ここまで観ちゃったら全部観るしかないでしょー!
というわけで、つらい気持ちを抑えて(本当に会津の悲劇は心理的にキツイ)というわけで第二夜も観た「白虎隊」。

白虎隊19人の自刃や会津城下での市街戦、鶴ヶ城への砲撃と悲惨な展開が続くので、観ていてもかなり気が重かったけどね。
もはや“愉快なダーティ薩長”(爆)も出てこないし。
悲惨な場面が多い中、山本八重子の奮戦はカッコよかったな。このくらいやってくれると、いっそ“アクションシーン”として楽しんでしまえる。至近距離で銃をぶっ放し、返り血で顔が真っ赤になるハード描写もステキ(観方間違ってますか?・汗)。

肝心の会津戦争の描き方、私が不勉強なせいもあるけど(汗)米沢や長岡といった奥羽諸藩の戦況と会津との関係がちょっとわかりにくかった…。
明らかに不利な戦況にも関わらず会津が篭城してまで持ちこたえようとしたのは、援軍を期待していたからだろうし。
そこらへんがイマイチ説明不足なので、降伏を拒む容保様が単なるわからず屋に見えた(汗)。再三降伏を進言する西郷頼母を無視しちゃうし。

ああ、それにもまして気になったのは!
第一夜からそうだったけど、このドラマは「立派に死ぬ」「立派に死ぬ」「立派に死ぬ」ってしつこく言い過ぎだよ!
特に薬師丸ひろ子さん演じる峰治の母は、(会津が朝敵にされてからならともかく)容保様が京都守護職に就く前から死ね死ね連発するのがちょっと極端…。
峰治の父や祖母、他の少年たちの家族は全然そんなコトは言ってないので、この母親が妙に不自然にさえ見えた。

が。
篭城戦が始まったあたりから、登場人物が皆とり憑かれたように「立派に死ね」、「立派に死にます」、「○○は立派に死んだ」……と繰り返すので、マジで「もういい加減にしてくれ」という気分に。
「立派に死ぬ」という言葉を安易に使いすぎ。
目の前で流れ弾に当たって即死した母親の頭をなでて、舌も回らない幼児が「りっぱにしんだ」という描写に至っては、ちょっと悪趣味じゃないかとさえ思ったな。
そんな中、若村真由美さんの息子にベタ甘(笑)で明るくポジティブな儀三郎の母親は救いがあった。
「生きて帰って来い」と送り出した息子が皮肉にも自刃という形で死んでしまうのだが、彼女は悲しみを堪えて峰治の無事を喜び、峰治を力づけてくれる。素晴らしい人だ〜(涙)。
若村さんは、久しぶりにこういう明るいシャキシャキした人の役を見たような。最近は女妖怪みたいな役ばっかりだったから…(笑)。

「立派に死ぬ」ことばかり考えていた峰治が、犬に切腹を止められただけで急に農民の格好をしてまで生き延び城に戻ろうとするほど前向きになるのはちょっと唐突。
その前にもっと迷う描写とか(ほんのちょっとあったけど)、死を考えていた峰治の目が覚めるような出来事とかがあっても良かったけどなー。
まあ、それをいうなら子孫の少年だって「白虎隊記念館」の展示を見ただけで突然好青年になるわけないだろーとか思ったな(笑)。
もしかしてそういう単純な血筋なの?(爆)

まあ冗談はともかく(笑)、このドラマは生き延びた峰治が中心で良かった。
儀三郎はじめ白虎隊19人の自刃は「立派な死」なんかじゃなく、どう考えても悲痛な死だもの。
上官とはぐれて冷静かつ適切な判断もできず、疲労と恐怖で極限状態だった少年たちが、城が燃えるのを見て(見間違いだったけど)最後の精神的な支えを失い、心理的に追い詰められた結果でしょう、あれは!
あとはやっぱり集団だったから。タダでさえ「立派に死ぬ」を頭に叩き込まれた少年たちが集団でいたからこそ、あの時に“自刃”という方向に皆で流れていってしまったんだと思う。
逆に峰治が(それこそ憑き物が落ちたように)死ぬのをやめたのは、山中でたった1人になったことで人間本来の生存本能が蘇ったからじゃないだろうか。

さて話は変わって。
どんな風に描かれるか気になっていた板垣退助は、優秀な軍人で情もあるカッコいい人だった。
ああ本当に良かった!退助がいいヤツで!!(嬉)
さすがは中岡慎太郎のお友達だ!(人でなしの悪い男だったら中岡が夢枕に立つぞ!・笑)
…と喜んでたら。
ラストの降伏式の場面に中村半次郎…もとい桐野利秋が出なかった……!(がーん)。半次郎の役どころまで退助に取られちゃった〜。
降伏式と聞いて「やった!半次郎が出る!」と期待したのに…。
降伏式での半次郎は容保様からお礼の短刀をもらうほど心優しくイカしてたのに…。
そんなー。半次郎〜〜〜〜〜(泣)