書、代名詞なら one にほかならない。

 (b) 「(実際は持っていないが、その事実に反して)もし私が辞書を持っているなら」という仮定法である以上、「私があなたに貸す」のは 「私が持っている(と仮定される)その辞書」という「特定単数」の辞書、代名詞なら it ということになる。

(正解) (a) you one (b) it to you
(完成文)(a) If you need a dictionary, I'll lend you [one].
      「もしあなたに辞書が必要なら、1冊貸してあげます」
     (b) If I had a dictionary, I'd lend [it] to you.
      「もし私に辞書があるなら、貸してあげるんだけど」


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Posted by eg_daw_jaw at 20:20 通常授業 

September 24, 2019

oneとit

<2択>

(a) I found a very cute outfit in the department store, and I bought (it / one).
(b) "Have you ever seen a koala bear?" "Yes. I saw (it / one) in Australia several years ago."

 (a) 初めて話題にするときの「すごく可愛い洋服」は a very cute outfit という「不特定単数」であるとしても、次に言及するときは the [very cute outfit (that) I found in the department store] 「私が昨日デパートで見つけたそのすごく可愛い洋服」と特定するので、「特定単数」の「代名詞」として it を用いる。

 (b) 初めて話題にする「コアラ」は「不特定単数」の a koala bear に違いないが、疑問文では話題にはなっても、どのコアラと特定はしないので、次に言及するときも a koala bear という「不特定単数」に変わりはなく、したがって「代名詞」は one がふさわしい。

(正解) (a) it  (b) one
(完成文)
(a) I found a very cute outfit in the department store, and I bought [it].
 「私はデパートですごく可愛い洋服を見つけて、それを買った」
(b) "Have you ever seen a koala bear?" "Yes. I saw [one] in Australia several years ago."
 「コアラを見たことはありますか」「はい、数年前にオーストラリアで見ました」


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Posted by eg_daw_jaw at 14:18 通常授業 

September 23, 2019

not any of ... / none of ...

<改作4択>
Max tried on six pairs of shoes, (   ).
 A. any of which he didn't like  B. he didn't like any of
 C. none of which he liked  D . not any of which he liked

  Max tried on six pairs of shoes, [but] he did[n't] like [any] of [them].
→✕Max tried on six pairs of shoes, [any] of [which] he did [n't] like.(A)
  (but + them = which も、not が any より後になる語順は不可)
 ✕Max tried on six pairs of shoes, [not any] of [which] he liked.(D)
  (not が any の前に来るのはよいが、直接並んだ not any ... は節の先頭では不可)
 〇Max tried on six pairs of shoes, none of [which] he liked.(C)
  (節の先頭では not any of ... ではなく none of ... とする)
 ✕Max tried on six pairs of shoes, (that) he did[n't] like [any] of.(B)
  (コンマありの非制限用法では、thatの使用も省略も不可)

(正解) C
(完成文)Max tried on six pairs of shoes, none of [which] he liked.
 「マックスは靴を6足履いてみたが、どれも気に入らなかった」

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Posted by eg_daw_jaw at 12:13 通常授業 

September 22, 2019

漢語由来のLong time no seeと英語由来の「一石二鳥」!

 Long time no see.という英語は、かつてイギリスがチャイナと交易をする際に、チャイナ人が使っている「久しぶりです」という挨拶の「好久不見」をイギリス人が直訳して生まれたものだというが、ほんとうだとすれば英文法でうまく説明することができないのも無理はない。

 一方、「一石二鳥」は元より漢語かと思いきや、実は19世紀半ばに日本に入ってきたto kill two birds with one stoneという英語を1862年に刊行された英和辞書で「石一ツニテ鳥二羽ヲ殺ス」と訳したのをもとに、江戸時代の漢学者が「四字熟語」にしたものだという。

 どちらも、その由来が意外であるところが何とも面白い。


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Posted by eg_daw_jaw at 10:16 エッセー・雑文など(私生活編) 

September 21, 2019

who SV ... / (that) SV ...

<改作4択>
There was no objection from the man (   ) was sure to protest.
 A. I thought  B. I thought he  C. who I thought that  D. whom I thought

 There was no objection from the [man]. + (I thought [that] [he] was sure to protest.)
= ✕There was no objection from the [man ([who] I thought [that] was sure to protest)].
 〇There was no objection from the [man ([who] I thought was sure to protest)].
 〇 There was no objection from the [man ([that] I thought was sure to protest)].
 〇 There was no objection from the [man (I thought was sure to protest)].

(正解) A
(完成文)There was no objection from the man I thought was sure to protest.
     「きっと抗議するだろうと私が思った男から何の反対もなかった」


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Posted by eg_daw_jaw at 18:56 通常授業