2007年01月15日
福田町浦田 ミカンの貯蔵庫 (担当:影山貴敏)
今シーズンはミカンの値段が高いということがニュースにもなりました。どうしてなんでしょうか。岡山県果樹研究会みかん部長を務め、全国の主要な生産地へ足を運ぶ、倉敷市福田町浦田の平松美喜男さんに聞きました。
平松さんによると、5月の花の時期の低温の影響で実がつかなかったことが大きな原因だということでした。その後、夏の暑さによって玉太りも悪くなりましたが、その分、全般的に糖度が高いという結果になりました。つまり、今シーズンのミカンは、量が少なく、玉も小さいが甘い、ということです。
この地でミカンを作って50年以上という平松さんのご自慢のミカン貯蔵庫は、東も西も山の斜面に囲まれ、一日を通してほとんど陽の当たらない天然の冷蔵庫のような場所を選んで建てられています。この場所で、暖房も使わず一日中作業をするため、しっかり着込んでおられます。学校給食にミカンを出荷するため、大きさを揃え、個数を確認して箱詰めしています。このミカンはきょう夕方に運搬されて、あさっての給食に出されるということです。
ところで、貯蔵庫で出番を待つミカンは、木製の箱のなかでそっと呼吸をしています。木製の箱は湿度の調節機能があり、腐りを他のミカンにうつさないそうです。また、少しずつ互い違いに積まれた箱は、空気の流れを妨げない工夫です。この貯蔵庫から2月いっぱい出荷作業が行われるということです。
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