November 29, 2016

おなじみ・「クジラ構文」の仕組み

(a) A whale is [no more] a fish [than] a horse is.
  「クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じである」
(b) A whale is [no less] a mammal [than] a horse is.
  「クジラが哺乳類であるのは、馬が哺乳類であるのと同じである」

 no morethanを用いる(a)は、A whale is a fish.「クジラが魚である」はA horse is (a fish).「馬が魚である<という誰もが否定する話>」と比べて「優るところがまったくなくてno morethan)」同じく「否定」であるということから、「馬が魚で『ない』のと同様に、クジラは魚では『ない』」、または「クジラが魚で『ない』のは、馬が魚で『ない』のと同じである」となる。

 「馬が魚で『ない』」のになぜthan a horse is [not]という「否定」にならないのかというと、thanの後が「否定」では「比較の対象」がないために比較が成り立たないからにほかならない。事実であろうとなかろうと「比較の対象」は取り敢えず「肯定」でないと始まらない。

 一方、no lessthanを用いる(b)は、A whale is a mammal.「クジラが哺乳類である」はA horse is (a mammal).「馬が哺乳類である<という誰もが肯定する話>」と比べて「劣るところがまったくなくてno lessthan)」同じく「肯定」であるということから、「馬が哺乳類で『ある』のと同様に、クジラは哺乳類で『ある』」、または「クジラが哺乳類で『ある』のは、馬が哺乳類で『ある』のと同じである」となる。

 ただそれだけのことにすぎない。


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Posted by eg_daw_jaw at 19:06│ 授業外