(a) A whale is [no more] a fish [than] a horse is.
「クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じである」
(b) A whale is [no less] a mammal [than] a horse is.
「クジラが哺乳類であるのは、馬が哺乳類であるのと同じである」
no more … thanを用いる(a)は、A whale is a fish.「クジラが魚である」はA horse is (a fish).「馬が魚である<という誰もが否定する話>」と比べて「優るところがまったくなくて(no more … than)」同じく「否定」であるということから、「馬が魚で『ない』のと同様に、クジラは魚では『ない』」、または「クジラが魚で『ない』のは、馬が魚で『ない』のと同じである」となる。
「馬が魚で『ない』」のになぜthan a horse is [not]という「否定」にならないのかというと、thanの後が「否定」では「比較の対象」がないために比較が成り立たないからにほかならない。事実であろうとなかろうと「比較の対象」は取り敢えず「肯定」でないと始まらない。
一方、no less … thanを用いる(b)は、A whale is a mammal.「クジラが哺乳類である」はA horse is (a mammal).「馬が哺乳類である<という誰もが肯定する話>」と比べて「劣るところがまったくなくて(no less … than)」同じく「肯定」であるということから、「馬が哺乳類で『ある』のと同様に、クジラは哺乳類で『ある』」、または「クジラが哺乳類で『ある』のは、馬が哺乳類で『ある』のと同じである」となる。
ただそれだけのことにすぎない。
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