2011年02月

2011年02月27日

ほっとひと息

8e33be15.jpg2月松竹座と博多座が無事に千秋楽を迎えたと思ったら、すぐ3月公演の準備です。

3月は南座で猿之助さんの一門による花形歌舞伎「獨道中五十三驛」です。
博多座は中村座公演。
両座とも、パワフルな舞台になるんだろうな。

昨日は南座の搬入日でした。搬入を終えてちょっとティーブレイク。

今日は友人達と女子会で英気を養いましたよ。

さぁ、明日から引き続き
仕事だ!
仕事だ!


eggm2005 at 23:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日常 

2011年02月18日

櫛田神社

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デジカメ持って訪れた櫛田神社。

博多歴史館が、意外にお宝があって楽しめました。メインはやはり博多祇園山笠なのですが、歴史的なものもさりげなくありました。

入ってすぐに細川幽斉の遺愛のお棗。

あまりにも無造作にお宝が展示されていて、こちらはビックリ。博多の繁栄の歴史は、豊臣秀吉による復興が大きいそうで、その際秀吉は堺衆に命じて博多の街を構成させ、発展につながりました。つまり、博多の町人には、大阪の堺の人の気質が根本にあるということ。

あ〜なるほど。道理で博多は居心地がいいわけですね。

櫛田神社は博多の総氏神様だそうで、博多っ子の信仰が厚いそうです。

御祭神のこの迫力!!!



keggm2005 at 10:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) つれづれ 

2011年02月16日

博多座幻想世界

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博多座は大盛り上がり!

坂東玉三郎さんの世界観が余すところ無く広がります。

その立ち姿、振る舞い、声のトーン、全てに吸い込まれてしまいます。Aプロが『高野聖』と『将門』、Bプロが『海神別荘』

私のオススメは、『高野聖』です。高野山の僧、宗朝は、勧進の旅をする僧で、特にこれは”聖”と呼ばれる僧です。勧進の旅の途中、飛騨から信濃へ越える山。二つに別れた山道で、茶屋でもあった富山の薬売りに出会います。この薬売りは宗朝をからかう、下世話な人物。この薬売りが村人から「行かない方がいい」という近道の険しい山道に入っていってしまう。気になった宗朝はその後を追い、山中で佇む孤家を見つける。そこには謎の女がいた。

見逃せないのが、宗朝役の獅童さんと、謎の女役の玉三郎さんの淵での水浴びシーン。舞台でここまでお二人の裸体が拝めるなんて!

きゃっ

よくぞ、泉鏡花の世界をここまで具体化してくれました!玉三郎さんの演出手腕に改めて感心。怪しい幻想的な世界は、あくまでも泉鏡花の文章で綴られ、小説として書かれた物語。実際に三次元にする作業は、下手すれば観客が置いてけぼりになってしまいます。それをこんなに切ない物語に仕上げ、それがちっとも無理していない。観客はぐいぐい泉鏡花の世界に引き込まれてゆきます。

この女の役は、まさに玉三郎さんのためにある役。これは女である女優がやっても、ここまでの刹那は感じられないと思いますし、ここまで成功はしないでしょう。

女形という、あやうい性を表現できる役者しか演じられない。中でも玉三郎さんの美しさにはどこか悲しさがあって、それがたまらなく儚くて、心を掴まれます。その存在がこの主人公の女にピッタリ一致。小説で読んだ私の頭の中の『高野聖』の世界と同じで、期待を裏切りません。獅童さんの宗朝が、これまたいいです。映画を始め映像でも高い評価の演技が出来る役者さんですから、すんなり宗朝に入っています。引き出しをいっぱい持っている役者さんだなぁと思います。

そしてなによりの助演が、中村歌六さん。歌六さん演じる親仁があってのカタルシス。何度も観たくなる舞台です。

Bプロの『海神別荘』。これまた、玉三郎さんの演出にうっとり。どこも適材適所。ここでも僧都役の歌六さんが可愛いです。セリフまわしなど、卓越。蜷川作品とか出て欲しいです。どんな役でも違和感なく演じてくれるでしょう。

そして、女房役の市川笑三郎さん。美女の登場シーンでのセリフ。美女とのやりとりなど、笑三郎さんの女房が、すんなり異空間に誘ってくれます。

完璧なまでの配役設定。これも演出では一番大事なこと。泉鏡花の作品を今、舞台として蘇らせることが出来るのは、新派と玉三郎さんだけ。中でも玉三郎さんの泉鏡花の捉え方は、お見事。

一字一句、ニュアンスまでこまかく分析しているのでしょう。

いや〜、博多来てよかった。



keggm2005 at 01:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 歌舞伎 

2011年02月12日

2月大阪松竹座

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只今私は博多ですが、

2月松竹座の片岡仁左衛門さんの歌舞伎公演について感想を・・・。

昼の部は、『彦山権現誓助剣』なんと関西では67年ぶりの通しでの上演です。しかも仁左衛門さんは初役で主人公の毛谷村六助を演じています。

浄瑠璃狂言であっても、歌舞伎で通しで上演すると語り物ではなく、エンターティメントに!

仁左衛門さんは、四幕目からの登場となりますが、それまでは花形が奮闘でございます。

剣術指南役の吉岡一味斎を同じ剣術指南役でありながら、悪人の京極内匠が闇討ちして出奔。一味斎の姉娘お園、妹娘お菊、妻のお早が仇討ちに立ち上がる。実は京極内匠は、妹娘お菊に横恋慕。そのお菊は、家老の嫡男弥三郎と恋仲。しかも既に子供まで設けている仲なのです。その子供が弥三松で、子役が大奮闘~。

序幕目~三幕目は花形役者が魅せてくれます。

孝太郎さんのお園は男勝りの女武道の役柄。孝太郎さんご自身、役を掘り下げています。物語にもかなり入り込んでいます。よく通り声がいいですね。場内に響き渡ります。そして、愛之助さんの悪の華。

お菊を惨殺した後の場面。演出の奈河さんより、

『愛之助さんなりのひとスパイスを』と要望されて、愛之助さんが考案した惨殺後の京極内匠の行動。

ゾクっとします。

女の嫉妬よりも男の嫉妬とは、かくも恐ろしい・・・。

四幕目からいよいよ仁左衛門さんが登場です。仁左衛門さんご贔屓の皆様、この初役の毛谷村六助は必見。観ないと後悔しちゃうでしょう。だって、とっても仁左衛門さんの六助が可愛いんだもん!

くるくる変わる表情。キョトンとした顔なんて、きゃ~☆可愛い(*^。^*)こんなにも色んな表情しちゃう かわいい仁左衛門さん、は・じ・め・て

弥三松役の子役との芝居もまた、いいんです。ほのぼの。何よりお園役の孝太郎さんとの息はもちろんピッタリで、この間合いが芝居の醍醐味です。竹三郎さんの母お幸が、スパイスでこれまた絶妙。

昼の部では、可愛い仁左衛門さんを拝めますが、夜の部は、『盟三五大切』でブラックな薩摩源五兵衛役の仁左衛門さんです。

これ、江戸時代のホラーですよ。『四谷怪談』の続編っていうんですから。そらそうでしょ。でも幽霊よりも生身の人間の方がもっと怖い!!!

芸者に入れあげた薩摩源五兵衛は実は赤穂浪士の浪人不破数右衛門で、もちろん仇討ちに加えてもうおうと思っていますが、そのためには金が必要。その源五兵衛が入れあげている芸者小万の夫、三五郎は勘当の身ながら旧主のために百両が必要。その金を源五兵衛から巻き上げますが、騙されたと知った源五兵衛が復讐の鬼となる。実は、三五郎の旧主とは、不破数右衛門で、源五兵衛その人であったのです。

芸者小万を演じるのは芝雀さん。以前『ひと夜』や『吹雪峠』を観た時思ったのですが、なんというかこの手の女性、芝雀さんぴったりですよね。悪に徹した悪女じゃないんだけど、周りの男を翻弄させてしまうあやうい女性。そして、その夫の三五郎は、愛之助さん。昼夜でこれまた初役なんですね。

愛之助さんの三五郎は、やはり江戸前の雰囲気よりはもっちゃりした感はあります。が、が、が、こういう男性に女って弱いんですよね~。うまくついてますよ、南北さん。

仁左衛門さんの源五兵衛は、その立ち姿、口跡、佇まい。全ていい男~。繊細な男を作り上げてくれています。

“生真面目で繊細”

こういう男性、転び方次第で本当に怖いです。

ところで、この『盟三五大切』っていう題名。実は今まで意味分からなかったんですよ。字の意味から推察しても、分からない・・・。今回イヤホンを聞いて初めてその意味が分かり、スッキリ。

多分、イヤホン聞かないとずっと分からないんじゃないかな。

 



keggm2005 at 22:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 歌舞伎 

2011年02月10日

迷い込んだ先は・・・

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幻想的な玉三郎さんの『海神別荘』、オペながらも楽しんじゃっています。観る度に深くて、引き込まれてしまいます。

さて今日は博多座Bプロ一回公演ということで、早めに劇場を出て運動不足解消にと、商店街をぶらり。美味しいパン屋さんを見つけました!

さらにブラブラ行くと、突如出現した巨大なお多福のアーチ。

なんじゃこりゃ?

鳥居があって、どうやら神社のよう。迷い込んだら境内はとっても大きい。

そこには、櫛田神社の文字が。

あ~、この神社どっかで聞いたことがある~と思ったら、先日読んだ

市川笑三郎さんのブログに書いてあった神社です。2月3日の節分の日に笑三郎さんがここで豆撒き神事に参加してらしたのでした。

中をブラ~っとすると素敵な銀杏の木があったり、大きな山鉾があったり、末社も充実していて、あ~デジカメ持ってくればよかった~と思った次第。

よし!次回はデジカメ持参で櫛田神社激写するぞ!



keggm2005 at 21:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) つれづれ 

2011年02月09日

博多出張!

c9920a47.jpg只今、新幹線です。

本日から博多座の中継ぎオペ出張です。
玉三郎さんの舞台、とっても楽しみです。
玉三郎さんの泉鏡花作品、意外に初めて拝見します。

ところで、私は博多に出張に行く時は必ず松本清張の小説を持って行きます。元々松本清張は大好きなのですが、福岡県が作家松本清張を育んだ土地だから、特に直にそれを感じたいため。

どうして松本清張が好きかというと、
「人間の人生の集積たる歴史の中から、共感の人生を拾ってそれを記述するから」
そこに生きた人生の軌跡を見つけて描写する。

人に歴史あり。

深みがあって作品世界が大好きです。


eggm2005 at 11:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日常 

2011年02月05日

日々勉強

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只今、2月大阪松竹座大歌舞伎 絶賛上演中です。

私は、昼の部の『彦山権現誓助剣』の序幕~三幕目までのイヤホンの解説を担当させてもらっています。

そして、やはり、舞台を感じること。

日々勉強。

と、本当に痛感している今日この頃です。

『彦山権現~』は時代物だから!と意気込んでいましたが、この度は仇討ちに焦点をあててすっきりとした筋立てになっています。

しかし、これは説明して欲しい!という要望もいただきまして、本日さらに解説も練り上げさせていただきました。

仁左衛門さんが昼の部では、朴訥とした毛谷村六助を演じ、夜の部では、『盟三五大切』では、二枚目の江戸の浪人 薩摩源五兵衛を演じています。全くタイプの違う役柄ながら、どちらも仁左衛門さんにピッタリ。芸域の広さ、芸の深さを感じます。

舞台の感想は、また後日として、

イヤホンも張り切ってお貸し出ししておりますので、仇討ちものの作品をどのようにご案内しているか、どうぞ楽しんでお聞き下さい。



keggm2005 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) イヤホンガイド